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公開番号
2024178607
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-25
出願番号
2023096875
出願日
2023-06-13
発明の名称
耐圧型管継手
出願人
NJT銅管株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F16L
37/133 20060101AFI20241218BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】被接続管体の接続に際して、火気を使用することなく、また専用工具を用いる必要のない、優れた耐圧性を確保しつつ、被接続管体の挿入抵抗を低く維持することの出来る、部品点数の少ない耐圧型管継手を提供する。
【解決手段】銅管22が挿入、固定される継手本体12と、銅管22の引き抜きを阻止する複数の係止爪14bを備えてなる規制リング14と、規制リング14よりも挿入孔24の軸方向外側に位置して、銅管22と挿入孔24との間をシールするO-リング18と、継手本体12に螺合せしめられ、かかる螺合の進行によりO-リング18を加圧・圧縮せしめる加圧ブッシュ20とを有する管継手10において、係止爪14bの基部を、銅管22の外表面に食い込む先端部より狭幅となる細幅部32とすると共に、細幅部32において屈曲せしめられて、銅管22の挿入方向前方側に傾斜させられるようにした。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
被接続管体がその管端から挿入されて、固定せしめられる挿入孔を、少なくとも一方の端部側に有する筒状の継手本体と;前記挿入孔に挿入せしめられる前記被接続管体の外表面に食い込んで、該被接続管体の引き抜きを阻止する弾性変形可能な複数の係止爪を、該挿入孔の周方向に所定間隔を隔てて位置するように備えてなる、該挿入孔内に位置固定に配設された規制リングと;該規制リングよりも前記挿入孔の軸方向外側に位置して、該挿入孔内に露呈するように配設され、該挿入孔内に挿入される前記被接続管体の外面に接して、該被接続管体の外面と前記挿入孔の内面との間をシールするO-リングからなるシール手段と;前記継手本体の被接続管体挿入側の端部に螺合せしめられ、かかる螺合の進行によって、前記O-リングを前記挿入孔の軸方向に加圧・圧縮せしめることにより、該O-リングを径方向内方に膨出させて、前記被接続管体の外面に対する圧着性を高める、前記挿入孔に挿入される該被接続管体の挿通孔が軸方向に形成された筒体形状の加圧ブッシュとを有する耐圧型管継手にして、
前記規制リングが、前記継手本体の前記挿入孔内に位置固定に保持される所定幅の円環板形状のリング本体を有し、該リング本体の内周部から該リング本体の中心に向かって一体的に延びるように、前記複数の係止爪が配設されてなり、且つ該複数の係止爪の少なくとも一つが、その基部において、前記被接続管体の外表面に食い込む先端部の幅より狭幅となる細幅部を有していると共に、該細幅部において屈曲せしめられて、前記被接続管体の挿入方向前方側に傾斜させられていることを特徴とする耐圧型管継手。
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【請求項2】
前記規制リングが、前記挿入孔の内面に設けられたネジ部に螺合されるネジカラー部材にて、該挿入孔内面に形成された段付き部に当接せしめられて、挟持・固定されていることを特徴とする請求項1に記載の耐圧型管継手。
【請求項3】
前記加圧ブッシュが、前記継手本体の被接続管体挿入側の端部内周部に設けたネジ部に螺合せしめられて、取り付けられるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の耐圧型管継手。
【請求項4】
前記加圧ブッシュが、その外周面においてローレット加工が施されており、そのローレット加工の部位を把持することにより、該加圧ブッシュの螺合操作が作業者の手によって行われ得るようになっていることを特徴とする請求項3に記載の耐圧型管継手。
【請求項5】
前記O-リングの複数が、隣接するO-リング間に環状のスペーサを介在せしめてなる形態において、前記挿入孔の軸方向に配列されていることを特徴とする請求項1に記載の耐圧型管継手。
【請求項6】
前記規制リングの配設位置よりも奥部側の前記挿入孔の内面に設けられ、該挿入孔内に挿入される前記被接続管体が当接させられて、その移動が阻止せしめられるストッパ手段が、設けられていることを特徴とする請求項1に記載の耐圧型管継手。
【請求項7】
前記継手本体の両端部に、前記挿入孔がそれぞれ設けられており、それら挿入孔に対して、それぞれ、前記規制リングと前記シール手段と前記加圧ブッシュとを用いて、前記被接続管体が挿入、固定せしめられることによって、2本の被接続管体が連結されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の耐圧型管継手。
【請求項8】
前記被接続管体が、19mm以上の管外径を有する大径の管体であることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の耐圧型管継手。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐圧型管継手に係り、特に、空調機器における冷媒配管の如き、流体が高い圧力下で流通せしめられる配管の接続に好適に用いられ得る耐圧型の管継手構造に関するものである。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、液体や気体等の流体を輸送する配管を、別の配管に接続したり、また目的とする機器に接続したりするために、ソケット、アダプタ、チーズ、T字型、Y字型、クロス型、90°エルボ等と称される各種の管継手が、広く用いられてきており、例えば水道配管や温水機器接続用配管、空調機器における冷媒用配管等の接続工事が、そのような管継手を用いて行なわれてきている。
【0003】
ところで、この種の管継手においては、接続されるべき配管(被接続管)と継手との接続に際して、それらをろう付けにより固着せしめるろう付け手法を採用することが、一般的であったのであるが、その作業時に火気を使用する必要があるために、天井裏の如き配管現場での管接続作業には、採用し難いものであるところから、それら被接続管と継手との接続に際して、従来のろう付けの如き火気を使用することなく、それら両者を機械的(メカニカル)に接続する管継手構造が、種々提案されている。
【0004】
例えば、単に被接続管を差し込むだけで連結が可能な継手構造として、特開2000-249268号公報においては、パイプと継手本体とを接続する際に、継手本体に形成した雄ネジに、押圧体に形成した雌ネジを螺合させて、それら継手本体と押圧体との間に、ロックリング等を挟持、固定せしめ、そして、接続されるべきパイプを、かかる押圧体内を通じて継手本体内に挿入すると共に、パイプの外周面にロックリングの規制片を係合させて、かかるパイプの抜止めを図るようにした継手が、提案されている。また、特開2019-90503号公報においても、継手本体の開口部にキャップ部材を螺合せしめると共に、それら継手本体とキャップ部材との間にロックリングを挟持、固定した状態において、連結されるべき管体を、キャップ部材を通じて継手本体内に差し込み、その外周面にロックリングの爪を食い込ませるようにすることによって、かかる差し込まれた管体の引抜きを規制するようにした管継手構造が、明らかにされている。
【0005】
しかしながら、それら被接続管を差し込む方式の管継手構造にあっては、かかる被接続管内を流通せしめられる流体の漏洩を阻止すべく、継手本体と、押圧体又はキャップ部材との間におけるシールと共に、被接続管と、押圧体又はキャップ部材との間におけるシールを含む、少なくとも2ヶ所にシール手段を設ける必要があり、そのために、管継手構造におけるシール構造が複雑となることに加えて、継手本体に対する押圧体やキャップ部材の螺合が緩んで、漏れが発生したり、被接続管が脱落したりする恐れも、内在するものであった。
【0006】
また、特開2003-42369号公報においては、ワンタッチ継手として、筒状の継手本体の一方の開口部内に、O-リング及び規制リングを順次挿入して配置せしめ、更にリング状の保持部材を挿入してなる状態において、継手本体の開口部の端部を内側にかしめることによって、保持部材をかしめ固定してなる形態の継手構造が明らかにされ、かかる継手本体の開口部内に接続されるべきパイプを差し込むことにより、このパイプの外周面に、規制リングの規制舌の先端が食い込むようにして、かかるパイプの抜け止めが阻止されるようになっている。しかしながら、そこでは、パイプの差込み方向における下流側に、O-リングによるシール機構が配設されることとなるところから、パイプの差し込みによって規制リングを通過したパイプの外表面に擦傷が発生し、その傷が発生した表面において、O-リングによるシールが行なわれることとなるところから、シール特性が充分に発揮出来ないという問題を内在するものであった。
【0007】
しかも、上述の如き従来の挿入式の継手構造にあっては、継手本体の挿入孔に対して、被接続管を差し込むだけで、取り付けられ、この被接続管の引抜きに対する抵抗は、かかる被接続管の外周面に、ロックリングや規制リングの規制片乃至規制舌が食い込むことによって、実現されるものであるところから、空調機器における冷媒配管の如き、流体が高い圧力下で流通せしめられる配管において、その接続に必要とされる耐圧性や引抜き阻止力を、充分に発揮し難いという問題が、内在している。また、かかる被接続管の引抜き阻止力を高めるべく、ロックリングや規制リングを複数段に設置したり、或いはそれらロックリングや規制リングにおける規制片乃至規制舌を高硬質化したり、高強度化したりすると、被接続管の挿入抵抗が過大となり、作業者の手作業によって挿入することが困難となる問題が生ずる。特に、被接続管の管径が大きくなる程、かかる被接続管の挿入抵抗は大きくなるのである。具体的には、被接続管の管径(外径/呼び径)が22.22mm以上ともなると、標準的な一般男性の力では挿入出来ない程の挿入力が必要とされているのであって、例えば、管径が28.58mmの被接続管を挿入するためには、0.6kN以上の挿入力が必要とされることとなるために、作業者の素手によって被接続管を挿入することは、著しく困難なことであったのである。
【0008】
このため、本願出願人は、管外径が大径となる被接続管体であっても、作業者の通常の力を用いて接続作業が可能な耐圧型管継手として、特開2022-29434号公報において、継手本体の挿入孔内に位置固定に配設された規制リングの複数の係止爪を径方向外方に押し拡げるようにして、かかる規制リング内に、所定の誘導筒体を配置せしめて、目的とする被接続管体が挿入せしめられたときに、かかる被接続管体の端部にて、誘導筒体を押圧して、挿入孔の奥部に押し込むようにすることにより、そのような誘導筒体に代わって、被接続管体を規制リング内に嵌入位置せしめることによって、被接続管体の外表面に複数の係止爪を食い込ませて、被接続管体の固定、保持を行うようにした構造を提案した。これにより、そのような被接続管体の規制リング内への嵌入、配置作業が、作業者の手によって、比較的容易に且つ簡単に、そして迅速に、行なわれ得ることとなったのである。
【0009】
しかしながら、そのような誘導筒体を用いた耐圧型管継手においては、誘導筒体という特別の部材を準備する必要があり、そのために、管継手を構成する部品の点数が増加することとなり、従ってそれに基づくところのコスト上昇が避け得ないという問題があった。そして、それに加えて、管継手の継手本体の挿入孔内に、予め、誘導筒体を挿入して、規制リングの複数の係止爪を径方向外方に押し拡げるようにして、配置せしめる作業が必要となるのであって、またこの点においても、作業工程が増加する問題を内在するものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2000-249268号公報
特開2019-90503号公報
特開2003-42369号公報
特開2022-29434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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