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公開番号
2025119464
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-14
出願番号
2024014363
出願日
2024-02-01
発明の名称
画像形成装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人近島国際特許事務所
主分類
B41J
2/47 20060101AFI20250806BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】fθ特性を倍率補正関数により近似する場合に、画像不良が生じるのを抑制可能な画像形成装置の提供。
【解決手段】感光ドラムを走査するレーザー光の出力タイミングを制御するクロック周波数を変更する際に用いる補正特性を得るために、分割したエリア毎に異なる倍率補正関数(2次関数)を設定する(S48)。fθ特性は局所的に見れば2次曲線と見做して近似できることから、倍率補正関数は変倍後のエリア境界位置(S45)と、エリア毎の各2次曲線の倍率補正値と(S47)とを境界条件として設定される。これにより、エリア毎の倍率補正関数によって、エリア境界位置と倍率補正値が連続である補正特性を実現できるので、エリアとエリアとの境界において補正特性を連続的に近似することができる。
【選択図】図13
特許請求の範囲
【請求項1】
記録材に画像を形成する画像形成装置において、
感光体と、
画像データに基づいてレーザー光を出力する光源と、
前記感光体に対し前記光源から出力されたレーザー光を照射するとともに、前記感光体の回転軸線方向へレーザー光を走査する走査部と、
前記光源によるレーザー光の出力タイミングを制御するための画素クロックの周波数を変更可能な変更部と、
前記画像データの各画素に対応する潜像の前記回転軸線方向における幅が一定となるように、前記画素クロックの周波数が前記変更部により変更されるよう、前記感光体上の前記回転軸線方向の走査位置に応じた前記幅の補正に関する情報を表す補正関数を記憶する記憶部と、
前記感光体においてレーザー光を走査する走査範囲を分割した複数の分割領域のそれぞれに対して、前記補正関数を設定する設定部と、を備え、
前記設定部は、各分割領域における走査位置のズレに関する情報と、各分割領域の境界における前記幅の補正に関する情報に基づいて、前記複数の分割領域の少なくとも2つに対して異なる前記補正関数を設定する、
ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記補正関数は、前記分割領域毎に異なる2次関数である、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記設定部は、予め記憶されているレーザー光の走査特性から得た時間を変数とする位置関数に、多項式で表される所定の走査特性を近似した近似関数を合成した合成関数の逆関数に基づいて、各分割領域の境界における位置ズレを取得する、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記設定部は、前記位置関数を微分して時間を変数とする前記画素クロックの周波数を表すクロック関数に基づいて、各分割領域の境界における前記幅の補正に関する情報を取得する、
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記設定部は、前記画像形成装置の電源オン時に、予め記憶されているレーザー光の走査特性を用いて前記分割領域毎に前記補正関数を設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記走査部による走査に応じて前記感光体に形成された各画素に対応する潜像をトナー像に現像する現像部と、
前記現像部により現像された前記感光体上のトナー像が転写される中間転写体と、
前記中間転写体に転写されたトナー像を検知するための検知部と、
前記時間を変数とする位置関数は、前記中間転写体に所定形状の検知用トナー像が形成され、前記検知部による前記検知用トナー像の検知により取得される、
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記走査部は、前記光源から出力されたレーザー光を偏向し、所定速度で回転して前記感光体上を走査する回転多面鏡を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの、電子写真技術を用いた画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
ディジタル複写機等の電子写真方式の画像形成装置では、感光ドラムに静電潜像を形成する露光工程後に、現像工程、転写工程を経て記録材に画像が形成される。回転する感光ドラムに静電潜像を形成する露光は、入力された画像データに基づいてレーザー光を走査する光走査装置により行われる。光走査装置では、発光素子から発せられるレーザー光が回転するポリゴンミラーにより偏向されて、感光ドラムの表面を感光ドラムの回転軸線方向(主走査方向)に走査される。また、感光ドラムの回転に応じて、レーザー光が感光ドラムの表面を主走査方向に交差する方向(副走査方向)に走査される。これにより、感光ドラムの表面に2次元の静電潜像が形成される。
【0003】
従来、感光ドラムに対し主走査方向の走査速度を均一にしてレーザー光を照射するために、ポリゴンミラーにより偏向されたレーザー光が加工精度の高いfθレンズを介して感光ドラムに照射されるタイプの光走査装置が知られている。これに対し、特許文献1や特許文献2に記載の装置のように、fθレンズを使わないあるいは加工精度の低い簡易的なfθレンズを使って、ポリゴンミラーにより偏向されたレーザー光を感光ドラムに照射するタイプの光走査装置がある。そうした光走査装置では、加工精度の高いfθレンズを用いた場合の主走査方向における画素あたりの露光長(ドット幅)に近づけるべく、加工精度の高いfθレンズの補正特性(以下、fθ特性)を近似する倍率補正関数に従って、レーザー光の出力タイミングを制御する画素クロックの周波数(以下、クロック周波数)を変更している。クロック周波数の一周期は基本的に1画素に相当し、クロック周波数を高くすれば画素のドット幅は小さくなり、クロック周波数を低くすれば画素のドット幅は大きくなる。
【0004】
特許文献1では、感光ドラムの走査範囲を分割した複数のエリアごとに、クロック周波数を1次関数の倍率補正関数に従って補正する直線近似が挙げられている。こうして、一般にはn次関数(n≧3)で表されるfθ特性を、演算の容易な2次以下の倍率補正関数により再現している。また、特許文献1では、隣り合うエリアとエリアの境界位置(エリア境界と呼ぶ)を走査ライン毎にずらすことで、上記した近似補正により走査ライン間で生じ得る誤差に起因して画像不良が生じるのを抑制している。
【0005】
特許文献2では、各エリアにおいてクロック周波数を1次近似で近似補正すると共に、エリア境界を二色間で整合させることにより、主走査方向におけるエリア境界の位置ずれと二色間の色ずれを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-338280号公報
特開2017-213841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来ではfθ特性を倍率補正関数により近似した場合に、エリア境界で倍率補正値が大きく変わってしまうことがあり、それに起因して画像不良が生じる虞があった。
【0008】
本発明は上記問題に鑑み、加工精度の高いfθレンズを用いずにレーザー光を感光ドラムに照射する構成で、fθ特性を倍率補正関数により近似する場合に、画像不良が生じるのを抑制可能な画像形成装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態に係る画像形成装置は、記録材に画像を形成する画像形成装置において、感光体と、画像データに基づいてレーザー光を出力する光源と、前記感光体に対し前記光源から出力されたレーザー光を照射するとともに、前記感光体の回転軸線方向へレーザー光を走査する走査部と、前記光源によるレーザー光の出力タイミングを制御するための画素クロックの周波数を変更可能な変更部と、前記画像データの各画素に対応する潜像の前記回転軸線方向における幅が一定となるように、前記画素クロックの周波数が前記変更部により変更されるよう、前記感光体上の前記回転軸線方向の走査位置に応じた前記幅の補正に関する情報を表す補正関数を記憶する記憶部と、前記感光体においてレーザー光を走査する走査範囲を分割した複数の分割領域のそれぞれに対して、前記補正関数を設定する設定部と、を備え、前記設定部は、各分割領域における走査位置のズレに関する情報と、各分割領域の境界における前記幅の補正に関する情報に基づいて、前記複数の分割領域の少なくとも2つに対して前記補正関数を設定する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、加工精度の高いfθレンズを用いずにレーザー光を感光ドラムに照射する構成で、fθ特性を2次以下の倍率補正関数により近似する場合に、画像不良が生じるのを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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