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公開番号
2025115782
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-07
出願番号
2024010424
出願日
2024-01-26
発明の名称
充電制御システム
出願人
個人
代理人
主分類
H02J
7/35 20060101AFI20250731BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】電流計のみによる逆潮流検出機能および充電量検出機能を備えた充電制御システムを安価に提供する。
【解決手段】充電制御システム10は、パワーコンディショナ21から分電盤40に接続される電力線80の電流値を計測する太陽光側電流センサ101と、電力系統30から需要家構内の分電盤40に接続される電力線81の電流値を計測する系統側電流センサ102と、リレー装置104から蓄電池50に接続される電力線83の電流値を計測する蓄電池側電流センサ105と、前記各センサによって計測された電流値を取得し、取得した電流値をA/D変換機能によりデジタル値に変換して逆潮流量および充電量を計算し、蓄電池50への充電判定を行い、リレー装置104に充電指令を出力する制御装置103と、制御装置103からの充電指令を受けて、蓄電池50への充電のON/OFF制御を行うリレー装置104とで構成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
パワーコンディショナから分電盤に接続される電力線の、
電流値を計測する太陽光側電流センサと、
電力系統から需要家構内の分電盤に接続される電力線の、
電流値を計測する系統側電流センサと、
リレー装置から蓄電池に接続される電力線の電流値を計測する蓄電池側電流センサと、
前記各センサによって計測された電流値を取得し、取得した電流値をA/D変換機能によりデジタル値に変換して逆潮流量、充電量を計算し、蓄電池への充電判定を行い、リレー装置に充電指令を行う制御装置と、
制御装置からの充電指令を受けて、蓄電池への充電を行うリレー装置と、
で構成される充電制御システムにおいて、
当該制御装置が、
蓄電池への充電判定に際して、
線間電圧の代替となる、太陽光側電流センサが計測した電流値と系統側電流センサが計測した電流値とから、所定周期のサンプリング数と、位相差が発生しているサンプリング数との割合から位相差を算出し、
当該位相差の余弦によって、電力系統から需要家構内の分電盤への電力線の電圧線の力率を算出する手段と、
系統側電流センサが計測した電流値の各瞬時値の2乗の2倍の平均の平方根により電力線の電圧線の電流実効値を算出する手段と、
のうち、いずれかの算出手段を採ることによって逆潮流量を計算する、
ことを特徴とする充電制御システム。
続きを表示(約 6,700 文字)
【請求項2】
パワーコンディショナから分電盤に接続される電力線の、
電流値を計測する太陽光側電流センサと、
電力系統から需要家構内の分電盤に接続される電力線の、
電流値を計測する系統側電流センサと、
リレー装置から蓄電池に接続される電力線の電流値を計測する蓄電池側電流センサと、
前記各センサによって計測された電流値を取得し、取得した電流値をA/D変換機能によりデジタル値に変換して逆潮流量、充電量を計算し、蓄電池への充電判定を行い、リレー装置に充電指令を行う制御装置と、
制御装置からの充電指令を受けて、蓄電池への充電を行うリレー装置と、
で構成される充電制御方法において、
当該制御装置が、
蓄電池への充電判定に際して、
線間電圧の代替となる、太陽光側電流センサが計測した電流値と系統側電流センサが計測した電流値とから、所定周期のサンプリング数と、位相差が発生しているサンプリング数との割合から位相差を算出し、
当該位相差の余弦によって、電力系統から需要家構内の分電盤への電力線の電圧線の力率を算出する手段と、
系統側電流センサが計測した電流値の各瞬時値の2乗の2倍の平均の平方根により電力線の電圧線の電流実効値を算出する手段と、
のうち、いずれかの算出手段を採ることによって逆潮流量を計算する、
ことを特徴とする充電制御方法。
【請求項3】
パワーコンディショナから分電盤に接続される電力線の、
電流値を計測する太陽光側電流センサと、
電力系統から需要家構内の分電盤に接続される電力線の、
電流値を計測する系統側電流センサと、
リレー装置から蓄電池に接続される電力線の電流値を計測する蓄電池側電流センサと、
前記各センサによって計測された電流値を取得し、取得した電流値をA/D変換機能によりデジタル値に変換して逆潮流量、充電量を計算し、蓄電池への充電判定を行い、リレー装置に充電指令を行う制御装置と、
制御装置からの充電指令を受けて、蓄電池への充電を行うリレー装置と、
で構成される充電制御プログラムにおいて、
蓄電池への充電判定に際して逆潮流量を計算する当該制御装置に、
線間電圧の代替となる、太陽光側電流センサが計測した電流値と系統側電流センサが計測した電流値とから、所定周期のサンプリング数と、位相差が発生しているサンプリング数との割合から位相差を算出し、
当該位相差の余弦によって、電力系統から需要家構内の分電盤への電力線の電圧線の力率を算出する手段と、
系統側電流センサが計測した電流値の各瞬時値の2乗の2倍の平均の平方根により電力線の電圧線の電流実効値を算出する手段と、
のうち、いずれかの算出手段を実行させる、
ことを特徴とする充電制御プログラム。
【請求項4】
パワーコンディショナから分電盤に接続される電力線の、
電流値を計測する太陽光側電流センサと、
電力系統から需要家構内の分電盤に接続される電力線の、
電流値を計測する系統側電流センサと、
リレー装置から蓄電池に接続される電力線の電流値を計測する蓄電池側電流センサと、
前記各センサによって計測された電流値を取得し、取得した電流値をA/D変換機能によりデジタル値に変換して逆潮流量、充電量を計算し、蓄電池への充電判定を行い、リレー装置に充電指令を行う制御装置と、
制御装置からの充電指令を受けて、蓄電池への充電を行うリレー装置と、
で構成される充電制御システムにおいて、
当該制御装置が、
蓄電池への充電判定に際して、
線間電圧の代替となる、太陽光側電流センサが計測した電流値と系統側電流センサが計測した電流値とから、所定周期のサンプリング数と、位相差が発生しているサンプリング数との割合から位相差を算出し、
当該位相差の余弦によって、電力系統から需要家構内の分電盤への電力線の電圧線の力率を算出する手段と、
系統側電流センサが計測した電流値の各瞬時値の2乗の2倍の平均の平方根により電力線の電圧線の電流実効値を算出する手段と、
を採ることによって逆潮流量を計算する、
ことを特徴とする充電制御システム。
【請求項5】
パワーコンディショナから分電盤に接続される電力線の、
電流値を計測する太陽光側電流センサと、
電力系統から需要家構内の分電盤に接続される電力線の、
電流値を計測する系統側電流センサと、
リレー装置から蓄電池に接続される電力線の電流値を計測する蓄電池側電流センサと、
前記各センサによって計測された電流値を取得し、取得した電流値をA/D変換機能によりデジタル値に変換して逆潮流量、充電量を計算し、蓄電池への充電判定を行い、リレー装置に充電指令を行う制御装置と、
制御装置からの充電指令を受けて、蓄電池への充電を行うリレー装置と、
で構成される充電制御方法において、
当該制御装置が、
蓄電池への充電判定に際して、
線間電圧の代替となる、太陽光側電流センサが計測した電流値と系統側電流センサが計測した電流値とから、所定周期のサンプリング数と、位相差が発生しているサンプリング数との割合から位相差を算出し、
当該位相差の余弦によって、電力系統から需要家構内の分電盤への電力線の電圧線の力率を算出する手段と、
系統側電流センサが計測した電流値の各瞬時値の2乗の2倍の平均の平方根により電力線の電圧線の電流実効値を算出する手段と、
を採ることによって逆潮流量を計算する、
ことを特徴とする充電制御方法。
【請求項6】
パワーコンディショナから分電盤に接続される電力線の、
電流値を計測する太陽光側電流センサと、
電力系統から需要家構内の分電盤に接続される電力線の、
電流値を計測する系統側電流センサと、
リレー装置から蓄電池に接続される電力線の電流値を計測する蓄電池側電流センサと、
前記各センサによって計測された電流値を取得し、取得した電流値をA/D変換機能によりデジタル値に変換して逆潮流量、充電量を計算し、蓄電池への充電判定を行い、リレー装置に充電指令を行う制御装置と、
制御装置からの充電指令を受けて、蓄電池への充電を行うリレー装置と、
で構成される充電制御プログラムにおいて、
蓄電池への充電判定に際して逆潮流量を計算する当該制御装置に、
線間電圧の代替となる、太陽光側電流センサが計測した電流値と系統側電流センサが計測した電流値とから、所定周期のサンプリング数と、位相差が発生しているサンプリング数との割合から位相差を算出し、
当該位相差の余弦によって、電力系統から需要家構内の分電盤への電力線の電圧線の力率を算出する手段と、
系統側電流センサが計測した電流値の各瞬時値の2乗の2倍の平均の平方根により電力線の電圧線の電流実効値を算出する手段と、
を実行させる、
ことを特徴とする充電制御プログラム。
【請求項7】
パワーコンディショナから分電盤に接続される電力線の、
電圧線Uの電流値を計測する太陽光側電流センサU及び電圧線Wの電流値を計測する太陽光側電流センサWと、
電力系統から需要家構内の分電盤に接続される電力線の、
電圧線Uの電流値を計測する系統側電流センサU及び電圧線Wの電流値を計測する系統側電流センサWと、
リレー装置から蓄電池に接続される電力線の電流値を計測する蓄電池側電流センサと、
前記各センサによって計測された電流値を取得し、取得した電流値をA/D変換機能によりデジタル値に変換して逆潮流量、充電量を計算し、蓄電池への充電判定を行い、リレー装置に充電指令を行う制御装置と、
制御装置からの充電指令を受けて、蓄電池への充電を行うリレー装置と、
で構成され、
当該制御装置が、
太陽光側電流センサU及び太陽光側電流センサWが計測した電流値を、アナログ値からデジタル値(Isu、Isw)に変換して取り込む処理1と、
系統側電流センサU及び系統側電流センサWが計測した電流値を、アナログ値からデジタル値(Ipu、Ipw)に変換して取り込む処理2と、
Isu、Isw、Ipu、Ipwの所定周期中の全サンプリングを保管する処理3と、
保管した全サンプリングから、電流値のみ(IsuとIpu、IswとIpw)で位相差が発生しているサンプリング数(Cpu、Cpw)をカウントする処理4と、
各電流値(Isu、Isw、Ipu、Ipw)の各所定周期のサンプリング数(Cnt)をカウントする処理5と、
電流値のサンプリングが所定周期を超えたか判断し、処理6か処理1に分岐させる判断1と、
所定周期のサンプリング数(Cnt)と位相差が発生しているサンプリング数(Cpu、Cpw)の割合から位相差を算出し、電力系統から分電盤への電力線の電圧線の力率(Fpu、Fpw)の計算を行う処理6と、
Ipu、Ipwの各瞬時値の2乗の2倍の平均の平方根により電力線の電圧線の電流実効値(Iru、Irw)を計算する処理7と、
電流実効値(Iru、Irw)と力率(Fpu、Fpw)により、逆潮流量を計算する処理8と、
蓄電池側電流センサが計測した電流値(アナログ値)を、デジタル値(Ic)に変換して取り込み、Icの瞬時値の2乗の2倍の平均の平方根により電力線の電流実効値(Irc)を求め、充電量を計算する処理9と、
逆潮流量と充電量を比較し、充電判定(ON/OFFの決定)する判断2と、
判断2の充電判定の条件が満たされた場合、リレー装置をONにしてコンセントと蓄電池を接続し、蓄電池を充電する処理10と、
を実行することを特徴とする充電制御システム。
【請求項8】
パワーコンディショナから分電盤に接続される電力線の、
電圧線Uの電流値を計測する太陽光側電流センサU及び電圧線Wの電流値を計測する太陽光側電流センサWと、
電力系統から需要家構内の分電盤に接続される電力線の、
電圧線Uの電流値を計測する系統側電流センサU及び電圧線Wの電流値を計測する系統側電流センサWと、
リレー装置から蓄電池に接続される電力線の電流値を計測する蓄電池側電流センサと、
前記各センサによって計測された電流値を取得し、取得した電流値をA/D変換機能によりデジタル値に変換して逆潮流量、充電量を計算し、蓄電池への充電判定を行い、リレー装置に充電指令を行う制御装置と、
制御装置からの充電指令を受けて、蓄電池への充電を行うリレー装置と、
で構成される充電制御システムにおいて、
当該制御装置が、
太陽光側電流センサU及び太陽光側電流センサWが計測した電流値を、アナログ値からデジタル値(Isu、Isw)に変換して取り込む処理1と、
系統側電流センサU及び系統側電流センサWが計測した電流値を、アナログ値からデジタル値(Ipu、Ipw)に変換して取り込む処理2と、
Isu、Isw、Ipu、Ipwの所定周期中の全サンプリングを保管する処理3と、
保管した全サンプリングから、電流値のみ(IsuとIpu、IswとIpw)で位相差が発生しているサンプリング数(Cpu、Cpw)をカウントする処理4と、
各電流値(Isu、Isw、Ipu、Ipw)の各所定周期のサンプリング数(Cnt)をカウントする処理5と、
電流値のサンプリングが所定周期を超えたか判断し、処理6か処理1に分岐させる判断1と、
所定周期のサンプリング数(Cnt)と位相差が発生しているサンプリング数(Cpu、Cpw)の割合から位相差を算出し、電力系統から分電盤への電力線の電圧線の力率(Fpu、Fpw)の計算を行う処理6と、
Ipu、Ipwの各瞬時値の2乗の2倍の平均の平方根により電力線の電圧線の電流実効値(Iru、Irw)を計算する処理7と、
電流実効値(Iru、Irw)と力率(Fpu、Fpw)により、逆潮流量を計算する処理8と、
蓄電池側電流センサが計測した電流値(アナログ値)を、デジタル値(Ic)に変換して取り込み、Icの瞬時値の2乗の2倍の平均の平方根により電力線の電流実効値(Irc)を求め、充電量を計算する処理9と、
逆潮流量と充電量を比較し、充電判定(ON/OFFの決定)する判断2と、
判断2の充電判定の条件が満たされた場合、リレー装置をONにしてコンセントと蓄電池を接続し、蓄電池を充電する処理10と、
を実行することで蓄電池の充電を制御することを特徴とする充電制御方法。
【請求項9】
パワーコンディショナから分電盤に接続される電力線の、
電圧線Uの電流値を計測する太陽光側電流センサU及び電圧線Wの電流値を計測する太陽光側電流センサWと、
電力系統から需要家構内の分電盤に接続される電力線の、
電圧線Uの電流値を計測する系統側電流センサU及び電圧線Wの電流値を計測する系統側電流センサWと、
リレー装置から蓄電池に接続される電力線の電流値を計測する蓄電池側電流センサと、
前記各センサによって計測された電流値を取得し、取得した電流値をA/D変換機能によりデジタル値に変換して逆潮流量、充電量を計算し、蓄電池への充電判定を行い、リレー装置に充電指令を行う制御装置と、
制御装置からの充電指令を受けて、蓄電池への充電を行うリレー装置と、
で構成される充電制御システムにおいて、
当該制御装置に、
太陽光側電流センサU及び太陽光側電流センサWが計測した電流値を、アナログ値からデジタル値(Isu、Isw)に変換して取り込む処理1と、
系統側電流センサU及び系統側電流センサWが計測した電流値を、アナログ値からデジタル値(Ipu、Ipw)に変換して取り込む処理2と、
Isu、Isw、Ipu、Ipwの所定周期中の全サンプリングを保管する処理3と、
保管した全サンプリングから、電流値のみ(IsuとIpu、IswとIpw)で位相差が発生しているサンプリング数(Cpu、Cpw)をカウントする処理4と、
各電流値(Isu、Isw、Ipu、Ipw)の各所定周期のサンプリング数(Cnt)をカウントする処理5と、
電流値のサンプリングが所定周期を超えたか判断し、処理6か処理1に分岐させる判断1と、
所定周期のサンプリング数(Cnt)と位相差が発生しているサンプリング数(Cpu、Cpw)の割合から位相差を算出し、電力系統から分電盤への電力線の電圧線の力率(Fpu、Fpw)の計算を行う処理6と、
Ipu、Ipwの各瞬時値の2乗の2倍の平均の平方根により電力線の電圧線の電流実効値(Iru、Irw)を計算する処理7と、
電流実効値(Iru、Irw)と力率(Fpu、Fpw)により、逆潮流量を計算する処理8と、
蓄電池側電流センサが計測した電流値(アナログ値)を、デジタル値(Ic)に変換して取り込み、Icの瞬時値の2乗の2倍の平均の平方根により電力線の電流実効値(Irc)を求め、充電量を計算する処理9と、
逆潮流量と充電量を比較し、充電判定(ON/OFFの決定)する判断2と、
判断2の充電判定の条件が満たされた場合、リレー装置をONにしてコンセントと蓄電池を接続し、蓄電池を充電する処理10と、
を実行させることを特徴とする充電制御プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電流計のみによる逆潮流検出、充電量検出の機能を備えた充電制御システム、充電制御方法及び充電制御プログラムに関する。
続きを表示(約 4,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、逆潮流を検出するために設けられる逆潮流センサが、単相三線式の電力系統に対して、2本の電圧線の交流電流をそれぞれ検出する2個の電流計(電流センサ)と、それぞれの電圧線と中性線との間の交流電圧を検出する2個の電圧計とを備える電力監視システムが開示されている。
逆潮流センサは演算部を備え、演算部は、電圧計が検出した交流電圧と電流計が検出した交流電流との位相差に基づいて有効電力を算出し、有効電力の値に基づいて逆潮流が生じているか否かを判断している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-74637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで近年、太陽光発電システムに蓄電システムを連携させたシステムが実用化されている。
しかしながら、そのようなシステムは施工性、費用面など一般家庭にとっては手が出がたいのも事実である。
また、卒FIT問題(固定価格買取制度の終了)、電気料金の高騰、カーボンニュートラルへの関心の高まりなどにより、太陽光で発電した電力を汎用蓄電池に充電し自家消費するニーズが高まっている。
【0005】
本発明は、こうした状況に鑑みなされたものであり、電流計のみによる逆潮流検出、充電量検出機能を備えた充電制御システム、充電制御方法及び充電制御プログラムを安価に提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる充電制御システムは、
パワーコンディショナから分電盤に接続される電力線の、
電圧線Uの電流値を計測する太陽光側電流センサU及び電圧線Wの電流値を計測する太陽光側電流センサWと、
電力系統から需要家構内の分電盤に接続される電力線の、
電圧線Uの電流値を計測する系統側電流センサU及び電圧線Wの電流値を計測する系統側電流センサWと、
リレー装置から蓄電池に接続される電力線の電流値を計測する蓄電池側電流センサと、
前記各センサによって計測された電流値を取得し、取得した電流値をA/D変換機能によりデジタル値に変換して逆潮流量、充電量を計算し、蓄電池への充電判定を行い、リレー装置に充電指令を行う制御装置と、
制御装置からの充電指令を受けて、蓄電池への充電のON/OFFを行うリレー装置と、
で構成され、
当該制御装置が、
太陽光側電流センサU及び太陽光側電流センサWが計測した電流値を、アナログ値からデジタル値(Isu、Isw)に変換して取り込む処理1と、
系統側電流センサU及び系統側電流センサWが計測した電流値を、アナログ値からデジタル値(Ipu、Ipw)に変換して取り込む処理2と、
Isu、Isw、Ipu、Ipwの所定周期中の全サンプリングを保管する処理3と、
保管した全サンプリングから、電流値のみ(IsuとIpu、IswとIpw)で位相差が発生しているサンプリング数(Cpu、Cpw)をカウントする処理4と、
各電流値(Isu、Isw、Ipu、Ipw)の各所定周期のサンプリング数(Cnt)をカウントする処理5と、
電流値のサンプリングが所定周期を超えたか判断し、処理6か処理1に分岐させる判断1と、
所定周期のサンプリング数(Cnt)と位相差が発生しているサンプリング数(Cpu、Cpw)の割合から位相差を算出し、電力系統から分電盤への電力線の電圧線の力率(Fpu、Fpw)の計算を行う処理6と、
Ipu、Ipwの各瞬時値の2乗の2倍の平均の平方根により電力線の電圧線の電流実効値(Iru、Irw)を計算する処理7と、
電流実効値(Iru、Irw)と力率(Fpu、Fpw)により、逆潮流量を計算する処理8と、
蓄電池側電流センサが計測した電流値(アナログ値)を、デジタル値(Ic)に変換して取り込み、Icの瞬時値の2乗の2倍の平均の平方根により電力線の電流実効値(Irc)を求め、充電量を計算する処理9と、
逆潮流量と充電量を比較し、充電判定(ON/OFFの決定)する判断2と、
判断2の充電判定の条件が満たされた場合、リレー装置をONにしてコンセントと蓄電池を接続し、蓄電池を充電する処理10と、
を実行することを特徴とする。
【0007】
本発明にかかる充電制御方法は、
パワーコンディショナから分電盤に接続される電力線の、
電圧線Uの電流値を計測する太陽光側電流センサU及び電圧線Wの電流値を計測する太陽光側電流センサWと、
電力系統から需要家構内の分電盤に接続される電力線の、
電圧線Uの電流値を計測する系統側電流センサU及び電圧線Wの電流値を計測する系統側電流センサWと、
リレー装置から蓄電池に接続される電力線の電流値を計測する蓄電池側電流センサと、
前記各センサによって計測された電流値を取得し、取得した電流値をA/D変換機能によりデジタル値に変換して逆潮流量、充電量を計算し、蓄電池への充電判定を行い、リレー装置に充電指令を行う制御装置と、
制御装置からの充電指令を受けて、蓄電池への充電のON/OFFを行うリレー装置と、
で構成される充電制御システムにおいて、
当該制御装置が、
太陽光側電流センサU及び太陽光側電流センサWが計測した電流値を、アナログ値からデジタル値(Isu、Isw)に変換して取り込む処理1と、
系統側電流センサU及び系統側電流センサWが計測した電流値を、アナログ値からデジタル値(Ipu、Ipw)に変換して取り込む処理2と、
Isu、Isw、Ipu、Ipwの所定周期中の全サンプリングを保管する処理3と、
保管した全サンプリングから、電流値のみ(IsuとIpu、IswとIpw)で位相差が発生しているサンプリング数(Cpu、Cpw)をカウントする処理4と、
各電流値(Isu、Isw、Ipu、Ipw)の各所定周期のサンプリング数(Cnt)をカウントする処理5と、
電流値のサンプリングが所定周期を超えたか判断し、処理6か処理1に分岐させる判断1と、
所定周期のサンプリング数(Cnt)と位相差が発生しているサンプリング数(Cpu、Cpw)の割合から位相差を算出し、電力系統から分電盤への電力線の電圧線の力率(Fpu、Fpw)の計算を行う処理6と、
Ipu、Ipwの各瞬時値の2乗の2倍の平均の平方根により電力線の電圧線の電流実効値(Iru、Irw)を計算する処理7と、
電流実効値(Iru、Irw)と力率(Fpu、Fpw)により、逆潮流量を計算する処理8と、
蓄電池側電流センサが計測した電流値(アナログ値)を、デジタル値(Ic)に変換して取り込み、Icの瞬時値の2乗の2倍の平均の平方根により電力線の電流実効値(Irc)を求め、充電量を計算する処理9と、
逆潮流量と充電量を比較し、充電判定(ON/OFFの決定)する判断2と、
判断2の充電判定の条件が満たされた場合、リレー装置をONにしてコンセントと蓄電池を接続し、蓄電池を充電する処理10と、
を実行することで蓄電池の充電を制御することを特徴とする。
【0008】
本発明にかかる充電制御プログラムは、
パワーコンディショナから分電盤に接続される電力線の、
電圧線Uの電流値を計測する太陽光側電流センサU及び電圧線Wの電流値を計測する太陽光側電流センサWと、
電力系統から需要家構内の分電盤に接続される電力線の、
電圧線Uの電流値を計測する系統側電流センサU及び電圧線Wの電流値を計測する系統側電流センサWと、
リレー装置から蓄電池に接続される電力線の電流値を計測する蓄電池側電流センサと、
前記各センサによって計測された電流値を取得し、取得した電流値をA/D変換機能によりデジタル値に変換して逆潮流量、充電量を計算し、蓄電池への充電判定を行い、リレー装置に充電指令を行う制御装置と、
制御装置からの充電指令を受けて、蓄電池への充電のON/OFFを行うリレー装置と、
で構成される充電制御システムにおいて、
当該制御装置に、
太陽光側電流センサU及び太陽光側電流センサWが計測した電流値を、アナログ値からデジタル値(Isu、Isw)に変換して取り込む処理1と、
系統側電流センサU及び系統側電流センサWが計測した電流値を、アナログ値からデジタル値(Ipu、Ipw)に変換して取り込む処理2と、
Isu、Isw、Ipu、Ipwの所定周期中の全サンプリングを保管する処理3と、
保管した全サンプリングから、電流値のみ(IsuとIpu、IswとIpw)で位相差が発生しているサンプリング数(Cpu、Cpw)をカウントする処理4と、
各電流値(Isu、Isw、Ipu、Ipw)の各所定周期のサンプリング数(Cnt)をカウントする処理5と、
電流値のサンプリングが所定周期を超えたか判断し、処理6か処理1に分岐させる判断1と、
所定周期のサンプリング数(Cnt)と位相差が発生しているサンプリング数(Cpu、Cpw)の割合から位相差を算出し、電力系統から分電盤への電力線の電圧線の力率(Fpu、Fpw)の計算を行う処理6と、
Ipu、Ipwの各瞬時値の2乗の2倍の平均の平方根により電力線の電圧線の電流実効値(Iru、Irw)を計算する処理7と、
電流実効値(Iru、Irw)と力率(Fpu、Fpw)により、逆潮流量を計算する処理8と、
蓄電池側電流センサが計測した電流値(アナログ値)を、デジタル値(Ic)に変換して取り込み、Icの瞬時値の2乗の2倍の平均の平方根により電力線の電流実効値(Irc)を求め、充電量を計算する処理9と、
逆潮流量と充電量を比較し、充電判定(ON/OFFの決定)する判断2と、
判断2の充電判定の条件が満たされた場合、リレー装置をONにしてコンセントと蓄電池を接続し、蓄電池を充電する処理10と、
を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明である充電制御システムは、例えばリーズナブルな汎用蓄電池(ポータブル電源等)を連携させることで、一般家庭に対し安価に逆潮流時の蓄電池充電を可能とし電気料金の低減に資する仕組みを提供できる。また既存の資源(家庭内の既設配電線、コンセントなど)の有効活用により、利便性と省資源化を図る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
充電制御システムの実施例を示す全体図
充電制御システムの機能を説明する図
プラス波形のみによる位相差を説明する図である。
プログラム処理フローを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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