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公開番号2025120059
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-15
出願番号2024015296
出願日2024-02-02
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 15/00 20060101AFI20250807BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】ACバンディングに起因する画像不良を効果的に抑制する。
【解決手段】画像形成装置1は、像担持体11と、現像装置15と、転写部材17と、転写電源18と、加熱源23が設けられた加熱部材21を備え、加熱源23は、交流電源から電圧を印加されることによって発熱し加熱部材21を介して記録材Rを加熱する定着装置20と、転写部材17を介さずに像担持体11とGNDとの間に接続され、電流又は電圧を検知する検知部13と、転写電源17を制御する制御部10と、を有し、制御部10は、転写部Ntにおいて像担持体11から記録材Rにトナー像が転写され、且つ、定着部Nfにおいて記録材Rが加熱される際に、検知部13による検知結果に基づいて、転写電源17から出力される電流を制御する構成とされる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
トナー像を担持する像担持体と、
前記像担持体にトナーを供給して前記像担持体上にトナー像を形成する現像装置と、
前記像担持体に接触して転写部を形成し、前記転写部において前記像担持体から記録材にトナー像を転写する転写部材と、
前記転写部材に電圧を印加する転写電源と、
記録材の搬送方向に関して前記転写部よりも下流側に配置され、記録材を挟持する定着部を形成する定着装置であって、前記定着部に挟持される記録材を加熱するための加熱源が設けられ、前記定着部において記録材に接触する加熱部材を備え、前記加熱源は、交流電源から電圧を印加されることによって発熱し前記加熱部材を介して記録材を加熱する定着装置と、
前記転写部材を介さずに前記像担持体とGNDとの間に接続され、電流又は電圧を検知する検知部と、
前記転写電源を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、前記転写部において前記像担持体から記録材にトナー像が転写され、且つ、前記定着部において該記録材が加熱される際に、前記検知部による検知結果に基づいて、前記転写電源から出力される電流を制御することを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
トナー像を担持する像担持体と、
前記像担持体にトナーを供給して前記像担持体上にトナー像を形成する現像装置と、
前記像担持体からトナー像が転写される周回移動可能な中間転写体と、
前記中間転写体の内周面に接触する対向部材と、
前記中間転写体の外周面に接触し、前記対向部材との間で前記中間転写体を挟持して転写部を形成し、前記転写部において前記中間転写体から記録材にトナー像を転写する転写部材と、
前記転写部材に電圧を印加する転写電源と、
記録材の搬送方向に関して前記転写部よりも下流側に配置され、記録材を挟持する定着部を形成する定着装置であって、前記定着部に挟持される記録材を加熱するための加熱源が設けられ、前記定着部において記録材に接触する加熱部材を備え、前記加熱源は、交流電源から電圧を印加されることによって発熱し前記加熱部材を介して記録材を加熱する定着装置と、
前記転写部材を介さずに前記対向部材とGNDとの間に接続され、電流又は電圧を検知する検知部と、
前記転写電源を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、前記転写部において前記中間転写体から記録材にトナー像が転写され、且つ、前記定着部において該記録材が加熱される際に、前記検知部による検知結果に基づいて、前記転写電源から出力される電流を制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記像担持体は、感光体であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記中間転写体は、無端状のベルトで構成された中間転写ベルトであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記検知部は、前記交流電源から出力された電流の少なくとも一部と、前記転写電源から出力された電流の少なくとも一部と、が重畳された電流を検知することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記検知部による検知結果から取得される変動の振幅と、前記転写電源から前記転写部に供給する電流の目標値と、に基づいて、前記転写電源の出力電流の補正を行って前記変動を抑制するように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像形成装置の内部又は外部の少なくとも一方の温度又は湿度の少なくとも一方である環境を検知する環境検知部を有し、
前記制御部は、前記環境検知部による検知結果に基づいて、前記補正における補正量を変更することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記画像形成装置の使用量と相関する指標値を記憶する記憶部を有し、
前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記指標値に基づいて、前記補正における補正量を変更することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記指標値は、前記画像形成装置による累積プリント枚数に関する値、前記現像装置におけるトナー消費量又はトナー残量に関する値であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記指標値は、前記像担持体の累積使用量に関する値であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式を用いたプリンタ、複写機、ファクシミリ装置、又はこれらの機能のうち複数の機能を備えた複合機などの画像形成装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式を用いた画像形成装置では、ドラム状の感光体やベルト状の中間転写体などの像担持体に対向して配置された転写部材に転写電圧が印加されることにより、像担持体に担持されたトナー像が紙やOHTなどの記録材に静電的に転写される。その後、記録材は、定着装置に搬送され、定着装置において加熱及び加圧されることにより、その上にトナー像が定着される。転写部材は、像担持体に当接して転写ニップ部(転写部)を形成し、転写ニップ部に挟持される記録材に像担持体からトナー像を転写する。定着装置は、ヒータ(加熱源)が設けられた加熱部材と、加熱部材に当接して定着ニップ部(定着部)を形成する加圧部材と、を備え、定着ニップ部に挟持される記録材を加熱する。加熱部材は、ヒータに商用電源から交流電圧が印加されることによってヒータが発熱することで、トナー像を記録材に定着させることが可能な温度に加熱される。
【0003】
トナー像の転写が行われている状態で記録材が定着ニップ部に挟持されると、商用電源から加熱部材、記録材、像担持体に向かって流れる電流が転写ニップ部で転写電流と重畳し、転写電流が振れてしまう現象が発生する可能性がある。この現象のことを、「ACバンディング」ともいう。その結果、転写性にムラが生じ、記録材に転写された画像に、副走査方向(記録材の搬送方向)における濃淡ムラ(画像ムラ)の画像不良が現れる可能性がある。
【0004】
特許文献1には、転写部材に流れる電流を検知する電流検知手段による検知結果から求められる周波数と、商用電源の周波数を含む所定の周波数域と、を比較した結果に応じて、転写電源を制御する構成の画像形成装置が開示されている。
【0005】
特許文献1に記載の構成では、商用電源から加熱部材、記録材、転写部材を介してGNDに流れる電流を検知し、転写電源の位相や振幅を切り替えている。この構成では、転写部材のインピーダンスが低い条件においては、画像ムラの抑制効果があると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-97273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、一般的に、画像形成装置は、転写電流をドラム状の感光体やベルト状の中間転写体(中間転写体を介して転写部材に当接する対向部材)に向けて流すことによって、トナー像を像担持体から記録材に転写している。そのため、商用電源からの電流は、加熱部材、記録材、像担持体を介してGNDに流れる電流が支配的である。また、例えば、転写部材の特性にばらつきが生じた際にも、商用電源から転写部材に流れる電流量が変化する。
【0008】
そのため、転写部材に流れる電流の検知結果に基づく制御では、ACバンディングによる画像ムラを十分に抑制することは難しい。
【0009】
そこで、本発明の目的は、ACバンディングに起因する画像不良を効果的に抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明の代表的な構成は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体にトナーを供給して前記像担持体上にトナー像を形成する現像装置と、前記像担持体に接触して転写部を形成し、前記転写部において前記像担持体から記録材にトナー像を転写する転写部材と、前記転写部材に電圧を印加する転写電源と、記録材の搬送方向に関して前記転写部よりも下流側に配置され、記録材を挟持する定着部を形成する定着装置であって、前記定着部に挟持される記録材を加熱するための加熱源が設けられ、前記定着部において記録材に接触する加熱部材を備え、前記加熱源は、交流電源から電圧を印加されることによって発熱し前記加熱部材を介して記録材を加熱する定着装置と、前記転写部材を介さずに前記像担持体とGNDとの間に接続され、電流又は電圧を検知する検知部と、前記転写電源を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記転写部において前記像担持体から記録材にトナー像が転写され、且つ、前記定着部において該記録材が加熱される際に、前記検知部による検知結果に基づいて、前記転写電源から出力される電流を制御することを特徴とする画像形成装置である。
(【0011】以降は省略されています)

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