TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025102325
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219682
出願日2023-12-26
発明の名称充電管理方法及び充電管理装置
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02J 7/02 20160101AFI20250701BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電動車両の将来の所定期間における一又は複数の走行予約を考慮して、走行予約における走行前に電動車両が受電する電力量を算出する処理の負荷を低減できる充電管理方法及を提供する。
【解決手段】負荷群の全体に送ることができる総送電電力の最大値から、負荷群の全体に送っている総送電電力の現在値を減じて得られる差分電力を示す情報を取得し、電動車両の将来の所定期間における一又は複数の走行予約に関する情報である予約情報と、電動車両の現在のバッテリ充電量を取得し、予約情報に複数の前記走行予約が含まれる場合に、予約情報及び前記バッテリ充電量に基づいて、負荷群に含まれる他の受電要素の受電よりも電動車両の受電が優先される度合いを示す優先度を複数算出し、差分電力と複数の優先度のうち最大となる優先度に基づいて、走行予約における走行前に電動車両が受電する電力量を算出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の受電要素を含む負荷群へ電力供給基点を経由して電気エネルギーを供給する電力システムにおいて、前記負荷群に含まれる電動車両が受電する電力量を管理する充電管理装置による充電管理方法であって、
前記電力供給基点を経由して前記負荷群の全体に送ることができる総送電電力の最大値から、前記電力供給基点を経由して前記負荷群の全体に送っている総送電電力の現在値を減じて得られる差分電力を示す情報を取得し、
前記電動車両の将来の所定期間における一又は複数の走行予約に関する情報である予約情報と、前記電動車両の現在のバッテリ充電量を取得し、
前記予約情報に複数の前記走行予約が含まれる場合に、前記予約情報及び前記バッテリ充電量に基づいて、前記負荷群に含まれる他の受電要素の受電よりも前記電動車両の受電が優先される度合いを示す優先度を複数算出し、
前記差分電力と複数の前記優先度のうち最大となる優先度に基づいて、前記走行予約における走行前に前記電動車両が受電する電力量を算出する
充電管理方法。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記予約情報には、前記一又は複数の走行予約の各々において、前記電動車両が走行する距離及び前記電動車両が走行する時間に関する情報が含まれ、
前記予約情報に基づいて、前記走行予約における走行中に前記電動車両が使用する予約時使用電力量と、前記走行予約における走行前に前記電動車両を充電することができる充電可能時間を算出し、
算出した前記予約時使用電力量又は前記充電可能時間の少なくとも一方と、前記電動車両の現在の前記バッテリ充電量とに基づいて、複数の前記優先度を算出する
請求項1に記載の充電管理方法。
【請求項3】
前記予約情報には、前記一又は複数の走行予約の各々において前記電動車両が走行する距離及び前記電動車両が走行する時間に関する情報が含まれ、
前記予約情報に基づいて、前記走行予約における走行中に前記電動車両が使用する予約時使用電力量と、前記走行予約における走行前に前記電動車両を充電することができる充電可能時間を算出し、
算出した前記予約時使用電力量及び前記充電可能時間と、前記電動車両の現在の前記バッテリ充電量とに基づいて、複数の前記優先度を算出する
請求項1に記載の充電管理方法。
【請求項4】
前記予約情報には、前記一又は複数の走行予約の各々において前記電動車両が走行を開始する予定開始日時及び前記電動車両が走行を終了する予定終了日時を示す情報がさらに含まれ、
現在の時刻が複数の前記走行予約に含まれる第1の走行予約の前記予定開始日時を超過し、且つ、前記第1の走行予約の前記予定終了日時より前の時刻であって、前記電動車両が走行を開始していない場合に、
前記電動車両の現在の前記バッテリ充電量と、前記第1の走行予約以降の走行予約における走行中に前記電動車両が使用する前記予約時使用電力量と、前記第1の走行予約以降の走行予約における走行前に前記電動車両を充電することができる前記充電可能時間とに基づいて、複数の前記優先度を算出する
請求項2又は3に記載の充電管理方法。
【請求項5】
前記予約情報に、前記電動車両の将来の所定期間における前記走行予約が含まれない場合には、現在の前記電動車両の前記バッテリ充電量に基づいて前記優先度を算出し、
算出した前記優先度に基づいて前記走行予約における走行開始時に前記電動車両が受電する電力量を算出する
請求項1に記載の充電管理方法。
【請求項6】
現在の前記電動車両のバッテリ充電量が所定値未満の場合には、前記バッテリ充電量が所定値以上の場合よりも高くなるように複数の前記優先度を算出する
請求項1に記載の充電管理方法。
【請求項7】
複数の受電要素を含む負荷群へ電力供給基点を経由して電気エネルギーを供給する電力システムにおいて、前記負荷群に含まれる電動車両が受電する電力量を管理する充電管理装置であって、
前記電力供給基点を経由して前記負荷群の全体に送ることができる総送電電力の最大値から、前記電力供給基点を経由して前記負荷群の全体に送っている総送電電力の現在値を減じて得られる差分電力を示す情報を取得する差分電力取得部と、
前記電動車両の将来の所定期間における一又は複数の走行予約に関する情報である予約情報を取得する予約情報取得部と、
前記電動車両の現在のバッテリ充電量を取得する車両状態取得部と、
前記予約情報に複数の前記走行予約が含まれる場合に、前記予約情報及び前記バッテリ充電量に基づいて、前記負荷群に含まれる他の受電要素の受電よりも前記電動車両の受電が優先される度合いを示す優先度を複数算出し、前記差分電力と複数の前記優先度のうち最大となる優先度に基づいて、前記走行予約における走行前に前記電動車両が受電する電力量を算出する算出部と、
充電管理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、充電管理方法及び充電管理装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、充電ステーションにおいて電気的に接続されてバッテリに電力を充電し、バッテリに充電された電力を用いて走行することが可能な電動車両の状況を管理する充電管理装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-176063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の充電管理装置は、ネットワークを介して、各電動車両から、電動車両が所定の単位電力量あたりで走行可能な距離を示す情報を含む車両情報を受信する。さらに、特許文献1に記載の充電管理装置は、充電ステーションの充電能力を示す情報を含むステーション情報と、将来の所定期間における一又は複数の走行予約を含むスケジュール情報とを記憶する。そして、各電動車両の車両情報、充電ステーションの充電能力を示す情報及びスケジュール情報に基づいて、走行予約における走行前に各電動車両に必要な残充電量である目標充電量を算出する。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、充電管理装置が、ネットワークを介して各電動車両から車両情報を受信する必要があり、充電管理装置が目標充電量を算出する処理を実行するための負荷がかかる。
【0006】
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、電動車両の将来の所定期間における一又は複数の走行予約を考慮して、走行予約における走行前に電動車両が受電する電力量を算出する処理の負荷を低減できる充電管理方法及び充電管理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る充電管理方法及び充電管理装置は、電力供給基点を経由して負荷群の全体に送ることができる総送電電力の最大値から、電力供給基点を経由して負荷群の全体に送っている総送電電力の現在値を減じて得られる差分電力を示す情報を取得する。また、電動車両の将来の所定期間における一又は複数の走行予約に関する予約情報と、電動車両の現在のバッテリ充電量を取得する。そして、予約情報及びバッテリ充電量に基づいて、負荷群に含まれる他の受電要素の受電よりも電動車両の受電が優先される度合いを示す優先度を複数算出する。差分電力と複数の優先度のうち最大となる優先度に基づいて、走行予約における走行前に電動車両が受電する電力量を算出する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、電動車両の将来の所定期間における一又は複数の走行予約を考慮して、走行予約における走行前に電動車両が受電する電力量を算出する処理の負荷を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、一実施形態に係る充電管理装置を含む受電制御装置及びその周辺装置の構成例を示すブロック図である。
図2は、一実施形態に係る充電管理装置が取得する予約情報の一例を示す図である。
図3は、一実施形態に係る充電管理装置が格納する格納予約情報の一例を示す図である。
図4は、一実施形態に係る充電管理装置が優先度を算出する方法を説明するための図である。
図5は、一実施形態に係る充電管理装置が優先度を算出する方法を説明するための図である。
図6は、優先度の算出に用いる第1の優先度算出テーブルの一例であるグラフを示す。
図7は、優先度の算出に用いる第2の優先度算出テーブルの一例であるグラフを示す。
図8は、一実施形態に係る充電管理装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図9は、一実施形態に係る充電管理装置が実行する優先度算出処理の一例を示すフローチャートである。
図10は、一実施形態の第1変形例に係る充電管理装置が優先度を算出する方法を説明するための図である。
図11は、一実施形態の第1変形例に係る充電管理装置が優先度を算出する方法を説明するための図である。
図12は、一実施形態の第2変形例に係る充電管理装置が優先度を算出する方法を説明するための図である。
図13は、優先度の算出に用いる第3の優先度算出テーブルの一例であるグラフを示す。
図14は、優先度の算出に用いる第4の優先度算出テーブルの一例であるグラフを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態及びその変形例を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
恒久電源開発の装置
15日前
キヤノン株式会社
電源装置
8日前
株式会社竹中工務店
避雷設備
8日前
トヨタ自動車株式会社
充電装置
17日前
ダイハツ工業株式会社
溶接装置
15日前
トヨタ自動車株式会社
充電方法
1日前
愛知電機株式会社
ステータおよびモータ
15日前
サンデン株式会社
モータ制御装置
15日前
愛知電機株式会社
ステータおよびモータ
15日前
愛知電機株式会社
ステータおよびモータ
15日前
株式会社エスイー
上載物の支持装置
8日前
AGC株式会社
太陽電池モジュール
8日前
新電元工業株式会社
充電装置
1日前
因幡電機産業株式会社
充電システム
15日前
住友金属鉱山株式会社
遮熱装置
2日前
ダイハツ工業株式会社
絶縁紙成型装置
11日前
三菱電機株式会社
回転子および電動機
8日前
株式会社ジェイテクト
モータ装置
4日前
住友重機械工業株式会社
回転電機
11日前
スズキ株式会社
車両用モータ構造
15日前
多摩川精機株式会社
逆起電圧可変モータ
10日前
株式会社ゲットクリーンエナジー
発電機
8日前
株式会社IJTT
オイル冷却装置
15日前
日産自動車株式会社
光電変換装置
8日前
ニチコン株式会社
電源回路
16日前
トヨタ自動車株式会社
充電システム
4日前
ヤマハ発動機株式会社
電力変換装置
10日前
ヤマハ発動機株式会社
電力変換装置
10日前
トヨタ自動車株式会社
積層鋼板の製造方法
10日前
トヨタ自動車株式会社
積層鋼板の製造方法
15日前
サンデン株式会社
電力変換装置
16日前
トヨタ自動車株式会社
電源装置
15日前
大和化成工業株式会社
結束部材
1日前
コーセル株式会社
電源装置及びその制御方法
8日前
ダイハツ工業株式会社
充電制御システム
4日前
株式会社アイシン
車両用駆動装置
15日前
続きを見る