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公開番号
2025000401
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-07
出願番号
2023100238
出願日
2023-06-19
発明の名称
モータ装置
出願人
株式会社アイシン
代理人
個人
主分類
H02K
11/215 20160101AFI20241224BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】凹状の収容空間に収容できないような大型のセンサ用基板が設けられた場合でも、装置の軸方向への大型化を抑制することが可能なモータ装置を提供する。
【解決手段】このモータ装置21は、ロータ211と、ステータ212と、複数の引き出し部214、引き出し部215および引き出し部216と、センサマグネット218とを含むモータ21bを備える。モータ装置21は、ロータ211の回転角度を取得するための回転角度センサ21dと、回転角度センサ21dが取り付けられたセンサ用基板21cとを備える。センサ用基板21cは、複数の引き出し部214、引き出し部215および引き出し部216同士のロータ211の回転中心軸線CのR方向の間に配置され、かつ、センサマグネット218が収容された凹状の収容空間Sp外に配置されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
ロータと、ステータコアおよび前記ステータコアに配置されたステータコイルを含むステータと、前記ステータコア外に引き出された前記ステータコイルの端部を含む複数の引き出し部と、前記複数の引き出し部の前記ロータの回転中心軸線の径方向の内側の凹状の収容空間に収容された状態で前記ロータと一体的に回転するセンサマグネットとを含むモータと、
前記センサマグネットの前記ステータコア側とは逆側に配置され、前記ロータの回転角度を取得するための回転角度センサと、
前記回転角度センサが取り付けられたセンサ用基板とを備え、
前記センサ用基板は、前記複数の引き出し部同士の前記ロータの前記回転中心軸線の周方向の間に配置され、かつ、前記センサマグネットが収容された前記凹状の収容空間外に配置されている、モータ装置。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記複数の引き出し部は、U相、V相およびW相の各々の交流電流が流れる第1引き出し部、第2引き出し部および第3引き出し部を有し、
前記第1引き出し部、前記第2引き出し部および前記第3引き出し部の各々は、前記ステータコイルの端部が接続される導体部を有するとともに、前記回転中心軸線の軸方向の一方側から視て、前記周方向の前記導体部同士の間に前記センサ用基板が配置された状態で等角度間隔に配置されている、請求項1に記載のモータ装置。
【請求項3】
前記回転角度センサは、前記センサマグネットから印加される磁場により変化した、前記回転中心軸線の軸方向に直交する方向の平面内における磁化方向を検出するセンサであり、
前記回転角度センサは、前記軸方向の一方側から視て、前記センサマグネットに対して少なくとも一部がずれた位置に配置されている、請求項1に記載のモータ装置。
【請求項4】
前記モータに電力を供給する接続線をさらに備え、
前記センサ用基板は、前記回転中心軸線の軸方向において前記接続線よりも前記ステータコア側に配置されている、請求項1に記載のモータ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、モータ装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、モータ本体(モータ)を備えるモータ装置が開示されている。このモータ装置は、上記モータ本体と、ホール素子と、センサ用基板と、センサマグネットと、エンドフレームとを備えている。モータ本体は、ロータと、ステータコアおよびステータコイルを有するステータとを含んでいる。ステータコイルは、ステータコアに巻回されている。ステータコイルは、制御部との接続のために、ステータコアから引き出されるとともに、周方向に引き回された端末線(ステータコイルの端部)を有している。
【0004】
上記特許文献1のホール素子は、ロータの回転角度を取得するための信号を制御部に出力するセンサである。ホール素子は、センサ用基板に取り付けられている。センサ用基板は、軸方向を厚み方向とする。センサマグネットは、ホール素子に磁場を印加するように構成されている。エンドフレームは、ステータコアおよびロータを覆っている。エンドフレームは、ホール素子が取り付けられたセンサ用基板とセンサマグネットとを内部に収容する収容空間を有する凹部を含んでいる。凹部は、周方向に引き回された端末線の内側に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-31466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1のモータ装置では、分解能の高い大型のセンサへの変更に伴ってセンサ用基板の寸法も大型化した場合、エンドフレームの凹部内の収容空間にセンサが取り付けられたセンサ用基板が収容できなくなる。この場合、センサが取り付けられたセンサ用基板を収容空間外に配置すると、周方向に引き回された端末線上にセンサ用基板が配置されるので、モータ装置が軸方向に大型化することになる。このため、上記特許文献1のモータ装置では、収容空間に収容できないような大型のセンサ用基板が設けられた場合、モータ装置が軸方向に大型化するという問題点がある。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、凹状の収容空間に収容できないような大型のセンサ用基板が設けられた場合でも、装置の軸方向への大型化を抑制することが可能なモータ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面におけるモータ装置は、ロータと、ステータコアおよびステータコアに配置されたステータコイルを含むステータと、ステータコア外に引き出されたステータコイルの端部を含む複数の引き出し部と、複数の引き出し部のロータの回転中心軸線の径方向の内側の凹状の収容空間に収容された状態でロータと一体的に回転するセンサマグネットとを含むモータと、センサマグネットのステータコア側とは逆側に配置され、ロータの回転角度を取得するための回転角度センサと、回転角度センサが取り付けられたセンサ用基板とを備え、センサ用基板は、複数の引き出し部同士のロータの回転中心軸線の周方向の間に配置され、かつ、センサマグネットが収容された凹状の収容空間外に配置されている。
【0009】
この発明の一の局面におけるモータ装置では、上記のように、センサ用基板は、複数の引き出し部同士のロータの回転中心軸線の周方向の間に配置され、かつ、センサマグネットが収容された凹状の収容空間外に配置されている。これにより、分解能の高い大型の回転角度センサへの変更に伴ってセンサ用基板の寸法も大型化した場合でも、凹状の収容空間外において、複数の引き出し部同士のロータの回転中心軸線の周方向の間に配置されることにより、複数の引き出し部上にセンサ用基板が配置されない。すなわち、周方向にセンサ用基板と複数の引き出し部の各々とがずれた位置に配置されることにより、軸方向の一方側から視て、センサ用基板と複数の引き出し部の各々とが重ならない。したがって、複数の引き出し部上にセンサ用基板が配置される場合と比較して、モータ装置が軸方向に大型化することを抑制することができる。その結果、凹状の収容空間に収容できないような大型のセンサ用基板が設けられた場合でも、モータ装置の軸方向の大型化を抑制することができる。
【0010】
上記一の局面によるモータ装置において、好ましくは、複数の引き出し部は、U相、V相およびW相の各々の交流電流が流れる第1引き出し部、第2引き出し部および第3引き出し部を有し、第1引き出し部、第2引き出し部および第3引き出し部の各々は、ステータコイルの端部が接続される導体部を有するとともに、回転中心軸線の軸方向の一方側から視て、周方向の導体部同士の間にセンサ用基板が配置された状態で等角度間隔に配置されている。
(【0011】以降は省略されています)
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