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公開番号
2025007246
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023108519
出願日
2023-06-30
発明の名称
電子機器、その制御方法、プログラム、記憶媒体
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類
H04W
48/20 20090101AFI20250109BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】接続先となるアクセスポイントの変更を、より適切に行う電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、少なくとも1つのプロセッサと、接続中の第1のアクセスポイントから、接続先となるアクセスポイントの変更要求を受信する受信手段と、第1のモードと、前記第1のモードよりも前記少なくとも1つのプロセッサのクロック周波数が低い第2のモードのうち、前記電子機器が前記第1のモードである場合には前記変更要求に基づく接続先の変更処理が行われ、前記電子機器が前記第2のモードである場合には前記変更要求に基づく接続先の変更処理が行われないように制御する制御手段とを備える。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
電子機器であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
接続中の第1のアクセスポイントから、接続先となるアクセスポイントの変更要求を受信する受信手段と、
第1のモードと、前記第1のモードよりも前記少なくとも1つのプロセッサのクロック周波数が低い第2のモードのうち、
前記電子機器が前記第1のモードである場合には前記変更要求に基づく接続先の変更処理が行われ、
前記電子機器が前記第2のモードである場合には前記変更要求に基づく接続先の変更処理が行われないように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記制御手段は、
前記電子機器が前記第1のモードである場合に前記変更要求を受信した場合には前記変更要求に基づく接続先の変更処理を行い、
前記電子機器が前記第2のモードである場合に前記変更要求を受信した場合には前記変更要求に基づく接続先の変更処理を行わないように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御手段は、前記第1のアクセスポイントからの前記変更要求の送信が前記第2のモードにおいて抑制される特定の処理を行うことで、前記電子機器が前記第2のモードである場合に、前記変更要求に基づく接続先の変更処理が行われないように制御することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記制御手段は、前記電子機器を前記第1のモードから前記第2のモードに移行させる際に、前記特定の処理として、前記第1のアクセスポイントとの接続を切断し、再度、前記第1のアクセスポイントと接続し、該接続とともに前記電子機器が接続先の前記変更要求に対応していないことを通知するように制御することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記制御手段は、前記第2のモードの際に、前記特定の処理として、前記第1のアクセスポイントから受信した測定要求に対して、前記第1のアクセスポイント以外の他のアクセスポイントに関して、測定される状況よりも劣る電波状況を示す情報で応答するように制御することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項6】
前記制御手段は、
前記電子機器が前記第2のモードであり且つ前記変更要求に基づく変更後の接続先となる第2のアクセスポイントとの接続に関する設定が第1の設定である場合、前記変更要求に基づく接続先の変更処理が行われないように制御し、
前記電子機器が前記第2のモードであっても、前記第2のアクセスポイントとの接続に関する設定が第1の設定と異なる第2の設定である場合、前記変更要求に基づく接続先の変更処理が行われるように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
前記第1の設定は、前記第2のアクセスポイントとの接続において所定の暗号化処理を用いる設定であることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記所定の暗号化処理は、WPA-EAP(Wi-Fi Protected Access-Extensible Authentication Protocol)であることを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記制御手段は、前記電子機器が前記第1のモードであっても、前記電子機器が所定の状態である場合には、前記変更要求に基づく接続先の変更処理が行われないように制御することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項10】
前記所定の状態は、ジョブの実行中の状態を含むことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線LANでの接続が可能な電子機器、その制御方法、プログラム、記憶媒体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
複数のAP(Access Point)で構成されたESS(Extended Service Set)において、APとSTA(Station)が効率的にデータ交換するために接続先APを動的に切り替える技術がある。STAが接続しているAPの混み具合や他のAPの空き具合、電波状況などを元に、接続先のAPを切り替えるべきと判定されると、接続中のAPはSTAへ接続AP変更要求を送信する。STAはAP変更要求を受信した場合に要求に従って接続先APを切り替えることで適切なAPと接続することができる。
【0003】
特許文献1には、APの機能を備えるルータから、接続中の無線子機に対して、接続先の変更を要求する処理として、次のことが開示されている。複数の無線子機と接続可能なモバイルルータ(MR1)は、無線子機端末がIEEE802.11vに対応しているか確認する。無線子機端末がIEEE802.11vに対応しているかどうかは、無線子機端末がMR1に無線接続する際に送信するAssociation Requestフレームから判断する事が可能である。無線子機端末がIEEE802.11vに対応している場合、BTM(BSS Transition Management)Requestフレームを該当する無線子機端末へ送信する。BTM RequestフレームのBSS Transition Candidate List Entriesフィールドは、接続先として親機ルータRT2のBSSIDが指定されている。これにより無線子機端末の接続先切り替えが促され、無線子機端末は受信したBTM Requestフレームに従い、接続先をMR1からRT2へと切り替える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-175068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
STAには、AP切り替えをしても問題が発生しない状態と、AP切り替えや接続中のAPから切断されると問題が発生する状態がある。問題が発生する状態の時に、APからAP変更要求を受信し、要求に応じて接続先APを切り替えるとSTAに問題が発生してしまう。
【0006】
本発明は、接続先となるアクセスポイントの変更を、より適切に行う電子機器、その制御方法、プログラム、記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る電子機器は、電子機器であって、少なくとも1つのプロセッサと、接続中の第1のアクセスポイントから、接続先となるアクセスポイントの変更要求を受信する受信手段と、第1のモードと、前記第1のモードよりも前記少なくとも1つのプロセッサのクロック周波数が低い第2のモードのうち、前記電子機器が前記第1のモードである場合には前記変更要求に基づく接続先の変更処理が行われ、前記電子機器が前記第2のモードである場合には前記変更要求に基づく接続先の変更処理が行われないように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、接続先となるアクセスポイントの変更を、より適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
システム構成を示す図である。
MFPの構成を示す図である。
MFPの操作表示部を示す図である。
携帯端末装置の構成を示す図である。
アクセスポイントの構成を示す図である。
APからの接続先の変更要求に応じた処理を説明するシーケンス図である。
MFPにおける処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)
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