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公開番号
2025138052
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-25
出願番号
2024036760
出願日
2024-03-11
発明の名称
核磁気共鳴装置
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人ネクスト
主分類
G01N
24/00 20060101AFI20250917BHJP(測定;試験)
要約
【課題】プローブの特性を調整する際に、強磁場が発生している範囲内への作業者が装着、所持する金属物や精密機器の侵入を防止した核磁気共鳴装置を提供する。
【解決手段】電磁波を試料に照射するとともに試料からの核磁気共鳴信号を検出するプローブ14と、超電導体12により発生する磁場の強度が第1閾値以上となる空間を少なくとも囲む強磁場保護部材17a~17cと、強磁場保護部材17a~17cの外側に更に装着され、超電導体12により発生する磁場の強度が第1閾値より弱い第2閾値以上となる空間を少なくとも囲む弱磁場保護部材18a~18cと、弱磁場保護部材18a~18cに設けられた開口部45と、強磁場保護部材17a~17cの外側且つ弱磁場保護部材18a~18cの内側であって開口部45の近傍に配置され、作業者の操作を受け付けることでプローブ14の特性を調整するプローブ調整部24と、を夫々有するように構成する。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
磁場を発生させる磁場発生部と、
前記磁場発生部によって発生される磁場中に保持され、分析対象となる試料を収容する試料容器と、
電磁波を前記試料に照射するとともに前記試料からの核磁気共鳴信号を検出するプローブと、
前記磁場発生部により発生する磁場の強度が第1閾値以上となる空間を少なくとも囲む第1の保護カバーと、
前記第1の保護カバーの外側に更に装着され、前記磁場発生部により発生する磁場の強度が前記第1閾値より弱い第2閾値以上となる空間を少なくとも囲む第2の保護カバーと、
前記第2の保護カバーに設けられた開口部と、
前記第1の保護カバーの外側且つ前記第2の保護カバーの内側であって前記開口部の近傍に配置され、作業者の操作を受け付けることで前記プローブの特性を調整するプローブ調整部と、を有する核磁気共鳴装置。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記プローブ調整部は、作業者によって操作可能な少なくとも一の操作部を備え、
前記操作部が操作されることで前記プローブの特性が調整され、
前記操作部が前記開口部と対向する位置となるように前記プローブ調整部が配置される請求項1に記載の核磁気共鳴装置。
【請求項3】
前記プローブ調整部は、前記操作部の基準位置と基準位置からの操作量を示すメモリが描かれ、
前記操作部の基準位置に対する操作量によって前記プローブの特性が調整される請求項2に記載の核磁気共鳴装置。
【請求項4】
前記第2の保護カバーは、前記開口部を開閉する開閉扉を備える請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の核磁気共鳴装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁場発生部を備える核磁気共鳴装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より核磁気共鳴(NMR)を利用した分析技術や画像診断技術について各種実用化されている。核磁気共鳴は、磁場を与えられた状態の原子核に外部から電磁波を照射したときに、原子核がそれぞれの化学的環境に応じた特定の電磁波を吸収する現象であり、これらの核磁気共鳴現象を利用した核磁気共鳴装置としては、例えば核磁気共鳴現象を利用して試料の構造を解析する核磁気共鳴分析装置(NMR分析装置)や、核磁気共鳴現象を利用して生体内の内部の情報を画像にする磁気共鳴画像装置(MRI装置)などがある。
【0003】
これらの核磁気共鳴装置(以下、NMR装置と略す)は、上記電磁波を照射するとともに核磁気共鳴現象により吸収したエネルギの量を示す核磁気共鳴信号を検出する手段としてプローブと称される装置を内部に備えている。そして、このプローブは正確な試料の分析を行う為に、設置されたNMR装置に応じて個別に特性を調整(チューニング)する必要があった。そこで、従来においては特開2023-061460号公報のように、プローブは特性を調整する為の操作部を備えており、作業者は操作部を操作することでプローブの特性を調整していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-061460号公報(段落0044、図4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、NMR装置は装置の一部として磁場を発生する磁場発生部を備えているが、特にNMR装置では、発生する磁場強度が大きい程、信号の感度と分解能が高くなるため、NMR装置には強い磁場を発生する磁場発生部を備えることが望まれている。しかしながら、このような強い磁場を発生する磁場発生部を備えると、上記特許文献1のようにプローブが備える操作部を操作して特性を調整する際に、操作部を操作する作業者が装着、所持する金属物を吸着したり、精密機器の作動不良を招く可能性があった。
【0006】
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、プローブの特性を調整する際に、強磁場が発生している範囲内への作業者が装着、所持する金属物や精密機器の侵入を確実に防止する一方で、作業者の作業負担についても軽減した核磁気共鳴装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため本発明に係る核磁気共鳴装置は、磁場を発生させる磁場発生部と、前記磁場発生部によって発生される磁場中に保持され、分析対象となる試料を収容する試料容器と、電磁波を前記試料に照射するとともに前記試料からの核磁気共鳴信号を検出するプローブと、前記磁場発生部により発生する磁場の強度が第1閾値以上となる空間を少なくとも囲む第1の保護カバーと、前記第1の保護カバーの外側に更に装着され、前記磁場発生部により発生する磁場の強度が前記第1閾値より弱い第2閾値以上となる空間を少なくとも囲む第2の保護カバーと、前記第2の保護カバーに設けられた開口部と、前記第1の保護カバーの外側且つ前記第2の保護カバーの内側であって前記開口部の近傍に配置され、作業者の操作を受け付けることで前記プローブの特性を調整するプローブ調整部と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
前記構成を有する本発明に係る核磁気共鳴装置によれば、磁場発生部の周囲に第1の保護カバー及び第2の保護カバーを備え、第1の保護カバーの外側にプローブの特性を調整する為のプローブ調整部を備えるので、プローブの特性を調整する際に、強磁場が発生している範囲内への作業者が装着、所持する金属物や精密機器の侵入を確実に防止することが可能となる。その一方で、第2の保護カバーの内側にプローブ調整部を備えるので、プローブの特性を調整する作業を行う状況以外ではプローブ調整部に接触する機会を減らし、調整済みの状態が誤操作によって損失されることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係るNMR分析装置の全体を示した外観図である。
装置外側を覆う保護カバーを取り外した状態のNMR分析装置の全体を示した外観図である。
NMR分析装置の特に本体部周辺を示した断面図である。
収容容器に対してプローブを組みつけた状態を示した図である。
プローブとプローブ調整部を示した図である。
ステーの外観を示した外観図である。
強磁場保護部材及び弱磁場保護部材によって囲まれる空間を示した図である。
開閉扉を開いた状態での本体部の開口部付近を示した図である
プローブ調整部のダイヤルの一例を示した図である。
NMR分析装置の概略構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る核磁気共鳴装置について具体化した実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下では核磁気共鳴装置として、特に核磁気共鳴現象を利用して試料の構造を解析する核磁気共鳴分析装置(以下、NMR分析装置と称する)を例に挙げて説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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