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公開番号
2025088999
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2023203909
出願日
2023-12-01
発明の名称
記録装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20250605BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】圧電素子を用いて液体を吐出する記録装置において、簡易な構成で圧電素子へ入力する駆動信号を切り替える複数のアナログスイッチが同時にオンの状態となることを抑制。
【解決手段】圧電素子を駆動する第1及び第2駆動信号を出力する第1及び第2出力手段と、第1及び第2駆動信号の圧電素子への入力をオン又はオフに切り替え可能な第1及び第2スイッチ手段と、画像データに基づいて第1駆動信号と第2駆動信号のいずれを圧電素子へ入力するかを示す選択情報を出力する選択出力手段と、選択情報とタイミング信号とに基づいて第1スイッチ手段及び第2スイッチ手段のオン及びオフを制御するスイッチ制御信号を出力する制御出力手段と、を有し、スイッチ制御信号は、タイミング信号により規定される切り替えタイミングを含む所定期間においては、第1スイッチ手段及び第2スイッチ手段をオフにするための制御信号である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
圧電素子と、前記圧電素子を駆動することにより液体を吐出する記録ヘッドと、を備え、前記記録ヘッドの吐出する前記液体により記録を行う記録装置であって、
前記圧電素子を駆動するための第1駆動信号を出力する第1出力手段と、
前記圧電素子を駆動するための第2駆動信号を出力する第2出力手段と、
前記第1出力手段から出力される前記第1駆動信号の前記圧電素子への入力をオン又はオフに切り替え可能な第1スイッチ手段と、
前記第2出力手段から出力される前記第2駆動信号の前記圧電素子への入力をオン又はオフに切り替え可能な第2スイッチ手段と、
画像データに基づいて前記第1駆動信号と前記第2駆動信号のいずれを前記圧電素子へ入力するかを示す選択情報を出力する選択出力手段と、
前記選択出力手段から入力される前記選択情報と、前記選択情報の切り替えタイミングを規定するタイミング信号と、に基づいて、前記第1スイッチ手段及び前記第2スイッチ手段のオン及びオフを制御するスイッチ制御信号を前記第1スイッチ手段及び前記第2スイッチ手段へ出力する制御出力手段と、
を有し、
前記制御出力手段の出力する前記スイッチ制御信号は、前記タイミング信号により規定される前記切り替えタイミングを含む所定期間においては、前記第1スイッチ手段及び前記第2スイッチ手段をオフにするための制御信号であることを特徴とする記録装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記タイミング信号はパルス信号であり、
前記所定期間は、前記パルス信号の前側エッジのタイミングから後側エッジのタイミングまでの期間を含む請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記タイミング信号は、前側エッジで第1レベル(L)から前記第1レベルとは異なる第2レベル(H)に変化し、後側エッジで前記第2レベルから前記第1レベルに変化するパルス信号であり、
前記スイッチ制御信号において、
前記第1スイッチ手段及び前記第2スイッチ手段をオフにするための制御信号は前記第1レベルの信号であり、
前記第1スイッチ手段及び前記第2スイッチ手段をオンにするための制御信号は前記第2レベルの信号であり、
前記制御出力手段は、
複数の入力信号のうちに前記第1レベルの信号があるとき常に前記第1レベルの信号を出力する第1論理積回路と、
複数の入力信号のうちに前記第1レベルの信号があるとき常に前記第1レベルの信号を出力する第2論理積回路と、
を有し、
前記第1論理積回路及び前記第2論理積回路には、前記タイミング信号を反転させた信号が入力され、
前記制御出力手段は、
前記第1論理積回路の出力信号を前記第1スイッチ手段へ出力し、
前記第2論理積回路の出力信号を前記第2スイッチ手段へ出力する請求項1又は2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記選択出力手段は、前記選択情報として、
前記第1駆動信号を前記圧電素子へ入力する場合に前記第2レベルになる第1選択信号と、
前記第2駆動信号を前記圧電素子へ入力する場合に前記第2レベルになる第2選択信
号と、
を出力し、
前記制御出力手段において、
前記第1論理積回路には、前記第1選択信号と前記タイミング信号を反転させた信号が入力され、
前記第2論理積回路には、前記第2選択信号と前記タイミング信号を反転させた信号が入力される請求項3に記載の記録装置。
【請求項5】
前記第1駆動信号及び前記第2駆動信号は、前記記録ヘッドから吐出する前記液体の液滴のサイズに応じた信号である請求項1又は2に記載の記録装置。
【請求項6】
前記第1駆動信号及び前記第2駆動信号は、前記記録ヘッドから前記液体を吐出するか否かに応じた信号である請求項1又は2に記載の記録装置。
【請求項7】
前記所定期間は、前記第1スイッチ手段をオフにするためのスイッチ制御信号がオンの状態にある前記第1スイッチ手段に入力されてから、前記第1スイッチ手段がオフの状態になるまでの遅延時間より長い請求項1又は2に記載の記録装置。
【請求項8】
前記所定期間は、前記第2スイッチ手段をオフにするためのスイッチ制御信号がオンの状態にある前記第2スイッチ手段に入力されてから、前記第2スイッチ手段がオフの状態になるまでの遅延時間より長い請求項1又は2に記載の記録装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はインクジェット方式の記録装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
インクジェット方式の記録装置には、圧電素子を駆動することによりノズルからインクを吐出する記録ヘッドを備え、記録ヘッドが吐出するインクにより記録を行うものがある。このような記録装置では、圧電素子の複数の駆動パターンに応じた複数の駆動信号のうち画像データに基づいて選択される駆動信号を圧電素子に入力することにより、画像データに応じたインクの吐出が行われる。特許文献1には、異なる滴種(滴サイズ)に応じた異なる駆動波形をそれぞれ出力する複数のアンプに対し、複数のアナログスイッチ(以下、スイッチという)を介して1つの圧電素子が接続された記録ヘッド及び制御基板を有する記録装置が記載されている。この記録装置では、吐出タイミング毎に、複数のスイッチのON/OFFを切り替えることで、滴種に対応した駆動波形を選択的に各圧電素子に供給する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-142490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような記録装置において、図20に示すように、あるノズルNに対応する圧電素子に、デコーダ509により出力されるスイッチ制御信号によりON/OFFが制御されるスイッチ1、スイッチ2が接続される場合を想定する。スイッチ1にはインク滴サイズ大に対応する駆動信号1が入力され、スイッチ2にはインク滴サイズ小に対応する駆動信号2が入力されるとする。
【0005】
図18にこのノズルNにおいて連続的に吐出が行われる場合の各スイッチのON/OFFを制御する制御信号、各スイッチに入力される駆動信号、ノズルNの圧電素子に入力される駆動信号の例を示す。吐出タイミングはラッチ信号によって制御される。ある時点st3にて、スイッチ1がONし、スイッチ2がOFFし、ノズルNに駆動信号1が印加されていたとする。
【0006】
スイッチ1及びスイッチ2はラッチ信号の立ち下がり時にON/OFFが切り替わり、ノズルNの圧電素子に印加される駆動信号が切り替わる。時刻t’にラッチ信号が立ち下り、スイッチ1がOFFし、スイッチ2がONする。するとノズルNには駆動信号2が印加される(st4)。
【0007】
図19は時刻t’での動作詳細を表す。ラッチ信号の立ち下がりタイミングでスイッチ1にOFF信号が入力されるが、実際のスイッチ1の状態が完全にOFFになるまでには、一般に遅延時間Δt1が存在する。また、ラッチ信号が立ち下がりタイミングでスイッチ2にON信号が入力されるが、実際のスイッチ2の状態が完全にONになるまでには、一般に遅延時間Δt2が存在する。ここで、Δt1やΔt2の長さは、スイッチを構成する半導体集積回路の製造ばらつきや温度等の動作環境条件によって変化する。
【0008】
図19の例に示すようにΔt1>Δt2の場合、スイッチ1とスイッチ2が同時にON状態になる期間が存在することになる。すると、スイッチ1とスイッチ2を介して駆動信
号1を出力する回路と駆動信号2を出力する回路とが接続される。この時、駆動信号1と駆動信号2の電圧に差があった場合(図19では駆動信号1の電圧>駆動信号2の電圧)、駆動信号1の出力回路→スイッチ1→スイッチ2→駆動信号2の出力回路のルートで大きな電流が流れる。この電流によって、駆動信号の出力回路やスイッチの誤動作や故障を招く可能性があった。
【0009】
そこで図20に示すように、スイッチ制御信号を出力するデコーダ509の後段に同時ON防止回路520を設け、予め規定した期間、デコーダ509の出力するスイッチ制御信号によらず全てのスイッチにOFF信号を入力することが考えられる。例えばスイッチ制御信号の切り替わりタイミングを含む期間に全てのスイッチにOFF信号を入力することで、複数のアナログ信号が同時ON状態となることを抑制できる。しかしながら、この構成では、同時ON防止回路を設けることで回路構成が複雑となりコストアップを招く可能性があった。
【0010】
本発明の目的は、圧電素子を用いて液体を吐出する記録装置において、簡易な構成で圧電素子へ入力する駆動信号を切り替える複数のアナログスイッチが同時にオンの状態となることを抑制することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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