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公開番号
2025131955
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024025701
出願日
2024-02-22
発明の名称
電力管理装置
出願人
株式会社ダイヘン
代理人
個人
,
個人
主分類
H02J
3/46 20060101AFI20250903BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】蓄電設備を備えない充電システムにおいて、日射の変化によって問題が生じることを抑制できる電力管理装置を提供する。
【解決手段】電力管理装置A1は、太陽光発電設備2、および、EVスタンド4を含む複数の電力設備5と、負荷Lとを備える充電システムB1において、当該充電システムB1全体の入出力電力である接続点電力P(t)を目標電力P
c
に制御する。各電力設備5は、それぞれの入出力電力である個別電力の制御を行う電力制御装置22,42を備える。電力管理装置A1は、太陽光発電設備2の、所定時間T
1
だけ未来の発電可能電力を予測して、発電可能予測P2として出力する予測装置12と、各電力制御装置に指令を出力して対応する個別電力の制御を行わせる指令装置13とを備える。指令装置13は、予測装置12から入力される発電可能予測P2と、負荷Lの消費電力P
L
を含む需要電力との比較に基づいて、制御のための目標を変更する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
太陽電池による発電を行う太陽光発電設備、および、電気自動車の給電を行うEVスタンドを含む複数の電力設備と、負荷と、を備える充電システムにおいて、当該充電システム全体の入出力電力である接続点電力を目標電力に制御する電力管理装置であって、
前記各電力設備は、それぞれの入出力電力である個別電力の制御を行う電力制御装置を備え、
前記太陽光発電設備の、所定時間だけ未来の発電可能電力を予測して、発電可能予測として出力する予測装置と、
前記各電力制御装置に指令を出力して対応する個別電力の制御を行わせる指令装置と、
を備え、
前記指令装置は、前記予測装置から入力される前記発電可能予測と、負荷の消費電力を含む需要電力との比較に基づいて、制御のための目標を変更する、
電力管理装置。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記指令装置は、前記発電可能予測が、前記需要電力に基づく閾値未満から前記閾値以上になったときに、前記目標電力を増加させる、
請求項1に記載の電力管理装置。
【請求項3】
前記指令装置は、前記目標電力を増加させた増加状態を、継続時間の間、継続させ、
前記継続時間は、前記所定時間の2倍以上である、
請求項2に記載の電力管理装置。
【請求項4】
前記指令装置は、前記増加状態が継続している間に、前記発電可能予測が再度、前記閾値未満から前記閾値以上になった場合は、その時点からさらに前記継続時間の間、前記増加状態を継続させる、
請求項3に記載の電力管理装置。
【請求項5】
前記指令装置は、前記充電システムが電力系統から切り離されているとき、前記発電可能予測および前記需要電力に基づいて算出された余裕電力が第1電力より大きい場合、前記EVスタンドの電力制御装置における、前記電気自動車への充電電力の目標値を増加させ、前記余裕電力が第2電力より小さい場合、前記EVスタンドの電力制御装置における、前記電気自動車への充電電力の目標値を減少させる、
請求項1に記載の電力管理装置。
【請求項6】
前記指令装置は、前記接続点電力および前記目標電力に基づく指標を算出して、当該指標を前記指令として出力し、
前記複数の電力制御装置は、それぞれ、
前記指令装置より入力された前記指標、および、あらかじめ設定されている最適化問題に基づいて、制御対象である個別電力の目標値である個別電力目標を算出する目標電力算出部と、
前記個別電力目標に基づいて、当該個別電力の制御を行う制御部と、
を備える、
請求項1ないし5のいずれかに記載の電力管理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電システムを制御する電力管理装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、電力系統に接続された複数の電力設備を備え、電力管理装置によってこれらを管理して、電力系統との間で送受される電力の制御を行う電力システムが普及しつつある。さらに、未来の日射に関する予測値に基づいて制御を行う電力システムが開発されている。例えば、特許文献1には、未来の日射に関する予測値の時系列変化が所定条件を満たす場合に、各電力制御装置に対策指令を出力して制御を行わせる電力システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7259183号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、太陽光発電設備の出力電力の急低下が予測される場合、および、太陽光発電設備の出力電力が不安定になることが予測される場合の制御について記載されているが、太陽光発電設備の出力電力の上昇が予測される場合の制御については記載されていない。例えば、電力システムが蓄電設備を備えない充電システムであった場合、太陽光発電設備の出力電力が上昇したとき、電力システムの受電電力が低下しすぎて、瞬間的に逆潮流が発生する可能性がある。また、特許文献1には、系統事故発生時に自立運転を実施する場合の制御についても記載されていない。自立運転時にも、電力の需給をバランスさせて、太陽光発電設備を停止させることなく、電気自動車へ安定して電力供給できることが望まれる。
【0005】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、蓄電設備を備えない充電システムにおいて、日射の変化によって問題が生じることを抑制できる電力管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によって提供される電力管理装置は、太陽電池による発電を行う太陽光発電設備、および、電気自動車の給電を行うEVスタンドを含む複数の電力設備と、負荷と、を備える充電システムにおいて、当該充電システム全体の入出力電力である接続点電力を目標電力に制御する電力管理装置であって、前記各電力設備は、それぞれの入出力電力である個別電力の制御を行う電力制御装置を備え、前記太陽光発電設備の、所定時間だけ未来の発電可能電力を予測して、発電可能予測として出力する予測装置と、前記各電力制御装置に指令を出力して対応する個別電力の制御を行わせる指令装置と、を備え、前記指令装置は、前記予測装置から入力される前記発電可能予測と、負荷の消費電力を含む需要電力との比較に基づいて、制御のための目標を変更する。
【0007】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記指令装置は、前記発電可能予測が、前記需要電力に基づく閾値未満から前記閾値以上になったときに、前記目標電力を増加させる。
【0008】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記指令装置は、前記目標電力を増加させた増加状態を、継続時間の間、継続させ、前記継続時間は、前記所定時間の2倍以上である。
【0009】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記指令装置は、前記増加状態が継続している間に、前記発電可能予測が再度、前記閾値未満から前記閾値以上になった場合は、その時点からさらに前記継続時間の間、前記増加状態を継続させる。
【0010】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記指令装置は、前記充電システムが電力系統から切り離されているとき、前記発電可能予測および前記需要電力に基づいて算出された余裕電力が第1電力より大きい場合、前記EVスタンドの電力制御装置における、前記電気自動車への充電電力の目標値を増加させ、前記余裕電力が第2電力より小さい場合、前記EVスタンドの電力制御装置における、前記電気自動車への充電電力の目標値を減少させる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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