特許ウォッチ

公開番号2025012157
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114772
出願日2023-07-12
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類G03G 15/00 20060101AFI20250117BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】接着力の高い印刷物を作成可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、画像形成用のトナーを用いてシートに画像を形成可能であると共に、接着用のトナーを用いてシートに接着層を形成可能な画像形成部と、画像又は接着層が形成されたシートを加熱及び加圧することで、トナーをシートに定着させる定着部と、定着部を通過した第1シート及び第1シートに後続する第2シートを再び定着部に向けて案内する再搬送路と、を備え、第1シート及び第2シートが再搬送路を通過する途中で、第1シートの接着層が形成された第1接着面と、第2シートの接着層が形成された第2接着面と、を重ね合わせ、第1シート及び第2シートを重ね合わせたまま定着部に搬送する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
画像形成用のトナーを用いてシートに画像を形成可能であると共に、接着用のトナーを用いてシートに接着層を形成可能な画像形成部と、
前記画像又は前記接着層が形成されたシートを加熱及び加圧することで、トナーをシートに定着させる定着部と、
前記定着部を通過した第１シート及び前記第１シートに後続する第２シートを再び前記定着部に向けて案内する再搬送路と、を備え、
前記第１シート及び前記第２シートが前記再搬送路を通過する途中で、前記第１シートの前記接着層が形成された第１接着面と、前記第２シートの前記接着層が形成された第２接着面と、を重ね合わせ、前記第１シート及び前記第２シートを重ね合わせたまま前記定着部に搬送する、
ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示（約 2,400 文字）【請求項２】
前記定着部は、前記第１接着面及び前記第２接着面が重ね合わされた状態の前記第１シート及び前記第２シートを、加熱及び加圧する、
ことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項３】
前記第１シートの先端と前記第２シートの先端は、前記再搬送路を通過する途中で位置合わせされる、
ことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項４】
前記定着部を通り、前記再搬送路が合流する搬送路と、
前記定着部を搬送されるシートの搬送方向において、前記定着部の下流で前記搬送路から分岐し、前記再搬送路に接続される反転搬送路と、
前記反転搬送路に配置され、シートを第１方向に搬送した後に前記第１方向とは反対の第２方向に搬送する反転搬送処理を実行可能な反転搬送部と、
前記搬送方向において前記定着部の下流に配置され、シートを前記反転搬送路に搬送することなく、前記再搬送路に案内するガイド部材と、を備え、
前記第１シートに前記反転搬送部によって前記反転搬送処理を実行し、前記第１シートを前記再搬送路に案内した後、前記第２シートを前記ガイド部材によって前記反転搬送処理を施すことなく前記再搬送路に案内し、前記再搬送路において前記第１シートの前記第１接着面と前記第２シートの前記第２接着面とを重ね合わせる、
ことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項５】
前記第１シートは、前記反転搬送部によって前記反転搬送処理が実行される前に、前記画像形成部によって前記第１接着面に前記接着層が形成され、
前記第２シートは、前記ガイド部材によって前記再搬送路に案内される前に、前記画像形成部によって前記第２接着面に前記接着層が形成される、
ことを特徴とする請求項４に記載の画像形成装置。
【請求項６】
前記定着部を通り、前記再搬送路が合流する搬送路と、
前記定着部を搬送されるシートの搬送方向において、前記定着部の下流の第１分岐部で前記搬送路から分岐し、前記再搬送路に接続される第１反転搬送路と、
前記第１反転搬送路に配置され、シートを第１方向に搬送した後に前記第１方向とは反対の第２方向に搬送する反転搬送処理を実行可能な第１反転搬送部と、
前記搬送方向において、前記定着部と第１分岐部の間の第２分岐部で前記搬送路から分岐する第２反転搬送路と、
前記第２反転搬送路に配置され、前記反転搬送処理を実行可能な第２反転搬送部と、
前記第２分岐部と前記再搬送路とを接続する接続搬送路と、を備え、
前記第１シートに前記第１反転搬送部によって前記反転搬送処理を実行して前記第１シートを前記再搬送路に案内した後、前記第２シートに前記第１反転搬送部によって前記反転搬送処理を実行して前記第２シートを前記再搬送路に案内し、更に前記再搬送路から前記搬送路に合流した前記第１シートに前記第２反転搬送部によって前記反転搬送処理を実行して前記第１シートを前記再搬送路に案内し、前記再搬送路において前記第１シートの前記第１接着面と前記第２シートの前記第２接着面とを重ね合わせる、
ことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項７】
前記第１シートは、前記第１反転搬送部によって前記反転搬送処理が実行される前に、前記画像形成部によって前記第１接着面に前記接着層が形成され、
前記第２シートは、前記第１反転搬送部によって前記反転搬送処理が実行される前に、前記画像形成部によって前記第２接着面に前記接着層が形成される、
ことを特徴とする請求項６に記載の画像形成装置。
【請求項８】
前記定着部を通り、前記再搬送路が合流する搬送路と、
前記定着部を搬送されるシートの搬送方向において、前記定着部の下流で前記搬送路から分岐し、前記再搬送路に接続される反転搬送路と、
前記反転搬送路に配置され、シートを第１方向に搬送した後に前記第１方向とは反対の第２方向に搬送する反転搬送処理を実行可能な反転搬送部と、
前記再搬送路に配置され、第１ローラ及び第２ローラを含む搬送ローラ対であって、前記第１ローラ及び第２ローラが互いに当接する当接状態と、前記第１ローラ及び前記第２ローラが互いに離間する離間状態と、に遷移可能な搬送ローラ対と、を備え、
前記第１シートに前記反転搬送部によって前記反転搬送処理を実行して前記第１シートを前記再搬送路に案内した後、前記第２シートに前記反転搬送部によって前記反転搬送処理を実行して前記第２シートを前記再搬送路に案内し、更に前記搬送ローラ対を前記離間状態にした状態で前記再搬送路から前記搬送路に合流した前記第１シートに前記反転搬送部によって前記反転搬送処理を実行して前記第１シートを前記再搬送路に案内し、前記再搬送路において前記第１シートの前記第１接着面と前記第２シートの前記第２接着面とを重ね合わせる、
ことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項９】
前記搬送ローラ対は、前記第２シートの後端が前記反転搬送部を抜けた後に前記当接状態から前記離間状態に遷移する、
ことを特徴とする請求項８に記載の画像形成装置。
【請求項１０】
前記第１シートは、前記反転搬送部によって最初に前記反転搬送処理が実行される前に、前記画像形成部によって前記第１接着面に前記接着層が形成され、
前記第２シートは、前記反転搬送部によって前記反転搬送処理が実行される前に、前記画像形成部によって前記第２接着面に前記接着層が形成される、
ことを特徴とする請求項８に記載の画像形成装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置に関する。
続きを表示（約 2,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、２枚の用紙を接着させ、合紙を作成する画像形成装置が提案されている（特許文献１参照）。この画像形成装置は、１枚目の用紙を第１搬送路に搬送し、転写部及び定着部において１枚目の用紙にパターン画像を形成する。そして、画像形成装置は、スイッチバックすることなく１枚目の用紙を第２搬送路に案内し、１枚目の用紙を第１搬送路に合流させる。
【０００３】
この時、画像形成装置は、第１搬送路に合流した１枚目の用紙に重ね合わされるように２枚目の用紙を搬送し、２枚の用紙が重ね合わされた状態で、定着部において１枚目の用紙に形成されたパターン画像を加熱する。これにより、パターン画像のトナーにより１枚目の用紙と２枚目の用紙とが接着され、１つの合紙が作成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１０－１８１６３９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に記載の画像形成装置は、１枚目の用紙に形成されたパターン画像のみによって２枚の用紙を接着し、２枚目の用紙には接着剤として機能するパターン画像を形成しない。このため、２枚の用紙によって形成された合紙の接着力が弱く、合紙の接着部分が剥がれてしまう虞があった。
【０００６】
そこで、本発明は、接着力の高い印刷物を作成可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、画像形成装置において、画像形成用のトナーを用いてシートに画像を形成可能であると共に、接着用のトナーを用いてシートに接着層を形成可能な画像形成部と、前記画像又は前記接着層が形成されたシートを加熱及び加圧することで、トナーをシートに定着させる定着部と、前記定着部を通過した第１シート及び前記第１シートに後続する第２シートを再び前記定着部に向けて案内する再搬送路と、を備え、前記第１シート及び前記第２シートが前記再搬送路を通過する途中で、前記第１シートの前記接着層が形成された第１接着面と、前記第２シートの前記接着層が形成された第２接着面と、を重ね合わせ、前記第１シート及び前記第２シートを重ね合わせたまま前記定着部に搬送する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によると、接着力の高い印刷物を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
第１の実施の形態に係る画像形成装置を示す概略断面図。
（ａ）はシートを排出する際の第１切換部材及び第２切換部材の位置を示す断面図、（ｂ）はシートを反転搬送する際の第１切換部材及び第２切換部材の位置を示す断面図。（ｃ）は第２切換部材によってシートを両面搬送路に案内する様子を示す断面図。
第１の実施の形態に係る画像形成装置の制御ブロックを示すブロック図。
画像形成装置が接着印刷物を作成する際の接着印刷物作成制御を示すフローチャート。
（ａ）は接着印刷物を作成する際の第１シート及び第２シートの動きについて説明するための図、（ｂ）は第１シート及び第２シートの動きについて説明するための図、（ｃ）は第１シート及び第２シートの動きについて説明するための図。
（ａ）は封筒を示す正面図、（ｂ）は封筒を示す斜視図、（ｃ）は書類入れを示す正面図、（ｄ）は書類入れを示す斜視図。
（ａ）はオペレーションパネルの表示部を示す図、（ｂ）はオペレーションパネルの表示部を示す図、（ｃ）はオペレーションパネルの表示部を示す図、（ｄ）はオペレーションパネルの表示部を示す図。
第１の実施の形態の第１変形例に係る画像形成装置が接着印刷物を作成する際の接着印刷物作成制御を示すフローチャート。
（ａ）は第１の実施の形態の第２変形例に係るショートカット搬送路及び第３切換部材を示す図、（ｂ）はショートカット搬送路及び第３切換部材を示す図、（ｃ）はショートカット搬送路及び第３切換部材を示す図。
第２の実施の形態に係る画像形成装置が接着印刷物を作成する際の接着印刷物作成制御を示すフローチャート。
（ａ）は接着印刷物を作成する際の第１シート及び第２シートの動きについて説明するための図、（ｂ）は第１シート及び第２シートの動きについて説明するための図。（ｃ）は第１シート及び第２シートの動きについて説明するための図、（ｄ）は第１シート及び第２シートの動きについて説明するための図。
第３の実施の形態に係る画像形成装置の制御ブロックを示すブロック図。
第３の実施の形態に係る画像形成装置が接着印刷物を作成する際の接着印刷物作成制御を示すフローチャート。
第３の実施の形態に係る画像形成装置が接着印刷物を作成する際の接着印刷物作成制御を示すフローチャート。
（ａ）は接着印刷物を作成する際の第１シート及び第２シートの動きについて説明するための図、（ｂ）は第１シート及び第２シートの動きについて説明するための図、（ｃ）は第１シート及び第２シートの動きについて説明するための図。
（ａ）は接着印刷物を作成する際の第１シート及び第２シートの動きについて説明するための図、（ｂ）は第１シート及び第２シートの動きについて説明するための図、（ｃ）は第１シート及び第２シートの動きについて説明するための図。
第４の実施の形態に係る画像形成装置が接着印刷物を作成する際の接着印刷物作成制御を示すフローチャート。
（ａ）は接着印刷物を作成する際の第１シート及び第２シートの動きについて説明するための図、（ｂ）は第１シート及び第２シートの動きについて説明するための図。（ｃ）は第１シート及び第２シートの動きについて説明するための図、（ｄ）は第１シート及び第２シートの動きについて説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
＜第１の実施の形態＞
まず、本発明の第１の実施の形態について説明する。図１は、第１の実施の形態に係る画像形成装置１を示す概略断面図である。画像形成装置１は、記録材であるシートＳに画像を形成して出力する。なお、画像形成装置１に使用されるシートＳとしては、普通紙及び厚紙等の紙、プラスチックフィルム、布、コート紙のような表面処理が施されたシート材、インデックス紙等の特殊形状のシート材等、サイズ及び材質の異なる多様なシート材を含む。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許