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公開番号2025101968
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219091
出願日2023-12-26
発明の名称車両用駆動装置
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類F16H 57/021 20120101AFI20250701BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】軸方向の寸法の小型化を図り易い車両用駆動装置を提供する。
【解決手段】車両用駆動装置(100)は、回転電機(1)と、入力軸(2)と、一対の出力部材(3)と、減速機構(4)と、差動歯車機構(5)と、ケース(9)とを備える。減速機構(4)は、回転電機(1)の回転を減速する。入力軸(2)は、回転電機(1)と一体的に回転するように連結される。差動歯車機構(5)は、差動入力部材(51)を備え、減速機構(4)から伝達された回転を一対の出力部材(3)に分配する。差動入力部材(51)は、第1軸受(B31)を介してケース(9)に対して回転自在に支持される。入力軸(2)は、第2軸受(B12)を介して差動入力部材(51)に対して回転自在に支持される。第1軸受(B31)は、径方向(R)視で、第2軸受(B12)と重複するように配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ロータを備えた回転電機と、
前記ロータと一体的に回転するように連結された入力軸と、
それぞれが車輪に駆動連結される一対の出力部材と、
前記入力軸の回転を減速する減速機構と、
差動入力部材を備え、前記減速機構から前記差動入力部材に伝達された回転を一対の前記出力部材に分配する差動歯車機構と、
前記回転電機、前記入力軸、前記減速機構、及び、前記差動歯車機構を収容するケースと、を備えた車両用駆動装置であって、
前記ロータ、前記入力軸、一対の前記出力部材、及び前記差動歯車機構が、第1軸心上に配置され、
前記減速機構は、
前記第1軸心上に配置され、前記入力軸と一体的に回転するように連結された第1ギヤと、
前記第1ギヤに噛み合う第2ギヤ、及び、前記第2ギヤと一体的に回転するように連結された第3ギヤを備え、前記第1軸心とは別軸である第2軸心上に配置されたカウンタギヤ機構と、
前記第1軸心上に配置され、前記第3ギヤに噛み合うと共に前記差動入力部材と一体的に回転するように連結された第4ギヤと、
を備え、
前記差動入力部材は、第1軸受を介して前記ケースに対して回転自在に支持され、
前記入力軸は、第2軸受を介して前記差動入力部材に対して回転自在に支持され、
前記第1軸心に直交する方向を径方向として、
前記径方向に沿う径方向視で、前記第1軸受と前記第2軸受とが重複するように配置されている、車両用駆動装置。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記第1軸心に沿う方向を軸方向とし、前記軸方向の一方側を軸方向第1側とし、前記軸方向の他方側を軸方向第2側とし、前記軸方向における前記差動歯車機構の中心位置を差動歯車中心位置として、
前記ロータ、前記第1ギヤ、及び、前記差動歯車機構は、前記第1軸心上において、前記軸方向第1側から前記軸方向第2側へ向かって記載の順に配置され、
前記第1軸受は、前記差動入力部材における前記差動歯車中心位置よりも前記軸方向第1側に設けられた第1被支持部を支持するように配置され、
前記第2軸受は、前記入力軸における前記第1ギヤに対して前記軸方向第2側に設けられた第2被支持部を支持するように配置されている、請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項3】
前記差動入力部材は、前記差動歯車中心位置よりも前記軸方向第2側において、第3軸受を介して前記ケースに対して回転自在に支持され、
前記カウンタギヤ機構は、前記第3ギヤよりも前記軸方向第2側において、第4軸受を介して前記ケースに対して回転自在に支持され、
前記径方向視で、前記第3軸受と前記第4軸受とが重複するように配置されている、請求項2に記載の車両用駆動装置。
【請求項4】
前記第3軸受は、前記差動入力部材における前記差動歯車中心位置よりも前記軸方向第2側に設けられた第3被支持部を支持するように配置され、
前記第4軸受は、前記径方向視で、前記差動入力部材における前記第3被支持部よりも前記軸方向第1側の部分と重複するように配置されている、請求項3に記載の車両用駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータを備えた回転電機と、ロータの回転を減速する減速機構と、を備えた車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
このような車両用駆動装置の一例が、下記の特許文献1に開示されている。以下、この背景技術の説明では、特許文献1における符号及び名称を括弧内に引用する。
【0003】
特許文献1に記載の車両用駆動装置(リアトランスアクスル10)は、回転電機(電動機1)と、減速機構(第1減速ギヤ対14、第2減速ギヤ対16)と、差動歯車機構(差動機構17)と、これらを収容するケース(20)と、一対の出力部材(一対の後方車軸18)と、を備える。この車両用駆動装置(リアトランスアクスル10)では、回転電機(電動機1)と差動歯車機構(差動機構17)とが同一軸心上に配置され、減速機構(第1減速ギヤ対14、第2減速ギヤ対16)を構成するカウンタギヤ機構が、回転電機(電動機1)及び差動歯車機構(差動機構17)とは異なる軸心上に配置されている。回転電機(電動機1)のロータ(11a)の回転は、減速機構(第1減速ギヤ対14、第2減速ギヤ対16)によって減速され、差動歯車機構(差動機構17)を経て一対の出力部材(一対の後方車軸18)に伝達される。
【0004】
特許文献1に記載の車両用駆動装置(リアトランスアクスル10)では、回転電機(電動機1)のロータ(11a)は、そのロータ(11a)と一体的に回転する入力軸(出力軸12)と、一対の軸受(出力軸用軸受21)とを介してケース(20)に回転自在に支持されている。また、差動歯車機構(差動機構17)は、一対の軸受(27)を介してケース(20)に回転自在に支持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-025491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の車両用駆動装置(リアトランスアクスル10)では、回転電機(電動機1)と差動歯車機構(差動機構17)とが同一軸心上に配置されているため、ロータ(11a)を支持する軸受(出力軸用軸受21)と、差動歯車機構(差動機構17)を支持する軸受(17)とが、同一軸心上に、軸方向に並んで配置されている。そのため、これらの軸受(出力軸用軸受21、軸受17)の配置のための軸方向のスペースが必要な分、車両用駆動装置(リアトランスアクスル10)の軸方向の寸法が大型化し易かった。
【0007】
そこで、軸方向の寸法の小型化を図り易い車両用駆動装置の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記に鑑みた、車両用駆動装置の特徴構成は、ロータを備えた回転電機と、前記ロータと一体的に回転するように連結された入力軸と、それぞれが車輪に駆動連結される一対の出力部材と、前記入力軸の回転を減速する減速機構と、差動入力部材を備え、前記減速機構から前記差動入力部材に伝達された回転を一対の前記出力部材に分配する差動歯車機構と、前記回転電機、前記入力軸、前記減速機構、及び、前記差動歯車機構を収容するケースと、を備えた車両用駆動装置であって、前記ロータ、前記入力軸、一対の前記出力部材、及び前記差動歯車機構が、第1軸心上に配置され、前記減速機構は、前記第1軸心上に配置され、前記入力軸と一体的に回転するように連結された第1ギヤと、前記第1ギヤに噛み合う第2ギヤ、及び、前記第2ギヤと一体的に回転するように連結された第3ギヤを備え、前記第1軸心とは別軸である第2軸心上に配置されたカウンタギヤ機構と、前記第1軸心上に配置され、前記第3ギヤに噛み合うと共に前記差動入力部材と一体的に回転するように連結された第4ギヤと、を備え、前記差動入力部材は、第1軸受を介して前記ケースに対して回転自在に支持され、前記入力軸は、第2軸受を介して前記差動入力部材に対して回転自在に支持され、前記第1軸心に直交する方向を径方向として、前記径方向に沿う径方向視で、前記第1軸受と前記第2軸受とが重複するように配置されている、点にある。
【0009】
この特徴構成によれば、差動歯車機構の差動入力部材が第1軸受を介してケースに支持され、入力軸が第2軸受を介して差動入力部材に支持された構成としたことにより、ケースの形状が複雑にならないようにしつつ、第1軸受と第2軸受とを径方向視で重複させて配置することが可能となっている。そして、第1軸受と第2軸受とを径方向視で重複させて配置したことにより、これらが径方向視で重複しない位置関係で配置された構成に比べて、車両用駆動装置の軸方向の寸法の小型化を図り易くなっている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る車両用駆動装置の断面図
実施形態に係る車両用駆動装置のスケルトン図
図1に示す、減速機構及び差動歯車機構の拡大図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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