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公開番号
2025006206
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023106857
出願日
2023-06-29
発明の名称
画像形成装置及び冊子作製方法
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
G03G
15/01 20060101AFI20250109BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】接着用の画像パターンを複数のトナー層で形成した場合においても良好な冊子接着強度を得ることができる画像形成装置。
【解決手段】画像形成装置であって、該画像形成装置は少なくとも第一のトナーによる第一の接着層をシート上に形成する第一の画像形成手段と、第二のトナーによる第二の接着層を該第一の接着層上に形成する第二の画像形成手段と、を備え、該第一及び該第二の接着層により接着用画像パターンが形成され、該画像形成装置は複数の該シートを重ねてシート束とし、該シート同士を接着して冊子とする冊子接着手段を有し、該シート束において、対向する第一のシートと第二のシートのうちの一方には、少なくとも該第一の接着層及び該第二の接着層の両方が形成され、他方には少なくとも該第一の接着層が形成され、該第一のトナーの貯蔵弾性率G1と該第二のトナーの貯蔵弾性率G2がG1>G2を満たす。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
画像形成装置であって、
該画像形成装置は、少なくとも
第一のトナーによる第一の接着層をシート上に形成する第一の画像形成手段と、
第二のトナーによる第二の接着層を該第一の接着層上に形成する第二の画像形成手段と、を備え、
該第一の接着層及び該第二の接着層により接着用画像パターンが形成され、
該画像形成装置は、複数の該シートを重ねてシート束とし、該シート束を加熱及び加圧することにより該シート同士を該接着用画像パターンを介して接着して冊子とする冊子接着手段を有し、
該シート束において、対向する第一のシートと第二のシートのうちの一方には、少なくとも該第一の接着層及び該第二の接着層の両方が形成され、
他方には少なくとも該第一の接着層が形成され、
該第一の接着層を形成する該第一のトナーの貯蔵弾性率をG1とし、該第二の接着層を形成する該第二のトナーの貯蔵弾性率をG2としたとき、
該G1及びG2が、G1>G2を満たす、ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
画像形成装置であって、
該画像形成装置は、少なくとも
第一のトナーによる第一の接着層をシート上に形成する第一の画像形成手段と、
第二のトナーによる第二の接着層を該第一の接着層上に形成する第二の画像形成手段と、第三のトナーによる第三の接着層を形成する第三の画像形成手段と、を備え、
該第一の接着層、該第二の接着層及び該第三の接着層により接着用画像パターンが形成され、
該画像形成装置は、複数の該シートを重ねてシート束とし、該シート束を加熱及び加圧することにより該シート同士を該接着用画像パターンを介して接着して冊子とする冊子接着手段を有し、
該シート束において、対向する第一のシートと第二のシートのうちの一方には、該第一の接着層及び該第二の接着層の両方が形成され、
他方には少なくとも該第三の接着層が形成され、
該第一の接着層を形成する該第一のトナーの貯蔵弾性率をG1とし、該第二の接着層を形成する該第二のトナーの貯蔵弾性率をG2とし、該第三の接着層を形成する該第三のトナーの貯蔵弾性率をG3としたとき、
該G1、G2及びG3が、G1>G2、及び、G3>G2を満たす、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
画像形成装置であって、
該画像形成装置は、
第一のトナーによる第一の接着層をシート上に形成する第一の画像形成手段と、
第二のトナーによる第二の接着層を該第一の接着層上に形成する第二の画像形成手段と、第三のトナーによる第三の接着層を該第二の接着層上に形成する第三の画像形成手段と、第四のトナーによる第四の接着層を該第三の接着層上に形成する第四の画像形成手段と、を備え、
該第一の接着層、該第二の接着層、該第三の接着層及び該第四の接着層のうちの少なくとも3つの接着層により接着用画像パターンが形成され、
該画像形成装置は、複数の該シートを重ねてシート束とし、該シート束を加熱及び加圧することにより該シート同士を該接着用画像パターンを介して接着して冊子とする冊子接着手段を有し、
該シート束において、対向する第一のシートと第二のシートの一方に該接着用画像パタ
ーンの全てが形成され、
該シート束において、該接着用画像パターンを形成する該少なくとも3層の接着層のうち、該シートに隣接した該接着層である接着層Aを形成する該トナーの貯蔵弾性率をGAとし、該接着層A以外の接着層である接着層Bを形成する該トナーの貯蔵弾性率をGBとしたとき、
該GA及びGBが、GA>GBを満たす、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
前記貯蔵弾性率の測定温度が、前記冊子接着手段の動作中における前記接着用画像パターンの温度のピーク値である、請求項1~3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記貯蔵弾性率の測定温度が120℃である、請求項1~3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第一のトナーが、ブラックトナーである、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第二のトナーが、イエロートナー、マゼンタトナー及びシアントナーからなる群から選択される少なくとも一である、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第一のトナーが、ブラックトナーである、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第二のトナーが、マゼンタトナー及びシアントナーからなる群から選択される少なくとも一である、請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記第三のトナーが、イエロートナーである、請求項9に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、冊子などの接着印刷物を作製することのできる、レーザープリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真記録方式を利用する画像形成装置並びに冊子作製方法に関するものである。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
プリンタや複写機などの画像形成装置による画像形成処理を施した複数のシートからなるシート束を、後処理装置である冊子作製装置によってトナーを再溶融させてシート同士を接着処理し、冊子を作製する方法が知られている。この様な冊子作製装置が、複数色のトナーを用いたカラー画像を形成する画像形成装置に装備された場合、通常は接着用のトナー層を形成するためのトナーは予め1色に決められている。
しかしながら、1色のトナーのみで接着用のトナー層を形成してしまうと、他の色のトナーと比べて接着用のトナーの消費量が増えてしまう。そこで、例えば特許文献1では、特定のトナーの消費量を増やさないために、カラー画像を形成する画像形成装置の複数のトナーを用いて接着用のトナー層を形成する構成が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-209858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述したような冊子の作製において、複数のトナーを用いて接着用のトナー層を形成した場合、作製した冊子の接着強度が十分に得られない場合があることが筆者らの検討により明らかとなった。複数のトナーで接着用のトナー層を形成した場合において、接着層に用いるトナーの物性及びトナー層における積層順によっては十分な冊子の接着強度が得られなかった。
十分な冊子の接着強度を確保するためには、接着用のトナー層の厚みを一定以上に確保すること、および、トナー層間での空隙が少ないことが必要であると考えられる。接着用のトナー層の厚みが薄いと、局所的にトナー層が存在しない箇所が発生しやすくなる。その結果として、接着面積が少なくなることにより、シートとトナー層間の界面で剥離が発生しやすくなるため、接着強度が低下してしまう。また、トナー層間の空隙は接着が破壊される場合の起点となってしまう。その結果として、接着用のトナー層が凝集破壊しやすくなるため、接着強度が低下してしまう。
【0005】
本開示は、接着用の画像パターンを複数のトナー層で形成した場合においても、良好な冊子接着強度を得ることができる画像形成装置及び冊子作製方法に向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の少なくとも一態様は、画像形成装置であって、
該画像形成装置は、少なくとも
第一のトナーによる第一の接着層をシート上に形成する第一の画像形成手段と、
第二のトナーによる第二の接着層を該第一の接着層上に形成する第二の画像形成手段と、を備え、
該第一の接着層及び該第二の接着層により接着用画像パターンが形成され、
該画像形成装置は、複数の該シートを重ねてシート束とし、該シート束を加熱及び加圧することにより該シート同士を該接着用画像パターンを介して接着して冊子とする冊子接
着手段を有し、
該シート束において、対向する第一のシートと第二のシートのうちの一方には、少なくとも該第一の接着層及び該第二の接着層の両方が形成され、
他方には少なくとも該第一の接着層が形成され、
該第一の接着層を形成する該第一のトナーの貯蔵弾性率をG1とし、該第二の接着層を形成する該第二のトナーの貯蔵弾性率をG2としたとき、
該G1及びG2が、G1>G2を満たす、画像形成装置に関する。
【0007】
本開示の他の一態様は、画像形成装置であって、
該画像形成装置は、少なくとも
第一のトナーによる第一の接着層をシート上に形成する第一の画像形成手段と、
第二のトナーによる第二の接着層を該第一の接着層上に形成する第二の画像形成手段と、第三のトナーによる第三の接着層を形成する第三の画像形成手段と、を備え、
該第一の接着層、該第二の接着層及び該第三の接着層により接着用画像パターンが形成され、
該画像形成装置は、複数の該シートを重ねてシート束とし、該シート束を加熱及び加圧することにより該シート同士を該接着用画像パターンを介して接着して冊子とする冊子接着手段を有し、
該シート束において、対向する第一のシートと第二のシートのうちの一方には、該第一の接着層及び該第二の接着層の両方が形成され、
他方には少なくとも該第三の接着層が形成され、
該第一の接着層を形成する該第一のトナーの貯蔵弾性率をG1とし、該第二の接着層を形成する該第二のトナーの貯蔵弾性率をG2とし、該第三の接着層を形成する該第三のトナーの貯蔵弾性率をG3としたとき、
該G1、G2及びG3が、G1>G2、及び、G3>G2を満たす、画像形成装置に関する。
【0008】
本開示のさらに他の一態様は、画像形成装置であって、
該画像形成装置は、
第一のトナーによる第一の接着層をシート上に形成する第一の画像形成手段と、
第二のトナーによる第二の接着層を該第一の接着層上に形成する第二の画像形成手段と、第三のトナーによる第三の接着層を該第二の接着層上に形成する第三の画像形成手段と、第四のトナーによる第四の接着層を該第三の接着層上に形成する第四の画像形成手段と、を備え、
該第一の接着層、該第二の接着層、該第三の接着層及び該第四の接着層のうちの少なくとも3つの接着層により接着用画像パターンが形成され、
該画像形成装置は、複数の該シートを重ねてシート束とし、該シート束を加熱及び加圧することにより該シート同士を該接着用画像パターンを介して接着して冊子とする冊子接着手段を有し、
該シート束において、対向する第一のシートと第二のシートの一方に該接着用画像パターンの全てが形成され、
該シート束において、該接着用画像パターンを形成する該少なくとも3層の接着層のうち、該シートに隣接した該接着層である接着層Aを形成する該トナーの貯蔵弾性率をGAとし、該接着層A以外の接着層である接着層Bを形成する該トナーの貯蔵弾性率をGBとしたとき、
該GA及びGBが、GA>GBを満たす、画像形成装置に関する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、接着用の画像パターンを複数のトナー層で形成した場合においても、良好な冊子接着強度を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1に係わる画像形成装置、及び後処理装置の断面図
後処理装置のシートの整合方法を示す模式図
熱圧着ユニットの構成を示す断面図
接着部の印字領域を示す模式図
トナーの貯蔵弾性率の測定結果
冊子接着強度の試験方法を示す概略図
実施例1の接着層におけるトナーの積層順を示す図
接着処理後における接着層におけるトナーの溶融状態を示す概略図
画像形成装置の変形例の構成を示す断面図
実施例2の接着層におけるトナーの積層順を示す図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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