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公開番号
2025003110
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023103597
出願日
2023-06-23
発明の名称
画像形成装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類
B65H
3/46 20060101AFI20241226BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】給送ユニットを交換したことを自動検知することができるシート給送装置を提供する。
【解決手段】シート給送装置は、記録材を積載する着脱可能な積載部と、積載部の着脱状態を検知する給紙部検知部と、積載部に積載された記録材を検知する記録材検知部と、記録材の上面高さに応じて変位する第一状態または変位しない第二状態をとる紙面検知部材と、紙面検知部材を検知する紙面検知部と、シート給送装置の本体に着脱可能で記録材を搬送する給送ローラと、紙面検知部材を第一又は第二状態に切り替える切替部とを有する給送ユニットと、制御部とを有する。切替部は給送ユニットの交換に応じて紙面検知部材を第二状態へと切り替え、制御部は紙面検知部により記録材が搬送可能な高さにあり、かつ、記録材検知部により記録材が無いことを検知している場合に給紙部検知部により積載部が脱着されたことを示す履歴情報に基づいて給送ユニットの交換を検知する。
【選択図】図12
特許請求の範囲
【請求項1】
シート状の記録材を積載する着脱可能な積載手段と、
前記積載手段の着脱の状態を検知する給紙部検知手段と、
前記積載手段に積載された前記記録材を検知する記録材検知手段と
前記記録材の上面の高さに応じて変位する第一の状態と変位しない第二の状態のいずれかの状態をとり得る紙面検知部材と、
前記紙面検知部材を検知する紙面検知手段と、
シート給送装置の本体に着脱可能で、前記記録材を搬送する給送ローラと、前記紙面検知部材を前記第一の状態と前記第二の状態のいずれかに切り替える切り替え手段とを有する給送ユニットと、
制御手段と、を有し、
前記切り替え手段は、前記給送ユニットの交換に応じて前記紙面検知部材を前記第二の状態へと切り替え、
前記制御手段は、前記紙面検知手段により前記記録材が搬送可能な高さにあることを検知し、かつ、前記記録材検知手段により前記記録材が無いことを検知している場合に、前記給紙部検知手段により前記積載手段が脱着されたことを示す履歴情報に基づいて前記給送ユニットが交換されたことを検知する
ことを特徴とするシート給送装置。
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のシート給送装置であって、
前記制御手段は、前記履歴情報に基づいて、前記履歴情報が記憶されている場合に前記給送ユニットが交換されたと判定し、前記履歴情報が記憶されていない場合に前記記録材がないと判定する
ことを特徴とするシート給送装置。
【請求項3】
請求項2に記載のシート給送装置であって、
前記制御手段は、前記給送ユニットが交換されたと判定した場合には、前記切り替え手段により前記紙面検知部材を前記第一の状態へと切り替え、前記紙面検知手段により前記記録材が搬送可能な高さにあることを検知できない場合には、前記給送ユニットの故障と判定する
ことを特徴とするシート給送装置。
【請求項4】
請求項1に記載のシート給送装置であって、
前記履歴情報は、前記給紙部検知手段により前記積載手段が取り外されたことが検知されると記憶され、
前記履歴情報は、前記給送ユニットが交換されたことを検知するために参照された後で消去される
ことを特徴とするシート給送装置。
【請求項5】
請求項4に記載のシート給送装置であって、
前記履歴情報は、さらに、前記紙面検知手段により前記記録材が搬送可能な高さにないことを検知した場合、または、前記記録材検知手段により前記記録材があることを検知した場合にも消去される
ことを特徴とするシート給送装置。
【請求項6】
請求項1に記載のシート給送装置であって、
前記制御手段は、前記シート給送装置の電源が投入後に、前記積載手段の着脱をユーザに促すメッセージを出力する
ことを特徴とするシート給送装置。
【請求項7】
シート状の記録材を積載する着脱可能な積載手段と、
前記積載手段に積載された前記記録材を検知する記録材検知手段と
前記記録材の上面の高さに応じて変位する第一の状態と変位しない第二の状態のいずれかの状態をとり得る紙面検知部材と、
前記紙面検知部材を検知する紙面検知手段と、
シート給送装置の本体に着脱可能で、前記記録材を搬送する給送ローラと、前記紙面検知部材を前記第一の状態と前記第二の状態のいずれかに切り替える切り替え手段とを有する給送ユニットと、
制御手段と、を有し、
前記切り替え手段は、前記給送ユニットの交換に応じて前記紙面検知部材を前記第二の状態へと切り替え、前記給送ローラの駆動に応じて前記第二の状態の前記紙面検知部材を前記第一の状態へ切り替え、
前記制御手段は搬送指示に応じて、前記紙面検知手段により前記記録材が搬送可能な高さにあることを検知しており、かつ、前記記録材検知手段により前記記録材が有ることを検知している場合に、前記給送ローラを駆動して前記切り替え手段により前記紙面検知部材を前記第一の状態へと切り替え、その後、前記紙面検知手段により前記記録材が搬送可能な高さにないことを検知した場合に、前記給送ユニットが交換されたと判定する
ことを特徴とするシート給送装置。
【請求項8】
請求項7に記載のシート給送装置であって、
前記制御手段は、前記給送ローラを駆動して前記切り替え手段により前記紙面検知部材を前記第一の状態へと切り替え、その後、前記紙面検知手段により前記記録材が搬送可能な高さにあることを検知した場合に、前記記録材のジャムと判定する
ことを特徴とするシート給送装置。
【請求項9】
シート状の記録材を積載する着脱可能な積載手段と、
前記積載手段の着脱の状態を検知する給紙部検知手段と、
前記積載手段に積載された前記記録材を検知する記録材検知手段と
前記記録材の上面の高さに応じて変位する第一の状態と変位しない第二の状態のいずれかの状態をとり得る紙面検知部材と、
前記紙面検知部材を検知する紙面検知手段と、
シート給送装置の本体に着脱可能で、前記記録材を搬送する給送ローラと、前記紙面検知部材を前記第一の状態と前記第二の状態のいずれかに切り替える切り替え手段とを有する給送ユニットと、
制御手段と、を有し、
前記切り替え手段は、前記給送ユニットの交換に応じて前記紙面検知部材を前記第二の状態へと切り替え、
前記制御手段は、前記給紙部検知手段により前記積載手段が取り外されていることを検知した場合に、前記紙面検知手段により検知された、前記記録材が搬送可能でない高さである状態から搬送可能な高さにある状態への変化に応じて時間の計測を開始し、前記記録材検知手段により検知された、前記記録材がない状態からある状態への変化に応じて前記時間の計測を終了し、
計測した前記時間が閾値時間以下でない場合に、前記給送ユニットが交換されたと判定する
ことを特徴とするシート給送装置。
【請求項10】
請求項9に記載のシート給送装置であって、
前記制御手段は、計測した前記時間が閾値時間以下である場合に、前記積載手段に積載された前記記録材が過積載状態であると判定する
ことを特徴とするシート給送装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート給送装置及びシート給送装置を有する画像形成装置に関し、特に、シートを給送するローラユニットを交換した時に、ローラが交換されたことを自動検知するためのシート給送装置及び画像形成装置及び給送ユニットに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタ、複写機等の画像形成装置は、シート積載部に載置されているシートを1枚ずつ分離して給送する給送ユニットやシートを搬送する搬送ユニット、画像が記録されたシートを排出口へ排出する排紙ユニット等を有する構成となっていることが多い。これらのユニットでは、用紙を給送するためにゴムローラを使用することが一般的である。ゴムローラは用紙の搬送性能を高めるために、柔らかく摩耗しやすい材料が使われており、使用していくに従いローラ表面が摩耗していく。ローラの摩耗や、給紙に伴う紙粉の付着などは、用紙搬送性能の低下につながり、印刷品質の低下の原因となる。一方で、近年の画像形成装置は長寿命化しており、ローラのような印刷性能に関係する部品は画像形成装置本体が寿命に至る前に、ユーザやサービスマンによって交換できる構成になっている製品が増えている。
【0003】
特許文献1では、画像形成装置本体が給送ローラの交換タイミングを検知するための検知方法が提案されている。給送ローラの回転開始から搬送路下流に設けられたセンサに用紙が搬送されるまでの時間を測定し、測定された時間に基づいて用紙の搬送遅れを検知する。そして、画像形成装置本体は、検知された用紙の搬送遅れの発生率が閾値を超えると、給送ローラの交換が必要であることをユーザ等に報知する。
【0004】
また、特許文献2では、ユーザやサービスマンによって給送ローラが交換される際の誤った操作を検出するための技術が開示されている。
ユーザやサービスマンによって給送ローラの交換が行われた後には、画像形成装置に給送ローラが新品に交換されたことを認識させる必要がある。そのため、ユーザやサービスマンは、画像形成装置のオペレーションパネル等を介して、画像形成装置に給送ローラの交換が完了したことを設定するリセット操作等を行う必要がある。ローラの交換時期は、例えばローラの駆動量を積算してその値が所定値に達したことで検知され、リセット操作によりその駆動量の積算値が初期化される。駆動量の積算は、例えばローラにより搬送されたシート枚数をカウンタにより数えることで行ってよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-007758号公報
特開2017-132600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したリセット操作は、ユーザやサービスマン等のオペレータ(作業者)によって実行される操作である。そのため、オペレータが給送ローラを新品に交換した後に、給送ローラの交換完了を設定するリセット操作や動作確認を忘れてしまう場合が想定される。このような場合には、リセット操作が行われていないために、画像形成装置は給送ローラの交換が必要な状態が継続していると判断し、ユーザやサービスマンに給送ローラの交換を報知し続けることになる。
【0007】
また、複数の給紙口を有する画像形成装置では、オペレータが誤って、交換していない給紙口の給送ローラの交換完了を設定するリセット操作を行ってしまう場合も想定される。その結果、画像形成装置が給送ローラの実際の使用状態を正しく検知できなくなることになる。そのため、ユーザやサービスマンによるリセット操作に頼ることなく、給送ローラが新品に交換されたことを、画像形成装置が人手を介さずに自動的に正しく検知できることが望まれている。
【0008】
本発明は、上記従来例に鑑みてなされたもので、給送ローラが新品に交換されたことを自動的に検知して、手動操作による介入なしにリセット操作を自動的に実行することが可能なシート給送装置及び画像形成装置を実現することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様によれば、シート状の記録材を積載する着脱可能な積載手段と、
前記積載手段の着脱の状態を検知する給紙部検知手段と、
前記積載手段に積載された前記記録材を検知する記録材検知手段と
前記記録材の上面の高さに応じて変位する第一の状態と変位しない第二の状態のいずれかの状態をとり得る紙面検知部材と、
前記紙面検知部材を検知する紙面検知手段と、
シート給送装置の本体に着脱可能で、前記記録材を搬送する給送ローラと、前記紙面検知部材を前記第一の状態と前記第二の状態のいずれかに切り替える切り替え手段とを有する給送ユニットと、
制御手段と、を有し、
前記切り替え手段は、前記給送ユニットの交換に応じて前記紙面検知部材を前記第二の状態へと切り替え、
前記制御手段は、前記紙面検知手段により前記記録材が搬送可能な高さにあることを検知し、かつ、前記記録材検知手段により前記記録材が無いことを検知している場合に、前記給紙部検知手段により前記積載手段が脱着されたことを示す履歴情報に基づいて前記給送ユニットが交換されたことを検知する
ことを特徴とするシート給送装置が提供される。
【0010】
本発明の他の態様によれば、シート状の記録材を積載する着脱可能な積載手段と、
前記積載手段に積載された前記記録材を検知する記録材検知手段と
前記記録材の上面の高さに応じて変位する第一の状態と変位しない第二の状態のいずれかの状態をとり得る紙面検知部材と、
前記紙面検知部材を検知する紙面検知手段と、
シート給送装置の本体に着脱可能で、前記記録材を搬送する給送ローラと、前記紙面検知部材を前記第一の状態と前記第二の状態のいずれかに切り替える切り替え手段とを有する給送ユニットと、
制御手段と、を有し、
前記切り替え手段は、前記給送ユニットの交換に応じて前記紙面検知部材を前記第二の状態へと切り替え、前記給送ローラの駆動に応じて前記第二の状態の前記紙面検知部材を前記第一の状態へ切り替え、
前記制御手段は搬送指示に応じて、前記紙面検知手段により前記記録材が搬送可能な高さにあることを検知しており、かつ、前記記録材検知手段により前記記録材が有ることを検知している場合に、前記給送ローラを駆動して前記切り替え手段により前記紙面検知部材を前記第一の状態へと切り替え、その後、前記紙面検知手段により前記記録材が搬送可能な高さにないことを検知した場合に、前記給送ユニットが交換されたと判定する
ことを特徴とするシート給送装置が提供される。
(【0011】以降は省略されています)
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