TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025129894
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-05
出願番号
2024026857
出願日
2024-02-26
発明の名称
コンデンサ
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人R&C
主分類
H02M
7/48 20070101AFI20250829BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】複数の出力端子を有し、並列接続された複数のコンデンサ素子のそれぞれの発熱量を同等にすることが可能なコンデンサを提供する。
【解決手段】コンデンサ80は、複数のコンデンサ素子84と、複数のコンデンサ素子84を電気的に並列接続する一対のバスバー86a,86bと、を備えている。一対のバスバー86a,86bはそれぞれ、複数のコンデンサ素子84にバッテリからの電力を入力可能な入力端子86eと、複数のコンデンサ素子84から第1電子部品に電力を出力する第1出力端子86cと、複数のコンデンサ素子84から第2電子部品に電力を出力すると共に入力端子86eからの距離が第1出力端子86cよりも遠い第2出力端子86dと、第1出力端子86cと第2出力端子86dとの間に形成され、入力端子86eから第2出力端子86dに流れる電流経路を迂回させるスリット86gと、を含む。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のコンデンサ素子と、
複数の前記コンデンサ素子を電気的に並列接続する一対のバスバーと、を備え、
一対の前記バスバーはそれぞれ、
複数の前記コンデンサ素子にバッテリからの電力を入力可能な入力端子と、
複数の前記コンデンサ素子から第1電子部品に電力を出力する第1出力端子と、
複数の前記コンデンサ素子から第2電子部品に電力を出力し、前記入力端子からの距離が前記第1出力端子よりも遠い第2出力端子と、
前記第1出力端子と前記第2出力端子との間に形成され、前記入力端子から前記第2出力端子に流れる電流経路を迂回させるスリットと、
を含むコンデンサ。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
平面視で一対の前記バスバーは矩形状を有しており、
前記第1出力端子と前記第2出力端子とが互いに隣り合う2辺に配置されているとき、前記スリットは前記第2出力端子が配置された1辺に沿って形成されている請求項1に記載のコンデンサ。
【請求項3】
平面視で一対の前記バスバーは矩形状を有しており、
前記第1出力端子と前記第2出力端子とが互いに対向する2辺に配置されているとき、前記スリットは前記2辺の間に前記2辺に沿って形成されている請求項1に記載のコンデンサ。
【請求項4】
前記スリットのスリット長は、前記第1出力端子から出力される第1出力値と、前記第2出力端子から出力される第2出力値との比に基づいて設定される請求項1から3のいずれか一項に記載のコンデンサ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンデンサに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、走行駆動源としてモータを備えた自動車(ハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、バッテリ車(BEV:Battery Electric Vehicle)、燃料電池車(FCEV:Fuel Cell Electric Vehicle)等)が普及している。これらの自動車には、走行用モータ、電源モジュール、インバータ等を内蔵した車両駆動装置が用いられている。車両駆動装置においては、基台にコンデンサを始め、種々の電子部品が固定されている。
【0003】
特許文献1には、電力変換器用パワーユニットが開示されている。該電力変換器用パワーユニットは、並列接続された複数のコンデンサ素子(特許文献1においては単位コンデンサ)からなるコンデンサ、スイッチングチップを含むパワーモジュール、冷却器、及び電気接続のためのパターン導体が大電流配線基板に取り付けられて構成されている。電力変換器用パワーユニットのパターン導体には、複数のコンデンサ素子のそれぞれの配線長を均等にするためのスリットが形成されている。これにより、電力変換器用パワーユニットは、各コンデンサ素子の配線インダクタンスを均等化して回路動作のバランスをとり、信頼性を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-352767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コンデンサ素子の入力端子が1つで出力端子が2つある場合、それぞれの出力端子が別の箇所に配置されていると、それぞれの出力端子の配置箇所によっては、並列接続されたコンデンサ素子の一部にしか電流が流れないか、若しくは、それぞれのコンデンサ素子に流れる電流の大きさに差が生じる場合がある。この場合、電流が流れた若しくは多く流れたコンデンサ素子の発熱量は大きくなる一方、電流が流れなかった若しくは一部に流れたコンデンサ素子の発熱量は小さくなる。コンデンサ素子の寿命は発熱量の影響を受けるため、このような構成の場合、1つのコンデンサを構成する複数のコンデンサ素子の寿命がばらつくおそれがあり、改良の余地がある。
【0006】
そこで、複数の出力端子を有し、並列接続された複数のコンデンサ素子のそれぞれの発熱量を同等にすることが可能なコンデンサが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係るコンデンサの1つの実施形態は、複数のコンデンサ素子と、複数の前記コンデンサ素子を電気的に並列接続する一対のバスバーと、を備え、一対の前記バスバーはそれぞれ、複数の前記コンデンサ素子にバッテリからの電力を入力可能な入力端子と、複数の前記コンデンサ素子から第1電子部品に電力を出力する第1出力端子と、複数の前記コンデンサ素子から第2電子部品に電力を出力し、前記入力端子からの距離が前記第1出力端子よりも遠い第2出力端子と、前記第1出力端子と前記第2出力端子との間に形成され、前記入力端子から前記第2出力端子に流れる電流経路を迂回させるスリットと、を含む。
【0008】
入力端子からコンデンサに供給された電流は、出力端子までの導体抵抗の小さい電流経路でバスバーを流れて出力端子から出力される。つまり、出力端子までの導体抵抗の小さい電流経路となる箇所でバスバーに接続されたコンデンサ素子に電流が集中的に流れ、出力端子までの導体抵抗の大きい電流経路となる箇所でバスバーに接続されたコンデンサ素子には電流が流れにくい。本構成においては、第1出力端子と第2出力端子との間にスリットを設けたので、第1出力端子までの導体抵抗の小さい電流経路となる箇所でバスバーに接続されたコンデンサ素子と、第2出力端子での導体抵抗の小さい電流経路となる箇所でバスバーに接続されたコンデンサ素子とが、異なるコンデンサ素子になる。
【0009】
具体的には、第1出力端子の近くに配置された複数のコンデンサ素子において、複数のコンデンサ素子から第2出力端子までの電流経路は、スリットにより迂回する必要があるため長くなる。よって、第1出力端子の近くに配置された複数のコンデンサ素子から第2出力端子までのバスバーの導体抵抗が大きくなるため、第1出力端子の近くに配置された複数のコンデンサ素子に流れる電流は、ほぼ第1出力端子から出力される。逆に、第1出力端子から遠くに配置された複数のコンデンサ素子において、複数のコンデンサ素子から第2出力端子までの電流経路は、スリットによる迂回の必要がないため、第1出力端子までの電流経路より短くなる。よって、第1出力端子から遠くに配置された複数のコンデンサ素子から第2出力端子までのバスバーの導体抵抗が小さくなるため、第1出力端子から遠くに配置された複数のコンデンサ素子に流れる電流は、ほぼ第2出力端子から出力される。
【0010】
このように、異なる箇所に配置された複数のコンデンサ素子を流れる電流は異なる出力端子から出力されるので、複数のコンデンサ素子の全体に電流を流すことができる。これにより、スリットのスリット長を適宜設定することにより、第1出力端子から出力される電流が流れる複数のコンデンサ素子のそれぞれの発熱量と、第2出力端子から出力される電流が流れる複数のコンデンサ素子のそれぞれの発熱量とを同等にすることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
株式会社アイシン
加湿器
25日前
株式会社アイシン
安全弁
24日前
株式会社アイシン
加湿器
25日前
株式会社アイシン
駆動装置
29日前
株式会社アイシン
制御装置
18日前
株式会社アイシン
発電装置
17日前
株式会社アイシン
発電装置
24日前
株式会社アイシン
自律移動体
9日前
株式会社アイシン
コンデンサ
1日前
株式会社アイシン
圧力調整弁
19日前
株式会社アイシン
電動ポンプ
15日前
株式会社アイシン
水電解装置
23日前
株式会社アイシン
物体検出装置
22日前
株式会社アイシン
物体検出装置
22日前
株式会社アイシン
物体検出装置
24日前
株式会社アイシン
電解システム
18日前
株式会社アイシン
運転支援装置
24日前
株式会社アイシン
運転支援装置
24日前
株式会社アイシン
電力変換装置
24日前
株式会社アイシン
運転支援装置
24日前
株式会社アイシン
電力変換装置
24日前
株式会社アイシン
温度調節装置
1日前
株式会社アイシン
運転支援装置
25日前
株式会社アイシン
物体検出装置
18日前
株式会社アイシン
物体検出装置
18日前
株式会社アイシン
電力変換装置
3日前
株式会社アイシン
乗員検知装置
1か月前
株式会社アイシン
冷却プレート
1日前
株式会社アイシン
動力伝達装置
16日前
株式会社アイシン
乗員検知装置
1か月前
株式会社アイシン
直流回転電機
1日前
株式会社アイシン
電力変換装置
3日前
株式会社アイシン
車両用駆動装置
24日前
株式会社アイシン
車両用駆動装置
1日前
株式会社アイシン
トルク伝達装置
1か月前
株式会社アイシン
非接触充電装置
1か月前
続きを見る
他の特許を見る