TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025101806
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023218837
出願日
2023-12-26
発明の名称
余剰接着剤の検出装置及び余剰接着剤の検出方法
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人プロスペック特許事務所
主分類
G01N
21/88 20060101AFI20250701BHJP(測定;試験)
要約
【課題】モータコアの端面に付着している余剰接着剤を精度良く検出できる余剰接着剤の検出装置及び検出方法を提供する。
【解決手段】余剰接着剤の検出装置10は、モータコア91の端面911に向けて赤外線、紫外線を選択的に照射できる照射装置13と、端面911を撮影して端面911の赤外線画像のデータを生成でき、かつ、端面911を撮影して端面911の紫外線画像のデータを生成できるカメラ12と、赤外線画像のデータ及び前記紫外線画像のデータを解析する制御装置14と、を備え、制御装置14は、赤外線画像のデータに基づいて、検査対象領域201を特定し、紫外線画像のデータに基づいて、検査対象領域201に存在する余剰接着剤を検出する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
軸線方向の両端に端面を有する略円柱形状に形成され、前記軸線方向に貫通し前記端面に開口した貫通孔を有するモータコアと、前記貫通孔に挿入されるとともに接着剤により前記貫通孔内に固定された永久磁石と、を備えるコア組立体の前記モータコアの前記端面に付着した余剰接着剤を検出する余剰接着剤の検出装置であって、
前記モータコアの前記端面に赤外線を照射する赤外線照射装置と、
前記モータコアの前記端面に紫外線を照射する紫外線照射装置と、
赤外線が照射された前記端面を撮影して前記端面の赤外線画像を生成し、紫外線が照射された前記端面を撮影して前記端面の紫外線画像を生成する撮影装置と、
前記赤外線画像及び前記紫外線画像を解析する画像解析装置と、を備え、
前記画像解析装置は、
前記赤外線画像に基づいて、前記モータコアの前記端面のうち前記貫通孔の開口部を除いた領域である検査対象領域を特定し、
前記紫外線画像に基づいて、前記検査対象領域に存在する余剰接着剤を検出する、
余剰接着剤の検出装置。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の余剰接着剤の検出装置であって、
前記画像解析装置は、前記赤外線画像を構成する画素のうち輝度値が第一閾値以上である画素により形成される領域を前記検査対象領域として特定する、余剰接着剤の検出装置。
【請求項3】
請求項2に記載の余剰接着剤の検出装置であって、
前記画像解析装置は、前記紫外線画像の前記検査対象領域のうち輝度値が第二閾値以上である画素により形成される領域に許容値を超える厚さの余剰接着剤が存在すると判定する、余剰接着剤の検出装置。
【請求項4】
軸線方向の両端に端面を有する略円柱形状に形成され、前記軸線方向に貫通し前記端面に開口した貫通孔を有するモータコアと、前記貫通孔に挿入されるとともに接着剤により前記貫通孔内に固定された永久磁石と、を備えるコア組立体の前記モータコアの前記端面に付着した余剰接着剤を検出する余剰接着剤の検出方法であって、
前記モータコアの前記端面に赤外線を照射するとともに前記端面を撮影して前記端面の赤外線画像を取得する赤外線画像取得工程と、
前記赤外線画像に基づいて、前記モータコアの前記端面のうち前記貫通孔の開口部を除いた領域である検査対象領域を特定する検査対象領域特定工程と、
前記モータコアの前記端面に紫外線を照射するとともに前記端面を撮影して前記端面の紫外線画像を取得する紫外線画像取得工程と、
前記紫外線画像に基づいて、前記モータコアの前記検査対象領域に存在する余剰接着剤を検出する検出工程と、
を含む、余剰接着剤の検出方法。
【請求項5】
請求項4に記載の余剰接着剤の検出方法であって、
前記検査対象領域特定工程は、前記赤外線画像を構成する画素のうち輝度値が第一閾値以上である画素により形成される領域を前記検査対象領域として特定する、余剰接着剤の検出方法。
【請求項6】
請求項5に記載の余剰接着剤の検出方法であって、
前記検出工程は、前記紫外線画像の前記検査対象領域のうち輝度値が第二閾値以上である画素により形成される領域に許容値を超える厚さの余剰接着剤が存在すると判定する、余剰接着剤の検出方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、余剰接着剤の検出装置及び余剰接着剤の検出方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
製品の組み立て工程にて接着剤を使用する場合、余剰接着剤が製品を構成する部品に付着することがある。部品の一部に余剰接着剤が付着した場合、後工程にてその部品と他部品が余剰接着剤を介して不必要に接着される虞がある。不必要な接着は、接着された部品間に予期せぬ応力の発生をもたらし、場合によっては接着された部品に悪影響を及ぼす虞がある。それ故に、余剰接着剤は、除去される必要がある。
【0003】
余剰接着剤を除去するために、従来では、作業者の目視による製品検査が行われていた。しかしながら、目視による製品検査では、検査精度が作業者のスキルに依存するため、検査精度が安定しない。
【0004】
特許文献1は、蛍光剤を含有する接着剤が塗布された検査対象物に対して、紫外線を照射して接着剤の塗布状態を検査する方法を開示する。特許文献1に記載の方法によれば、蛍光剤を含有する接着剤に紫外線を照射することによって接着剤が発光するために、接着剤の塗布部分の輝度値が高くなり、これにより接着剤の塗布位置、塗布量などの塗布状態の合否を判定することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平5-331438号公報
【発明の概要】
【0006】
(発明が解決しようとする課題)
ところで、電磁鋼板が積層されることにより形成されるモータコアには、磁石を埋め込むための貫通孔が端面に開口しているものがある。貫通孔に磁石を埋め込む工程では、当該貫通孔内で磁石を固定するために、接着剤が塗布された磁石が当該貫通孔内に挿入される。このとき余剰の接着剤がモータコアの端面に付着することがある。モータコアの端面に接着剤が付着した場合、その付着箇所に他の部品が不必要に接着される虞がある。この場合、不必要に接着された他の部品とモータコアを形成する電磁鋼板との間で不要な応力が作用して、電磁鋼板や磁石に不具合の発生が懸念される。したがって、モータコアの端面に付着した接着剤は除去されなければならない。
【0007】
モータコアの端面に付着した接着剤の有無を検査するために、特許文献1に記載の方法を適用した場合、検出された接着剤が、モータコアの端面に付着した余剰接着剤であるのか、モータコアの端面に開口した貫通孔内にて磁石を固定するために用いられている必要な接着剤であるのかを判別することが困難な場合がある。
【0008】
本開示は、モータコアの端面に付着した余剰接着剤を精度よく判別することができる、余剰接着剤の検出装置及び余剰接着剤の検出方法を提供することを目的とする。
【0009】
(課題を解決するための手段)
本開示の余剰接着剤の検出装置は、
軸線方向の両端に端面を有する略円柱形状に形成され、前記軸線方向に貫通し前記端面に開口した貫通孔を有するモータコアと、前記貫通孔に挿入されるとともに接着剤により前記貫通孔内に固定された永久磁石と、を備えるコア組立体の前記モータコアの前記端面に付着した余剰接着剤を検出する余剰接着剤の検出装置であって、
前記モータコアの前記端面に赤外線を照射する赤外線照射装置と、
前記モータコアの前記端面に紫外線を照射する紫外線照射装置と、
赤外線が照射された前記端面を撮影して前記端面の赤外線画像を生成し、紫外線が照射された前記端面を撮影して前記端面の紫外線画像を生成する撮影装置と、
前記赤外線画像及び前記紫外線画像を解析する画像解析装置と、を備え、
前記画像解析装置は、
前記赤外線画像に基づいて、前記モータコアの前記端面のうち前記貫通孔の開口部を除いた領域である検査対象領域を特定し、
前記紫外線画像に基づいて、前記検査対象領域に存在する余剰接着剤を検出するように構成される。
【0010】
また、本開示の余剰接着剤の検出方法は、
軸線方向の両端に端面を有する略円柱形状に形成され、前記軸線方向に貫通し前記端面に開口した貫通孔を有するモータコアと、前記貫通孔に挿入されるとともに接着剤により前記貫通孔内に固定された永久磁石と、を備えるコア組立体の前記モータコアの前記端面に付着した余剰接着剤を検出する余剰接着剤の検出方法であって、
前記モータコアの前記端面に赤外線を照射するとともに前記端面を撮影して前記端面の赤外線画像を取得する赤外線画像取得工程と、
前記赤外線画像に基づいて、前記モータコアの前記端面のうち前記貫通孔の開口部を除いた領域である検査対象領域を特定する検査対象領域特定工程と、
前記モータコアの前記端面に紫外線を照射するとともに前記端面を撮影して前記端面の紫外線画像を取得する紫外線画像取得工程と、
前記紫外線画像に基づいて、前記モータコアの前記検査対象領域に存在する余剰接着剤を検出する検出工程と、を含む。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社アイシン
車両制御装置
1日前
株式会社アイシン
動力変換装置
1日前
株式会社アイシン
電子制御装置
2日前
株式会社アイシン
燃焼ガス出力装置
2日前
株式会社アイシン
ペロブスカイト太陽電池
1日前
日本精機株式会社
計器装置
8日前
株式会社東光高岳
計器
4日前
日本精機株式会社
液面検出装置
10日前
株式会社ミツトヨ
測定器
1日前
大和製衡株式会社
組合せ秤
10日前
大和製衡株式会社
組合せ秤
10日前
大和製衡株式会社
組合せ秤
16日前
個人
フロートレス液面センサー
23日前
大同特殊鋼株式会社
疵検出方法
1日前
エグゼヴィータ株式会社
端末装置
2日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
22日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
2日前
ダイハツ工業株式会社
試験用治具
16日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
11日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
11日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
2日前
株式会社クボタ
作業車
15日前
タカノ株式会社
試料分析装置
1日前
タカノ株式会社
試料分析装置
1日前
富士電機株式会社
エンコーダ
3日前
バイオテック株式会社
容器設置装置
2日前
富士電機株式会社
エンコーダ
3日前
柳井電機工業株式会社
部材検査装置
2日前
TDK株式会社
計測装置
9日前
JNC株式会社
トランジスタ型センサ
1日前
JNC株式会社
トランジスタ型センサ
1日前
トヨタ自動車株式会社
歯車の検査方法
11日前
新電元メカトロニクス株式会社
位置検出装置
8日前
株式会社フジキン
流量測定装置
17日前
株式会社ノーリツ
通信システム
8日前
旭光電機株式会社
漏出検出装置
22日前
続きを見る
他の特許を見る