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公開番号
2025104896
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023223062
出願日
2023-12-28
発明の名称
吐出器
出願人
株式会社吉野工業所
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B05B
11/00 20230101AFI20250703BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】トリガーレバーの1回の操作による吐出器の内容物の吐出量を増やすこと、途切れにくい吐出を可能にすること。
【解決手段】吐出器1は、第1ピストン40A及び第2ピストン40Bと、第1ピストン40Aを収容する第1シリンダ30Aと、第1シリンダ30Aより内径が小さく、第2ピストン40Bを収容する第2シリンダ30Bと、ステム10が下方に移動する際に、第1ピストン40Aより下方の空間S1と上方の空間S2との連通を許容し、かつ、ステム10が上方に移動する際に、第1ピストン40Aより下方の空間S1と上方の空間S2との連通を遮断する弁部80と、第2シリンダ30B内に配設され、下方移動に伴って第2シリンダ30Bの容量を増加させ、上方移動に伴って第2シリンダ30Bの容量を減少させるシリンダ容量変更部材90と、シリンダ容量変更部材90を上方に向けて付勢する付勢部材94と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内容物が収容される容器本体の口部に、上方付勢状態で下方移動自在に配設されたステムと、
前記ステム内に連通する吐出孔が形成された吐出ヘッドと、
前記吐出ヘッドに連係するトリガーレバーと、
前記ステムに設けられた第1ピストンと、
前記ステムにおける、前記第1ピストンと上下方向で異なる位置に設けられた第2ピストンと、
前記第1ピストンを上下摺動自在に収容する第1シリンダと、
前記第1シリンダに連設され、かつ内部が前記第1シリンダの内部と上下に連通すると共に前記第1シリンダより内径が小さく、前記第2ピストンを上下摺動自在に収容する第2シリンダと、
前記ステムが下方に移動する際に、前記第1シリンダの内部における前記第1ピストンより下方の空間と上方の空間との連通を許容し、かつ、前記ステムが上方に移動する際に、前記第1シリンダの内部における前記第1ピストンより下方の空間と上方の空間との連通を遮断する弁部と、
前記第2シリンダ内に上下摺動自在に配設され、下方移動に伴って前記第2シリンダの容量を増加させ、上方移動に伴って前記第2シリンダの容量を減少させるシリンダ容量変更部材と、
前記シリンダ容量変更部材を上方に向けて付勢する付勢部材と、を備え、
前記シリンダ容量変更部材は、前記第2シリンダの圧力上昇に伴い、前記付勢部材の付勢に抗して下方移動する、
吐出器。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
前記シリンダ容量変更部材は、前記第1シリンダ側を向く第1受圧部と、前記第2シリンダ側を向き、前記第1受圧部よりも受圧面積が大きい第2受圧部と、を有する、
請求項1に記載の吐出器。
【請求項3】
前記シリンダ容量変更部材は、前記第1受圧部と前記第2受圧部とを接続する接続筒を有し、
前記接続筒の内径は、前記ステムの外径よりも大きくなっており、前記接続筒と前記ステムとの間には、内容物が上下方向に流通可能な環状流路が形成されている、
請求項2に記載の吐出器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出器に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、下記特許文献1記載の吐出器が知られている。この吐出器は、上方付勢状態で下方移動自在に配設されたステムと、ステムの上端に装着され、内容物の吐出孔が形成された吐出ヘッドと、吐出ヘッドを押し下げるためのトリガーレバーと、ステムに連動する筒状のピストンと、ピストンが上下摺動自在に収容されたシリンダと、を備える。トリガーレバーを引くと、ステムと共にピストンが下方移動し、ピストンによって加圧されたシリンダ内の内容物が、ステム内を通して吐出孔から吐出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-13824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の吐出器では、内容物を広範囲に吐出(塗布、付着)させることや、内容物の吐出時間を延ばすことについての要望がある。このため、トリガーレバーの1回の操作による内容物の吐出量を増やすこと、途切れにくい吐出を可能にすることが求められている。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、トリガーレバーの1回の操作による吐出器の内容物の吐出量を増やすこと、途切れにくい吐出を可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係る吐出器は、内容物が収容される容器本体の口部に、上方付勢状態で下方移動自在に配設されたステムと、前記ステム内に連通する吐出孔が形成された吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドに連係するトリガーレバーと、前記ステムに設けられた第1ピストンと、前記ステムにおける、前記第1ピストンと上下方向で異なる位置に設けられた第2ピストンと、前記第1ピストンを上下摺動自在に収容する第1シリンダと、前記第1シリンダに連設され、かつ内部が前記第1シリンダの内部と上下に連通すると共に前記第1シリンダより内径が小さく、前記第2ピストンを上下摺動自在に収容する第2シリンダと、前記ステムが下方に移動する際に、前記第1シリンダの内部における前記第1ピストンより下方の空間と上方の空間との連通を許容し、かつ、前記ステムが上方に移動する際に、前記第1シリンダの内部における前記第1ピストンより下方の空間と上方の空間との連通を遮断する弁部と、前記第2シリンダ内に上下摺動自在に配設され、下方移動に伴って前記第2シリンダの容量を増加させ、上方移動に伴って前記第2シリンダの容量を減少させるシリンダ容量変更部材と、前記シリンダ容量変更部材を上方に向けて付勢する付勢部材と、を備え、前記シリンダ容量変更部材は、前記第2シリンダの圧力上昇に伴い、前記付勢部材の付勢に抗して下方移動する。
【0007】
本発明に係る吐出器によれば、トリガーレバーが操作され、ステムが付勢に抗して下方移動すると、第2シリンダの内部に充填された内容物が、第2ピストンによって加圧され、ステムを通して吐出孔から外部に吐出される。このステムが下方移動する際に、弁部は、第1シリンダの内部における第1ピストンより下方の空間と上方の空間との連通を許容する。そうすると、第2シリンダの内部からは内容物が吐出されつつ、第2シリンダの内部に上下に連通する第1シリンダの内部には、第1ピストンより下方の空間から内容物が充填される。
トリガーレバーを離し、ステムが付勢によって上方移動すると、弁部は、第1シリンダの内部における第1ピストンより下方の空間と上方の空間との連通を遮断する。そうすると、第1シリンダの内部に充填された内容物が、ステムと共に上方移動する第1ピストンによって加圧される。ここで、第2シリンダの内部では、ステムと共に上方移動する第2ピストンによって容量が増加するものの、第2シリンダの内径は、第1シリンダの内径よりも小さいため、第2シリンダの容量の増加よりも、第1シリンダの容量の減少の方が大きくなる。その結果、第1シリンダの容量(内容積)と第2シリンダとの容量(内容積)の差で、内容物が吐出孔から吐出される。つまり、第1シリンダの内部及び第2シリンダの内部は、全体として加圧状態となる。そうすると、ステムに連係するトリガーレバーが元の位置に復帰するときにも、第2シリンダの内部の内容物が加圧され、ステムを通して吐出孔から内容物が外部に吐出される。
ところで、トリガーレバーを引き終わった後、手を放してトリガーレバーが元の位置に復帰し始める間は、第2シリンダからステムへの内容物の供給が一時的に停止する。しかしながら、第2シリンダには、第2シリンダの圧力上昇に伴い下方移動し、第2シリンダの容量を増加させるシリンダ容量変更部材が設けられている。第2シリンダからステムへの内容物の供給が一時的に停止すると、シリンダ容量変更部材が付勢部材の付勢力によって上方移動(復元移動)し、これにより、第2シリンダの容量が減少して、第2シリンダ内が加圧状態となる。そうすると、トリガーレバーを引き終わった後、手を放してトリガーレバーが元の位置に復帰し始める間にも、第2シリンダの内部の内容物が加圧され、ステムを通して吐出孔から内容物が外部に吐出される。
このように、本発明に係る吐出器によれば、トリガーレバーを操作するときに内容物を吐出するだけでなく、トリガーレバーを引き終わった後、手を離してトリガーレバーが元の位置に復帰する動作が始まるまで、さらには、トリガーレバーが元の位置に復帰するときにも内容物を吐出することができる。このため、トリガーレバーの1回の操作による内容物の吐出量を増やすこと、途切れにくい吐出を可能にすることができる。
【0008】
(2)前記シリンダ容量変更部材は、前記第1シリンダ側を向く第1受圧部と、前記第2シリンダ側を向き、前記第1受圧部よりも受圧面積が大きい第2受圧部と、を有してもよい。
【0009】
この場合には、第1シリンダ側に加わる圧力の受圧面積と、第2シリンダ側に加わる圧力の受圧面積との差によって、シリンダ容量変更部材を下方移動させることができる。
【0010】
(3)前記シリンダ容量変更部材は、前記第1受圧部と前記第2受圧部とを接続する接続筒を有し、前記接続筒の内径は、前記ステムの外径よりも大きくなっており、前記接続筒と前記ステムとの間には、内容物が上下方向に流通可能な環状流路が形成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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