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公開番号2025108094
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2024001769
出願日2024-01-10
発明の名称スイッチギヤ
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人ぱるも特許事務所
主分類H02B 1/30 20060101AFI20250715BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】スイッチギヤの外形寸法を大きくすることなく、主母線室の空間を拡張することにより、保守、点検時の作業性を改良する。
【解決手段】主母線室107における盤高さ方向上側に配置された上側水平方向主母線室仕切り板116と、主母線室107における盤高さ方向下側に配置された下側水平方向主母線室仕切り板117と、主母線室107を盤奥行方向において区切るための盤高さ方向上側に位置する上側垂直方向主母線室仕切り板118と、主母線室107を盤奥行方向において区切るための盤高さ方向下側に位置する下側垂直方向主母線室仕切り板119を備え、上側垂直方向主母線室仕切り板118及び下側垂直方向主母線室仕切り板119に主母線室107の空間を盤奥行方向に拡張するような曲げ加工を施す。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
筐体と、
前記筐体内に配置されるとともに主母線が配線されている主母線室と、
前記主母線室における盤高さ方向上側に配置された上側水平方向主母線室仕切り板と、
前記主母線室における盤高さ方向下側に配置された下側水平方向主母線室仕切り板と、
前記主母線室を盤奥行方向において区切るための盤高さ方向上側に位置する上側垂直方向主母線室仕切り板と、
前記主母線室を前記盤奥行方向において区切るための盤高さ方向下側に位置する下側垂直方向主母線室仕切り板を備え、
前記上側垂直方向主母線室仕切り板及び前記下側垂直方向主母線室仕切り板が前記主母線室の空間を前記盤奥行方向に拡張するような曲げ加工が施されているスイッチギヤ。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記上側垂直方向主母線室仕切り板は、前記盤奥行方向に向かって、第9垂直方向部、盤奥行方向に傾斜する第3傾斜部、第7水平方向部が連なることにより構成されるとともに、
前記下側垂直方向主母線室仕切り板は、前記盤奥行方向に向かって、第10垂直方向部、前記盤奥行方向に傾斜する第4傾斜部、第8水平方向部が連なることにより構成される請求項1に記載のスイッチギヤ。
【請求項3】
前記上側垂直方向主母線室仕切り板は、前記盤奥行方向に向かって、第1垂直方向部、第1水平方向部、第2垂直方向部、第2水平方向部が連なることにより構成されるとともに、
前記下側垂直方向主母線室仕切り板は、前記盤奥行方向に向かって、第4垂直方向部、第4水平方向部、第3垂直方向部、第3水平方向部が連なることにより構成される請求項1に記載のスイッチギヤ。
【請求項4】
前記上側垂直方向主母線室仕切り板は、前記盤奥行方向に向かって、第5垂直方向部、前記盤奥行方向に傾斜する第1傾斜部、第6垂直方向部、第5水平方向部が連なることにより構成されるとともに、
前記下側垂直方向主母線室仕切り板は、前記盤奥行方向に向かって、第8垂直方向部、前記盤奥行方向に傾斜する第2傾斜部、第7垂直方向部、第6水平方向部が連なることにより構成される請求項1に記載のスイッチギヤ。
【請求項5】
前記上側垂直方向主母線室仕切り板及び前記下側垂直方向主母線室仕切り板にスリットを設けた請求項1に記載のスイッチギヤ。
【請求項6】
前記主母線室内に複数の前記主母線を配置するとともに、
複数の前記主母線を盤高さ方向において一直線上に配置しないように構成した請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のスイッチギヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示はスイッチギヤに関するものである。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
これまで国内向けスイッチギヤが準拠してきた規格「JEM1425:2011」では、スイッチギヤ内の区画分けに関して、上段ケーブル室と下段ケーブル室は1つの区画として定義されていた。しかし今後は保守、点検性に重点が置かれた「JIS C 62271-200:2021」に切り替わる。このJIS規格では、一部の区画が充電中であっても、他の区画(非充電部)において作業者が保守、点検作業を行えるように、区画全てを接地金属もしくは非金属で仕切る仕様LSC2B-PI/PMが新しく定義された。
【0003】
JEM1425:2011の規格に対応してきたスイッチギヤでは、上段ケーブル室と下段ケーブル室の区別がなかったため、主母線室とケーブル室を区画分けする仕切り板は1枚の平板で構成されていた。そのため、主母線室の仕切り板を取外せば、三相全ての主母線へ容易にアクセスすることができるため、主母線室は保守、点検時の作業性を考慮した広い空間はなかった。新たに制定されたJIS規格に記載されたLSC2B-PI/PMに対応したスイッチギヤでは、従来の主母線室仕切り板の形状を模倣している。従来の形状を模倣した主母線室仕切り板は、LSC2B-PI/PMに対応するため、上段ケーブル室と下段ケーブル室を区画分けするケーブル室仕切り板部で分割できるよう2枚で構成されている。このような上段ケーブル室と下段ケーブル室をケーブル室仕切り板部により区画分けするものとして、特許文献1に示されるようなものがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-131918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1において、上段ケーブル室から主母線室にアクセスする場合、上側垂直方向主母線室仕切り板のみを取外して作業をすると、下側垂直方向主母線室仕切り板が平板形状なので、T相導体側へのアクセス性が悪く、導体の交換、又は隣接するスイッチギとの主母線の接続作業は難しく、作業性が悪いという課題があった。また、部品の目視点検等の作業は手鏡を使用しないと難しいという課題があった。同様に下段ケーブル室から主母線室にアクセスする場合は、R相導体側へのアクセス性が悪くなる。
【0006】
これらの課題を解決するために、スイッチギヤの盤の外形を大きくすることにより、主母線室の空間を拡張することもできるが、材料のコストがアップし、更に設置スペースが増加するという問題が発生する。また、スイッチギヤの外形を維持したまま、主母線室の空間をスイッチギヤの奥行方向へ増加させると、下側垂直方向主母線室仕切り板と下段ケーブル(通電部)との絶縁距離が確保できないといった問題が発生する。さらに、主母線室の空間が狭い場合、短絡電流値、又は主母線に流れる電流値が大きくなると、短絡事故、又は温度上昇に対してスイッチギヤの性能を確保することは難しくなり、従来技術の構造ではそれらの性能を確保することは困難であるという問題があった。
【0007】
本開示は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、スイッチギヤの外形寸法を大きくすることなく、主母線室の空間を拡張することにより、主母線室へのアクセス性を良くし、保守、点検時の作業性も良くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示のスイッチギヤは、筐体と、
前記筐体内に配置されるとともに主母線が配線されている主母線室と、
前記主母線室における盤高さ方向上側に配置された上側水平方向主母線室仕切り板と、
前記主母線室における盤高さ方向下側に配置された下側水平方向主母線室仕切り板と、
前記主母線室を盤奥行方向において区切るための盤高さ方向上側に位置する上側垂直方向主母線室仕切り板と、
前記主母線室を前記盤奥行方向において区切るための盤高さ方向下側に位置する下側垂直方向主母線室仕切り板を備え、
前記上側垂直方向主母線室仕切り板及び前記下側垂直方向主母線室仕切り板が前記主母線室の空間を前記盤奥行方向に拡張するような曲げ加工が施されているスイッチギヤ。
【発明の効果】
【0009】
本開示のスイッチギヤによれば、スイッチギヤの外形寸法を大きくすることなく、主母線室の空間を拡張することにより、主母線室へのアクセス性を良くし、保守、点検時の作業性も良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1の比較例である開閉装置の内部構成を示す概略図である。
第1の比較例である開閉装置の垂直方向仕切板部を示す側面図である。
第1の比較例である開閉装置の垂直方向仕切板部を示す斜視図である。
第1の比較例である開閉装置の垂直方向仕切板部を取り外した状態を示す概略図である。
第2の比較例であるスイッチギヤを示す側面図である。
図6Aは第2の比較例である上側垂直方向主母線室仕切り板を示す側面図、図6Bは第2の比較例である上側垂直方向主母線室仕切り板を示す斜視図である。
図7Aは第2の比較例である下側垂直方向主母線室仕切り板を示す側面図、図7Bは第2の比較例である下側垂直方向主母線室仕切り板を示す斜視図である。
第2の比較例であるスイッチギヤにおいて、上側垂直方向主母線室仕切り板を取り外した状態を示す側面図である。
実施の形態1によるスイッチギヤを示す側面図である。
図10Aは実施の形態1によるスイッチギヤにおける上側垂直方向主母線室仕切り板を示す側面図、図10Bは上側垂直方向主母線室仕切り板を示す斜視図である。
図11Aは実施の形態1によるスイッチギヤにおける下側垂直方向主母線室仕切り板を示す側面図、図11Bは下側垂直方向主母線室仕切り板を示す斜視図である。
実施の形態2によるスイッチギヤを示す側面図である。
図13Aは実施の形態2によるスイッチギヤにおける上側垂直方向主母線室仕切り板を示す側面図、図13Bは上側垂直方向主母線室仕切り板を示す斜視図である。
図14Aは実施の形態2によるスイッチギヤにおける下側垂直方向主母線室仕切り板を示す側面図、図14Bは下側垂直方向主母線室仕切り板を示す斜視図である。
実施の形態3によるスイッチギヤを示す側面図である。
図16Aは実施の形態3によるスイッチギヤにおける上側垂直方向主母線室仕切り板を示す側面図、図16Bは上側垂直方向主母線室仕切り板を示す斜視図である。
図17Aは実施の形態3によるスイッチギヤにおける下側垂直方向主母線室仕切り板を示す側面図、図17Bは下側垂直方向主母線室仕切り板を示す斜視図である。
実施の形態3によるスイッチギヤを示す側面図である。
実施の形態4による上側垂直方向主母線室仕切り板を示す斜視図である。
実施の形態4による下側垂直方向主母線室仕切り板を示す斜視図である。
実施の形態5によるスイッチギヤを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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