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公開番号2025094904
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2024204019
出願日2024-11-22
発明の名称トナー
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類G03G 9/097 20060101AFI20250618BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】低温定着性にきわめて優れ、かつ耐ホットオフセット性と耐擦過性に優れたトナー。
【解決手段】結着樹脂及び無機微粒子を含有するトナー粒子を有するトナーであって、該結着樹脂は、長鎖アルキル基を少なくとも2つ有する特定のモノマーユニットを有する結晶性ビニル樹脂を含有し、該結晶性ビニル樹脂の質量を基準として該特定のモノマーユニットの含有量が5.0質量%以上であり、該無機微粒子は、アルキル基を表面に有しており、該無機微粒子の含有量が、該トナー粒子の質量を基準として0.10~15.00質量%である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結着樹脂及び無機微粒子を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該結着樹脂は、下記式(1)で表されるモノマーユニットを有する結晶性ビニル樹脂を含有し、
該結晶性ビニル樹脂の質量を基準として下記式(1)で表されるモノマーユニットの含有量が5.0質量%以上であり、
該無機微粒子は、アルキル基を表面に有しており、
該無機微粒子の含有量が、該トナー粒子の質量を基準として0.10~15.00質量%である、ことを特徴とするトナー。
TIFF
2025094904000016.tif
28
153
式(1)において、R

~R

のうち、少なくとも2つは、それぞれ独立して、-X-COOR

であり、残りはそれぞれ独立して、水素原子又は炭素数1~4のアルキル基であり、Xは単結合又は炭素数1若しくは2のアルキレン基であり、R

は炭素数16~30のアルキル基である。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
透過型電子顕微鏡による前記トナーの断面観察において、前記トナー粒子は前記トナー粒子の表面から0.3μm以上内部の領域に前記無機微粒子を含有する、請求項1に記載のトナー。
【請求項3】
前記結着樹脂の質量を基準とした前記結晶性ビニル樹脂の含有量が30~80質量%である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項4】
前記式(1)において、R

~R

のうち、少なくとも2つは、それぞれ独立して、-COOR

(R

は炭素数16~30のアルキル基)である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項5】
前記式(1)において、R

とR

のどちらか一方と、R

とR

のどちらか一方とが、それぞれ独立して、-COOR

(R

は炭素数16~30のアルキル基)である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項6】
前記結晶性ビニル樹脂の質量を基準として前記式(1)で表されるモノマーユニットの含有量が30.0質量%以上である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項7】
前記無機微粒子の一次粒子の個数平均粒径が10~500nmである、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項8】
前記無機微粒子の表面における前記アルキル基の含有量が、前記無機微粒子の質量を基準として0.10~5.00質量%である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項9】
前記トナー粒子の質量を基準とした前記式(1)で表されるモノマーユニットの含有量(質量%)が、前記トナー粒子の質量を基準とした前記無機微粒子が表面に有するアルキル基の含有量(質量%)の20倍以上である請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項10】
前記無機微粒子の表面における前記アルキル基の炭素数と、前記式(1)におけるR

の炭素数との差が5以下である、請求項1又は2に記載のトナー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真方式、静電記録方式、静電印刷方式、トナージェット方式に用いられるトナーに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子写真方式のフルカラー複写機が広く普及するに従い、高速印刷化や省エネルギー対応への要求がさらに高まっている。特に国連において採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」のもと、CO

をはじめとした温室効果ガス抑制への取り組みが世界各国で行われており、省エネルギー化に対する要求はますます強くなっている。省エネルギー対応策として、定着工程での消費電力を低下させるために、トナーをより低い温度で定着させる技術が検討されている。
【0003】
トナーの結着樹脂の主成分を、シャープメルト性を有する結晶性樹脂にすることで主成分が非晶性樹脂であるトナーに比べて優れた低温定着性を有することが知られている。
例えば、特許文献1では、結晶性樹脂をマトリクス、非晶性樹脂をドメインとして存在させることで優れた低温定着性と耐熱保存性を両立させるトナーが提案されている。また、特許文献2では、結晶性ビニル樹脂を用いたトナーが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-066994号公報
特開2019-215527号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ベヘニルアクリレートをはじめとする結晶性ビニル樹脂を結着樹脂の主成分として含有するトナーにより、従来よりも低い定着温度でトナーを定着することが可能になってきた。しかし、本発明者らは、結晶性ビニル樹脂を含有するトナーは耐擦過性や耐ホットオフセット性が従来のトナーよりも劣る場合があることを認識した。
本開示は、低温定着性にきわめて優れ、かつ耐ホットオフセット性と耐擦過性に優れたトナーに向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、結着樹脂及び無機微粒子を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該結着樹脂は、下記式(1)で表されるモノマーユニットを有する結晶性ビニル樹脂を含有し、
該結晶性ビニル樹脂の質量を基準として下記式(1)で表されるモノマーユニットの含有量が5.0質量%以上であり、
該無機微粒子は、アルキル基を表面に有しており、
該無機微粒子の含有量が、該トナー粒子の質量を基準として0.10~15.00質量%であるトナーに関する。
TIFF
2025094904000001.tif
28
153
(式(1)において、R

~R

のうち、少なくとも2つは、それぞれ独立して、-X-COOR

であり、残りはそれぞれ独立して、水素原子又は炭素数1~4のアルキル基であり、Xは単結合又は炭素数1若しくは2のアルキレン基であり、R

は炭素数16~30のアルキル基である。)
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、低温定着性にきわめて優れ、かつ耐ホットオフセット性と耐擦過性に優れたトナーを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示において、数値範囲を表す「XX以上YY以下」や「XX~YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限は任意に組み合わせることができる。
また、本開示において、例えば「XX、YY及びZZからなる群から選択される少なくとも一つ」のような記載は、XX、YY、ZZ、XXとYYとの組合せ、XXとZZとの組合せ、YYとZZとの組合せ、又はXXとYYとZZとの組合せのいずれかを意味する。
【0009】
「モノマーユニット」とは、ポリマー中のモノマー物質の反応した形態をいう。例えば、ポリマー中のビニル系モノマーが重合した主鎖中の、炭素-炭素結合1区間を1ユニットとする。ビニル系モノマーとは下記式(3)で表すことができる。
TIFF
2025094904000002.tif
22
153
【0010】
式(3)中、R

は水素原子、又はアルキル基(好ましくは炭素数1~3のアルキル基であり、より好ましくはメチル基)を表し、R

は任意の置換基を表す。
結晶性ビニル樹脂とは、示差走査熱量計(DSC)測定において明確な吸熱ピークを示し、任意のビニルモノマーから合成される樹脂を指す。
(【0011】以降は省略されています)

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