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公開番号2025102223
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219548
出願日2023-12-26
発明の名称半導体装置及びその製造方法
出願人日産自動車株式会社,ルノー エス.ア.エス.,RENAULT S.A.S.
代理人個人,個人,個人
主分類H10D 30/60 20250101AFI20250701BHJP()
要約【課題】トランジスタのオン電流の経路を阻害しない半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体装置100は、半導体基板1の主面1aに接して形成された第1導電型のドリフト領域2と、第2導電型のウェル領域3と、第1導電型のドレイン領域5と、第1導電型のソース領域4と、ソース領域4、ウェル領域3およびドリフト領域2に接して形成された溝8の底部8a及びドレイン領域5からソース領域4へ流れる電流の方向に垂直な溝8の第1側面に接して形成された第2導電型のアノード領域9と、ドレイン領域5からソース領域4へ流れる電流の方向に平行な溝8の第2側面8c及びアノード領域9に接して形成された層間絶縁膜6と、層間絶縁膜6を介して溝8の内部に配置されたゲート電極7とを有する。アノード領域9は少なくとも溝8の底部8aにおいてウェル領域3と接する。アノード領域9とドリフト領域2はヘテロ接合している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
半導体基板と、
前記半導体基板の一方の主面に接して形成された第1導電型のドリフト領域と、
前記ドリフト領域に接して形成された第2導電型のウェル領域と、
前記ウェル領域から離隔して前記ドリフト領域内に形成された第1導電型のドレイン領域と、
前記ドレイン領域に電気的に接続された第1電極と、
前記ウェル領域内に形成された第1導電型のソース領域と、
前記ソース領域、前記ウェル領域および前記ドリフト領域に接して形成された溝の底部、及び前記ドレイン領域から前記ソース領域へ流れる電流の方向に垂直な前記溝の第1側面に接して形成された第2導電型のアノード領域と、
前記ドレイン領域から前記ソース領域へ流れる電流の方向に平行な前記溝の第2側面、及び前記アノード領域に接して形成された層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜を介して前記溝の内部に配置されたゲート電極と、
前記アノード領域及び前記ソース領域に電気的に接続された第2電極と、を有し、
前記アノード領域は少なくとも前記溝の底部において前記ウェル領域と接し、
前記アノード領域とドリフト領域がヘテロ接合している、半導体装置。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記ドレイン領域と対向する前記溝の前記第1側面において、前記アノード領域に接する第2導電型の電界保護領域を更に有する、請求項1記載の半導体装置。
【請求項3】
前記アノード領域はシリコンからなる、請求項1記載の半導体装置。
【請求項4】
前記層間絶縁膜は、
前記アノード領域に接して形成された第1層間絶縁膜と、
前記溝の第2側面に接して形成された第2層間絶縁膜と、を備え、
前記第1層間絶縁膜の膜厚は、前記第2層間絶縁膜の膜厚より厚い、請求項1記載の半導体装置。
【請求項5】
前記半導体基板の前記主面の上に配置された保護膜と、
前記保護膜の上に、前記アノード領域と前記ドリフト領域とが接する面を覆うように配置され、且つ前記第2電極に電気的に接続されたプレート電極と、を更に備える請求項1記載の半導体装置。
【請求項6】
前記半導体基板の不純物濃度は前記ドリフト領域の不純物濃度より低い、或いは前記半導体基板は半絶縁性半導体基板である、請求項1記載の半導体装置。
【請求項7】
前記半導体基板はワイドバンドギャップ半導体からなる、請求項1記載の半導体装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法であって、
前記溝の内部に前記アノード領域となるアノード膜を成膜する工程を有し、
前記アノード膜の厚さは、前記溝の幅の1/2以上である、半導体装置の製造方法。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法であって、
前記溝の内部に前記アノード領域となるアノード膜を成膜する工程と、
前記溝の第2側面に前記ウェル領域を露出させ、溝の底部にアノード領域の一部が残るように、前記アノード膜を選択的にエッチングする工程と、を有する半導体装置の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、半導体基板に溝を設け、溝内にゲート電極及びゲート絶縁膜を配置したトランジスタが記載されている。ゲート絶縁膜のドレイン領域に対向する面に、ドリフト領域と異なる導電型の保護領域を形成して、ゲート電極とドリフト領域との間における電界集中を緩和している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2017/208301号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の図1では、保護領域をウェル領域に接続する接続領域を、溝の側面に形成している。このため、接続領域がトランジスタのオン電流が流れる経路を阻害してトランジスタのオン抵抗を増加させている。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、トランジスタのオン電流の経路を阻害しない半導体装置、及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係わる半導体装置は、半導体基板の一方の主面に接して形成された第1導電型のドリフト領域と、ドリフト領域に接して形成された第2導電型のウェル領域と、ウェル領域から離隔してドリフト領域内に形成された第1導電型のドレイン領域と、ドレイン領域に電気的に接続された第1電極と、ウェル領域内に形成された第1導電型のソース領域と、ソース領域、ウェル領域およびドリフト領域に接して形成された溝の底部、及びドレイン領域からソース領域へ流れる電流の方向に垂直な溝の第1側面に接して形成された第2導電型のアノード領域と、ドレイン領域からソース領域へ流れる電流の方向に平行な溝の第2側面、及びアノード領域に接して形成された層間絶縁膜と、層間絶縁膜を介して溝の内部に配置されたゲート電極と、アノード領域及びソース領域に電気的に接続された第2電極とを有する。アノード領域は少なくとも溝の底部においてウェル領域と接する。アノード領域とドリフト領域はヘテロ接合している。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、トランジスタのオン電流の経路を阻害しない半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態に係る半導体装置100の構造を示す断面斜視図である。
図2は、図1のII-II切断線を含むXZ平面における半導体装置100の断面図である。
図3は、図1のIII-III切断線を含むYZ平面における半導体装置100の断面図である。
図4Aは、図1~図3に示した半導体装置100の製造方法の一例における製造工程を示す断面図である(その1)。
図4Bは、図1~図3に示した半導体装置100の製造方法の一例における図4Aと同じ製造工程を示す断面図である。
図5Aは、図1~図3に示した半導体装置100の製造方法の一例における製造工程を示す断面図である(その2)。
図5Bは、図1~図3に示した半導体装置100の製造方法の一例における図5Aと同じ製造工程を示す断面図である。
図6Aは、図1~図3に示した半導体装置100の製造方法の一例における製造工程を示す断面図である(その3)。
図6Bは、図1~図3に示した半導体装置100の製造方法の一例における図6Aと同じ製造工程を示す断面図である。
図7Aは、図1~図3に示した半導体装置100の製造方法の一例における製造工程を示す断面図である(その4)。
図7Bは、図1~図3に示した半導体装置100の製造方法の一例における図7Aと同じ製造工程を示す断面図である。
図8Aは、図1~図3に示した半導体装置100の製造方法の一例における製造工程を示す断面図である(その5)。
図8Bは、図1~図3に示した半導体装置100の製造方法の一例における図8Aと同じ製造工程を示す断面図である。
図9Aは、図1~図3に示した半導体装置100の製造方法の一例における製造工程を示す断面図である(その6)。
図9Bは、図1~図3に示した半導体装置100の製造方法の一例における図9Aと同じ製造工程を示す断面図である。
図10Aは、図1~図3に示した半導体装置100の製造方法の一例における製造工程を示す断面図である(その7)。
図10Bは、図1~図3に示した半導体装置100の製造方法の一例における図10Aと同じ製造工程を示す断面図である。
図11Aは、図1~図3に示した半導体装置100の製造方法の一例における製造工程を示す断面図である(その8)。
図11Bは、図1~図3に示した半導体装置100の製造方法の一例における図11Aと同じ製造工程を示す断面図である。
図12は、第2実施形態に係る半導体装置101の構造を示す断面斜視図である。
図13は、図12のXIII-XIII切断線を含むXZ平面における半導体装置101の断面図である。
図14は、図12及び図13に示した半導体装置101の製造方法の一例における製造工程を示す断面図である(その1)。
図15は、図12及び図13に示した半導体装置101の製造方法の一例における製造工程を示す断面図である(その2)。
図16は、第3実施形態に係る半導体装置102の構造を示す断面斜視図である。
図17は、図16のXVII-XVII切断線を含むXZ平面における半導体装置102の断面図である。
図18は、図16及び図17に示した半導体装置102の製造方法の一例における製造工程を示す断面図である(その1)。
図19は、図16及び図17に示した半導体装置102の製造方法の一例における製造工程を示す断面図である(その2)。
図20は、第4実施形態に係る半導体装置103の構造を示す断面斜視図である。
図21は、図20のXXI-XXI切断線を含むXZ平面における半導体装置103の断面図である。
図22は、図20のXXII-XXII切断線を含むYZ平面における半導体装置103の断面図である。
図23Aは、図20~図22に示した半導体装置103の製造方法の一例における製造工程を示す断面図である(その1)。
図23Bは、図20~図22に示した半導体装置103の製造方法の一例における図23Aと同じ製造工程を示す断面図である。
図24は、図20~図22に示した半導体装置103の製造方法の一例における製造工程を示す断面図である(その2)。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態に係わる半導体装置及び半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下で説明する実施形態は、包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素の設置位置及び接続形態は、一例であり、本開示に限定する主旨ではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。また、以下の実施形態及びその変形例には、同様の構成要素が含まれている場合があり、同様の構成要素には共通の符号を付与し、重複する説明を省略する。
【0010】
(第1実施形態)
[半導体装置の構造]
第1実施形態に係る半導体装置100は、トレンチゲート構造及び横型構造を有するMOS型電界効果トランジスタ(MOSFET:Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)である。図1は、第1実施形態に係る半導体装置100の構造を示す断面斜視図である。
(【0011】以降は省略されています)

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