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公開番号
2025139418
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-26
出願番号
2024038336
出願日
2024-03-12
発明の名称
ショックアブソーバ
出願人
株式会社アイシン
代理人
個人
主分類
F16F
9/34 20060101AFI20250918BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】衝撃吸収機能が適切に発揮されるショックアブソーバを得る。
【解決手段】サスペンションおよび車体の何れか一方に接続されるシリンダ6と、何れか他方に接続されるロッド5に固定されてシリンダ6の内面と摺動し、シリンダ6の内部空間を第1室R1と第2室R2に分けるピストンPと、を備え、ピストンPが、シリンダ6の内面に摺動する筒体4と、筒体4の内部で自身に加わる加速度に応じて摺動するバルブVと、バルブVを筒体4の基本位置に戻すよう付勢する付勢部材Fと、を有し、筒体4及びバルブVにより、流体が第1室R1から第2室R2に向かう第1流路W1と、第2室R2から第1室R1に向かう第2流路W2とが形成され、第1流路W1および第2流路W2の断面積が、筒体4とバルブVとの相対位置に基づいて変化するショックアブソーバ2。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車両のサスペンションに用いられ、軸心に沿って伸縮するショックアブソーバであって、
前記サスペンションおよび車体の何れか一方に接続されるシリンダと、
前記サスペンションおよび前記車体の何れか他方に接続されるロッドに固定されつつ前記シリンダの内面と摺動し、前記シリンダの内部空間を第1室と第2室とに分けるピストンと、を備え、
前記ピストンが、前記シリンダの内面に摺動する筒体と、当該筒体の内部で自身に加わる加速度に応じて摺動するバルブと、前記バルブを前記筒体における基本位置に戻すよう付勢する付勢部材と、を有し、
前記筒体および前記バルブによって、前記第1室から前記第2室に向けて流体が流通する第1流路と、前記第2室から前記第1室に向けて前記流体が流通する第2流路とが形成され、
前記第1流路および前記第2流路の断面積が、前記筒体と前記バルブとの相対位置に基づいて変化するように構成されているショックアブソーバ。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記シリンダが前記サスペンションに接続され、前記ロッドが前記車体に接続されると共に、前記第1室が前記ピストンに対して前記サスペンションの側に設けられ、前記第2室が前記ピストンに対して前記車体の側に設けられており、
前記第1流路が、前記筒体の壁部に設けられ前記第1室と連通する第1ポート、および、前記第2室と連通する第2ポートを備えると共に、
前記バルブに設けられ、前記第1ポートに連通可能な第1開口、および、前記第2ポートに連通可能な第2開口、前記第1開口と前記第2開口とに亘る第1連通路、を備えており、
前記第2流路が、前記筒体の壁部に設けられ前記第2室と連通する第3ポート、および、前記第1室と連通する第4ポートを備えると共に、
前記バルブに設けられ、前記第3ポートに連通可能な第3開口、および、前記第4ポートに連通可能な第4開口、前記第3開口と前記第4開口とに亘る第2連通路、を備えており、
前記バルブが前記基本位置にあるとき、前記第1ポート及び前記第1開口の連通面積と前記第2ポート及び前記第2開口の連通面積の小さい方の値、および、前記第3ポート及び前記第3開口の連通面積と前記第4ポート及び前記第4開口の連通面積の小さい方の値が最大となるように構成されている請求項1に記載のショックアブソーバ。
【請求項3】
前記第1開口および前記第2開口が、前記軸心の周方向に沿って延出する同じ溝形状を有し、
前記第1ポートが、前記周方向に沿って長尺状に設けられた第1横溝と、前記第1横溝の中央位置から前記第1室に向けて延出する第1縦溝と、を備えると共に、
前記第2ポートが、前記周方向に沿って長尺状に設けられた第2横溝と、前記第2横溝の中央位置から前記第2室に向けて延出する第2縦溝と、を備え、
前記第1横溝が、前記第2横溝よりも長く形成され、
前記第1縦溝と前記第2縦溝とが、前記軸心の延出方向に沿う長さが同じであって、前記周方向に沿う前記第1縦溝の幅が前記第2縦溝の幅よりも狭く形成されており、
前記第3開口が前記第1開口と同じ形状であり、前記第4開口が前記第2開口と同じ形状であって、
前記第3ポートと前記第1ポートとが、および、前記第4ポートと前記第2ポートとが同じ形状であり、前記第3ポートの第3縦溝が第3横溝から前記第2室に向けて延出し、前記第4ポートの第4縦溝が第4横溝から前記第1室に向けて延出している請求項2に記載のショックアブソーバ。
【請求項4】
前記筒体の前記内部空間に前記流体が充填されており、
前記バルブが、前記内部空間を前記軸心の延出方向に沿って第1小室と第2小室とに分けると共に、前記第1小室と前記第2小室とを連通する貫通路を備えており、前記貫通路に前記流体の流通量を抑制する絞り部が形成されている請求項1から3の何れか一項に記載のショックアブソーバ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、サスペンションおよび車体の一方に接続されるシリンダと、他方に接続されてシリンダの内部空間を第1室と第2室とに分けるピストンと、を有し、第1室および第2室を連通させるようピストンに形成された流路の流量を変更可能なバルブを備えたショックアブソーバに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、このようなショックアブソーバとしては、例えば特許文献1に示すものがある(〔0012〕~〔0013〕及び図1参照)。
【0003】
従来のショックアブソーバは、作動油等の液体が充填されたシリンダ1と、当該シリンダ1を伸側室R1と圧側室R2とに区画するピストン2とを備えている。ピストン2には、伸側室R1と圧側室R2とを連通する減衰通路3が形成されピストン2がシリンダ1の内部を低速で往復移動できるように構成されている。
【0004】
ピストン2の内部には圧力室R3が形成され、この圧力室R3の内部にはフリーピストン9が内装されて、圧力室R3が伸側圧力室7と圧側圧力室8とに区画されている。フリーピストン9はばね要素10により、圧力室R3の基本位置に留まるように付勢されている。
【0005】
伸側圧力室7は伸側流路5を介して伸側室R1と連通し、圧側圧力室8は圧側流路6を介して圧側室R2と連通している。このうち圧側室R2と圧側圧力室8との間には一対のバイパス11が形成され、一方のバイパス11には、圧側室R2から圧側圧力室8への流れのみを許容する圧側バイパスバルブ15が設けられ、他方のバイパス11には、圧側圧力室8から圧側室R2への流れのみを許容する伸側バイパスバルブ16が設けられている。特に本装置では、圧側バイパスバルブ15の流通抵抗が、伸側バイパスバルブ16の流通抵抗よりも小さく設定されている。
【0006】
本構成による効果としては、従来文献中には以下のように記載されている。例えば、緩衝装置Dに入力される振動の周波数が低い場合、振幅が大きいため、伸縮の1周期で伸側室R1と圧側室R2を行き交う液体の流量は大きくなる。この流量に略比例して、フリーピストン9が動く変位も大きくなるが、フリーピストン9はばね要素10で附勢されているため、フリーピストン9の変位が大きくなると、フリーピストン9が受けるばね要素10からの附勢力も大きくなる。その分、伸側圧力室7の圧力と圧側圧力室8の圧力に差圧が生じて、伸側室R1と伸側圧力室7の差圧および圧側室R2と圧側圧力室8の差圧が小さくなり、フリーピストン9が動くことによる見掛け上の流路を通過する流量は小さくなる。この見掛け上の流路を通過する流量が小さい分、通路3aの流量は大きくなり、緩衝装置Dが発生する減衰力が大きいまま維持される。
【0007】
逆に、緩衝装置Dに高周波振動が入力される場合、振幅が低周波振動入力時よりも小さいため、伸縮の1周期で伸側室R1と圧側室R2を行き交う液体の流量は小さく、フリーピストン9の動く変位も小さくなる。これに伴い、フリーピストン9が受けるばね要素10から附勢力も小さくなる。その分、伸側圧力室7の圧力と圧側圧力室8の圧力がほぼ同等圧となり、伸側室R1と伸側圧力室7の差圧および圧側室R2と圧側圧力室8の差圧は低周波振動入力時よりも大きくなって、見掛け上の流路を通過する流量が低周波振動入力時よりも増大する。この見掛け上の流路を通過する流量が増大した分は、伸側減衰通路3aの流量が減少することになり、緩衝装置Dが発生する減衰力は低周波振動入力時の減衰力よりも小さくなる。
【0008】
このように、従来技術にあっては、低周波数域の振動に対しては大きな減衰力を発生し、高周波数域の振動に対しては減衰力を小さくすることができ、緩衝装置Dの減衰力の変化を入力振動周波数に依存させることができるとのことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2013-185628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記従来技術には、緩衝装置Dに入力される振動の周波数が低い場合は振幅が大きい等の記載がある。しかし、緩衝装置Dに入力される振動周波数とピストン2の振幅とは必ずしも同期しない。例えば、ピストン2の振幅が一定なら、振動周波数が高いほど通路3a,3bを流れる液体の流量は大きくなる。逆に、振動周波数が高くてもピストン2の振幅が小さければ流量が少なくなる場合もある。つまり、上記効果の享受は何れかのパラメータを固定した場合に限定される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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