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公開番号2024127314
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036390
出願日2023-03-09
発明の名称排気弁
出願人株式会社テイエルブイ
代理人
主分類F16K 24/04 20060101AFI20240912BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】簡易な構成でありながら、初期急速排気が可能であり、かつ反復的に自動排気する際の水(移送液体)の漏洩量を抑えることができる排気弁の提供。
【解決手段】
配管系統が移送水の移送を開始すると、弁室7内の初期空気は移送圧を受け、円柱弁体2に形成された大孔路4及び小孔路5を通過して矢印95方向に沿って内部連通路3に入り、流出口24から矢印96方向に沿って排気される(急速排気)。初期空気が排気された後、弁室7には流入口23から移送水が流入し、フロート10及び円柱弁体2は浮上して閉弁状態に至る。その後、移送される移送水に空気が混入した場合、空気は弁室7の上部に滞留し、フロート10及び円柱弁体2は自重によって下降する。これによって、小孔路5のみが排気路26から下側に露出し、空気は小孔路5を通過して流出口24から排気される(自動排気)。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
移送液体及び排出対象気体を移送する配管手段に接続される本体であって、当該配管手段に連通する入口部、当該入口部に連通する弁室部、及び当該弁室部に連通する出口部が形成され、当該入口部の側を一次側とし当該出口部の側を二次側とする流路が形成される本体、
前記本体に形成された往復移動路であって、前記弁室部と前記出口部との間に介在し、前記弁室部と前記出口部とを連通させる往復移動路、
前記往復移動路の内部に、往復移動が可能な状態で位置し、弁室部に滞留する移送液体の滞留量に応じて往復移動する往復移動手段であって、第1連通孔、及び当該第1連通孔よりも小径の第2連通孔が形成された往復移動手段、
を備えた排気弁であって、
前記往復移動路と前記往復移動手段との位置関係が初期の開放状態にあるとき、少なくとも前記第1連通孔を通じて前記弁室部と前記出口部とが連通し、
前記往復移動手段の移動によって、前記往復移動路と前記往復移動手段との位置関係が前記開放状態から小開状態に至ったとき、前記第1連通孔は前記往復移動路によって閉じられ、かつ前記第2連通孔を通じて前記弁室部と前記出口部とが連通し、
前記往復移動手段の移動によって、前記往復移動路と前記往復移動手段との位置関係が前記小開状態から閉塞状態に至ったとき、前記第1連通孔及び前記第2連通孔の双方が前記往復移動路によって閉じられて、前記弁室部と前記出口部との連通が遮断される、
ことを特徴とする排気弁。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
請求項1に係る排気弁において、
前記往復移動路は、円柱形状をなしており、
前記第1連通孔及び前記第2連通孔の双方又はいずれか一方は、前記往復移動路の中心線に対して軸心が前記一次側に傾斜した斜め孔である、
ことを特徴とする排気弁。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に係る排気弁において、
前記往復移動手段又は前記本体の少なくとも一方には、前記閉塞状態に位置するとき、前記弁室部と前記出口部との連通を遮断するシール手段が設けられている、
ことを特徴とする排気弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願に係る排気弁は、水等の液体移送配管に混入している空気等を自動的に排出する排気弁の構成に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
産業プラントには水を移送するための配管が設置されていることがある。この配管内に空気が混入すると、水の移送に支障が生じるため、適宜、空気を配管系統の外部に排出する必要がある。このために、配管には排気弁が接続される。排気弁は、配管内に混入した空気を配管外に排出するために自動的に開弁し、空気の排出後は水の漏洩を防止するために自動的に閉弁する。
【0003】
ところで、配管系統が移送を開始した直後は、配管内に空気が充満している。このため、排気弁には、水の移送中に混入する空気を反復的に繰り返し排出する自動排気の機能のほか、初期空気を可能な限り急速に排出するための初期急速排気の機能が求められる。
【0004】
このような自動排気機能と初期急速排気機能とを併有した排気弁として後記特許文献1に開示されたものがある。この排気弁は、本体1に取り付けられた蓋2に、第1弁座6と第2弁座7がねじ結合によって設けられている。この第1弁座6には小弁口8が形成され、第2弁座7には大弁口9が形成されている。本体1内の弁室3内にはフロート15が自由状態で配置されており、このフロート15の外表で小弁口8を直接、開閉させる。
【0005】
また、蓋2には、弁室3に向けて設けられたピン17によってレバー16が取り付けられている。ピン17は大弁口9近傍に配置されており、ピン17を支点としてレバー16は回転可能である。そして、レバー16には、大弁口9を開閉するための弁体18が設けられている。この弁体18は、スナップリング19を介して設けられている。レバー16のピン17側の一端部分は短冊形であり、他端部分はリング形を有しフロート15が出入りして小弁口8を開閉可能である。
【0006】
送水初期は、フロート15は下降して小弁口8を開放していると共に、レバー16が図において反時計回りに回転して、弁体18は大弁口9を開放している。これによって、配管系統が移送を開始した直後、初期空気は小弁口8と大弁口9の双方から急速に排出される。
【0007】
そして、初期空気の排出後、弁室3内に水が流入すると、その水位の上昇に従ってフロート15は浮上し、レバー16を持ち上げて弁体18で大弁口9を閉弁すると共に、フロート15の外表が小弁口8を直接、閉弁する。その後は、レバー16に取り付けられた弁体18は、スナップリング19の弾性によって大弁口9の閉弁を維持する。これに対して小弁口8は、弁室に流入する空気量に従って下降又は浮上するフロート15によって、開弁又は閉弁を反復的に繰り返して自動排気を行う。
【0008】
また、後記特許文献2には、次のような排気弁が開示されている。下本体2、上本体4及び円筒体6が本体を構成し、本体は流入口1、弁室5及び排気口3を有している。上本体4には、弁室5と排気口3とを連通させる連通孔12が形成された弁座部材11が取り付けられている。そして、連通孔12内には摺動自在に筒状の排気弁体13が位置している。この排気弁体13の下方にはフロート21が一体的に固定されており、排気弁体13の上方は上本体4に形成した孔部19に摺動自在に挿入されている。
【0009】
筒状の排気弁体13の中空部分である貫通孔15を通じ、弁室5と孔部19とは連通している。そして、排気弁体13の上端部分には、排気弁体13の移動方向に沿って長く形成された排気弁孔23、24、25が形成されている。
【0010】
水の移送が開始された場合、移送圧によって弁室5内の空気は、排気弁体13に形成された孔16、17、18から貫通孔15を通過して排気弁孔23、24、25を通り、排気口3から急速排出される。そして、弁室5内に水が流入してくると、弁室5内の水位の上昇に従ってフロート21が浮上すると共に排気弁体13も上昇し、排気弁孔23、24、25は孔部19内に位置して閉止され、水の排気口3への排出が防止される。その後、弁室5内の水に空気が混入した場合、水位の低下に従ってフロート21及び排気弁体13が下降することによって、空気は排気弁孔23、24、25を経て排気口3から自動排気される。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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