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公開番号2025001308
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023100819
出願日2023-06-20
発明の名称乾燥装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20241225BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】機内で空気を循環させながらも、シートを安定して搬送する。
【解決手段】乾燥ベルト7によって搬送されるシートSに向けて温風を吹き出す温風吹付ユニット8と、乾燥ベルト7の内周側から複数の吸引穴11を介して空気を吸引する吸引ユニット59と、吸引ユニット59の第1排気口50aに接続され、第1排気口50aから排気された空気を筐体の内部に排気する第2排気口53を有する排気ダクト52と、を備える。第2排気口53は、鉛直方向に関して、乾燥ベルト7により案内されるシートSのシート搬送路に対し上側の位置で上方に排気するように配置され、かつ、シート幅方向Wに関して、乾燥ベルトユニット5よりも、筐体の正面側Fとは反対側の筐体の背面側Bに配置される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
インクを吐出して画像が形成されたシートに温風を吹き付けてシートを乾燥させる乾燥装置であって、
筐体と、
前記筐体に収容され、内周側と外周側とを貫通する複数の透孔を有する中空の回転体を有し、前記回転体の回転によりシートを搬送するシート搬送部と、
前記シート搬送部よりも鉛直方向上方に設けられ、空気を吸い込む吸気口と前記吸気口から吸い込んだ空気を前記回転体によって搬送されるシートに向けて吹き出す吹出口とを有する送風ダクトと、前記送風ダクトの内部で前記吸気口から前記吹出口に向けて送風する送風ファンと、を有する送風ユニットと、
前記回転体の内周側から前記複数の透孔を介して空気を吸引し、吸引した空気を排気する第1排気口を有する第1排気ダクトと、前記第1排気ダクトの内部で前記複数の透孔から前記第1排気口に向けて送風する吸引ファンと、を有する吸引ユニットと、
前記吸引ユニットの前記第1排気口に接続され、前記第1排気口から排気された空気を前記筐体の内部に排気する第2排気口を有する第2排気ダクトと、を備え、
前記第2排気口は、鉛直方向に関して、前記回転体により案内されるシートのシート搬送路に対し上側の位置で上方に排気するように配置され、かつ、シート搬送方向に交差するシート幅方向に関して、前記シート搬送部よりも、前記筐体の正面側とは反対側の前記筐体の背面側に配置される、
ことを特徴とする乾燥装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記吸気口は、筐体の内部において、前記シート幅方向に関して前記シート搬送部よりも前記筐体の背面側、かつ、鉛直方向に関して前記第2排気口の上方に配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
【請求項3】
前記吸引ファンの風量は、前記送風ファンの風量より小さい、
ことを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
【請求項4】
前記回転体は、無端状の搬送ベルトであり、
前記第1排気ダクトは、前記搬送ベルトのシートを搬送する領域を支持する支持面部を有し、
前記支持面部は、複数の穴部を有し、前記複数の穴部を介して前記搬送ベルト側から空気を吸い込むことで前記搬送ベルトを前記支持面部に吸着し、かつ、前記透孔を介して空気を吸い込むことでシートを前記搬送ベルトに吸着する、
ことを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
【請求項5】
前記筐体は、前記送風ユニットを収納する第1収納部と、前記シート搬送部及び前記吸引ユニットを収納する第2収納部と、前記第1収納部及び前記第2収納部を互いに回動可能に連結する回動軸とを有し、
前記回動軸は、前記シート搬送方向を長手方向として、かつ、前記シート幅方向に関して、前記第2収納部の一方側の上部と、前記第1収納部の前記一方側の下部とを連結し、
前記第1収納部は、前記第2収納部に対して前記回動軸を中心とする回動により開閉可能に設けられ、
前記背面側は、前記一方側である、
ことを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
【請求項6】
インクを吐出して画像が形成されたシートに温風を吹き付けてシートを乾燥させる乾燥装置であって、
筐体と、
前記筐体に収容され、内周側と外周側とを貫通する複数の透孔を有する中空の回転体を有し、前記回転体の回転によりシートを搬送するシート搬送部と、
前記シート搬送部よりも鉛直方向上方に設けられ、空気を吸い込む吸気口と前記吸気口から吸い込んだ空気を前記回転体によって搬送されるシートに向けて吹き出す吹出口とを有する送風ダクトと、前記送風ダクトの内部で前記吸気口から前記吹出口に向けて送風する送風ファンと、を有する送風ユニットと、
前記回転体の内周側から前記複数の透孔を介して空気を吸引し、吸引した空気を排気する排気口を有する排気ダクトと、前記排気ダクトの内部で前記複数の透孔から前記排気口に向けて送風する吸引ファンと、を有する吸引ユニットと、
前記排気口と前記送風ダクトとを接続し、前記排気口から排気された空気を前記送風ダクトに導く接続ダクトであって、シート搬送方向に交差するシート幅方向に関して、前記シート搬送部よりも、前記筐体の正面側とは反対側の前記筐体の背面側に配置された接続ダクトと、を備える、
ことを特徴とする乾燥装置。
【請求項7】
前記接続ダクトは、前記排気口と前記吸気口とに接続されており、前記筐体の内部に連通して前記筐体の内部の空気を吸い込む開口部を有する、
ことを特徴とする請求項6に記載の乾燥装置。
【請求項8】
前記吸引ファンの風量は、前記送風ファンの風量より小さい、
ことを特徴とする請求項6に記載の乾燥装置。
【請求項9】
前記回転体は、無端状の搬送ベルトであり、
前記排気ダクトは、前記搬送ベルトのシートを搬送する領域を支持する支持面部を有し、
前記支持面部は、複数の穴部を有し、前記複数の穴部を介して前記搬送ベルト側から空気を吸い込むことで前記搬送ベルトを前記支持面部に吸着し、かつ、前記透孔を介して空気を吸い込むことでシートを前記搬送ベルトに吸着する、
ことを特徴とする請求項6に記載の乾燥装置。
【請求項10】
前記筐体は、前記送風ユニットを収納する第1収納部と、前記シート搬送部及び前記吸引ユニットを収納する第2収納部と、前記第1収納部及び前記第2収納部を互いに回動可能に連結する回動軸とを有し、
前記回動軸は、前記シート搬送方向を長手方向として、かつ、前記シート幅方向に関して、前記第2収納部の一方側の上部と、前記第1収納部の前記一方側の下部とを連結し、
前記第1収納部は、前記第2収納部に対して前記回動軸を中心とする回動により開閉可能に設けられ、
前記背面側は、前記一方側である、
ことを特徴とする請求項6に記載の乾燥装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクにより画像が形成されたシートを乾燥させる乾燥装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
インクにより画像を形成する画像形成システムにおいては、シートを乾燥させる工程やシートに空気を吹き付ける工程がある。例えば、特許文献1には、シートをベルトにより搬送し、そのシートに対して温風を吹き付けることでシートを乾燥させる乾燥装置が提案されている(特許文献1参照)。この乾燥装置では、複数の孔を備えた吸引ベルトを有する吸引搬送部でシートを吸着搬送しながら、温風吹付ユニットによってシートの一面に向けて上方から空気を吹き付けることにより乾燥を行っている。
【0003】
一般に、温風吹付ユニットはヒータを用いて空気を温め、温風をシートに吹き付けており、消費電力が高い傾向があった。そのため、シートに吹き付けた後の温風をそのまま機外へ排気して捨てるのではなく、熱の再利用の観点から循環させ、より効率良く乾燥させることが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-206304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の乾燥装置は、吸引搬送部で吸引した温風を機内へ循環させることを考慮したものではない。そのため、吸引搬送部から機内へ戻す排気口の位置によっては循環気流又は循環により引き起こされた気流が吸引搬送部に作用し、シートが吸引搬送部に密着しにくくなり、搬送が不安定になる虞がある。
【0006】
本発明は、機内で空気を循環させながらも、シートを安定して搬送可能な乾燥装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の乾燥装置は、インクを吐出して画像が形成されたシートに温風を吹き付けてシートを乾燥させる乾燥装置であって、筐体と、前記筐体に収容され、内周側と外周側とを貫通する複数の透孔を有する中空の回転体を有し、前記回転体の回転によりシートを搬送するシート搬送部と、前記シート搬送部よりも鉛直方向上方に設けられ、空気を吸い込む吸気口と前記吸気口から吸い込んだ空気を前記回転体によって搬送されるシートに向けて吹き出す吹出口とを有する送風ダクトと、前記送風ダクトの内部で前記吸気口から前記吹出口に向けて送風する送風ファンと、を有する送風ユニットと、前記回転体の内周側から前記複数の透孔を介して空気を吸引し、吸引した空気を排気する第1排気口を有する第1排気ダクトと、前記第1排気ダクトの内部で前記複数の透孔から前記第1排気口に向けて送風する吸引ファンと、を有する吸引ユニットと、前記吸引ユニットの前記第1排気口に接続され、前記第1排気口から排気された空気を前記筐体の内部に排気する第2排気口を有する第2排気ダクトと、を備え、前記第2排気口は、鉛直方向に関して、前記回転体により案内されるシートのシート搬送路に対し上側の位置で上方に排気するように配置され、かつ、シート搬送方向に交差するシート幅方向に関して、前記シート搬送部よりも、前記筐体の正面側とは反対側の前記筐体の背面側に配置されることを特徴とする。
【0008】
本発明の乾燥装置は、インクを吐出して画像が形成されたシートに温風を吹き付けてシートを乾燥させる乾燥装置であって、筐体と、前記筐体に収容され、内周側と外周側とを貫通する複数の透孔を有する中空の回転体を有し、前記回転体の回転によりシートを搬送するシート搬送部と、前記シート搬送部よりも鉛直方向上方に設けられ、空気を吸い込む吸気口と前記吸気口から吸い込んだ空気を前記回転体によって搬送されるシートに向けて吹き出す吹出口とを有する送風ダクトと、前記送風ダクトの内部で前記吸気口から前記吹出口に向けて送風する送風ファンと、を有する送風ユニットと、前記回転体の内周側から前記複数の透孔を介して空気を吸引し、吸引した空気を排気する排気口を有する排気ダクトと、前記排気ダクトの内部で前記複数の透孔から前記排気口に向けて送風する吸引ファンと、を有する吸引ユニットと、前記排気口と前記送風ダクトとを接続し、前記排気口から排気された空気を前記送風ダクトに導く接続ダクトであって、シート搬送方向に交差するシート幅方向に関して、前記シート搬送部よりも、前記筐体の正面側とは反対側の前記筐体の背面側に配置された接続ダクトと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、機内で空気を循環させながらも、シートを安定して搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1の実施形態に係る画像形成システムを示す概略構成断面図である。
第1の実施形態に係る乾燥モジュールとプリントモジュールと定着モジュールとを示す概略構成断面図である。
第1の実施形態に係る乾燥モジュールにおいて上扉を開いた状態を示す斜視図である。
第1の実施形態に係る温風吹付ユニットの乾燥部を示す斜視図である。
第1の実施形態に係る温風吹付ユニットの乾燥部を側面から見た状態を示す断面図である。
第1の実施形態に係る乾燥ベルトを正面から見た状態を示す断面図である。
第1の実施形態に係る吸引ボックスを示す斜視図である。
第2の実施形態に係る温風吹付ユニットの乾燥部を側面から見た状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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