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公開番号
2025002228
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023102261
出願日
2023-06-22
発明の名称
半導体装置
出願人
三菱電機株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H02M
1/08 20060101AFI20241226BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】第2半導体スイッチング素子で発生する熱を抑制可能な技術を提供することを目的とする。
【解決手段】半導体装置は、第1半導体スイッチング素子と第2半導体スイッチング素子とが並列接続された並列回路と、ゲート駆動回路とを備える。ゲート駆動回路は、入力信号の状態を継続する時間である状態継続時間が閾値以上である場合に、第1半導体スイッチング素子のオンを維持しつつ、第2半導体スイッチング素子をオフにする、または、第1半導体スイッチング素子のオンを維持しつつ、第2半導体スイッチング素子の通電能力を低くする。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
第1半導体スイッチング素子と、前記第1半導体スイッチング素子よりもバンドギャップが大きい第2半導体スイッチング素子とが並列接続された並列回路と、
入力信号のオン及びオフのいずれかの状態に基づいて、前記第1半導体スイッチング素子及び前記第2半導体スイッチング素子のオンを継続する時間を変更可能なゲート駆動回路と
を備え、
前記ゲート駆動回路は、
前記入力信号の前記状態を継続する時間である状態継続時間が閾値以上である場合に、前記第1半導体スイッチング素子のオンを維持しつつ、前記第2半導体スイッチング素子をオフにする、または、前記第1半導体スイッチング素子のオンを維持しつつ、前記第2半導体スイッチング素子の通電能力を低くする、半導体装置。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置であって、
前記ゲート駆動回路は、
前記第1半導体スイッチング素子をオンにした後に前記第2半導体スイッチング素子をオンにし、前記第2半導体スイッチング素子をオフにした後に前記第1半導体スイッチング素子をオフにする、半導体装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の半導体装置であって、
前記ゲート駆動回路は、
前記状態継続時間が前記閾値以上である場合に、前記第1半導体スイッチング素子のオンを維持しつつ、前記第2半導体スイッチング素子のオフ及びオンを繰り返す、半導体装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の半導体装置であって、
前記ゲート駆動回路は、
前記状態継続時間が前記閾値以上である場合に、前記入力信号の次の前記状態に対して、前記第2半導体スイッチング素子のオフを維持する、または、前記第2半導体スイッチング素子の前記通電能力を低くする、半導体装置。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の半導体装置であって、
前記第1半導体スイッチング素子はケイ素からなるIGBTであり、
前記第2半導体スイッチング素子は炭化ケイ素からなるMOSFETである、半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、モーター駆動用のインバーター装置などのパワー素子として、安価なSi(ケイ素)からなるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)及びMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)が一般的に使用されている。一方、近年、WGB(Wide Band Gap)半導体であるSiC(炭化ケイ素)またはGaN(窒化ガリウム)からなる高効率のパワー素子が使用されることが増えてきている。
【0003】
しかしながらWGB半導体は高価であるため、コスト重視の民生機器などには普及が進んでいない。そこで、家庭用エアコンのコンプレッサーの駆動モーターなど、低電流での使用時間が長い用途向けに、小サイズのSiC-MOSFETとSi-IGBTとを並列接続して構成される並列回路を製品に用いることが提案されている。このような製品によれば、SiC-MOSFETの小サイズによるコスト削減と、SiC-MOSFETの低電流時の良好なDC特性による効率の改善(つまり損失の低減化)とが期待されている。
【0004】
ところで一般的に、エアコンは、稼働してから一定の時間がたって室温が安定すると、低電流で動作可能となる。一方、エアコンの稼働開始時などのように急速な室温変化が必要となる場合には、コンプレッサーの駆動モーターの電流が増加し、それに伴ってSiC素子に流れる電流も増加する。このため、SiC素子のDC特性を良くしすぎると、モーターの電流が増加した場合に、SiC素子に流れる電流が過大に増えて高熱が生じる。このような高熱が、小サイズにより放熱性が悪いSiC-MOSFETなどのSiC素子に不具合を生じさせる可能性がある。
【0005】
そこで特許文献1には、並列回路の温度及び電流を検出し、それらが閾値以上である場合に、SiC素子をオフにする、または、SiC素子のゲート電圧を下げる技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6544316号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、高密度にパワー素子などが実装された小サイズの家電向け半導体装置に、温度検出回路及び電流検出回路を設けると、半導体装置のサイズ及びコストが大きくなってしまうという問題があった。
【0008】
そこで、本開示は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、温度検出回路及び電流検出回路を設けなくてもSiC素子などの第2半導体スイッチング素子で発生する熱を抑制可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る半導体装置は、第1半導体スイッチング素子と、前記第1半導体スイッチング素子よりもバンドギャップが大きい第2半導体スイッチング素子とが並列接続された並列回路と、入力信号のオン及びオフのいずれかの状態に基づいて、前記第1半導体スイッチング素子及び前記第2半導体スイッチング素子のオンを継続する時間を変更可能なゲート駆動回路とを備え、前記ゲート駆動回路は、前記入力信号の前記状態を継続する時間である状態継続時間が閾値以上である場合に、前記第1半導体スイッチング素子のオンを維持しつつ、前記第2半導体スイッチング素子をオフにする、または、前記第1半導体スイッチング素子のオンを維持しつつ、前記第2半導体スイッチング素子の通電能力を低くする。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、ゲート駆動回路は、入力信号の状態を継続する時間である状態継続時間が閾値以上である場合に、第1半導体スイッチング素子のオンを維持しつつ、第2半導体スイッチング素子をオフにする、または、第1半導体スイッチング素子のオンを維持しつつ、第2半導体スイッチング素子の通電能力を低くする。このような構成によれば、第2半導体スイッチング素子で発生する熱を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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