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公開番号2025003018
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103456
出願日2023-06-23
発明の名称波形表示装置、波形表示システム、波形表示方法およびプログラム
出願人株式会社リコー
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類A61B 5/245 20210101AFI20241226BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】必要な情報を可視化表示するとともに、ユーザが気づきやすくするための情報を提示する。
【解決手段】複数のセンサにより取得したものであって画面上に表示される波形に対し、所定の時刻に応じて前記波形の付帯情報を描画する付帯情報描画部と、波形データから特徴的な波形を抽出する波形抽出部と、前記波形抽出部が抽出した特徴的な波形の代表時刻を決定する代表時刻決定部と、前記波形抽出部によって抽出された特徴的な波形を分類する波形分類部と、を備え、前記付帯情報描画部は、前記波形分類部による分類結果に応じて、前記代表時刻決定部により決定された波形の代表時刻に対応する付帯情報を表示する。
【選択図】図15
特許請求の範囲【請求項１】
複数のセンサにより取得したものであって画面上に表示される波形に対し、所定の時刻に応じて前記波形の付帯情報を描画する付帯情報描画部と、
波形データから特徴的な波形を抽出する波形抽出部と、
前記波形抽出部が抽出した特徴的な波形の代表時刻を決定する代表時刻決定部と、
前記波形抽出部によって抽出された特徴的な波形を分類する波形分類部と、
を備え、
前記付帯情報描画部は、前記波形分類部による分類結果に応じて、前記代表時刻決定部により決定された波形の代表時刻に対応する付帯情報を表示する、
ことを特徴とする波形表示装置。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記波形抽出部は、
前記複数のセンサにより取得した個々の波形データについて、少なくとも１つ以上の特徴的な波形情報と比較し、
前記代表時刻決定部は、
前記波形データのピーク区間と前記特徴的な波形情報との相関の割合に基づいて、前記波形データの少なくとも一定区間における特徴的な波形情報の出現確度を決定し、
前記出現確度に基づいて、特徴的な波形情報に一致する区間の出現した時刻及び該当のセンサを特定し、
前記波形分類部は、前記代表時刻決定部によって決定された時刻及び該当のセンサに対応する出現確度情報に従って、特徴的な波形の分類を決定する、
ことを特徴とする請求項１に記載の波形表示装置。
【請求項３】
前記付帯情報描画部は、付帯情報として決定された時刻に対応する該当センサの数を描画する、
ことを特徴とする請求項２に記載の波形表示装置。
【請求項４】
前記付帯情報描画部は、付帯情報として決定された時刻に対応する該当センサの数に応じて強調表示する、
ことを特徴とする請求項３に記載の波形表示装置。
【請求項５】
前記付帯情報描画部は、前記波形分類部による波形の分類結果に応じて、選択的に表示もしくは強調表示できる、
ことを特徴とする請求項１に記載の波形表示装置。
【請求項６】
前記波形分類部の分類は、陽性、陰性、偽陰性候補、偽陽性候補である、
ことを特徴とする請求項５に記載の波形表示装置。
【請求項７】
前記代表時刻決定部は、前記出現した時刻及び該当のセンサを、複数の候補時刻から決定し、
前記付帯情報描画部は、表示する付帯情報を、前記代表時刻決定部で決定された所定の範囲における出現確度と複数の候補時刻とを含んで表示する、
ことを特徴とする請求項２に記載の波形表示装置。
【請求項８】
前記付帯情報描画部は、表示する付帯情報を、確率の値と複数の候補時刻と決定された時刻に対応した色で表示する、
ことを特徴とする請求項７に記載の波形表示装置。
【請求項９】
前記付帯情報描画部は、複数の候補時刻を、確率の値の色の補色とする、
ことを特徴とする請求項８に記載の波形表示装置。
【請求項１０】
前記付帯情報描画部は、表示する付帯情報を、確率の値と複数の候補時刻と決定された時刻とに対応する線種を変えて表示する、
ことを特徴とする請求項７に記載の波形表示装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、波形表示装置、波形表示システム、波形表示方法およびプログラムに関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、脳磁図検査では、脳付近の磁場の変化から脳内のてんかんの発生源をダイポール解析し、ＭＲＩ上にその発生位置を描画することで、てんかん原性の同定に貢献している。
【０００３】
近年、計算機の性能向上や人工知能の発展により、長時間の脳磁図波形データや複数の収録された脳磁図波形データから、特徴的な波形のある区間を抽出し、横断的にダイポール解析し、てんかんスパイクの候補を検出することで、解析者の負担を減らす試みがなされている。
【０００４】
特許文献１には、特徴的な波形情報（ＩＥＤ：Interictal Epileptiform Discharge）が現れている時刻の決定とセンサの抽出とを行う目的で、その波形情報（ＩＥＤ）の出現確度を決定し、出現確度を波形上にカラー表示する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、従来技術によれば、てんかんスパイクの候補の波形とダイポール抽出結果を考察する際、陽性理由が詳細化されておらず、その結果の採否が難しいといった問題が発生した。また、従来技術によれば、多数の陰性のうち本来抽出すべきものである偽陰性を発見および修正するための情報提示が不十分なため、ユーザが見逃してしまうといった問題が発生した。
【０００６】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、必要な情報を可視化表示するとともに、ユーザが気づきやすくするための情報を提示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数のセンサにより取得したものであって画面上に表示される波形に対し、所定の時刻に応じて前記波形の付帯情報を描画する付帯情報描画部と、波形データから特徴的な波形を抽出する波形抽出部と、前記波形抽出部が抽出した特徴的な波形の代表時刻を決定する代表時刻決定部と、前記波形抽出部によって抽出された特徴的な波形を分類する波形分類部と、を備え、前記付帯情報描画部は、前記波形分類部による分類結果に応じて、前記代表時刻決定部により決定された波形の代表時刻に対応する付帯情報を表示する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、必要な情報を可視化表示するとともに、ユーザが気づきやすくするための情報を提示することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、第１の実施の形態にかかる生体信号計測システムの構成を示す概略図である。
図２は、サーバの機能構成を概略的に示すブロック図である。
図３は、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図４は、情報処理装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。
図５は、ダイポール推定処理の流れを示すフローチャートである。
図６は、ＩＥＤの確率マップの算出例を示す図である。
図７は、波形表示の一例を示す図である。
図８は、波形表示カーソルの一例を示す図である。
図９は、波形付加情報の重畳表示の一例を示す図である。
図１０は、波形重畳表示のレイヤの一例を示す図である。
図１１は、波形重畳表示のレイヤの別の一例を示す図である。
図１２は、表示レイヤの選択例を示す図である。
図１３は、波形付加情報の重畳表示の別の例を示す図である。
図１４は、ダイポール抽出条件の設定画面の一例を示す図である。
図１５は、結果修正のための表示の一例を示す図である。
図１６は、アノテーション表示の一例を示す図である。
図１７は、ダイポールリスト表示の一例を示す図である。
図１８は、アノテーションとダイポールリストの変形例を示す図である。
図１９は、一連の作業の流れを示すフローチャートである。
図２０は、第２の実施の形態にかかる機械学習を用いたＩＥＤの確率マップの生成の際の学習処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下に添付図面を参照して、波形表示装置、波形表示システム、波形表示方法およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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