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公開番号
2025084210
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023197935
出願日
2023-11-22
発明の名称
機能性層の製造方法
出願人
リンテック株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B05D
3/02 20060101AFI20250527BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】アスペクト比が比較的大きいフィラーを含有する機能性層において、当該フィラーの配向性を制御することのできる機能性層の製造方法を提供する。
【解決手段】アスペクト比が2以上のフィラーと、樹脂とを含有する機能性層の製造方法であって、上記フィラーと、上記樹脂と、沸点が90℃未満の低沸点溶媒と、沸点が90℃以上の高沸点溶媒とを含有する塗布層を形成し、当該塗布層を加熱乾燥し、機能性層を形成する、機能性層の製造方法。上記樹脂は、粘着性樹脂であることが好ましく、上記フィラーは、二次元構造を有するグラフェンであることが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
アスペクト比が2以上のフィラーと、樹脂とを含有する機能性層の製造方法であって、
前記フィラーと、前記樹脂と、沸点が90℃未満の低沸点溶媒と、沸点が90℃以上の高沸点溶媒とを含有する塗布層を形成し、
前記塗布層を加熱乾燥し、機能性層を形成する
ことを特徴とする機能性層の製造方法。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記樹脂をメチルエチルケトンで40質量%の濃度に希釈した溶液の粘度が、0.5Pa・s以上、80Pa・s以下であることを特徴とする請求項1に記載の機能性層の製造方法。
【請求項3】
前記樹脂のガラス転移温度(Tg)が、-70℃以上、50℃以下であることを特徴とする請求項1に記載の機能性層の製造方法。
【請求項4】
前記樹脂が、粘着性樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の機能性層の製造方法。
【請求項5】
前記フィラーが、熱伝導性材料であることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の機能性層の製造方法。
【請求項6】
前記フィラーが、二次元構造を有するグラフェンであることを特徴とする請求項1に記載の機能性層の製造方法。
【請求項7】
前記低沸点溶媒および前記高沸点溶媒の合計量に対する前記低沸点溶媒の割合が、10質量%以上、95質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の機能性層の製造方法。
【請求項8】
前記樹脂100質量部に対する前記フィラーの量が、5質量部以上、100質量部以下であることを特徴とする請求項1に記載の機能性層の製造方法。
【請求項9】
前記塗布層中における、前記フィラーおよび前記樹脂の合計量100質量部に対する前記低沸点溶媒および前記高沸点溶媒の合計量が、100質量部以上、900質量部以下であることを特徴とする請求項1に記載の機能性層の製造方法。
【請求項10】
前記加熱乾燥の温度が、75℃以上、150℃以下であることを特徴とする請求項1に記載の機能性層の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の機能、例えば、熱伝導性や粘着性等の機能を有する機能性層の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、熱電変換デバイス、光電変換デバイス、大規模集積回路等の半導体デバイスなどの電子デバイス等において、発熱した熱を逃がすために、熱伝導性を有する放熱材料が用いられている。例えば、電子デバイスから発生する熱を効率良く外部に放熱するための方法として、電子デバイスとヒートシンクとの間に、熱伝導性に優れる放熱シートを設けることが行われている。
【0003】
上記のような放熱シートは、一例として、特許文献1に開示されている。特許文献1の放熱シートは、粘着性樹脂、無機フィラー、硬化剤および溶媒を含有する放熱材料の塗布液を、剥離シートや基材に塗工し、加熱乾燥することにより製造される。上記無機フィラーとしては、アスペクト比が10~200の板状窒化ホウ素粒子、および球状アルミナ粒子が使用されており、上記溶媒としては、酢酸エチルが使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-67713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の放熱シートは、必ずしも所望の熱伝導性が得られない場合があった。例えば、上記のようにアスペクト比の大きい板状無機粒子を含有する組成物を、溶媒として上記のものを使用して塗布し、加熱乾燥した場合、形成される層において、板状無機粒子同士の接触頻度が低くなる傾向があり、その結果、熱伝導性が低くなることがあった。
【0006】
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、アスペクト比が比較的大きいフィラーを含有する機能性層において、当該フィラーの配向性を制御することのできる機能性層の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、第1に本発明は、アスペクト比が2以上のフィラーと、樹脂とを含有する機能性層の製造方法であって、前記フィラーと、前記樹脂と、沸点が90℃未満の低沸点溶媒と、沸点が90℃以上の高沸点溶媒とを含有する塗布層を形成し、前記塗布層を加熱乾燥し、機能性層を形成することを特徴とする機能性層の製造方法を提供する(発明1)。
【0008】
上記発明(発明1)においては、加熱乾燥時の揮発(気化熱)により塗布層表面と塗布層内部に温度差が付き、対流が生じるため、高アスペクト比フィラーの流動が起こり易くなる。これにより、塗工時の剪断力で塗布層の平面方向に配向した高アスペクト比フィラーが流動し、塗布層の厚さ方向に配向することができる。その結果、高アスペクト比フィラー同士の接触頻度(特に厚さ方向)が上がり易くなり、例えば、熱伝導性や導電性等が向上する等の効果が得られる。このようにして、上記機能性層において高アスペクト比フィラーの配向性を制御することができる。
【0009】
上記発明(発明1)においては、前記樹脂をメチルエチルケトンで40質量%の濃度に希釈した溶液の粘度が、0.5Pa・s以上、80Pa・s以下であることが好ましい(発明2)。
【0010】
上記発明(発明1,2)においては、前記樹脂のガラス転移温度(Tg)が、-70℃以上、50℃以下であることが好ましい(発明3)。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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