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公開番号
2025039466
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-21
出願番号
2023146580
出願日
2023-09-09
発明の名称
ボルトナットセット
出願人
個人
代理人
主分類
F16B
39/24 20060101AFI20250313BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】本発明は、緩みを生じないボルトナットセットを提供する。
【解決手段】ナット1と座金3の軸方向に切り欠き部や溝を加え、これを契合させることによりナットと座金の回転を同期させることにより、ねじ面を外部に露出させずに、ボルト2とそれに付随するレバーやフックの操作だけで工具を使用せず、繰り返し使用できる、ねじのゆるみを大幅に低減させるボルトナットセット。更に座金とボルトを容易に固定することによりボルトとナットの回転を同期させ、ねじ面を外部に露出させずに、ボルトとそれに付随するレバーやフックの操作だけで工具を使用せず、繰り返し使用できる、ねじ緩み止めを行うボルトナットセット。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
円周方向の一部に雌螺子部が形成され、かつ、円周方向の一部に第1嵌合部が形成されるナットと、前記円周方向へのモーメントを受け付けるモーメント入力部、かつ、前記雌螺子部に挿入される雄螺子部が形成されるボルトと、前記ナットと前記ボルトに挟まれ、貫通穴を備え、かつ、前記第1嵌合部と嵌合する第2嵌合部が形成される座金とを備えるボルトナットセットであって、
前記第1嵌合部、及び、前記第2嵌合部は、前記ナット、及び、前記座金の軸方向に形成され、前記ナットと前記座金を前記軸方向で嵌合させると、前記第1嵌合部、及び、前記第2嵌合部が契合し、前記ナット、又は、前記座金のいずれか一方が回転すると、前記回転が前記第1嵌合部、及び、前記第2嵌合部によって伝達されて、前記回転が生じたのとは異なる他方が前記回転に同期して回転し、前記ボルトは、前記貫通穴を通って、前記雄螺子部が前記雌螺子部に挿入され、前記モーメント入力部に前記モーメントを加えると、前記雄螺子部が前記雌螺子部に挿入していき、前記モーメント入力部と前記ナットの間に前記座金を挟むボルトナットセット。
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【請求項2】
前記ボルトは、頭部から半径方向に形成され、かつ、前記座金に引っ掛かる突起部が形成されるレバー部を更に備える請求項1に記載のボルトナットセット。
【請求項3】
前記座金は前記ボルトの頭部に引っ掛かるフックとフックを前記ボルトの頭部に固定するレバー部を備える請求項1に記載のボルトナットセット。
【請求項4】
前記第1嵌合部、及び、前記第2嵌合部は、切り欠き部、又は、溝である請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のボルトナットセット。
【請求項5】
前記雌螺子部、及び、前記雄螺子部は、M3からM20である請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のボルトナットセット。
【請求項6】
前記第1嵌合部、及び、前記第2嵌合部は、前記ナット、及び、前記座金にそれぞれ形成される切り欠き部であって、前記ナット、及び、前記座金の切り欠き部の幅は、2mmから15mmである請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のボルトナットセット。
【請求項7】
前記ナット、及び、前記座金の切り欠き部は、前記ナット、及び、前記座金にそれぞれ1か所又は2か所形成される請求項6に記載のボルトナットセット。
【請求項8】
スノーボードのハイバックのヒンジに使用される請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のボルトナットセット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は工具を使用することなく、容易に着脱することができ、緩みを生じることがないボルトナットセットに関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
本発明はボルトとナットにより構成されるボルトナットセットに関するものである。
ねじは使用している箇所の振動や回転、旋回、揺動などの動作によって緩みが発生することがあり、特に回転や旋回、揺動の支点軸にねじを使用した場合、回転、旋回、揺動動作により、ねじに回転方向のトルクがかかりねじが緩みやすくなる。
緩みを防止するためにダブルナット等の構造が考えられるが、ナット側を操作するためにねじ面が露出しねじの劣化が進みやすい。
また、多くは操作する箇所が複数になり、そのために構造を理解する必要があり、多くは締めこむための工具が必要になる。
【0003】
改善策として特許文献1は皿状をなす座金の外周斜縁を両側方より加圧折曲し、弛み止めとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実公昭46-016665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の技術は、ねじの緩みが生じる。具体的には、従来の技術では、使い続けていると、ボルトナットセットにおいて、ボルトとナットの間がねじ締めされても、ねじが緩み、工具で再度ねじを締める作業を要する。特に、スノーボード等の雪山では、工具の調達が困難な場合もある。
本発明は、緩みを生じないボルトナットセットを提供するのを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、ナットと座金の軸方向に切り欠き部や溝を加え、これを契合させることによりナットと座金の回転を同期させ、これによってナットとボルトの回転を同期させる。さらに座金とボルトをレバーで容易に回転止めを行うことにより、ボルトとナットの回転を同期させるものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、緩みを生じないボルトナットセットが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
比較例のねじの構造である。
図2から図10は本発明の構造である。図2はボルトナットセットの実施方法を示した説明図である(実施例1)
図3にナットの部品図を示す。
図4にナットの溝の詳細図を示す。
図5に座金の部品図を示す。
図6に座金の溝の詳細図を示す。
図7はボルトナットセットの実施方法を示した説明図である。(実施例2)
図8は図7に示す構造の座金の部品図を示す。
図9は図7に示す構造のボルト及びレバーの部品図を示す。
図10はボルトナットセットの実施方法を示した説明図である。(実施例3)
図11はボルトナットセットの実施方法を示した説明図である。(実施例4)
図12はボルトナットセットの実施方法を示した説明図である。(実施例5)
図13はスノーボードのハイバックのヒンジのねじの構造の比較例である。
図14はスノーボードのハイバックのヒンジのねじの構造に本発明に示すボルトナットセットを適用した例である。
図15は比較例と実施例1と実施例2のねじの緩みに関する実験結果である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付する図面を参照し、具体例を説明する。なお、実施形態は、以下に説明する具体例に限られない。
【0010】
[比較例]
図1は、以下、重力方向を「Z軸方向」とする。そして、Z軸方向に対し、直交する軸の方向を「X軸方向」、及び、「Y軸方向」とする。また、X-Y平面が水平面となる。したがって、X軸方向とY軸方向は直交する関係となる。
また、以下の説明では、Z軸方向がねじの「軸方向」と一致する。
(【0011】以降は省略されています)
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