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公開番号2025111216
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2024005510
出願日2024-01-17
発明の名称パーキング装置
出願人株式会社アイシン
代理人個人
主分類F16H 63/34 20060101AFI20250723BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】車両のパーキングロック状態とパーキングロック解除状態とを切り換えるための部品点数が増加するのを抑制することが可能なパーキング装置を提供する。
【解決手段】このパーキング装置100は、パーキングロッド30に接続され、パーキングロッド30をパーキングロック位置P1とパーキングロック解除位置P2との間で往復させるためのエアシリンダ50と、車両の車高を調整するためのエアサスペンション装置200のエアタンク210からエアシリンダ50に高圧エアを供給するエア供給部70と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両のパーキングロック状態におけるパーキングロック位置と、前記車両のパーキングロック解除状態におけるパーキングロック解除位置との間を往復するパーキング作動部材と、
前記パーキング作動部材に接続され、前記パーキング作動部材を前記パーキングロック位置と前記パーキングロック解除位置との間で往復させるエアシリンダと、
前記車両の車高を調整するためのエアサスペンション装置のエアタンクから前記エアシリンダに高圧エアを供給するエア供給部と、を備える、パーキング装置。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記エアシリンダは、前記エアタンクから供給された前記高圧エアにより前記エアシリンダ内が高圧になることにより、前記パーキング作動部材を、前記パーキングロック解除位置に移動させるとともに、前記エアシリンダ内から前記高圧エアが排出され前記エアシリンダ内が大気圧になることにより、前記パーキング作動部材を、前記パーキングロック位置に移動させるように構成されている、請求項1に記載のパーキング装置。
【請求項3】
前記エア供給部は、
前記エアタンクと前記エアシリンダとの間に配置された第1バルブを含み、
前記第1バルブを開くことにより、前記エアタンクから前記エアシリンダに前記高圧エアが供給されるとともに、前記供給された高圧エアによりエアシリンダ内が高圧になった後に、前記第1バルブを閉じるように構成されている、請求項1に記載のパーキング装置。
【請求項4】
前記エア供給部は、
前記エアシリンダに供給された前記高圧エアを、前記エアシリンダ外に排出するための第2バルブをさらに含み、
前記第1バルブが閉じられている状態、かつ、前記エアシリンダ内が高圧になっている状態で、前記第2バルブを開くことにより、前記エアシリンダ内の前記高圧エアを前記エアシリンダ外に排出するように構成されている、請求項3に記載のパーキング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パーキング装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、パーキング装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、シフト位置(パーキング位置、リバース位置、ニュートラル位置およびドライブ位置)に応じた複数の谷部を含むシフト切替部材と、ピンを有する位置決め部と、シフト切替部材の複数の谷部のいずれかに位置決め部のピンが嵌り込むようにシフト切替部材を駆動するためのアクチュエータと、を備えるシフト装置(パーキング装置)が開示されている。上記特許文献1に記載されているシフト装置では、アクチュエータは、モータと、モータの駆動力をシフト切替部材に伝達する駆動力伝達機構と、を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-196016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載されている従来のシフト装置では、シフト切替部材を駆動するためのアクチュエータは、モータおよび駆動力伝達機構を含む。この場合、駆動力伝達機構は、モータの駆動力をシフト切替部材に伝達するために比較的多くの部品が必要となる。このため、車両のパーキングロック状態とパーキングロック解除状態とを切り換えるための部品点数が増加するのを抑制することが可能なパーキング装置が望まれている。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、車両のパーキングロック状態とパーキングロック解除状態とを切り換えるために部品点数が増加するのを抑制することが可能なパーキング装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面におけるパーキング装置は、車両のパーキングロック状態におけるパーキングロック位置と、車両のパーキングロック解除状態におけるパーキングロック解除位置との間を往復するパーキング作動部材と、パーキング作動部材に接続され、パーキング作動部材をパーキングロック位置とパーキングロック解除位置との間で往復させるエアシリンダと、車両の車高を調整するためのエアサスペンション装置のエアタンクからエアシリンダに高圧エアを供給するエア供給部と、を備える。
【0008】
この発明の一の局面におけるパーキング装置は、上記のように、パーキング作動部材に接続され、パーキング作動部材をパーキングロック位置とパーキングロック解除位置との間で往復させるエアシリンダと、車両の車高を調整するためのエアサスペンション装置のエアタンクからエアシリンダに高圧エアを供給するエア供給部と、を備える。これにより、エアサスペンション装置のエアタンクからエアシリンダに供給される高圧エアにより、車両のパーキングロック状態とパーキングロック解除状態とを切り換えることができる。すなわち、エアサスペンション装置が設けられる車両において、エアサスペンション装置に、エア供給部およびエアシリンダを追加するだけで、パーキング装置を動作させることができる。エア供給部およびエアシリンダは、モータおよび駆動力伝達機構と比較して、少ない部品で構成することが可能である。その結果、車両のパーキングロック状態とパーキングロック解除状態とを切り換えるための部品点数が増加するのを抑制することができる。
【0009】
上記一の局面によるパーキング装置において、好ましくは、エアシリンダは、エアタンクから供給された高圧エアによりエアシリンダ内が高圧になることにより、パーキング作動部材を、パーキングロック解除位置に移動させるとともに、エアシリンダ内から高圧エアが排出されエアシリンダ内が大気圧になることにより、パーキング作動部材を、パーキングロック位置に移動させるように構成されている。
【0010】
このように構成すれば、パーキング作動部材の位置をパーキングロック位置に維持する場合に、エアシリンダ内を大気圧の状態に維持すればよいので、車両を駐車させている間に、エアシリンダ内を高圧の状態に維持する必要がない。これにより、比較的長時間にわたってエアシリンダ内を高圧の状態に維持する必要がないので、高圧エアによる部品の消耗を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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