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公開番号2025101337
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218119
出願日2023-12-25
発明の名称光輝材含有塗膜の形成方法及び形成装置
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B05D 1/36 20060101AFI20250630BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】塗料供給用ノズルにおいて光輝材が詰まることを防止しつつ、塗装品質を向上し得る光輝材含有塗膜の形成方法及び形成装置を提供する。
【解決手段】光輝材含有塗膜の形成方法は、被塗物上に光輝材を含有する塗膜を形成する光輝材含有塗膜の形成方法である。塗膜は、光輝材層と光輝材層の被塗物側及び塗膜表面側に設けられた塗膜層とを備えた積層構造を有する。光輝材含有塗膜の形成方法は、この積層構造を形成する際に、工程(1):塗膜形成材を含有する塗料を供給して塗料層を形成する工程、工程(2):塗料層に光輝材を供給して光輝材層を形成する工程、工程(3):光輝材層に塗料を供給して塗料層を形成する工程、工程(4):工程(1)及び工程(3)で形成された塗料層の塗膜形成材を硬化して塗膜層を形成する工程、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被塗物上に光輝材を含有する塗膜を形成する方法であって、
前記塗膜が、光輝材層と前記光輝材層の被塗物側及び塗膜表面側に設けられた塗膜層とを備えた積層構造を有し、この積層構造を形成する際に、下記の工程(1)~工程(4)
工程(1):塗膜形成材を含有する塗料を供給して塗料層を形成する工程、
工程(2):前記塗料層に光輝材を供給して前記光輝材層を形成する工程、
工程(3):前記光輝材層に前記塗料を供給して塗料層を形成する工程、
工程(4):前記工程(1)及び前記工程(3)で形成された前記塗料層の前記塗膜形成材を硬化して前記塗膜層を形成する工程、を含む
ことを特徴とする光輝材含有塗膜の形成方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記工程(1)を行った後に、前記工程(2)と前記工程(3)とをこの順で繰り返して行い、前記繰り返しの後に、前記工程(4)を行うことを特徴とする請求項1に記載の光輝材含有塗膜の形成方法。
【請求項3】
前記工程(1)と前記工程(2)と前記工程(3)と前記工程(4)とをこの順で繰り返し行うことを特徴とする請求項1に記載の光輝材含有塗膜の形成方法。
【請求項4】
前記繰り返しの際の前記工程(4)において前記塗膜形成材の一次硬化を行い、前記繰り返しの後に更に前記塗膜形成材の二次硬化を行うことを特徴とする請求項3に記載の光輝材含有塗膜の形成方法。
【請求項5】
前記工程(2)において前記光輝材を供給する光輝材供給装置の供給方向と前記塗料層の表面とのなす角度を90°未満にすることを特徴とする請求項1~4のいずれか1つの項に記載の光輝材含有塗膜の形成方法。
【請求項6】
前記工程(2)において前記光輝材を供給する光輝材供給装置の供給方向を前記塗料層の表面に対して平行にすることを特徴とする請求項1~4のいずれか1つの項に記載の光輝材含有塗膜の形成方法。
【請求項7】
前記工程(2)において前記光輝材を供給する光輝材供給装置の供給方向を前記塗料層における前記光輝材の供給領域に応じて変更することを特徴とする請求項1~4のいずれか1つの項に記載の光輝材含有塗膜の形成方法。
【請求項8】
前記塗膜形成材が熱硬化型であり、前記工程(4)において前記塗膜形成材を加熱して完全硬化の状態にすることを特徴とする請求項1~3のいずれか1つの項に記載の光輝材含有塗膜の形成方法。
【請求項9】
前記塗膜形成材が光硬化型又は電子線硬化型であり、前記工程(4)において前記塗膜形成材に光又は電子線を照射して前記塗膜形成材を完全硬化の状態にすることを特徴とする請求項1~3のいずれか1つの項にに記載の光輝材含有塗膜の形成方法。
【請求項10】
前記塗膜形成材が熱硬化型であり、前記繰り返しの際の前記工程(4)において前記塗膜形成材を加熱して一次硬化させ、前記繰り返しの後に前記塗膜形成材を加熱して二次硬化させて完全硬化の状態にすることを特徴とする請求項4に記載の光輝材含有塗膜の形成方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光輝材含有塗膜の形成方法及び形成装置に係り、さらに詳細には、被塗物に塗料と光輝材とを別々に供給する光輝材含有塗膜の形成方法及び形成装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、インクジェットプリントヘッドの塗装剤ノズルからメタリック塗料やマイカ塗料を吐出する塗装機器を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-175077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されたような塗装機器においては、光輝材を含有する塗料を塗装剤ノズルから吐出する際に、塗装剤ノズルに光輝材が詰まらないようにする必要があるので、ある程度のサイズを有する光輝材よりもノズル口径を十分に大きくする必要がある。一方で、このようにノズル口径を大きくしようとすると、塗装剤ノズルから吐出される塗料の液滴径が大きくなるので、塗膜の表面粗さが大きくなり、塗装品質が低下してしまう。
【0005】
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであって、塗料供給用ノズルにおいて光輝材が詰まることを防止しつつ、塗装品質を向上し得る光輝材含有塗膜の形成方法及び形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、前記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、光輝材層と光輝材層の被塗物側及び塗膜表面側に設けられた塗膜層とを備えた積層構造を有する塗膜を塗料と光輝材とを別々に供給する所定の工程を経て被塗物上に形成することにより、前記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明の光輝材含有塗膜の形成方法は、被塗物上に光輝材を含有する塗膜を形成する光輝材含有塗膜の形成方法である。
この塗膜は、光輝材層と光輝材層の被塗物側及び塗膜表面側に設けられた塗膜層とを備えた積層構造を有する。
この光輝材含有塗膜の形成方法は、この積層構造を形成する際に、下記の工程(1)~工程(4)を含む。
工程(1):塗膜形成材を含有する塗料を供給して塗料層を形成する工程
工程(2):塗料層に光輝材を供給して光輝材層を形成する工程
工程(3):光輝材層に塗料を供給して塗料層を形成する工程
工程(4):工程(1)及び工程(3)で形成された塗料層の塗膜形成材を硬化して塗膜層を形成する工程
【0008】
また、本発明の光輝材含有塗膜の形成装置は、被塗物上に光輝材を含有する塗膜を形成する光輝材含有塗膜の形成装置である。
この塗膜は、光輝材層と光輝材層の被塗物側及び塗膜表面側に設けられた塗膜層とを備えた積層構造を有する。
この光輝材含有塗膜の形成装置は、塗膜形成材を含有する塗料を供給して塗料層を形成する塗料供給装置と、光輝材を供給して光輝材層を形成する光輝材供給装置と、塗料層の塗膜形成材を硬化する塗膜形成材硬化装置と、塗料供給装置と光輝材供給装置と塗膜形成材硬化装置の作動順序を制御する制御装置と、を備える。
この制御装置は、塗料供給装置と光輝材供給装置とを作動させて光輝材層と光輝材層の被塗物側及び塗膜表面側に塗料層を形成した後に、塗膜形成材硬化装置を作動させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、光輝材層と光輝材層の被塗物側及び塗膜表面側に設けられた塗膜層とを備えた積層構造を有する塗膜を塗料と光輝材とを別々に供給する上述の工程を経て被塗物上に形成したため、塗料供給用ノズルにおいて光輝材が詰まることを防止しつつ、塗装品質を向上し得る光輝材含有塗膜の形成方法及び形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の光輝材含有塗膜の形成方法の第1実施形態を模式的に示す説明図である。
図1に示した光輝材供給装置と塗料層の表面との関係の一例を示す説明図である。
図1に示した光輝材供給装置と塗料層の表面との関係の他の例を示す説明図である。
図1に示した光輝材供給装置と塗料層の表面との関係の更に他の例を示す説明図である。
第2実施形態の光輝材含有塗膜の形成方法を模式的に示す説明図である。
第3実施形態の光輝材含有塗膜の形成方法を模式的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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