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公開番号2025088861
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-12
出願番号2023203616
出願日2023-12-01
発明の名称トナー
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 9/093 20060101AFI20250605BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】相溶性の高いエステルワックスを用いた場合においても、低温定着性と部材汚染を長期間にわたり両立できるトナーを提供すること。
【解決手段】トナー粒子を有するトナーであって、
該トナー粒子が、結着樹脂及びエステルワックスを含有し、
該エステルワックスは、100℃において、該結着樹脂100.0質量部に対して2.0質量部以上相溶するものであり、
該トナー粒子表面には、シリカ微粒子と結着成分とを含有する凝集塊が存在し、
該凝集塊を有するトナー粒子の個数割合をCI(個数%)としたとき、該CIが1個数%以上15個数%以下であり、
下記超音波条件Aで処理した後のトナーにおける、該凝集塊を有するトナー粒子の個数割合をCa(個数%)とし、下記超音波条件Bで処理した後のトナーにおける、該凝集塊を有するトナー粒子の個数割合をCb(個数%)としたとき、該Ci、該Ca、該Cbが、式(1)及び(2)を満たすことを特徴とする。
・超音波条件A:出力周波数30kHz、出力容量0.75W、照射時間300s
・超音波条件B:出力周波数30kHz、出力容量30W、照射時間300s
0.90≦Ca/CI≦1.00 式(1)
0.05≦Cb/CI≦0.25 式(2)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
トナー粒子を有するトナーであって、
該トナー粒子が、結着樹脂及びエステルワックスを含有し、
該エステルワックスは、100℃において、該結着樹脂100.0質量部に対して2.0質量部以上相溶するものであり、
該トナー粒子の表面には、シリカ微粒子と結着成分とを含有する凝集塊が存在し、
該凝集塊を有するトナー粒子の個数割合をCI(個数%)としたとき、該CIが1個数%以上15個数%以下であり、
下記超音波条件Aで処理した後のトナーにおける、該凝集塊を有するトナー粒子の個数割合をCa(個数%)とし、下記超音波条件Bで処理した後のトナーにおける、該凝集塊を有するトナー粒子の個数割合をCb(個数%)としたとき、
該CI、該Ca、該Cbが、式(1)及び(2)の関係を満たすことを特徴とするトナー。
・超音波条件A:出力周波数30kHz、出力容量0.75W、照射時間300s
・超音波条件B:出力周波数30kHz、出力容量30W、照射時間300s
0.90≦Ca/CI≦1.00 式(1)
0.05≦Cb/CI≦0.25 式(2)
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記結着樹脂が、スチレンアクリル酸共重合体を含有する樹脂である請求項1に記載のトナー。
【請求項3】
前記結着樹脂が、ポリエステル部位を含有する樹脂である請求項1に記載のトナー。
【請求項4】
前記凝集塊のフェレ径の算術平均値Agが、1000nm以上8000nm以下である請求項1または2に記載のトナー。
【請求項5】
前記トナーは、外添剤を有し、該外添剤が、一次粒子の個数平均粒径が50nm以上300nm以下の球形シリカ粒子を有する請求項1または2に記載のトナー。
【請求項6】
前記外添剤が、ハイドロタルサイト粒子をさらに有する請求項5に記載のトナー。
【請求項7】
前記エステルワックスが、ジエステルワックスである請求項1または2に記載のトナー。
【請求項8】
前記ジエステルワックスが、炭素数2以上6以下のジオールと炭素数14以上22以下のモノカルボン酸とのエステル化合物である請求項7に記載のトナー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法などを利用した記録方法に用いられるトナーに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、複写機やプリンターなどの画像形成装置は、使用目的及び使用環境の多様化が進むと共に、更なる省エネルギー化・長寿命化が求められている。
画像形成方法には多数の手段が知られているが、電子写真法はその中でも主要な技術の一つである。電子写真法のプロセスは次のようになっている。まず、静電荷像担持体(以下、「感光体」ともいう)上に、種々の手段により静電潜像を形成する。次いで、前記潜像を現像剤(以下、「トナー」ともいう)により現像を行って可視像とし、必要に応じて紙などの記録媒体にトナー像を転写した後、熱又は圧力等により記録媒体上にトナー像を定着して複写物を得るものである。
トナーの定着温度を下げることが出来れば省エネルギー化が達成できるが、低温で定着出来るトナーは一般に室温における硬さも低下するため、低温定着性と耐久性とはトレードオフの関係になりやすい。例えばトナーの溶融性を高める材料としてエステルワックスを用いる場合には、低温定着性は向上するものの、長期間の使用に伴って画像形成装置内の部材にトナーが付着し、画像弊害を起こしてしまう。この両立を図るための技術は多数提案されている。
例えば特許文献1では、結着樹脂としてエステルワックスを添加することで生じる、搬送ローラなどへの部材汚染を、エステルワックスの炭素数と示差走査熱量測定による発熱ピークを特定の値とすることで、低温定着性と部材汚染抑制を両立する技術が開示されている。
また、特許文献2では、スチレンアクリル系共重合体とエステルワックスを含有するトナーにおいて、熱重量分析による重量減少率を特定の範囲とすることで低温定着性と画像形成装置内の汚染抑制を両立する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-197616号公報
特許6953280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、近年求められる長寿命と高画質の両立のレベルは大変高く、特許文献1および2に記載のこれら技術を用いても部材汚染の抑制は十分とは言い難い。
本発明の課題は、相溶性の高いエステルワックスを用いた場合においても、低温定着性と部材汚染を長期間にわたり両立できるトナーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、トナー粒子を有するトナーであって、
該トナー粒子が、結着樹脂及びエステルワックスを含有し、
該エステルワックスは、100℃において、該結着樹脂100.0質量部に対して2.0質量部以上相溶するものであり、
該トナー粒子表面には、シリカ微粒子と結着成分とを含有する凝集塊が存在し、
該凝集塊を有するトナー粒子の個数割合をCI(個数%)としたとき、該CIが1個数%以上15個数%以下であり、
下記超音波条件Aで処理した後のトナーにおける、該凝集塊を有するトナー粒子の個数割合をCa(個数%)とし、下記超音波条件Bで処理した後のトナーにおける、該凝集塊を有するトナー粒子の個数割合をCb(個数%)としたとき、
該Ci、該Ca、該Cbが、式(1)及び(2)を満たすことを特徴とするトナーに関する。
・超音波条件A:出力周波数30kHz、出力容量0.75W、照射時間300s
・超音波条件B:出力周波数30kHz、出力容量30W、照射時間300s0.90≦Ca/CI≦1.00 式(1)
0.05≦Cb/CI≦0.25 式(2)
【発明の効果】
【0006】
本発明により、相溶性の高いエステルワックスを用いた場合においても、低温定着性と部材汚染抑制を長期間にわたり両立できるトナーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
凝集塊を有するトナーの代表図である。
凝集塊を有するトナーの断面の模式図である。
凝集塊に含有されている結着成分の分散状態の確認方法において、得られた解析画像に対して、ImageJを用いて所定の処理を行うことで得られる画像の一例である。
図3の画像に、中点を基準点として、該基準点を通るように10°間隔に計18本の直線を画像の端部から端部まで線分を引いた画像の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明において、数値範囲を表す「○○以上××以下」や「○○~××」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。また、以下の説明において、トナー粒子表面に凝集塊が存在する前のトナー粒子を「トナーコア粒子」と称する場合がある。
【0009】
〔本発明の特徴〕
本発明のトナーはトナー粒子を有するトナーであって、
該トナー粒子が、結着樹脂及びエステルワックスを含有し、
該エステルワックスは、100℃において、該結着樹脂100.0質量部に対して2.0質量部以上相溶するものであり、
該トナー粒子表面には、シリカ微粒子と結着成分とを含有する凝集塊が存在し、
該凝集塊を有するトナー粒子の個数割合をCI(個数%)としたとき、該CIが1個数%以上15個数%以下であり、
下記超音波条件Aで処理した後のトナーにおける、該凝集塊を有するトナー粒子の個数割合をCa(個数%)とし、下記超音波条件Bで処理した後のトナーにおける、該凝集塊を有するトナー粒子の個数割合をCb(個数%)としたとき、
該Ci、該Ca、該Cbが、式(1)及び(2)を満たすことを特徴とする。
・超音波条件A:出力周波数30kHz、出力容量0.75W、照射時間300s
・超音波条件B:出力周波数30kHz、出力容量30W、照射時間300s
0.90≦Ca/CI≦1.00 式(1)
0.05≦Cb/CI≦0.25 式(2)
【0010】
本発明者らは、上記のような構成とすることで、エステルワックスを用いた低温定着性に優れたトナーにおいても、長期間の使用に伴う画像弊害の発生を抑制することができることを見出した。この理由の詳細は不明なるも、次のように推定している。
(【0011】以降は省略されています)

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