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公開番号
2024177983
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-24
出願番号
2023096435
出願日
2023-06-12
発明の名称
定着装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G03G
15/20 20060101AFI20241217BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】摺動シートの削れを防止し、その寿命の低下抑制する定着装置を提供する。
【解決手段】第1回転体と、第2回転体と、該第1回転体の内部に該第1回転体を該第2回転体に付勢する加圧部材と、該加圧部材と該第1回転体との間に介在し、該第1回転体と摺動する定着摺動シートと、を備える定着装置であって、該定着摺動シートは、樹脂を含み、該第1回転体の内周面のビッカース硬さをHVAとし、該定着摺動シートの該第1の回転体に対向する側の面のビッカース硬さをHVBとしたとき、HVA>HVBであり、該定着摺動シートは、該第1回転体の内周面に対向する側の面に、周方向に複数個の凸部が周期的に設けられており、該第1回転体の内周面の算術平均粗さRaは、0.10μm以上、0.25μm以下であり、該定着摺動シートの該凸部の周方向の幅Wが、該第1回転体の内周面の凹凸の平均間隔Rsmよりも大きいことを特徴とする定着装置。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
表面層、基層、及び、内面摺動層を有する第1回転体と、
表面層、及び基層を有する第2回転体と、
該第1回転体の内部に該第1回転体を該第2回転体に対して付勢する加圧部材と、
該加圧部材と該第1回転体との間に介在し、該第1回転体と摺動する定着摺動シートと、
を備える定着装置であって、
該定着摺動シートは、樹脂を含み、
該第1回転体の内周面において測定されるビッカース硬さをHVAとし、該定着摺動シートの該第1の回転体に対向する側の面において測定されるビッカース硬さをHVBとしたとき、HVA>HVBであり、
該定着摺動シートは、該第1回転体の内周面に対向する側の面に、周方向に複数個の凸部が周期的に設けられており、
該第1回転体の内周面の算術平均粗さRaは、0.10μm以上、0.25μm以下であり、
該定着摺動シートの該凸部の周方向の幅Wが、該第1回転体の内周面の凹凸の平均間隔Rsmよりも大きいことを特徴とする定着装置。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記定着摺動シートの該凸部の周方向の幅Wが、20μm以上、3000μm以下である、請求項1に記載の定着装置。
【請求項3】
前記平均間隔Rsmが、10μm以上、1000μm以下である、請求項1に記載の定着装置。
【請求項4】
前記HVAが、9.45HV超、94.55HV以下であり、前記HVBが、9.45HV以上、56.73HV以下である、請求項1に記載の定着装置。
【請求項5】
前記定着摺動シートの該凸部の高さをTとし、前記第1回転体の内周面の断面曲線における最大高さ粗さをRzとしたとき、T>Rzである、請求項1に記載の定着装置。
【請求項6】
前記定着摺動シートは、前記第1回転体の内周面に対向する側の面を構成する層を有し、該層は、ポリテトラフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、及び、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体からなる群から選択される少なくとも一つを含む、請求項1に記載の定着装置。
【請求項7】
前記第1回転体の前記内面摺動層は、ポリアミドイミド及びポリイミドからなる群から選択される少なくとも一方を含む、請求項1に記載の定着装置。
【請求項8】
前記定着摺動シートの前記第1回転体の内周面に対向する側の面に潤滑剤が塗布されてなる、請求項1に記載の定着装置。
【請求項9】
前記第1回転体の前記内面摺動層に、体積粒径D50が1.0~3.5μmであり、アスペクト比が1~50であるフィラーが添加されてなる、請求項1に記載の定着装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成装置に用いられる定着装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
電子写真装置、静電記録装置などの画像形成装置においては、記録材(シート)上に未定着のトナー画像を形成し、これを定着装置により加熱、加圧して定着させることにより画像を形成している。定着装置としては、内部にヒータを有する定着ローラに加圧ローラを圧接して定着ニップを形成し、定着を行うローラ定着方式が採用されている。ところで、画像の高光沢化や画像形成の高速化を図るためには、記録材の定着ニップ通過時間を長くし、トナーを充分に溶融することが好ましい。ローラ定着方式の場合、これを達成するためにはローラ径を大きくする必要があり、定着装置の大型化を招来する。
【0003】
特許文献1は、定着装置の大型化を抑えつつ、充分なニップ幅(シート搬送方向の長さ)を得ることができる定着方式として、ベルト定着方式を開示している。ベルト定着方式は、互いに対向する定着ベルトと加圧ベルトを設け、これら両ベルト間でシートを挟持搬送しながら定着を行う構成とされている。これにより、従来に比して充分なニップ幅を得ている。ベルト定着方式においては、定着ニップ部で充分な圧力を得るために圧力付与部材が必要となる。定着装置を大型化することなく幅の広い定着ニップを得ようとする場合には、パッド状の圧力付与部材(以降、単に「パッド」ともいう)の使用が有効である。しかしながら、パッドは、ベルトの内周面と摺擦することとなり、ベルト内周面とパッドとの間での摺動抵抗の低減が求められる。
【0004】
特許文献2では、ベルト内周面とパッドの間に低摩擦シートを介在させ、低摩擦シートにエンボス状の凹凸を設け、低摩擦シートと無端ベルトとの接触面積を小さくすることで磨耗を防ぐと共に、摺動抵抗を低減させる定着装置が開示されている。また、特許文献3では、摺動パッドの粗さを小さくして摺動抵抗を低減させる定着装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-341346号公報
特開2002-148970号公報
特開2007-079034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、粗面化した定着ベルト内周面と摺動シートの表面の形状の組み合わせによっては、摺動シートが徐々に削れ、定着装置の寿命を低下させることがあった。
本開示の少なくとも一つの態様は、より一層の高い耐久性を備えた定着装置の提供に向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の少なくとも一の態様によれば、
表面層、基層、及び、内面摺動層を有する第1回転体と、
表面層、及び基層を有する第2回転体と、
該第1回転体の内部に該第1回転体を該第2回転体に対して付勢する加圧部材と、
該加圧部材と該第1回転体との間に介在し、該第1回転体と摺動する定着摺動シートと、
を備える定着装置であって、
該定着摺動シートは、樹脂を含み、
該第1回転体の内周面において測定されるビッカース硬さをHVAとし、該定着摺動シートの該第1の回転体に対向する側の面において測定されるビッカース硬さをHVBとしたとき、HVA>HVBであり、
該定着摺動シートは、該第1回転体の内周面に対向する側の面に、周方向に複数個の凸部が周期的に設けられており、
該第1回転体の内周面の算術平均粗さRaは、0.10μm以上、0.25μm以下であり、
該定着摺動シートの該凸部の周方向の幅Wが、該第1回転体の内周面の凹凸の平均間隔Rsmよりも大きい定着装置が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本開示の少なくとも一つの態様によれば、より一層の高い耐久性を備えた定着装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示における画像形成装置の概略断面図である。
本開示における定着装置の概略断面図である。
本開示における定着ベルトの概略図である。
本開示におけるリングコート装置の概略図である。
本開示における内面摺動層の乾燥装置の概略図である。
本開示における内面摺動層と定着摺動シートの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示において、数値範囲を表す「XX~YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味し、数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限の任意の組み合わせをも開示しているものである。
(【0011】以降は省略されています)
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