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公開番号2025107855
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-22
出願番号2024001356
出願日2024-01-09
発明の名称温度調節器
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類H01M 10/6557 20140101AFI20250714BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】バッテリモジュールの温度調節を行うことが可能な温度調節器を提供する。
【解決手段】複数のセルを有するバッテリモジュール10を備えたバッテリの温度を調節する温度調節器30は、セルに対向して配置され、内部に複数の流路31、及び、端部33の側において複数の流路31と連通する連通路35を有するプレート部材40を備え、プレート部材40は、互いに隣り合う2つのセルの側面の間に設けられ、複数の流路31は、流体の導入口30Baに連通し、流体が流通する第1流路31Aと、流体を排出する排出口30Bbに連通する第2流路31Bと、を有し、連通路35は、第1流路31Aにおける導入口30Baと反対側の下流端と第2流路31Bにおける排出口30Bbと反対側の上流端とを連通して折り返すように構成されており、流路断面積を調節する流量調節部70が設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に沿って並ぶ複数のセルを有するバッテリモジュールを備えたバッテリの温度を調節する温度調節器であって、
前記第1方向と交差する第2方向に沿って前記セルに対向して配置され、内部に流体が流通する複数の流路、及び、前記第2方向に沿う端部の側において複数の前記流路と連通する連通路を有するプレート部材を備え、
前記プレート部材は、前記第1方向に沿って互いに隣り合う2つの前記セルの側面の間に設けられ、
複数の前記流路は、前記流体が導入される導入口に連通し、前記流体が流通する第1流路と、前記第1流路からの前記流体を折り返して流通させ、前記流体を排出する排出口に連通する第2流路と、を有し、
前記連通路は、前記第1流路における前記導入口と反対側の下流端と前記第2流路における前記排出口と反対側の上流端とを連通して折り返すように構成されており、流路断面積を調節する流量調節部が設けられている温度調節器。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記流量調節部は、前記第1流路の前記下流端における第一流路断面積に対する、前記第1流路の前記下流端と前記第2流路の前記上流端との間に位置する接続部における第二流路断面積の割合が、30%未満に設定されている請求項1に記載の温度調節器。
【請求項3】
前記流量調節部は、前記第1流路の前記下流端における第一流路断面積に対する、前記第1流路の前記下流端と前記第2流路の前記上流端との間に位置する接続部における第二流路断面積の割合が、5%以上30%未満に設定されている請求項1に記載の温度調節器。
【請求項4】
前記流量調節部は、前記第1流路の前記下流端における第一流路断面積に対する、前記第1流路の前記下流端と前記第2流路の前記上流端との間に位置する接続部における第二流路断面積の割合が、30%以上80%以下に設定されている請求項1に記載の温度調節器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリの温度を調節可能な温度調節器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、走行駆動源としてモータを備えた自動車(ハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、バッテリ車(BEV:Battery Electric Vehicle)、燃料電池車(FCEV:Fuel Cell Electric Vehicle)等)が普及している。これらの自動車(以下、「電動車」と総称する)には、モータを駆動させるためのバッテリ(以下、単にバッテリともいう)が搭載されている。
【0003】
通常、電動車に搭載されるバッテリは、複数のセルが並設されたバッテリモジュールを容器に収容して構成されている。そのため、バッテリを使用すると、発熱により容器の内部に熱がこもって高温になる。バッテリは高温になると劣化が進みやすくなる。そこで、バッテリを冷却する技術が検討されてきた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1には、車両に搭載されるバッテリを冷却する装置について記載されている。この装置は、バッテリモジュールに沿って冷却プレートが設けられている。冷却プレートは、一端側に流入ポートが設けられ、他端側に流出ポートが設けられている。また、冷却プレートは、内部に、一端側から他端側に向かって流体が流通する第1冷却通路と、他端側から一端側に向かって流体が流通する第2冷却通路と、一端側から他端側に向かって流体が流通する第3冷却通路とを有する。第1冷却通路は一端側で流入ポートと連通し、他端側で第2冷却通路と連通する。第2冷却通路は一端側で第3冷却通路と連通する。第3冷却通路は他端側で流出ポートと連通する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
中国特許出願公開第114665188号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の装置は、流入ポートから第1冷却通路の入口までの流路の流路断面積、第1冷却通路の出口から第2冷却通路の入口までの流路の流路断面積、第2冷却通路の出口から第3冷却通路の入口までの流路の流路断面積、及び第3冷却通路の出口から流出ポートまでの流路の流路断面積の夫々が、一様に構成されていない。このため、第1冷却通路、第2冷却通路、及び第3冷却通路の夫々を流通する流体の流量にばらつきが生じ、第1冷却通路、第2冷却通路、及び第3冷却通路の夫々において、所期の流量に設定されず、バッテリモジュールの温度調節を簡便に行うことができない。
【0007】
そこで、バッテリモジュールの温度調節を簡便に行うことが可能な温度調節器が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る温度調節器の特徴構成は、第1方向に沿って並ぶ複数のセルを有するバッテリモジュールを備えたバッテリの温度を調節する温度調節器であって、前記第1方向と交差する第2方向に沿って前記セルに対向して配置され、内部に流体が流通する複数の流路、及び、前記第2方向に沿う端部の側において複数の前記流路と連通する連通路を有するプレート部材を備え、前記プレート部材は、前記第1方向に沿って互いに隣り合う2つの前記セルの側面の間に設けられ、複数の前記流路は、前記流体が導入される導入口に連通し、前記流体が流通する第1流路と、前記第1流路からの前記流体を折り返して流通させ、前記流体を排出する排出口に連通する第2流路と、を有し、前記連通路は、前記第1流路における前記導入口と反対側の下流端と前記第2流路における前記排出口と反対側の上流端とを連通して折り返すように構成されており、流路断面積を調節する流量調節部が設けられている点にある。
【0009】
このような特徴構成とすれば、流量調節部が、第1流路と第2流路とを連通する連通路の流路断面積を調節することで、第1流路及び第2流路を流通する流体の流量配分を適正バランスに設定することができる。このため、プレート部材が側面に隣接して設けられるセルに温度分布がある場合であっても、流体の流量配分が適正バランスであるので、セルの温度分布の不均一性を低減することができる。したがって、温度調節器によれば、バッテリモジュールの温度調節を簡便に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
温度調節器を用いたバッテリの平面図である。
図1のII-II線の断面図である。
プレート部材を第1方向に沿って切断した断面図である。
プレート部材における複数の流路及び連通路の拡大図である。
第1流路及び第2流路の流量を示す図である。
第1流路及び第2流路の流量を示す図である。
第2流路の流量差と、第一流路断面積に対する第二流路断面積の割合との関係を示す図である。
その他の実施形態に係る連通路の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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