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公開番号2024180095
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023099543
出願日2023-06-16
発明の名称記録装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20241219BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】記録ヘッドからの液滴の吐出状態の監視を効率的に行う技術を提供すること
【解決手段】記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒体に対して相対的に移動させながら、記録ヘッドのノズルから記録媒体に液滴を吐出する記録装置は、ノズルから吐出された液滴を検出する検出手段と、検出手段の検出結果に基づいてノズルの吐出状態を判定する判定手段と、ノズルからの液滴の吐出を制御する吐出制御手段と、を備え、吐出制御手段は、複数の検査位置からノズルから液滴を吐出させ、判定手段は、複数の検査位置に対応する検出手段の検出結果に基づいて、検出手段での吐出状態の監視のためにノズルから液滴を吐出する監視位置を決定する。
【選択図】 図11
特許請求の範囲【請求項1】
記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒体に対して相対的に移動させながら、前記記録ヘッドのノズルから前記記録媒体に液滴を吐出する記録装置であって、
前記ノズルから吐出された液滴を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて前記ノズルの吐出状態を判定する判定手段と、
前記ノズルからの液滴の吐出を制御する吐出制御手段と、
を備え、
前記吐出制御手段は、複数の検査位置から前記ノズルから液滴を吐出させ、
前記判定手段は、前記複数の検査位置に対応する前記検出手段の検出結果に基づいて、前記検出手段での吐出状態の監視のために前記ノズルから液滴を吐出する監視位置を決定することを特徴とする記録装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記検出手段は、
光を照射する発光手段と、
前記発光手段から照射される光を受光し、受光光量に応じて信号を出力する受光手段と、
を備え、
前記判定手段は、前記液滴が前記光を遮ることにより前記受光手段から出力される信号の値を前記検出結果として取得することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記判定手段は、前記複数の検査位置のそれぞれについて、液滴を吐出した後の所定の期間における出力信号の積分値に基づいて前記監視位置を決定することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記判定手段は、液滴を吐出した後の所定の期間における出力信号の積分値が最大となる位置を前記監視位置として決定することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
【請求項5】
前記積分値の閾値を記録する記憶手段を有し、
前記判定手段は、前記監視位置として決定した位置に対応する前記積分値の最大値と、前記記憶手段に記憶された前記閾値との差分が所定の閾値を上回った場合に、前記吐出状態が変化したと判定することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
【請求項6】
前記判定手段は、前記監視位置に対応する前記積分値を前記閾値として記録することを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
【請求項7】
前記判定手段は、前記複数の検査位置のそれぞれについて、液滴を吐出した後の所定の期間における出力信号の極小値に基づいて前記監視位置を決定することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項8】
前記判定手段は、前記複数の検査位置のそれぞれについて、液滴を吐出した後の所定の期間における出力信号の極小値が最小となる位置を前記監視位置として決定することを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
【請求項9】
前記ノズルの吐出方向における前記ノズルから前記光までの距離を調整する調整手段をさらに有し、
前記判定手段は、前記ノズルから前記光までの前記距離と対応付けて前記監視位置を決定することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項10】
前記記録ヘッドは、複数のノズルを備え、
前記判定手段は、前記複数のノズルのいずれかと対応付けて前記監視位置を決定することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、記録ヘッドより液滴を吐出して記録する記録装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット方式の記録装置は、CAD(Computer Aided Design)線画、ポスター、アート作品など多様な出力物が想定されており、インクの種類を含め、様々な使用環境が想定されている。さらには、記録装置や記録ヘッドの個体差およびインク色ごとの物性、その使用状況や環境影響など、様々な要因によって吐出するインクの量や吐出速度が変化することがある。特に、記録ヘッドが往復移動(走査)しながら吐出可能(記録可能)な構成においてインク吐出速度が変化すると、記録ヘッドの往路方向で吐出したインク滴の付着位置とその復路方向で吐出したインク滴の付着位置に差が生じうる。その結果、形成画像の精細さや細線の再現性が劣化し、全体的な画質が劣化する場合があった。
【0003】
特許文献1は、インクの吐出速度を計測する測定手段を備え、計測結果に基づき往復記録の移動速度と吐出速度とから吐出タイミングを適切に設定するためのレジストレーション調整方法を提供することを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-152853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術によれば、ヘッドから吐出される液滴は、吐出条件によって、主滴とサテライトとの、サイズの異なる複数の液滴に分かれて吐出される。吐出時には、主滴とサテライトは同じ位置から吐出されるが、吐出速度の違いから、検出タイミングが異なる。このため、従来の方式では吐出タイミングをずらし、主滴とサテライトとを別々に検出している。このような方式では、液滴の吐出状態の監視のために吐出回数を増やす必要があり、監視に必要な時間が増加することが課題であった。
【0006】
本発明では上記課題に鑑みてなされたものであり、記録ヘッドからの液滴の吐出状態の監視を効率的に行う技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述目的を達成するため、本発明に係る記録装置は、
記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒体に対して相対的に移動させながら、前記記録ヘッドのノズルから前記記録媒体に液滴を吐出する記録装置であって、
前記ノズルから吐出された液滴を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて前記ノズルの吐出状態を判定する判定手段と、
前記ノズルからの液滴の吐出を制御する吐出制御手段と、
を備え、
前記吐出制御手段は、複数の検査位置から前記ノズルから液滴を吐出させ、
前記判定手段は、前記複数の検査位置に対応する前記検出手段の検出結果に基づいて、前記検出手段での吐出状態の監視のために前記ノズルから液滴を吐出する監視位置を決定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、記録ヘッドからの液滴の吐出状態の監視を効率的に行う技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係る記録装置の外観を示す図
本実施形態に係る記録装置の内部構成を示す斜視図
本実施形態に係る記録装置の制御構成を示すブロック図
(a)は正常な吐出状態における吐出の例を示す図、(b)は不吐出状態における吐出の例を示す図
(a)~(d)は記録ヘッドの高さの変化に対応した検出時間の変化を示す図
本実施形態に係る記録装置が実行する吐出状態監視処理の一例を示すフローチャート
CRを駆動しながら、吐出検出を行なう概念図
(a)~(d)は受光光量に基づいて吐出速度および吐出量を推定する模式図
(a)~(c)は飛翔状態変化前の吐出位置と検出波形の概念図
(a)~(c)は飛翔状態変化後の吐出位置と検出波形の概念図
第1の実施形態に係る監視位置決定処理を示すフローチャート
第2の実施形態に係る監視位置決定処理を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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