TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025011467
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113599
出願日2023-07-11
発明の名称定着装置及び画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人中川国際特許事務所
主分類G03G 15/20 20060101AFI20250117BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】定着ベルトの高耐久化を実現し、様々な種類の記録材に対して排出できないことを防ぐと共に好適な定着ベルトと分離部材との空隙を保証すること。
【解決手段】定着装置20は、定着ベルト31に当接して第1の圧力又は第1の圧力よりも減圧した第2の圧力により記録材Sを挟持及び搬送する定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ22と、定着ニップ部Nの記録材Sの搬送方向の下流側において定着ベルト31に対して非接触で隙間を有して対向して設けられると共に、定着ニップ部Nを通過した記録材Sを定着ベルト31より分離し、定着ニップ部Nの圧力が第2の圧力である場合に第1の圧力である場合よりも搬送方向の下流側に移動する分離板71と、を有する。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
記録材に形成された未定着のトナー像を記録材に定着させる定着装置であって、
前記未定着のトナー像を加熱すると共に回転可能な加熱回転体と、
前記加熱回転体に当接して定着ニップ部を形成すると共に回転可能な加圧回転体と、
前記定着ニップ部の記録材の搬送方向の下流側において前記加熱回転体に対して非接触で隙間を有して対向して設けられると共に、前記定着ニップ部を通過した記録材を前記加熱回転体より分離する分離部材と、
を有し、
前記加圧回転体は、
前記加熱回転体に当接して第1の圧力又は前記第1の圧力よりも減圧した第2の圧力により記録材を挟持及び搬送する前記定着ニップ部を形成し、
前記分離部材は、
前記定着ニップ部の圧力が前記第2の圧力である場合に前記第1の圧力である場合よりも前記搬送方向の下流側に移動する、
ことを特徴とする定着装置。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記分離部材は、
前記定着ニップ部より排出される記録材の排出軌跡よりも前記加熱回転体側の領域において移動する、
ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項3】
前記定着ニップ部を形成するためのニップ部形成部材を有し、
前記加熱回転体は、
無端状のベルト部材であり、
前記ニップ部形成部材は、
前記定着ニップ部における前記搬送方向の下流側の端部に前記ベルト部材を湾曲させることにより記録材を前記ベルト部材より分離させる湾曲部を備え、前記ベルト部材の内側において前記ベルト部材を挟んで前記加圧回転体に圧接することにより前記定着ニップ部を形成する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
【請求項4】
前記加熱回転体に対して前記加圧回転体を押圧することにより前記第1の圧力又は前記第2の圧力の前記定着ニップ部を形成させる押圧部材を有し、
前記分離部材は、
前記押圧部材の押圧動作に連動して移動する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
【請求項5】
前記分離部材と共に移動可能な位置決め部材と、
前記位置決め部材を移動可能に保持すると共に、前記位置決め部材の移動を規制することにより前記加熱回転体に対する前記分離部材の位置を設定する規制手段と、
を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載の定着装置と、
記録材に前記未定着のトナー像を形成すると共に前記未定着のトナー像を形成した記録材を前記定着装置に搬送するトナー像形成部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、記録材に形成された未定着のトナー像を記録材に定着させる定着装置及びこの定着装置を備えた電子写真方式又は静電記録方式等の画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式を用いた画像形成装置では、像担持体としての感光ドラム上に形成された静電潜像を現像装置でトナーにより現像してトナー像を形成し、形成したトナー像をシートに転写した後に定着装置においてシートに定着している。このような定着装置は、定着ベルト等の加熱回転体と加圧ローラ等の加圧回転体とを有すると共に、加熱回転体と加圧回転体との間に定着ニップ部を形成し、定着ニップ部においてシートを加熱及び加圧して未定着のトナー像を記録材に定着させる。
【0003】
また、従来、定着装置において、加熱回転体及びヒータを備える加熱ユニットのシートの搬送方向の下流側に、定着ニップ部を通過後に加熱回転体に張り付いたシートを分離するための接触式又は非接触式の分離部材を設けるものが知られている。
【0004】
このような分離部材に対しては、一般的に加熱回転体に対して高精度に位置決めして取り付けられることが要求される。特許文献1は、加熱回転体である定着ローラよりシートを分離する分離部材を備える定着装置に関し、定着ローラと分離部材との空隙を保証するために、分離部材に定着ローラの通紙領域外に当接する当接部材を設ける構成を開示している。また、特許文献1の定着装置は、スリープ時に分離部材を定着ローラから離間させる方向に回動させる構成を有している。
【0005】
また、近年、定着装置は、印刷メディアの多様化に伴って、様々な印刷メディアに対して高画質な画像を形成するために、定着ニップ部における定着ベルトと加圧ローラとの当接圧を可変させる構成を採用している。例えば、封筒等に画像を定着させる際の定着ベルトと加圧ローラとの当接圧は、封筒シワ又は封筒のコバによる定着部材の劣化を低減するために、通常の印刷メディアに画像を定着させる際の当接圧の半分程度まで減圧される。
【0006】
このような定着装置においては、定着ニップ部における定着ベルトと加圧ローラとの当接圧の変化に伴って定着ベルトの走行軌跡が変化するため、分離部材と定着ベルトとの距離も変化する。従って、この場合には、定着ニップ部における定着ベルトと加圧ローラとの当接圧の変化に応じて分離部材を移動させることにより、分離部材と定着ローラとの空隙を保証する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2014-202851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1においては、耐久が進むにつれて、定着ローラの当接部材が当接している部分が劣化して、画像端部に画像不良が発生する場合があるという課題を有する。具体的には、定着ローラの表面は離型層としてPFAチューブ層によって覆われており、耐久が進むにつれて、定着ローラの当接部材が当接している部分のPFAチューブ層にシワ又は浮きが発生する。そして、PFAチューブ層に発生したシワ又は浮きが通紙領域外から通紙領域内に侵攻することにより、画像端部に画像不良が発生する場合がある。
【0009】
また、特許文献1においては、耐久が進むにつれて、定着ローラに当接している当接部材も摩耗するため、長期に渡って定着ローラと分離部材との空隙を保証することが困難であり、定着ローラの高耐久化を阻害する要因となるという課題を有する。
【0010】
更に、特許文献1においては、減圧状態において定着ベルトから離れる方向に回動した分離部材が、定着ニップ部から排出される記録材の移動する領域に侵入してしまう。これより、特許文献1の定着装置では、減圧状態において定着ニップ部から記録材を排出する際に、定着ニップ部から排出される記録材が分離部材に引っ掛かることにより、記録材を排出できない場合があるという課題を有する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

キヤノン株式会社
記録装置
1か月前
キヤノン株式会社
電子機器
3日前
キヤノン株式会社
記録装置
10日前
キヤノン株式会社
撮像装置
2日前
キヤノン株式会社
乾燥装置
18日前
キヤノン株式会社
定着装置
2日前
キヤノン株式会社
記録装置
10日前
キヤノン株式会社
記録装置
18日前
キヤノン株式会社
撮像装置
10日前
キヤノン株式会社
記録装置
2日前
キヤノン株式会社
記録装置
18日前
キヤノン株式会社
定着装置
9日前
キヤノン株式会社
撮像装置
2日前
キヤノン株式会社
操作装置
3日前
キヤノン株式会社
撮像装置
2日前
キヤノン株式会社
電子機器
6日前
キヤノン株式会社
制御装置
9日前
キヤノン株式会社
撮像装置
10日前
キヤノン株式会社
記録装置
2日前
キヤノン株式会社
トナー容器
9日前
キヤノン株式会社
レンズ鏡筒
9日前
キヤノン株式会社
トナー容器
9日前
キヤノン株式会社
映像表示装置
18日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
9日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
9日前
キヤノン株式会社
液体吐出装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
9日前
キヤノン株式会社
アンテナ装置
19日前
キヤノン株式会社
情報処理装置
11日前
キヤノン株式会社
光電変換装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
9日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
9日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
9日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
18日前
キヤノン株式会社
画像読取装置
6日前
続きを見る