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公開番号2025090082
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205073
出願日2023-12-05
発明の名称吐出用器具
出願人ライオン株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類B05B 11/00 20230101AFI20250610BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】吐出対象物を吐出させる際に使用者が押圧部に加える仕事量をシリンダーに配置されたピストンに加えられる仕事量よりも大きくすることができ、かつ、吐出量の増加に伴って押圧部の操作感覚が次第に重くなるといった操作性の低下が改善された吐出用器具を提供する。
【解決手段】吐出用器具100は、押圧部220に加えられた操作力をピストン210に伝達するとともに操作力が加えられた際の押圧部の動作をピストンの直線運動に変換する伝達機構230を有し、伝達機構が備える固定端リンク240と駆動端リンク250は、ピストンが初期位置P1から前進限位置P2に向けて移動するのに伴って固定端リンクと駆動端リンクの間に形成されるリンク角度θ3を増加又は減少させるように構成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
吐出対象物を保持する容器に着脱可能に構成された吐出用器具であって、
初期位置及び前記初期位置の直線上に位置する前進限位置との間を往復移動可能に構成されたピストンと、
使用者が操作力を加える押圧部と、
前記操作力を前記ピストンに伝達するとともに前記操作力が加えられた際の前記押圧部の動作を前記ピストンの直線運動に変換する伝達機構と、
前記押圧部に対する前記操作力の付与が解除された際に前記ピストンを前記初期位置まで復帰させるバネ部と、を備えるピストン駆動部と、
前記ピストンを保持するとともに前記ピストンの直線運動に連動して前記容器の内部に保持された前記吐出対象物を吸い上げて吐出するシリンダーと、
前記シリンダーを介して吸い上げられた前記吐出対象物を外部へ吐出させる吐出口と、
前記吐出口と前記容器の内部とを連通する連通路と、
前記ピストンの直線運動に連動して前記吐出口と前記容器の内部との間の流体連通を制御する逆止弁部材と、を備える吐出器本体と、を有し、
前記伝達機構は、
前記吐出器本体の所定の固定位置に回動可能な状態で保持された固定端と、前記固定端と反対側の端部に位置する第1連結端と、を備える固定端リンクと、
前記固定端リンクの前記第1連結端に回動可能な状態で連結された第2連結端と、前記第2連結端と反対側の端部に位置し、前記押圧部に前記操作力が加えられた際に前記第2連結端の回動に連動して前記ピストンを前記前進限位置に向けて移動させるように構成された可動端と、を備える駆動端リンクと、を有し、
前記固定端リンクの前記固定端は、前記ピストンの直線運動の軌道の延長上に位置し、
前記固定端リンクと前記駆動端リンクは、前記ピストンが前記初期位置から前記前進限位置に向けて移動するのに伴って前記固定端リンクと前記駆動端リンクの間に形成されるリンク角度を増加又は減少させるように構成されている、吐出用器具。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記押圧部は、回動可能な状態で前記吐出器本体に取り付けられており、
前記伝達機構は、
前記第1連結端及び前記第2連結端に対して回動可能に連結された第3連結端を備えるとともに前記押圧部の操作に連動して前記リンク角度を変更させる伝達リンクと、
前記可動端と前記ピストンを連結し、前記可動端の移動を前記ピストンへ伝達するピストン駆動リンクと、を有し、
前記リンク角度は、前記ピストンが前記初期位置から前記前進限位置に向けて移動するのに伴って180°未満まで増加する、請求項1に記載の吐出用器具。
【請求項3】
前記リンク角度は、前記ピストンが前記初期位置に位置するときに120°以上であり、前記ピストンが前記前進限位置に位置するときに178°以下である、請求項2に記載の吐出用器具。
【請求項4】
前記押圧部は、前記固定端リンクと一体的に構成されており、
前記吐出器本体は、前記固定端リンクの前記固定端が回動可能に嵌合された嵌合部を有し、
前記押圧部及び前記固定端リンクは、前記嵌合部を介して回動可能な状態で前記吐出器本体に取り付けられており、
前記伝達機構は、前記ピストンと連結されるとともに前記ピストンの直線運動の延長上に延びる連結部を有し、
前記駆動端リンクの前記可動端は、前記連結部を介して前記ピストンと連結されており、前記押圧部の操作に伴って前記連結部とともに移動可能に構成されており、
前記リンク角度は、前記ピストンが前記初期位置から前記前進限位置に向けて移動するのに伴って減少する、請求項1に記載の吐出用器具。
【請求項5】
前記駆動端リンクの延在方向に沿う直線と、前記可動端の移動方向に沿う直線に対して直交し、かつ、前記第1連結端及び前記第2連結端の回動中心位置を通る基準直線とがなす駆動端リンク角度と、前記固定端リンクの延在方向に沿う直線と前記基準直線とがなす固定端リンク角度との和を基準角度とした場合、
前記基準角度は、前記ピストンが前記初期位置に位置するときに90°以上であり、前記ピストンが前記前進限位置に位置するときに175°以下である、請求項4に記載の吐出用器具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出対象物を保持する容器に着脱可能に構成された吐出用器具に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、使用者が手で操作するポンプやトリガー等の押圧部を備える吐出用器具において、使用者が吐出操作を行う際、特に使用者が片手で押圧部を把持等しながら操作する際には、押圧部の操作力を徐々に増大させ、操作力の増大に伴わせて吐出対象物の吐出量を増加させる。ただし、このような操作を行う過程において、使用者は、吐出量の増加率を超えるように操作力を増大させる負担を負わざるを得なくなってしまう場合がある。この現象は、押圧部の操作力に連動した吐出対象物の吐出量の増加だけが要因となるものではなく、主として吐出用器具に組み込まれたシリンダー径を増大させることに伴う摺動抵抗の増大やシリンダー等に配置されたピストンを原点復帰させるためのバネの反力の増大といった製品仕様に起因する。また、特に、バネの反力の増大は、使用者の操作力の増大に連動して吐出量が増加していくと、吐出量の増加に比例して、使用者の操作感覚を次第に重くし、より大きな操作力を必要とする要因になる。そのため、従来の吐出用器具は、ユーザビリティの面において改善の余地があると言える。
【0003】
上記のような課題に関連して、例えば、特許文献1には、吐出操作を行う際に使用者が指を掛けるトリガーレバーの把持部の長さを長くして、操作位置と支点との間の距離を大きくすることにより、使用者の操作力の低減を図ったり、使用者が指掛けした際の指掛け位置を安定化させたりする等の工夫が施された吐出用器具が開示されている。また、例えば、特許文献2には、使用者がトリガーレバーに加える操作力を増大させることを可能にするために、操作力を増大させるための2つのトリガーレバーを直列に連結した機構を採用した吐出用器具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-130416号公報
特開2017-1674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1や特許文献2に記載された吐出用器具によれば、使用者が吐出操作を行う際に必要とされる操作力の低減を図ることが可能であると思われる。
【0006】
しかしながら、いずれの吐出用器具においても、押圧部の機構は、支点(トリガーレバーの回動軸)と力点(操作者が把持するトリガーレバーの把持部)との間の距離を考慮した梃の原理を応用したものであることから、使用者が押圧部に加える操作力と移動距離(吐出を駆動するためのピストンの移動距離)の積で表される仕事量は、原則として一定となる。そのため、使用者が押圧部に加える操作力が低減されると、操作力の低減に反比例して、操作量が増大してしまう。また、使用者が押圧部を操作する際には、使用者の手指を押圧部に引っ掛けた状態で押圧部を把持する操作がなされるが、使用者の手の可動範囲を超えてしまうと、使用者は押圧部を操作できなくなる。そのため、支点と力点との間の距離を長くすることで操作力の低減を図ることには限界がある。このことより、特許文献1や特許文献2で開示されている機構を採用したとしても、吐出量の増加といった面において限度がある。
【0007】
本発明は、上記に課題に基づいてなされたものであり、吐出対象物を吐出させる際に使用者が押圧部に加える仕事量をシリンダーに配置されたピストンに加えられる仕事量よりも大きくすることができ、かつ、吐出量の増加に伴って押圧部の操作感覚が次第に重くなるといった操作性の低下が改善された吐出用器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の上記目的は、下記(1)~(5)のいずれかの手段によって達成される。
【0009】
(1)
吐出対象物を保持する容器に着脱可能に構成された吐出用器具であって、
初期位置及び前記初期位置の直線上に位置する前進限位置との間を往復移動可能に構成されたピストンと、
使用者が操作力を加える押圧部と、
前記操作力を前記ピストンに伝達するとともに前記操作力が加えられた際の前記押圧部の動作を前記ピストンの直線運動に変換する伝達機構と、
前記押圧部に対する前記操作力の付与が解除された際に前記ピストンを前記初期位置まで復帰させるバネ部と、を備えるピストン駆動部と、
前記ピストンを保持するとともに前記ピストンの直線運動に連動して前記容器の内部に保持された前記吐出対象物を吸い上げて吐出するシリンダーと、
前記シリンダーを介して吸い上げられた前記吐出対象物を外部へ吐出させる吐出口と、
前記吐出口と前記容器の内部とを連通する連通路と、
前記ピストンの直線運動に連動して前記吐出口と前記容器の内部との間の流体連通を制御する逆止弁部材と、を備える吐出器本体と、を有し、
前記伝達機構は、
前記吐出器本体の所定の固定位置に回動可能な状態で保持された固定端と、前記固定端と反対側の端部に位置する第1連結端と、を備える固定端リンクと、
前記固定端リンクの前記第1連結端に回動可能な状態で連結された第2連結端と、前記第2連結端と反対側の端部に位置し、前記押圧部に前記操作力が加えられた際に前記第2連結端の回動に連動して前記ピストンを前記前進限位置に向けて移動させるように構成された可動端と、を備える駆動端リンクと、を有し、
前記固定端リンクの前記固定端は、前記ピストンの直線運動の軌道の延長上に位置し、
前記固定端リンクと前記駆動端リンクは、前記ピストンが前記初期位置から前記前進限位置に向けて移動するのに伴って前記固定端リンクと前記駆動端リンクの間に形成されるリンク角度を増加又は減少させるように構成されている、吐出用器具。
【0010】
(2)
前記押圧部は、回動可能な状態で前記吐出器本体に取り付けられており、
前記伝達機構は、
前記第1連結端及び前記第2連結端に対して回動可能に連結された第3連結端を備えるとともに前記押圧部の操作に連動して前記リンク角度を変更させる伝達リンクと、
前記可動端と前記ピストンを連結し、前記可動端の移動を前記ピストンへ伝達するピストン駆動リンクと、を有し、
前記リンク角度は、前記ピストンが前記初期位置から前記前進限位置に向けて移動するのに伴って180°未満まで増加する、上記(1)に記載の吐出用器具。
(【0011】以降は省略されています)

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