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公開番号2025034115
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140297
出願日2023-08-30
発明の名称配管支持具
出願人AWJ株式会社
代理人個人
主分類F16L 3/10 20060101AFI20250306BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】地震荷重に対するヒンジ機構の強度を確保しつつ、配管の表面を傷つけるおそれがない配管支持具を提供する。
【解決手段】本発明に係る配管支持具1は、バンド本体3aの他端にフック6を設けてあるとともに、バンド本体3bの他端にフック6が係止されるフック受け7を設けてあり、フック6は、バンド本体3aの他端からその幅方向中央で延びるフック側持ち出し部22とその先端に設けられたフック本体23とで構成してある。フック受け7は、受け側持ち出し基部32,32とそれらからそれぞれ延びる受け側持ち出し部33,33と該各受け側持ち出し部の先端を相互につなぐ受け本体34とで構成してあり、該受け本体にフック本体23が係止されるようになっている。受け側持ち出し部33,33は、バンド本体3bの湾曲外方側に凸となるようにかつ筒状にそれぞれ形成してあるとともに、それらの内側空間にフック本体23が収まるように構成してある。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
面外方向に湾曲形成されたバンド本体の一端から湾曲外方側に連結部を延設することでそれぞれ構成された一対のバンド片を備え、前記各バンド本体を湾曲内方側が対向する状態でそれらの間に配管が保持されるように配管挿通部として構成し、前記各連結部をそれらの間に挟み込まれた連結具にボルト接合できるように構成するとともに、前記各バンド本体のうち、一方のバンド本体の他端にフックを、該フックが係止されるフック受けを他方のバンド本体の他端にそれぞれ設けることで、前記一対のバンド片を互いに連結できるように構成してなる配管支持具において、
前記フックを、前記一方のバンド本体の他端からその幅方向中央で延びるフック側持ち出し部とその先端に設けられたフック本体とで構成するとともに、前記フック受けを、前記他方のバンド本体の他端に形成された切り欠きが挟み込まれる形で設けられた一対の受け側持ち出し基部から延びる一対の受け側持ち出し部と該各受け側持ち出し部の先端を相互につなぐ受け本体とで構成することとにより、前記一対の受け側持ち出し部の間に前記フック側持ち出し部が挿通された状態で前記フック本体が前記受け本体に係止されるように構成し、
前記一対の受け側持ち出し部を、前記他方のバンド本体の湾曲外方側に凸となるようにかつ筒状にそれぞれ形成するとともに、それらの内側空間に前記フック本体が収まるように構成したことを特徴とする配管支持具。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記一対の受け側持ち出し部を、それらの内周面が前記他方のバンド本体の内周面から連続的に延びるように構成した請求項1記載の配管支持具。
【請求項3】
前記一対の受け側持ち出し部を、それらの内周面が前記他方のバンド本体の外周面から連続的に延びるように構成した請求項1記載の配管支持具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、各種配管を吊りバンドあるいは立てバンドといった形で支持する際に用いられる配管支持具に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
空気調和設備工事や衛生設備工事においては、用途や目的に応じてさまざまな配管が用いられており、材質で分類すると概ね金属管と樹脂管に大別される。
【0003】
例えば、給水管には、ポリエチレンや硬質ポリ塩化ビニルで内面を被覆したライニング鋼管や、硬質ポリ塩化ビニル管、ポリエチレン管などの樹脂管が用いられており、給湯管には、ステンレス鋼管や耐熱性硬質ポリ塩化ビニルライニング鋼管が用いられている。
【0004】
これらの配管は、横走り管であれば、吊りバンドで天井や上階スラブから吊持し、立ち上がり管であれば、立てバンドで壁に固定することで建物内に設置されるが、これら吊りバンドあるいは立てバンドといった配管支持具は、帯状の鋼材を面外方向に環状に湾曲加工することでその内側に配管が挿通できるように構成された配管挿通部と、該配管挿通部の各端部から互いに対向するように放射方向にそれぞれ延設された一対の連結部とで構成してある。
【0005】
そして、かかる配管支持具は、上述した一対の連結部の間に天井面や上階床スラブ下面に固定された連結具の下端あるいは壁面に固定された連結具の先端を挟み込むとともに、上述した配管を配管挿通部に挿通した上、一対の連結部にボルトを挿通して締め付けることで、該配管を天井や上階床スラブから吊持し、あるいは壁に固定できるようになっている。
【0006】
ここで、吊りバンドや立てバンドは、開閉方式の違いによって、提灯式と蝶番式の概ね2種類に分類されており、提灯式は、配管挿通部が円環状に一体形成されていて、使用の際には、連結部付近を手で持って外方に開くことにより、配管挿通部の弾性変形あるいは塑性変形で連結部同士の間隔を拡げ、そこから配管を入れ込んだ後、逆方向に配管挿通部を閉じて連結部同士を元通りに対向させた上、上述したように連結具にボルト接合するようになっている。
【0007】
一方、蝶番式は、半円筒状をなす一対のバンド本体を、それらの一端に上述した連結部をそれぞれ延設するとともに、それらの他端をヒンジ機構を介して互いに連結することで配管挿通部を形成する構造になっていて、バンド本体あるいは連結部をそれぞれ手で持ってヒンジ廻りに外方に開き、連結部同士の間隔を拡げて配管を入れ込んだ後、逆方向に閉じて連結部同士を元通りに対向させ、上述したように連結具にボルト接合するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平9-152063号公報
特開2014-152793号公報
特開2000-46245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
蝶番式の吊りバンドのうち、特許文献1記載のヒンジ機構4に代表されるようなヒンジ機構は、半円状をなす一対のバンド本体、該特許文献の図2で言えば、吊りバンド5A,5Bのヒンジ側端部にピンを抱き込み可能な抱き込み部をそれぞれ設けた上、一方の抱き込み部が他方の抱き込み部に挟み込まれるように近接させて該各抱き込み部にピンを同軸に挿通することで構成されているものであって、バンド本体のヒンジ側端部を丸く湾曲加工させれば足りるため、安価な製造が可能であり、従来から広く採用されている、
【0010】
しかしながら、バンド本体のヒンジ側端部を丸く湾曲加工してあるだけなので、該湾曲加工部分にピンを介して引張荷重が作用すると、荷重の大きさによっては、その湾曲加工部分がほどけるように延び、その結果、バンド本体相互の連結が外れて配管が脱落する事態が起こり得る。
(【0011】以降は省略されています)

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