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公開番号2025078232
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2023190660
出願日2023-11-08
発明の名称遠心送風機
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F04D 29/42 20060101AFI20250513BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】高さを抑えつつ圧力損失を低減した遠心送風機を得る。
【解決手段】遠心送風機1は、円盤状の主板2aと、主板2aの周縁部に設置される複数枚の羽根2bとを有し、主板2aの中心を通る回転軸RSを中心に回転することで気流を発生させる羽根車2と、回転軸RSの径方向から羽根車2を囲むように渦巻状に形成され、羽根車2と対向する内周面と内周面と反対側の面である外周面とを有する周壁3aと、回転軸RSの軸方向から羽根車2を覆い、空気を取り込む吸込口5が形成された側壁3bと、周壁3aの渦巻形状の巻終部3eと連続して形成され、気流の流れる方向に向かって流路の断面積が次第に拡大するように配置されたディフューザ部と、ディフューザ部の気流における下流側の端部と周壁3aの外周面の一部とで形成され、羽根車2が発生させた気流を吐出する吐出口と、を有するスクロールケーシングと、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
円盤状の主板と、前記主板の周縁部に設置される複数枚の羽根とを有し、前記主板の中心を通り前記主板と垂直な回転軸を中心に回転することで気流を発生させる羽根車と、
前記回転軸の径方向から前記羽根車を囲むように渦巻状に形成され、前記羽根車と対向する内周面と前記内周面と反対側の面である外周面とを有する周壁と、前記羽根車の回転軸の軸方向から前記羽根車を覆い、空気を取り込む吸込口が形成された少なくとも一つの側壁と、前記周壁の渦巻形状の巻終部と連続して形成され、気流の流れる方向に向かって流路の断面積が次第に拡大するように配置されたディフューザ部と、前記ディフューザ部の気流における下流側の端部と前記周壁の前記外周面の一部とで形成され、前記羽根車が発生させた気流を吐出する吐出口と、を有するスクロールケーシングと、
を備えた遠心送風機。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
一面に前記吐出口と連通する開口が形成され、前記スクロールケーシングを収納する筐体をさらに備え、
前記周壁の前記外周面の一部と、前記筐体の前記開口を有する前記一面の内壁とが密接することを特徴とする請求項1の遠心送風機。
【請求項3】
前記周壁は渦巻形状の巻始部から前記外周面に向かって、円弧状の舌部を備え、
前記舌部の曲率半径の2倍は、前記周壁の厚さより大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の遠心送風機。
【請求項4】
前記周壁は前記外周面の一部から前記巻始部に向かって厚さが次第に大きくなることを特徴とする請求項3に記載の遠心送風機。
【請求項5】
前記舌部は、前記周壁が前記巻始部から前記外周面に向かって湾曲している湾曲面であることを特徴とする請求項3に記載の遠心送風機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、スクロールケーシングを有する遠心送風機に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来の遠心送風機は、風路を徐々に拡大させて吐出口に導く渦巻状のスクロールケーシング内に、円盤状の主板と主板の周縁部に設置される複数枚の羽根とを有する羽根車を備えている。スクロールケーシングは羽根車の回転によって発生した遠心方向の気流を一方向の気流に変換し、昇圧させ吐出口から吹き出す。また、スクロールケーシングは、渦巻形状のスクロールの巻終部に連接するディフューザ板と、ディフューザ板に対向し、スクロールの巻始部に連接する延長板とで吐出口が形成される(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6952905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、遠心送風機を室内への給気に用いる場合に、天井に埋め込み、吐出口が天井に設けた開口に連通するように設置される。このように天井裏など高さが限られた空間に設置するために、吐出口を下方に向けた場合の高さを抑えた遠心送風機が求められる。
【0005】
また、吐出口から直接室内空間に空気を吐出させる場合のように、吐出口に続く風路の断面積が吐出口に対して広い場合、吐出口から吐出された気流は風路形状の急拡大に追従できず、圧力損失が大きくなる。よって、吐出口での気流の圧力損失を軽減するには吐出口を大きくする必要がある。スクロールケーシングは渦巻状のスクロールの巻終部から吐出口までの風路を徐々に風路の断面積が大きくなるように形成することで、徐々に風速が減速し、効率よく気流の静圧が上昇する。そのため、吐出口を大きくするには、渦巻状のスクロール部の出口から吐出口に至るまでを長くする必要がある。しかし、これにより、遠心送風機の高さが増すという課題が生じる。
【0006】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、吐出口を下方に向けた場合の高さを抑えることと圧力損失の低減を両立した遠心送風機を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る遠心送風機は、円盤状の主板と、主板の周縁部に設置される複数枚の羽根とを有し、主板の中心を通り主板と垂直な回転軸を中心に回転することで気流を発生させる羽根車と、回転軸の径方向から羽根車を囲むように渦巻状に形成され、羽根車と対向する内周面と内周面と反対側の面である外周面とを有する周壁と、羽根車の回転軸の軸方向から羽根車を覆い、空気を取り込む吸込口が形成された少なくとも一つの側壁と、周壁の渦巻形状の巻終部と連続して形成され、気流の流れる方向に向かって流路の断面積が次第に拡大するように配置されたディフューザ部と、ディフューザ部の気流における下流側の端部と周壁の外周面の一部とで形成され、羽根車が発生させた気流を吐出する吐出口と、を有するスクロールケーシングと、を備えるものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、スクロールケーシングの周壁の外周面とディフューザ部とで吐出口を形成するため、ディフューザ部に対向する板を配置するより、吐出口を大きく形成でき、吐出口を下方に向けた場合の高さを抑えつつ圧力損失を低減した遠心送風機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1に係る遠心送風機の斜視図である。
遠心送風機を吸込口側から見た内部構成を示す概略側面図(a)と吐出口側から見た概略下面図(b)である。
スクロールケーシングの形状を表す側面概念図である。
実施の形態2に係る遠心送風機を吸込口側から見た内部構成を示す概略側面図である。
実施の形態3に係る遠心送風機を吸込口側から見た内部構成を示す概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の対象を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化または省略する。なお、本開示の対象は以下の実施の形態に限定されることなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、実施の形態の任意の構成要素の変形、または実施の形態の任意の構成要素の組み合わせや省略が可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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