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公開番号2025095605
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211699
出願日2023-12-15
発明の名称固定子、固定子の製造方法、及びモータ
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 3/50 20060101AFI20250619BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】アルミ線をはんだ付けする場合に、フラックスを用いずにアルミ線と接続端子が電気的に接続できる固定子、固定子の製造方法、及びモータを提供することを目的とする。
【解決手段】接続端子411は、一方の端部が端子収納部25から突出し、アルミ線10は、巻枠22に巻き付けられ、巻き始めまたは巻き終わりに相当する部分である端末線26は、接続端子411に所定の間隔の隙間をあけて巻き付けられ、接合用銅線45は、接続端子411に端末線26が巻き付けられた区間において、所定の間隔の隙間をあけて巻き付けられ、接続端子411、端末線26、および接合用銅線45をはんだ付けすることによって、接合用銅線45を中心として生じる応力が、端末線芯線26aの酸化被膜を機械的に破り、接続端子411と端末線芯線26aが電気的に接続される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
環状のバックヨーク部と、前記バックヨーク部の径方向内側に突出するように形成され、前記バックヨーク部の周方向に間隔をおいて配置される複数のティース部と、を有する固定子鉄心と、
金属で構成される接続端子と、
前記ティース部及びバックヨーク部を覆う巻枠絶縁部と、前記接続端子を収納する端子収納部と、を有し、前記固定子鉄心に固定された巻枠と、
アルミで構成される芯線を絶縁被膜で覆ったアルミ線と、
アルミと異なる金属で構成される接合用ワイヤと、
を備え、
前記接続端子は、一方の端部が前記端子収納部から突出し、
前記アルミ線は、前記巻枠に巻き付けられ、巻き始めまたは巻き終わりに相当する部分である端末線は、前記接続端子に所定の間隔の隙間をあけて巻き付けられ、
前記接合用ワイヤは、前記接続端子に前記端末線が巻き付けられた区間において、所定の間隔の隙間をあけて巻き付けられ、
前記接続端子、前記端末線、および前記接合用ワイヤをはんだ付けすることによって、前記接合用ワイヤを中心として生じる応力が、前記端末線の酸化被膜を機械的に破り、前記接続端子と前記端末線が電気的に接続される
固定子。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記アルミ線の前記端末線と、前記接合用ワイヤは、交互に配置されるようにそれぞれ巻き付けられる
請求項1に記載の固定子。
【請求項3】
前記アルミ線の前記端末線と、前記接合用ワイヤは、交差して配置されるようにそれぞれ巻き付けられる
請求項1又は2に記載の固定子。
【請求項4】
前記接合用ワイヤは、前記アルミ線の前記端末線の上に交差して配置されるようにして巻き付けられる
請求項3に記載の固定子。
【請求項5】
前記接続端子は、角柱状である
請求項1又は2に記載の固定子。
【請求項6】
環状のバックヨーク部と、前記バックヨーク部の径方向内側に突出するように形成され、前記バックヨーク部の周方向に間隔をおいて配置される複数のティース部と、を有する固定子鉄心と、金属で構成される接続端子と、前記ティース部及びバックヨーク部を覆う巻枠絶縁部と、前記接続端子を収納する端子収納部と、を有し、前記固定子鉄心に固定された巻枠と、アルミを主導体として構成される芯線を絶縁被膜で覆ったアルミ線と、アルミと異なる金属で構成される接合用ワイヤと、を備える固定子を製造する固定子製造方法であって、
前記接続端子を前記端子収納部に圧入する第一のステップと、
前記アルミ線を前記巻枠に巻き付け、巻き始めまたは巻き終わりに相当する部分である端末線を、所定の間隔の隙間をあけて前記接続端子に巻き付ける第二のステップと、
前記接合用ワイヤを、接続端子に前記端末線が巻き付けられた区間において、前記接続端子に所定の間隔をあけて巻き付ける第三のステップと、
前記接続端子、前記端末線、および前記接合用ワイヤをはんだ付けすることによって、前記接合用ワイヤを中心として生じる応力が、前記端末線の酸化被膜を機械的に破り、前記接続端子と前記端末線が電気的に接続される第四のステップと、
を備える固定子の製造方法。
【請求項7】
固定子と、
前記固定子の内周側に回転可能に設けられる回転子鉄心と、
前記回転子鉄心に圧入されたシャフトと、
を備え、
前記固定子は、
環状のバックヨーク部と、前記バックヨーク部の径方向内側に突出するように形成され、前記バックヨーク部の周方向に間隔をおいて配置される複数のティース部と、を有する固定子鉄心と、
金属で構成される接続端子と、
前記ティース部及びバックヨーク部を覆う巻枠絶縁部と、前記接続端子を収納する端子収納部と、を有し、前記固定子鉄心に固定された巻枠と、
アルミで構成される芯線を絶縁被膜で覆ったアルミ線と、
アルミと異なる金属で構成される接合用ワイヤと、
を備え、
前記接続端子は、一方の端部が前記端子収納部から突出し、
前記アルミ線は、前記巻枠に巻き付けられ、巻き始めまたは巻き終わりに相当する部分である端末線は、前記接続端子に所定の間隔の隙間をあけて巻き付けられ、
前記接合用ワイヤは、前記接続端子に前記端末線が巻き付けられた区間において、所定の間隔の隙間をあけて巻き付けられ、
前記接続端子、前記端末線、および前記接合用ワイヤをはんだ付けすることによって、前記接合用ワイヤを中心として生じる応力が、前記端末線の酸化被膜を機械的に破り、前記接続端子と前記端末線が電気的に接続される
モータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は固定子、固定子の製造方法、及びモータに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
モータの固定子において、ワイヤは、固定子鉄心を覆う巻枠を介して固定子鉄心の各ティース部に巻回される。ワイヤは、巻枠に圧入された金属製の接続端子に巻き付け接続端子と電気的に接続される。ワイヤと接続端子を電気的に接続する方法として、はんだ付けによる接続方法が知られている。
【0003】
ワイヤは銅線が用いられることが多いが、アルミ線を用いることがある。アルミはその表面が空気へ露出すると直ちに強固な酸化皮膜に覆われるため、アルミ線を用いてはんだ付けを行う場合には、フラックスを塗布して酸化被膜を除去した上ではんだ付けを行う(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3732725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アルミ線をはんだ付けする場合には、フラックスを用いて酸化被膜を除去した上ではんだ付けをする必要があった。
【0006】
本開示は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、アルミ線をはんだ付けする場合に、フラックスを用いずにアルミ線と接続端子が電気的に接続できる固定子、固定子の製造方法、及びモータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る固定子は、環状のバックヨーク部と、バックヨーク部の径方向内側に突出するように形成され、バックヨーク部の周方向に間隔をおいて配置される複数のティース部と、を有する固定子鉄心と、金属で構成される接続端子と、ティース部及びバックヨーク部を覆う巻枠絶縁部と、接続端子を収納する端子収納部と、を有し、固定子鉄心に固定された巻枠と、アルミで構成される芯線を絶縁被膜で覆ったアルミ線と、アルミと異なる金属で構成される接合用ワイヤと、を備え、接続端子は、一方の端部が端子収納部から突出し、アルミ線は、巻枠に巻き付けられ、巻き始めまたは巻き終わりに相当する部分である端末線は、接続端子に所定の間隔の隙間をあけて巻き付けられ、接合用ワイヤは、接続端子に端末線が巻き付けられた区間において、所定の間隔の隙間をあけて巻き付けられ、接続端子、端末線、および接合用ワイヤをはんだ付けすることによって、接合用ワイヤを中心として生じる応力が、端末線の酸化被膜を機械的に破り、接続端子と端末線が電気的に接続される。
【0008】
本開示に係る固定子の製造方法は、環状のバックヨーク部と、バックヨーク部の径方向内側に突出するように形成され、バックヨーク部の周方向に間隔をおいて配置される複数のティース部と、を有する固定子鉄心と、金属で構成される接続端子と、ティース部及びバックヨーク部を覆う巻枠絶縁部と、接続端子を収納する端子収納部と、を有し、固定子鉄心に固定された巻枠と、アルミを主導体として構成される芯線を絶縁被膜で覆ったアルミ線と、アルミと異なる金属で構成される接合用ワイヤと、を備える固定子を製造する固定子製造方法であって、接続端子を端子収納部に圧入する第一のステップと、アルミ線を巻枠に巻き付け、巻き始めまたは巻き終わりに相当する部分である端末線を、所定の間隔の隙間をあけて接続端子に巻き付ける第二のステップと、接合用ワイヤを、接続端子に端末線が巻き付けられた区間において、接続端子に所定の間隔をあけて巻き付ける第三のステップと、接続端子、端末線、および接合用ワイヤをはんだ付けすることによって、接合用ワイヤを中心として生じる応力が、端末線の酸化被膜を機械的に破り、接続端子と端末線が電気的に接続される第四のステップと、を備える。
【0009】
本開示に係るモータは、固定子と、固定子の内周側に回転可能に設けられる回転子鉄心と、回転子鉄心に圧入されたシャフトと、を備え、固定子は、環状のバックヨーク部と、バックヨーク部の径方向内側に突出するように形成され、バックヨーク部の周方向に間隔をおいて配置される複数のティース部と、を有する固定子鉄心と、金属で構成される接続端子と、ティース部及びバックヨーク部を覆う巻枠絶縁部と、接続端子を収納する端子収納部と、を有し、固定子鉄心に固定された巻枠と、アルミで構成される芯線を絶縁被膜で覆ったアルミ線と、アルミと異なる金属で構成される接合用ワイヤと、を備え、接続端子は、一方の端部が端子収納部から突出し、アルミ線は、巻枠に巻き付けられ、巻き始めまたは巻き終わりに相当する部分である端末線は、接続端子に所定の間隔の隙間をあけて巻き付けられ、接合用ワイヤは、接続端子に端末線が巻き付けられた区間において、所定の間隔の隙間をあけて巻き付けられ、接続端子、端末線、および接合用ワイヤをはんだ付けすることによって、接合用ワイヤを中心として生じる応力が、端末線の酸化被膜を機械的に破り、接続端子と端末線が電気的に接続される。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、アルミ線をはんだ付けする場合に、フラックスを用いずにアルミ線と接続端子が電気的に接続できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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