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公開番号2025097624
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213917
出願日2023-12-19
発明の名称モータ制御装置
出願人株式会社アドヴィックス
代理人個人,個人
主分類H02P 5/46 20060101AFI20250624BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】パーキングブレーキ装置を作動できなくなることを抑制できるモータ制御装置を提供する。
【解決手段】制動制御装置100は、ブラシレスモータ52を駆動するインバータ回路120と、第1ブラシモータ71Rを駆動する第1駆動回路130と、インバータ回路120を介して第1ブラシモータ71を駆動する冗長回路150と、を備える。冗長回路150は、直流電源90と第1ブラシモータ71Rの一方の電源端子とを接続する第1接続線151と、インバータ回路120の第1相回路121における上段のスイッチング素子124及び下段のスイッチング素子125の接続点と第1ブラシモータ71Rの他方の電源端子とを接続する第2接続線152と、第1接続線151に設けられる第1スイッチング素子161と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車輪に制動力を付与する電動ブレーキ装置の動力源であるブラシレスモータと、前記車輪に制動力を付与するパーキングブレーキ装置の動力源であるブラシモータと、を制御するモータ制御装置であって、
前記ブラシレスモータを駆動するインバータ回路と、
前記ブラシモータを駆動する駆動回路と、
前記インバータ回路を介して前記ブラシモータを駆動する冗長回路と、を備え、
前記インバータ回路は、互いに並列に接続された状態で直流電源に接続される第1相回路、第2相回路及び第3相回路を有し、
前記第1相回路、前記第2相回路及び前記第3相回路の各々は、直列に接続される上段のスイッチング素子及び下段のスイッチング素子を含み、
前記冗長回路は、
前記直流電源と前記ブラシモータの一方の電源端子とを接続する第1接続線と、
前記第1相回路、前記第2相回路及び前記第3相回路のうちの1つの回路における前記上段のスイッチング素子及び前記下段のスイッチング素子の接続点と前記ブラシモータの他方の電源端子とを接続する第2接続線と、
前記第1接続線に設けられる第1スイッチング素子と、を有する
モータ制御装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記パーキングブレーキ装置は、前記ブラシモータの出力軸の回転方向に応じて、前記車輪に制動力を付与するロック作動及び前記車輪に対する制動力の付与を解消するリリース作動を行うように構成され、
前記冗長回路は、
前記第1接続線のうち、前記第1スイッチング素子と前記ブラシモータの一方の電源端子との間の部分とグランドとを接続する第1接地接続線と、
前記第1接地接続線に設けられる第2スイッチング素子と、を有する
請求項1に記載のモータ制御装置。
【請求項3】
第1車輪及び第2車輪に制動力を付与する電動ブレーキ装置の動力源であるブラシレスモータと、前記第1車輪に制動力を付与する第1パーキングブレーキ装置の動力源である第1ブラシモータと、前記第2車輪に制動力を付与する第2パーキングブレーキ装置の動力源である第2ブラシモータと、を制御するモータ制御装置であって、
前記ブラシレスモータを駆動するインバータ回路と、
前記第1ブラシモータを駆動する第1駆動回路と、
前記第2ブラシモータを駆動する第2駆動回路と、
前記インバータ回路を介して前記第1ブラシモータ及び前記第2ブラシモータを駆動する冗長回路と、を備え、
前記インバータ回路は、互いに並列に接続された状態で直流電源に接続される第1相回路、第2相回路及び第3相回路を有し、
前記第1相回路、前記第2相回路及び前記第3相回路の各々は、直列に接続される上段のスイッチング素子及び下段のスイッチング素子を含み、
前記冗長回路は、
前記直流電源と前記第1ブラシモータの一方の電源端子とを接続する第1接続線と、
前記第1相回路、前記第2相回路及び前記第3相回路のうちの1つの回路における前記上段のスイッチング素子及び前記下段のスイッチング素子の接続点と前記第1ブラシモータの他方の電源端子とを接続する第2接続線と、
前記第1接続線に設けられる第1スイッチング素子と、
前記直流電源と前記第2ブラシモータの一方の電源端子とを接続する第3接続線と、
前記第1相回路、前記第2相回路及び前記第3相回路のうちの1つの回路における前記上段のスイッチング素子及び前記下段のスイッチング素子の接続点と前記第2ブラシモータの他方の電源端子とを接続する第4接続線と、
前記第3接続線に設けられる第3スイッチング素子と、を有する
モータ制御装置。
【請求項4】
前記第1パーキングブレーキ装置は、前記第1ブラシモータの出力軸の回転方向に応じて、前記第1車輪に制動力を付与するロック作動及び前記第1車輪に対する制動力の付与を解消するリリース作動を行うように構成され、
前記第2パーキングブレーキ装置は、前記第2ブラシモータの出力軸の回転方向に応じて、前記第2車輪に制動力を付与するロック作動及び前記第2車輪に対する制動力の付与を解消するリリース作動を行うように構成され、
前記冗長回路は、
前記第1接続線のうち、前記第1スイッチング素子と前記第1ブラシモータの一方の電源端子との間の部分とグランドとを接続する第1接地接続線と、
前記第1接地接続線に設けられる第2スイッチング素子と、
前記第3接続線のうち、前記第3スイッチング素子と前記第2ブラシモータの一方の電源端子との間の部分と前記グランドとを接続する第2接地接続線と、
前記第2接地接続線に設けられる第4スイッチング素子と、を有する
請求項3に記載のモータ制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ制御装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電動パワーステアリング用のブラシレスモータと、ステアリングホイールの位置調整用のブラシモータと、双方のモータを制御するモータ制御装置と、を備える電動パワーステアリング装置が記載されている。モータ制御装置は、ブラシレスモータに給電するインバータ回路と、インバータ回路を介してブラシモータに給電する給電回路と、を有する。モータ制御装置は、インバータ回路を構成するスイッチング素子のオンオフを切り換えたり、給電回路を構成するスイッチのオンオフを切り換えたりすることにより、ブラシレスモータだけに給電したり、ブラシモータだけに給電したりしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-170276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなモータ制御装置において、給電回路を構成するスイッチが正常に機能しなくなると、ブラシモータに給電することができなくなる。したがって、ブラシレスモータを電動ブレーキの動力源として採用するとともに、ブラシモータをパーキングブレーキの動力源として採用する場合には、次のような課題が生じ得る。つまり、給電回路を構成するスイッチが正常に機能しなくなることで、電動パーキングブレーキを作動させることができなくなるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するモータ制御装置は、車輪に制動力を付与する電動ブレーキ装置の動力源であるブラシレスモータと、前記車輪に制動力を付与するパーキングブレーキ装置の動力源であるブラシモータと、を制御するモータ制御装置であって、前記ブラシレスモータを駆動するインバータ回路と、前記ブラシモータを駆動する駆動回路と、前記インバータ回路を介して前記ブラシモータを駆動する冗長回路と、を備え、前記インバータ回路は、互いに並列に接続された状態で直流電源に接続される第1相回路、第2相回路及び第3相回路を有し、前記第1相回路、前記第2相回路及び前記第3相回路の各々は、直列に接続される上段のスイッチング素子及び下段のスイッチング素子を含み、前記冗長回路は、前記直流電源と前記ブラシモータの一方の電源端子とを接続する第1接続線と、前記第1相回路、前記第2相回路及び前記第3相回路のうちの1つの回路における前記上段のスイッチング素子及び前記下段のスイッチング素子の接続点と前記ブラシモータの他方の電源端子とを接続する第2接続線と、前記第1接続線に設けられる第1スイッチング素子と、を有する。
【0006】
上記課題を解決するモータ制御装置は、第1車輪及び第2車輪に制動力を付与する電動ブレーキ装置の動力源であるブラシレスモータと、前記第1車輪に制動力を付与する第1パーキングブレーキ装置の動力源である第1ブラシモータと、前記第2車輪に制動力を付与する第2パーキングブレーキ装置の動力源である第2ブラシモータと、を制御するモータ制御装置であって、前記ブラシレスモータを駆動するインバータ回路と、前記第1ブラシモータを駆動する第1駆動回路と、前記第2ブラシモータを駆動する第2駆動回路と、前記インバータ回路を介して前記第1ブラシモータ及び前記第2ブラシモータを駆動する冗長回路と、を備え、前記インバータ回路は、互いに並列に接続された状態で直流電源に接続される第1相回路、第2相回路及び第3相回路を有し、前記第1相回路、前記第2相回路及び前記第3相回路の各々は、直列に接続される上段のスイッチング素子及び下段のスイッチング素子を含み、前記冗長回路は、前記直流電源と前記第1ブラシモータの一方の電源端子とを接続する第1接続線と、前記第1相回路、前記第2相回路及び前記第3相回路のうちの1つの回路における前記上段のスイッチング素子及び前記下段のスイッチング素子の接続点と前記第1ブラシモータの他方の電源端子とを接続する第2接続線と、前記第1接続線に設けられる第1スイッチング素子と、前記直流電源と前記第2ブラシモータの一方の電源端子とを接続する第3接続線と、前記第1相回路、前記第2相回路及び前記第3相回路のうちの1つの回路における前記上段のスイッチング素子及び前記下段のスイッチング素子の接続点と前記第2ブラシモータの他方の電源端子とを接続する第4接続線と、前記第3接続線に設けられる第3スイッチング素子と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
モータ制御装置は、パーキングブレーキ装置を作動できなくなることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態のモータ制御装置を備える車両の模式図である。
図2は、第1実施形態のモータ制御回路を示す回路図である。
図3は、第2実施形態のモータ制御回路を示す回路図である。
図4は、第3実施形態のモータ制御回路を示す回路図である。
図5は、第4実施形態のモータ制御回路を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
「モータ制御装置」の一例としての制動制御装置を備える車両の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
【0010】
<第1実施形態の構成>
図1に示すように、車両10は、複数の車輪20と、電動ブレーキ装置30と、複数のパーキングブレーキ装置70と、ブレーキ操作部材80と、直流電源90と、制動制御装置100と、を備える。また、車両10は、ブレーキセンサSE1と、状態検出部SE2と、パーキングスイッチSW1と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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