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公開番号
2024177906
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-24
出願番号
2023096303
出願日
2023-06-12
発明の名称
転写装置及び画像形成装置
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
主分類
G03G
15/16 20060101AFI20241217BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】転写圧力の変動を抑制し、カバー部材開閉時の転写部材と位置決め部材との干渉を回避し、省スペースで低コストな転写装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置本体の開閉可能なカバー部材に設けられた転写装置本体は転写部材8と転写部材8を加圧する加圧部24を備え、加圧部24は保持部材28と付勢部材30を有する。カバー部材の閉塞時に画像形成装置本体の位置決め部材26,27に転写部材8が接触し位置決めされると共に保持部材28が変位し、カバー部材の開放時に転写部材8が位置決め部材26,27から離間する際に移動する移動経路Cが位置決め部材26,27に干渉しない経路を取る。保持部材28は転写装置本体に設けられた支軸31に隙間を持って嵌合して回動自在に支持される。支軸31は外面に同軸の曲面部28dを有し、転写装置本体は曲面部28dと同じ曲率を有し曲面部28dに接する加圧受け部32aを有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
画像形成装置本体に対して開閉可能なカバー部材に設けられた転写装置本体と、
前記転写装置本体に設けられ、前記画像形成装置本体に設けられた像担持体に対向配置された転写部材と、
前記転写装置本体に設けられ前記像担持体に向けて前記転写部材を加圧する加圧部と、を備え、
前記加圧部は、前記転写部材を回転自在かつ前記像担持体に対して接離する方向に向けて変位可能に保持し、前記転写装置本体に変位自在に支持された保持部材と、前記転写部材を前記像担持体に当接する方向に付勢する付勢部材とを有し、
前記カバー部材の閉塞時に、前記画像形成装置本体に設けられた位置決め部材に前記転写部材が接触して位置決めされると共に前記保持部材が変位し、
前記カバー部材の開放時に、前記転写部材が前記位置決め部材から離間する際に、前記保持部材の変位及び前記カバー部材の開放に伴い移動する前記転写部材の移動経路が前記位置決め部材に対して干渉しない経路を取り、
前記保持部材は前記転写装置本体に設けられた支軸に対して隙間を持って嵌合して回動自在に支持されると共に、その前記支軸側の外面に前記支軸と同軸の曲面部を有し、
前記転写装置本体は前記曲面部と同じ曲率を有し前記曲面部に接する加圧受け部を有する転写装置。
続きを表示(約 140 文字)
【請求項2】
請求項1記載の転写装置において、
前記加圧受け部は前記像担持体に対する前記転写部材の加圧方向に沿った延長線を含む範囲内に設けられることを特徴とする転写装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の転写装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、転写装置及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置において、像担持体と転写ローラ等の転写部材とで形成される転写ニップが鉛直方向に配置され、被記録媒体である転写シートが縦方向に搬送される装置構成が知られている。この構成では、転写ニップの位置を、像担持体と転写部材との各中心線がシート搬送経路に対して直交する通常位置に対してシート搬送方向上流側にずらして配置し、転写シートと像担持体との分離性を向上させる転写装置が知られている。このような転写装置において、転写部材はその中心線と像担持体の中心線とが、上述したシート搬送経路に対して直交する通常位置に対して鉛直方向下方に向けて所定の角度(10~30度程度)傾いて配置されている。
【0003】
上述した転写装置を含む画像形成装置は、転写シートの搬送ジャム等が生じた場合にシート搬送経路を開閉させる必要があるため、画像形成装置本体の下方部分に回動支点を有するカバー部材を備えていて、シート搬送経路が開閉可能に構成されているものが知られている。転写装置は、シート搬送経路が開放された場合に転写部材が像担持体から離れるように構成されている。このような像担持体に対して転写部材が接離可能である転写装置では、像担持体に対して転写部材が適切な位置及び圧力で接触するように、転写部材が像担持体に対して変位可能に設けられている。
【0004】
画像形成装置本体に対してカバー部材が開閉可能に設けられ、像担持体に対して転写部材が変位可能に設けられている画像形成装置においては、シート搬送経路を開放すべくカバー部材を画像形成装置本体に対して解放した後、カバー部材を閉じる際に変位可能な転写部材が転写装置本体に設けられた部材に対して干渉する場合があった。このような干渉が生じると、装置の構成部品同士が接触して故障や位置ずれ等を発生するという問題点が生じていた。
【0005】
上述の問題点を解消すべく、「特許文献1」には、開閉手段(23)が支点(24)を中心に揺動可能であり、軸受手段(130)が位置決め手段(49)に位置決めされ、押圧手段(140)が押圧方向に延びる腕手段(142)の基端側を支点(143)として開閉手段(23)に揺動可能に支持された画像形成装置が開示されている。腕手段(142)が開閉手段(23)から離れる方向に予め決められた角度だけ揺動した初期位置を保持するように腕手段(142)を押圧方向と交差する方向から保持用付勢手段(190)で付勢し、開閉手段(23)を閉じたときに位置決め手段(49)に対して軸受手段(130)を非干渉な位置関係にて係わり合わせる構成としている。
これにより、開閉手段(23)を閉じるときに、開閉手段(23)側に搭載された軸受手段(130)と位置決め手段(49)とが干渉する事態を有効に防止できるとされている。
【0006】
また、シート搬送経路を開放すべく画像形成装置本体に対してカバー部材が開閉可能に設けられ、像担持体に対して転写部材が変位可能に設けられている画像形成装置においては、カバー部材を閉じる際に大きな力を作用させる必要があり、操作性が悪いという問題点があった。
この構成、特にカバー部材の係合部材を画像形成装置本体の被係合部材に係合させる構成において係合部材と被係合部材との力の作用方向が直線的である場合には、転写部材を変位させる付勢部材の反力を直接的に受けるため、操作力が大きくなることを避けることができなかった、
【0007】
この問題点を解決すべく「特許文献2」には、画像形成装置本体(55)に対して回動自在な転写ユニット本体(91)と、像担持体(11)に当接して転写ニップを形成する転写部材(5)と、像担持体(11)に転写部材(5)を加圧する加圧手段(93)とを有する転写ユニット(60)が開示されている。転写ユニット本体(91)には、画像形成装置(55)の位置決め部(74)に係合するレバー部材(66)が回動自在に設けられ、レバー部材(66)には画像形成装置本体(55)に開閉可能に設けられた開閉体(15)が当接する。開閉体(15)の閉じ動作に連動したレバー部材(66)の回動により、画像形成装置本体(55)に対する転写ユニット(60)の位置決めが可能に構成されている。
これにより、画像形成装置本体に対する転写ユニットの位置決めのためのセット力を大幅に低減でき、操作性の向上ひいては使用性の向上に寄与でき、さらにセット力の低減により両面ユニットの開閉体の軽量化及び小型化も可能となり、低コスト化も実現できるとされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の技術では、可動部材と付勢部材とで構成された加圧部で転写部材を加圧すると共に、転写部材が可動部材上を摺動可能に構成したり、保持部材と付勢部材で構成され付勢部材で転写部材を加圧する加圧部を揺動可能に構成したりすることで、カバー部材の開閉時に転写部材と位置決め部材との干渉を回避している。
しかし、個々の部品精度の相違や転写装置の位置が変動した場合に、摩擦等の影響により可動部材が十分に変位せず変動がそのまま転写部材に伝播され、付勢部材の加圧力以上の力が加わることや、可動部材の変動が大きくなって加圧力が想定よりも弱まり、転写圧力の変動が過大となるという問題点がある。また、転写部材を付勢部材で加圧して加圧部が回転支点で揺動する構成では、可動部材を介する方式と同等の加圧力を得ようとすると、付勢部材の力を可動部材式よりも強力にし、付勢力を受ける部位を強固にする必要がある。このため、転写部材の加圧と位置決め部材との干渉回避とを両立するためには、加圧部が大型化してしまうという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決し、転写圧力の変動が過大となることを抑制すると共に、カバー部材開閉時における転写部材と位置決め部材との干渉を回避し、省スペースかつ低コストで小型の装置にも搭載可能な転写装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の発明は、画像形成装置本体に対して開閉可能なカバー部材に設けられた転写装置本体と、前記転写装置本体に設けられ、前記画像形成装置本体に設けられた像担持体に対向配置された転写部材と、前記転写装置本体に設けられ前記像担持体に向けて前記転写部材を加圧する加圧部と、を備え、前記加圧部は、前記転写部材を回転自在かつ前記像担持体に対して接離する方向に向けて変位可能に保持し、前記転写装置本体に変位自在に支持された保持部材と、前記転写部材を前記像担持体に当接する方向に付勢する付勢部材とを有し、前記カバー部材の閉塞時に、前記画像形成装置本体に設けられた位置決め部材に前記転写部材が接触して位置決めされると共に前記保持部材が変位し、前記カバー部材の開放時に、前記転写部材が前記位置決め部材から離間する際に、前記保持部材の変位及び前記カバー部材の開放に伴い移動する前記転写部材の移動経路が前記位置決め部材に対して干渉しない経路を取り、前記保持部材は前記転写装置本体に設けられた支軸に対して隙間を持って嵌合して回動自在に支持されると共に、その前記支軸側の外面に前記支軸と同軸の曲面部を有し、前記転写装置本体は前記曲面部と同じ曲率を有し前記曲面部に接する加圧受け部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、省スペース化を達成できると共に低コストで小型の画像形成装置にも搭載可能な転写装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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