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公開番号2025101521
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218432
出願日2023-12-25
発明の名称記録装置及び制御方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類B41J 19/18 20060101AFI20250630BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】電源部の電力供給能力を低下可能な技術を提供すること。
【解決手段】記録媒体に記録を行う記録ヘッドを搭載するキャリッジと、前記キャリッジを移動する駆動手段と、前記キャリッジの加速区間における移動速度を規定する加速区間プロファイルを含む、前記キャリッジの速度プロファイルを設定する設定手段と、前記設定手段が設定した前記速度プロファイルに応じて前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えた記録装置であって、前記キャリッジの加速途中で前記記録ヘッドによる記録を開始する加速時記録を実行可能であり、前記設定手段は、前記加速区間プロファイルとして、第一のプロファイルと、前記第一のプロファイルよりも前記加速時記録中の前記駆動手段のピーク電力が低い第二のプロファイルと、を設定可能である。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
記録媒体に記録を行う記録ヘッドを搭載するキャリッジと、
前記キャリッジを移動する駆動手段と、
前記キャリッジの加速区間における移動速度を規定する加速区間プロファイルを含む、前記キャリッジの速度プロファイルを設定する設定手段と、
前記設定手段が設定した前記速度プロファイルに応じて前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えた記録装置であって、
前記キャリッジの加速途中で前記記録ヘッドによる記録を開始する加速時記録を実行可能であり、
前記設定手段は、前記加速区間プロファイルとして、
第一のプロファイルと、
前記第一のプロファイルよりも前記加速時記録中の前記駆動手段のピーク電力が低い第二のプロファイルと、を設定可能である、
ことを特徴とする記録装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の記録装置であって、
前記第一のプロファイルと前記第二のプロファイルは、同じ時間内に前記キャリッジを同じ目標速度に到達させるプロファイルである、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項3】
請求項1に記載の記録装置であって、
前記第一のプロファイルは、前記キャリッジの速度が0の状態から中間速度まで加速する第一の加速区間の部分と、前記中間速度から前記キャリッジを等速で移動させるときの速度である目標速度まで加速する第二の加速区間の部分と、を含み、
前記第二のプロファイルは、前記第一の加速区間の部分は前記第一のプロファイルと同じであり、前記第二の加速区間の部分は前記第一のプロファイルと異なり、
前記加速時記録は、前記第二の加速区間において開始可能である、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項4】
請求項1に記載の記録装置であって、
前記設定手段は、
記録データに基づいて、前記加速時記録における前記記録ヘッドの消費電力を推定し、
前記消費電力の推定結果に基づいて前記加速区間プロファイルを設定する、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項5】
請求項3に記載の記録装置であって、
前記第一のプロファイル及び前記第二のプロファイルにおいて、前記第一の加速区間の部分と前記第二の加速区間の部分とは平均加速度が異なる、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項6】
請求項3に記載の記録装置であって、
前記加速区間プロファイルは、目標速度と加速時間とに基づいて決定される一次プロファイルに対して移動平均処理を行うことによって設定され、
前記第二のプロファイルの前記第二の加速区間の部分における前記移動平均処理の区間数が、前記第一のプロファイルの前記第二の加速区間の部分における前記移動平均処理の区間数よりも多い、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項7】
請求項1に記載の記録装置であって、
前記記録ヘッドは、電力の供給により液体を吐出するためのエネルギを発生する記録素子を備え、
前記駆動手段は、駆動源としてモータを備える、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項8】
記録媒体に記録を行う記録ヘッドを搭載するキャリッジと、
前記キャリッジを移動する駆動手段と、
前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えた記録装置であって、
前記キャリッジの加速途中で前記記録ヘッドによる記録を開始する加速時記録を実行可能であり、
前記制御手段は、
前記キャリッジを目標速度へ加速する第一の加速制御と、
前記キャリッジを前記目標速度へ加速する第二の加速制御と、を実行可能であり、
前記第二の加速制御では、前記加速時記録中の最大加速度が、前記第一の加速制御よりも低い、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項9】
記録媒体に記録を行う記録ヘッドを搭載するキャリッジと、
前記キャリッジを移動する駆動手段と、
前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えた記録装置の制御方法であって、
前記キャリッジの加速区間における移動速度を規定する加速区間プロファイルを含む、前記キャリッジの速度プロファイルを設定する設定工程と、
前記設定工程で設定した前記速度プロファイルに応じて前記駆動手段を制御する制御工程と、を備え、
前記キャリッジの加速途中で前記記録ヘッドによる記録を開始する加速時記録を実行可能であり、
前記設定工程では、前記加速区間プロファイルとして、
第一のプロファイルと、
前記第一のプロファイルよりも前記加速時記録中の前記駆動手段のピーク電力が低い第二のプロファイルと、を設定可能である、
ことを特徴とする制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は記録装置及び制御方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
記録装置の電源部の仕様は、記録ヘッドやキャリッジの駆動ユニットの消費電力を考慮して決定される。これらの消費電力の総和よりも、電源部の電力供給能力を多く見積もると、記録装置の小型化やコストダウンが十分に図れない。特許文献1には、複数のモータの動作条件に制約を設けることで、電力供給能力がより低い電源部の利用を可能とする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-109343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
記録ヘッドを、キャリッジの加速区間の途中から駆動する制御が可能な記録装置では、記録の高速化や装置のコンパクト化を図れる。しかし、キャリッジの加速に要する電力と記録ヘッドの駆動に要する電力との総和に対応可能な電源部が必要となり、電源部の電力供給能力の低下の点で改善の余地がある。
【0005】
本発明は、電源部の電力供給能力を低下可能な技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
記録媒体に記録を行う記録ヘッドを搭載するキャリッジと、
前記キャリッジを移動する駆動手段と、
前記キャリッジの加速区間における移動速度を規定する加速区間プロファイルを含む、前記キャリッジの速度プロファイルを設定する設定手段と、
前記設定手段が設定した前記速度プロファイルに応じて前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えた記録装置であって、
前記キャリッジの加速途中で前記記録ヘッドに記録を開始する加速時記録を実行可能であり、
前記設定手段は、前記加速区間プロファイルとして、
第一のプロファイルと、
前記第一のプロファイルよりも前記加速時記録中の前記駆動手段のピーク電力が低い第二のプロファイルと、を設定可能である、
ことを特徴とする記録装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電源部の電力供給能力を低下可能な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る記録装置の概略図。
図1の記録装置の搬送系の説明図。
図1の記録装置の制御ユニットのブロック図。
一回の記録走査におけるキャリッジ3の速度Vの時間変化の例を示す模式図。
消費電力の時間変化の例を示すタイミングチャート。
キャリッジの速度プロファイルの例を示す図。
モータのピーク電力の低減を適用した、消費電力の時間変化の例を示すタイミングチャート。
速度プロファイルの設定に関する処理の例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
<第一実施形態>
<記録装置の概要>
図1は本発明の一実施形態に係る記録装置100の概略図である。図2は記録装置100の搬送系の説明図である。図中、矢印Aはキャリッジ3の往復移動方向(主走査方向)を示し、矢印Bはシート1の搬送方向(副走査方向)を示す。A方向とB方向とは互いに交差し、本実施形態の場合、直交している。本実施形態では、シリアル型のインクジェット記録装置に本発明を適用した場合について説明するが、本発明は他の形式の記録装置にも適用可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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