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公開番号2025099168
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215609
出願日2023-12-21
発明の名称光電変換装置
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類H02S 30/20 20140101AFI20250626BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】従来の光電変換装置は、太陽電池における巻取り軸の近傍部分で応力による劣化が生じ、発電性能が低下する恐れがあった。
【解決手段】可撓性を有するシート2と、シート2に配置した可撓性を有する光電変換セルと、シート2の巻取り用の芯部材3とを備え、シート2の一端から他端に至る方向を展開方向とし、シート2に、複数の光電変換セルC1~C7を展開方向に並べて配置すると共に、隣接する光電変換セル同士の境界Bを芯部材3と平行に配置し、複数の光電変換セルC1~C7のうちの芯部材3に隣接する光電変換セルC1の展開方向の長さL1が、他の光電変換セルの展開方向の長さLよりも相対的に小さい光電変換装1とし、芯部材3に近接する光電変換セルC1の劣化を抑制して良好な発電性能を維持する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
可撓性を有するシートと、前記シートに配置した可撓性を有する光電変換セルと、前記シートの一端を連結した巻取り用の芯部材とを備えた光電変換装置であって、
前記シートの一端から他端に至る方向を展開方向とし、
前記シートに、複数の前記光電変換セルを前記展開方向に並べて配置すると共に、隣接する前記光電変換セル同士の境界を前記芯部材と平行に配置し、
複数の前記光電変換セルのうちの前記芯部材に隣接する光電変換セルの前記展開方向の長さが、他の光電変換セルの前記展開方向の長さよりも相対的に小さいことを特徴とする光電変換装置。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
複数の前記光電変換セルは、前記展開方向の長さが互いに異なると共に、前記展開方向において、その長さが前記芯部材に近いものから小さい順に配置してあることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
【請求項3】
全ての前記光電変換セル、又は前記芯部材に隣接する光電変換セル以外の他の光電変換セルが、前記芯部材と平行に配置した複数の分割セルから成り、
各々の前記光電変換セルは、前記展開方向において前記分割セルの数が順次増加すると共に、前記分割セルの面積が互いに等しく、互いに直列接続されていることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
【請求項4】
複数の前記光電変換セルが、単数又は並列接続された複数の前記光電変換セルから成る複数のモジュールに区画してあり、
各々の前記モジュールは、前記光電変換セルの総面積が互いに等しいと共に、互いに直列接続してあることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
【請求項5】
前記光電変換セルが、有機太陽電池であり且つペロブスカイト太陽電池であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の光電変換装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、巻取り可能なシートに光電変換セルを配置した光電変換装置の改良に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来において、上記したような光電変換装置は、例えば、ロールカーテン装置の名称で特許文献1に記載されたものがある。特許文献1には、建物の窓の上部に固定したボックス内に、ロールスクリーンを巻取り可能に備えると共に、ロールスクリーンの窓側の面に、フィルム型太陽電池を貼り付けた構造を有している。このロールカーテン装置は、ボックス内のロールスクリーンを引き出して展開させることにより、フィルム型太陽電池によって発電を行うものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-42142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した従来の光電変換装置は、ロールスクリーンの巻取り及び展開を繰り返し行うと、とくに、太陽電池における巻取り軸の近傍部分に、曲率半径の小さい曲げ及び引張の負荷が繰り返し加わり、これによる応力で太陽電池が劣化し、発電性能が低下する恐れがあるという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記従来の状況に鑑みて成されたもので、巻取りと展開が繰り返し行われるシート状の光電変換装置において、光電変換セルの劣化を抑制し、良好な発電性能を維持することができる光電変換装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係わる光電変換装置は、可撓性を有するシートと、シートに配置した可撓性を有する光電変換セルと、シートの一端を連結した巻取り用の芯部材とを備えた光電変換装置である。この光電変換装置は、シートの一端から他端に至る方向を展開方向とし、シートに、複数の光電変換セルを展開方向に並べて配置すると共に、隣接する光電変換セル同士の境界を芯部材と平行に配置している。そして、光電変換装置は、複数の光電変換セルのうちの芯部材に隣接する光電変換セルの展開方向の長さが、他の光電変換セルの展開方向の長さよりも相対的に小さいことを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係わる光電変換装置は、巻取りと展開が繰り返し行われるシート状の光電変換装置において、上記構成を採用したことにより、とくに、巻取り中心となる芯部材の近傍部分の光電変換セルの劣化を抑制し、良好な発電性能を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係わる光電変換装置の第1実施形態を説明する平面図である。
車両のサンシェードに適用した光電変換装置を示す説明図である。
本発明に係わる光電変換装置の第2実施形態を説明する平面図である。
本発明に係わる光電変換装置の第3実施形態を説明する平面図である。
光電変換セルの配置と出力との関係を示す説明図である。
本発明に係わる光電変換装置の第4実施形態を説明する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
図1に示す光電変換装置1は、可撓性を有するシート2と、シート2に配置した可撓性を有する光電変換セルC1~C7と、シート2の一端を連結した巻取り用の芯部材3とを備えている。
【0010】
上記の光電変換装置1は、シート2の一端から他端に至る方向(図1中で左方向)を展開方向とし、その逆方向を巻取り方向として、シート2に、複数(図示例では7つ)の光電変換セルC1~C7を展開方向に並べて配置すると共に、隣接する光電変換セル同士の境界Bを芯部材3と平行に配置している。
(【0011】以降は省略されています)

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