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公開番号
2025098428
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2023214543
出願日
2023-12-20
発明の名称
電磁弁
出願人
株式会社不二工機
代理人
主分類
F16K
31/06 20060101AFI20250625BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】部品点数を削減しかつ製造工程を簡単にできるとともに、弁体とストッパとの間の隙間を確保できるキック式の電磁弁を提供すること。
【解決手段】電磁弁1のプランジャ60は、パイロット弁口105側の端面に形成された凹部61と、吸引子50側の端面から凹部61まで延びる孔63を有する。凹部61にストッパ62が設けられる。コイルばね90は、孔63に配置され、弁体80をストッパ62側に付勢する。孔63は、プランジャ60の上部の第1の孔部64と、下部の第2の孔部65を有する。第2の孔部65の内径は、第1の孔部64より小さい。コイルばねは、第1の孔部64に配置され、第1の孔部64の第2の孔部65側の端面に当接する径を有するプランジャ付勢部91、及び、プランジャ付勢部91より小径であり、第2の孔部65に収容されて弁体80に当接する弁体付勢部92を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
弁口及び弁座を有する弁本体と、
少なくとも一端に開口を有し、前記一端が前記弁口に対向した姿勢で前記弁本体に固定されるパイプと、
前記パイプの外側に配置された電磁コイルと、
前記パイプ内に固定された吸引子と、
前記パイプ内の前記吸引子に対して前記弁口側に配置されたプランジャであって、前記弁口側の第1の端面に形成された凹部、及び、前記吸引子側の第2の端面から前記凹部まで延びるプランジャ孔を有するプランジャと、
前記凹部に収容され、前記凹部内を前記プランジャの移動方向に移動可能な弁体と、
前記プランジャに設けられ、前記凹部の開口から前記弁体が脱落することを防止するストッパと、
前記プランジャ孔に配置され、一端が前記吸引子に当接し他端が前記弁体に当接して前記弁体を前記ストッパ側に付勢するコイルばねと、
を備え、
前記弁体は、前記ストッパに当接する位置と前記ストッパから退避した位置の間で移動可能であり、
前記プランジャ孔は、前記プランジャの前記第2の端面から前記第1の端面に向かう中途部までの第1の孔部と、前記第1の孔部から前記凹部までの、内径が前記第1の孔部より小さい第2の孔部とを有し、
前記コイルばねは、前記第1の孔部に配置され、前記第1の孔部の前記第2の孔部側の端面に当接する径を有するプランジャ付勢部と、前記プランジャ付勢部より小径であり、前記第2の孔部に収容されて前記弁体に当接する弁体付勢部を有し、前記プランジャ付勢部のばね荷重は前記弁体付勢部のばね荷重より大きい、
電磁弁。
続きを表示(約 180 文字)
【請求項2】
前記弁本体内に収容され、前記弁本体内をパイロット弁室と主弁室とに仕切り、かつ、前記主弁室と前記パイロット弁室とを連通する貫通孔を有する主弁体を備え、
前記弁本体内に、前記主弁体によって開閉される主弁口と、前記主弁体が着座する主弁座とが形成され、
前記弁口は、前記貫通孔の前記パイプ側の開口である
請求項1に記載の電磁弁。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁弁に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば冷凍サイクルの流路に電磁弁を設け、この電磁弁を開閉することで流路を切り換える技術が知られている。電磁弁としては、いわゆるキック式の電磁弁が知られており、キック式の電磁弁は、例えば以下の構成を有している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
すなわち、キック式の電磁弁では、プランジャの先端面に形成された凹部に弁体が配置されている。凹部の開口には、弁体の抜け止めの為のカシメや押さえ板等のストッパが設けられている。弁体のプランジャの軸方向に沿う寸法は、弁体が凹部の底面に当接した状態において弁体とストッパの間に隙間を有する寸法に設定されている。凹部の底面と弁体との間には弁体用ばねが設けられており、弁体用ばねは弁体をストッパに向かって付勢している。
【0004】
このような構成を有するキック式の電磁弁は、閉弁状態ではプランジャを閉弁側に付勢するプランジャ用ばねによって、弁体が弁座に押圧されている。弁体が弁座に押圧されることで、弁体用ばねが縮み、ストッパと弁体の間に隙間が構成される。
【0005】
電磁弁のコイルに通電されることでプランジャが開弁側に移動を開始した後、着座状態の弁体とストッパの間の隙間分プランジャが移動する間は、弁体は弁体用ばねの付勢力によって弁座に押圧された状態が維持される。プランジャが上述の隙間分移動を完了すると、ストッパが弁体に衝突する。このように、速度を持ったプランジャがストッパを介して弁体に衝突することにより生じる衝撃力を利用して、弁体をスムーズに弁座から離間させることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-213635号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した、キック式の電磁弁には以下の問題があった。すなわち、電磁弁は、プランジャを付勢するプランジャ用ばね、及び、弁体を付勢する弁体用ばねを備える為、部品点数が多くなるという問題がある。
【0008】
さらに、プランジャに弁体を取り付ける為に、弁体で弁体用ばねを押圧した状態を維持しながら凹部の開口にストッパを設ける必要があり、プランジャに弁体を取り付ける作業が面倒であるという問題がある。
このような問題に対して、プランジャにその軸方向に貫通する孔を形成し、この孔に一本のコイルばねを配置し、このコイルばねで弁体を押圧する構成も考えられる。この構成の場合、ばねは一本となるが、プランジャを押圧するばねがないことから、プランジャがその軸方向にフリーとなる。プランジャがフリーとなることで、取付姿勢や振動等により、プランジャが開弁側に移動してしまい、キック式とする為の弁体とストッパとの間の隙間を確保できなくなる、という問題がある。さらに、プランジャの振動により異音が生じるという問題がある。
【0009】
本発明は、部品点数を削減しかつ製造工程を簡単にできるとともに、弁体とストッパとの間の隙間を確保できるキック式の電磁弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の電磁弁は、弁本体と、パイプと、電磁コイルと、吸引子と、プランジャと、弁体と、ストッパと、コイルばねと、を備える。前記弁本体は、弁口及び弁座を有する。前記パイプは、少なくとも一端に開口を有し、前記一端が前記弁口に対向した姿勢で前記弁本体に固定される。前記電磁コイルは、前記パイプの外側に配置されている。前記吸引子は、前記パイプ内に固定されている。前記プランジャは、前記パイプ内の前記吸引子に対して前記弁口側に配置されている。前記プランジャは、前記弁口側の第1の端面に形成された凹部と、前記吸引子側の第2の端面から前記凹部まで延びるプランジャ孔を有する。前記弁体は、前記凹部に収容され、前記凹部内を前記プランジャの移動方向に移動可能である。前記ストッパは、前記プランジャに設けられ、前記凹部の開口から前記弁体が脱落することを防止する。前記コイルばねは、前記プランジャ孔に配置され、一端が前記吸引子に当接し他端が前記弁体に当接して前記弁体を前記ストッパ側に付勢する。前記弁体は、前記ストッパに当接する位置と前記ストッパから退避した位置の間で移動可能である。前記プランジャ孔は、前記プランジャの前記第2の端面から前記第1の端面に向かう中途部までの第1の孔部と、前記第1の孔部から前記凹部までの、内径が前記第1の孔部より小さい第2の孔部とを有する。前記コイルばねは、前記第1の孔部に配置され、前記第1の孔部の前記第2の孔部側の端面に当接する径を有するプランジャ付勢部、及び、前記プランジャ付勢部より小径であり、前記第2の孔部に収容されて前記弁体に当接する弁体付勢部を有する。前記プランジャ付勢部のばね荷重は、前記弁体付勢部のばね荷重より大きい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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