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公開番号
2025101115
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2023217720
出願日
2023-12-25
発明の名称
液滴吐出装置
出願人
日産自動車株式会社
代理人
IBC一番町弁理士法人
主分類
B05C
5/00 20060101AFI20250630BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】凹凸面に対して高品質に塗布することが可能な液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】液滴吐出装置10は、音響管30の伝搬経路33の屈曲部34にノズル20の先端部を配置し、ノズルからの液滴吐出方向に対して傾斜した方向からノズルの先端部に向けて音響管内の音波を照射することによって、ノズルから吐出される液滴に音圧を印加して液滴を微粒化する構造を有する。液滴吐出装置は、ノズルの吐出面よりも音波伝搬方向上流側位置において、音響管内の音波を、ノズルの音波照射側とは反対側へと回り込ませる迂回伝搬経路35と、迂回伝搬経路35によって回り込んだ音波をノズル20から吐出される液滴に照射する構造と、を有する。そして、液滴吐出装置は、ノズルの外周の迂回伝搬経路の幅を動的に可変自在である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
音響管の伝搬経路の屈曲部にノズルの先端部を配置し、前記ノズルからの液滴吐出方向に対して傾斜した方向から前記ノズルの前記先端部に向けて前記音響管内の音波を照射することによって、前記ノズルから吐出される液滴に音圧を印加して液滴を微粒化する構造と、
前記ノズルの吐出面よりも音波伝搬方向上流側位置において、前記音響管内の音波を、前記ノズルの音波照射側とは反対側へと回り込ませる迂回伝搬経路と、
前記迂回伝搬経路によって回り込んだ音波を前記ノズルから吐出される液滴に照射する構造と、を有し、
前記ノズルの外周の前記迂回伝搬経路の幅を動的に可変自在である、液滴吐出装置。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記ノズルの中心位置に対する前記音響管の相対的な位置を少なくとも一軸以上のアクチュエータによって変えて、前記迂回伝搬経路の幅を可変自在である、請求項1に記載の液滴吐出装置。
【請求項3】
塗布面のプリセットされたCADの形状データに基づいて、前記迂回伝搬経路の幅を変化させて、液滴の吐出角を変更自在である、請求項1に記載の液滴吐出装置。
【請求項4】
前記ノズルの近傍に配置されるジャイロセンサをさらに有し、
前記ジャイロセンサの角度情報から推測した重力方向に基づいて、前記迂回伝搬経路の幅を変化させて、液滴の吐出角を変更自在である、請求項1に記載の液滴吐出装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液滴吐出装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
音波を生成する音源と、音波の伝搬路を有する音響管とを備え、塗料を吐出するノズルの先端を音響管の内部に配置した液滴吐出装置が知られている(特許文献1を参照)。ノズルの先端から滴下する塗料粒子は、音圧(音響力)が印加され、微粒化が促進される。この液滴吐出装置は、音響管の角度により、液滴の吐出方向に角度をつけている。その角度は固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2017/0001439号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ノズルの吐出方向の角度が固定されている場合には、平坦な塗布面に液滴を塗布したときの液滴間の距離と、凹凸面に液滴を塗布したときの液滴間の距離とが異なる。このため、液滴による塗膜品質が低下する。
【0005】
そこで、本発明は、凹凸面に対して高品質に液滴を塗布することが可能な液滴吐出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明の液滴吐出装置は、音響管の伝搬経路の屈曲部にノズルの先端部を配置し、前記ノズルからの液滴吐出方向に対して傾斜した方向から前記ノズルの前記先端部に向けて前記音響管内の音波を照射することによって、前記ノズルから吐出される液滴に音圧を印加して液滴を微粒化する構造を有する。液滴吐出装置は、前記ノズルの吐出面よりも音波伝搬方向上流側位置において、前記音響管内の音波を、前記ノズルの音波照射側とは反対側へと回り込ませる迂回伝搬経路と、前記迂回伝搬経路によって回り込んだ音波を前記ノズルから吐出される液滴に照射する構造と、を有する。そして、液滴吐出装置は、前記ノズルの外周の前記迂回伝搬経路の幅を動的に可変自在である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の液滴吐出装置によれば、迂回伝搬経路の幅が大きい側は、幅が小さい側よりも音圧優位となるため、迂回伝搬経路の幅が小さい側に向かう方向の音圧が発生する。ノズルと音響管との相対的な位置を動的に変えることによって、液滴の吐出方向を動的に変更できる。これによって、凹凸面に対して高品質に液滴を塗布することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
液滴吐出装置を示す要部断面図である。
ノズルと音響管との相対的な位置を変えることによって、ノズルから吐出される液滴に音圧が作用する方向を変化させる原理を示す模式図である。
図2Aと同様に、原理を示す模式図である。
図2A及び図2Bと同様に、原理を示す模式図である。
実施形態の複数の液滴吐出装置を組み込んだマルチノズルの塗装装置の作用を説明するための模式図である。
対比例の複数の液滴吐出装置を組み込んだマルチノズルの塗装装置の作用を説明するための模式図である。
ノズルの中心位置に対する音響管の相対的な位置を変えるアクチュエータの例を示す要部断面図である。
同アクチュエータの他の例を示す要部断面図である。
同アクチュエータのさらに他の例を示す要部断面図である。
同アクチュエータのさらに他の例を示す要部断面図である。
複数の液滴吐出装置を組み込んだマルチノズルの塗装装置によって凹凸の塗布面に液滴を塗布している状態を示す模式図である。
垂直な塗布面に液滴を塗布している状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ここで示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するために例示するものであって、本発明を限定するものではない。よって、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者等により考え得る実施可能な他の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範囲、要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0010】
また、本明細書に添付する図面は、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺、縦横の寸法比、形状等について、実物から変更し模式的に表現される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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