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公開番号2025101191
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023217846
出願日2023-12-25
発明の名称モータ装置
出願人株式会社ジェイテクト
代理人個人,個人
主分類H02P 29/024 20160101AFI20250630BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】浸水を検出するための新たな構成を有するモータ装置を提供する。
【解決手段】モータ装置の制御装置は、基板12Aとカバーとを有する。基板12Aは、モータへの給電を制御する第1のマイクロコンピュータ34Aおよび第2のマイクロコンピュータ34Bを有する。カバーは、基板12Aを収容する。基板12Aは、検出部35を有する。検出部35は、モータ装置の状態を示す物理量を検出し、検出される物理量に応じた電気信号を生成する。検出部35は、モータ装置が取付け対象に取り付けられた状態において第1のマイクロコンピュータ34Aおよび第2のマイクロコンピュータ34Bよりも重力方向下側に設けられる。第1のマイクロコンピュータ34Aおよび第2のマイクロコンピュータ34Bは、検出部35により生成される電気信号の電圧レベルに基づいて、基板12Aの少なくとも一部の浸水を検出する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
三相の巻線を有するモータと、前記モータの端部に設けられる制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記モータへの給電を制御するように構成される制御回路を有する基板と、前記基板を収容するカバーと、を有するモータ装置であって、
前記基板は、前記モータ装置の状態を示す物理量を検出し、検出される前記物理量に応じた電気信号を生成するように構成される検出部であって、前記モータ装置が取付け対象に取り付けられた状態において前記制御回路よりも重力方向下側に設けられる検出部を有し、
前記制御回路は、前記検出部により生成される前記電気信号の電圧レベルに基づいて、前記基板の少なくとも一部の浸水を検出するように構成されるモータ装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記検出部は、同一の前記物理量または異なる前記物理量を検出する2つの検出器の組である検出器対を複数有し、
前記検出器対を構成する2つの検出器は、前記モータ装置が前記取付け対象に取り付けられた際の重力方向の位置が同じになるように配置されている請求項1に記載のモータ装置。
【請求項3】
複数の前記検出器対は、前記モータ装置が前記取付け対象に取り付けられた際の重力方向の位置が異なるように配置されている請求項2に記載のモータ装置。
【請求項4】
複数の前記検出器対は、
前記モータの第1の検出対象部位の温度を検出するように構成される第1の検出器対と、
前記モータのW相端子電圧を検出するように構成される第2の検出器対と、
前記モータのV相端子電圧を検出するように構成される第3の検出器対と、
イグニッションスイッチの負荷側の電圧を検出するように構成される第4の検出器対と、
前記モータの第2の検出対象部位の温度を検出するように構成される第5の検出器対と、
前記モータのU相端子電圧を検出するように構成される第6の検出器対と、
前記取付け対象の電源電圧を検出するように構成される第7の検出器対と、を含み、
前記第1の検出器対、前記第2の検出器対、前記第3の検出器対、前記第4の検出器対、前記第5の検出器対、前記第6の検出器対、および前記第7の検出器対は、前記モータ装置が前記取付け対象に取り付けられた状態において、重力方向下側から重力方向上側に向かって、この順に配置される請求項3に記載のモータ装置。
【請求項5】
前記取付け対象は、車両の操舵装置であって、
前記制御回路は、前記基板の少なくとも一部の浸水が検出されるとき、前記基板の少なくとも一部が浸水したことを前記車両のユーザに報知する報知処理を実行するように構成される請求項1~請求項4のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
【請求項6】
前記取付け対象は、車両の操舵装置であって、
前記制御回路は、前記基板の少なくとも一部の浸水が検出されるとき、前記基板の少なくとも一部が浸水したことを前記車両のユーザに報知する報知処理を実行するとともに、前記基板の浸水レベルに応じて、報知レベルを上げるように構成される請求項3または請求項4に記載のモータ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば、特許文献1のモータ装置は、モータと、複数相のバスバーと、制御回路と、ハウジングとを備えている。バスバーは、モータに対する給電経路である。制御回路は、回路基板に設けられている。制御回路は、バスバーを介したモータへの給電を制御する。ハウジングは、モータバスバーと制御回路とを収容する。モータ装置が取付け対象に取り付けられた状態において、複数の相のうち少なくとも2相のバスバーは、制御回路よりも重力方向下側に配置されている。制御回路は、少なくとも2相のバスバーの短絡状態が所定時間だけ継続することに基づいて、ハウジングの内部に水が浸入したことを検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-14310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年では、モータ装置に対する顧客の要求はますます多様化してきている。これらの要求に応えるためには、浸水を検出するための新たな構成を有するモータ装置が必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決し得るモータ装置は、三相の巻線を有するモータと、前記モータの端部に設けられる制御装置とを備える。前記制御装置は、前記モータへの給電を制御するように構成される制御回路を有する基板と、前記基板を収容するカバーと、を有する。前記基板は、前記モータ装置の状態を示す物理量を検出し、検出される前記物理量に応じた電気信号を生成するように構成される検出部であって、前記モータ装置が取付け対象に取り付けられた状態において前記制御回路よりも重力方向下側に設けられる検出部を有する。前記制御回路は、前記検出部により生成される前記電気信号の電圧レベルに基づいて、前記基板の少なくとも一部の浸水を検出するように構成される。
【0006】
この構成によれば、モータ装置が取付け対象に取り付けられた状態で前記カバーの内部に水が浸入した場合、制御回路が浸水する前に検出部が浸水する。検出部が浸水すると、検出部により生成される電気信号は異常を示す。このため、検出部により生成される電気信号の電圧レベルに基づいて基板の少なくとも一部の浸水を検出することができる。したがって、浸水を検出するための新たな構成を有するモータ装置を提供することができる。
【0007】
上記のモータ装置において、前記検出部は、同一の前記物理量または異なる前記物理量を検出する2つの検出器の組である検出器対を複数有していてもよい。前記検出器対を構成する2つの検出器は、前記モータ装置が前記取付け対象に取り付けられた際の重力方向の位置が同じになるように配置されていてもよい。
【0008】
この構成によれば、モータ装置が取付け対象に取り付けられた状態において、検出器対を構成する2つの検出器の重力方向の位置は同じである。このため、カバーの内部に水が浸入した場合、検出器対を構成する2つの検出器は同時に浸水する。したがって、検出器の偶発的な異常と、検出器の浸水による異常とを切り分けて検出することができる。2つの検出器のうち1つだけが異常である場合、1つの検出器の偶発的な異常である。2つの検出器の両方が異常である場合、その異常は2つの検出器の浸水によるものである。これは、2つの検出器が同時に異常を示す蓋然性は低いからである。
【0009】
上記のモータ装置において、複数の前記検出器対は、前記モータ装置が前記取付け対象に取り付けられた際の重力方向の位置が異なるように配置されてもよい。
この構成によれば、モータ装置が取付け対象に取り付けられた状態でカバーの内部に水が浸入した場合、重力方向下側に位置する検出器対から順に浸水する。このため、基板の浸水レベルを検出することができる。
【0010】
上記のモータ装置において、複数の前記検出器対は、前記モータの第1の検出対象部位の温度を検出するように構成される第1の検出器対と、前記モータのW相端子電圧を検出するように構成される第2の検出器対と、前記モータのV相端子電圧を検出するように構成される第3の検出器対と、イグニッションスイッチの負荷側の電圧を検出するように構成される第4の検出器対と、前記モータの第2の検出対象部位の温度を検出するように構成される第5の検出器対と、前記モータのU相端子電圧を検出するように構成される第6の検出器対と、前記取付け対象の電源電圧を検出するように構成される第7の検出器対と、を含んでいてもよい。前記第1の検出器対、前記第2の検出器対、前記第3の検出器対、前記第4の検出器対、前記第5の検出器対、前記第6の検出器対、および前記第7の検出器対は、前記モータ装置が前記取付け対象に取り付けられた状態において、重力方向下側から重力方向上側に向かって、この順に配置されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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