TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025017810
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023121076
出願日
2023-07-25
発明の名称
弁装置
出願人
株式会社ミクニ
代理人
個人
主分類
F16K
1/34 20060101AFI20250130BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】弁座と接触する弾性シール部材及び弾性シール部材を固定する弁基材により形成された弁体を備える構成において、弾性シール部材と弁基材の接合を確実にして、所期の機能を維持できる弁装置を提供する。
【解決手段】流体を通す上流側通路12a及び下流側通路13a,14a,上流側通路と下流側通路の間に介在する弁座11d,11eを画定するハウジング10と、所定の軸線Sに沿って往復動するシャフト60と、シャフトに固定され弁座に対して着座及び離脱する弁体20,30を備えた弁装置において、弁体20,30は、凹凸面を有しシャフトに固定された弁基材21,31と、凹凸面を含む領域を介して弁基材に固定され着座時に弁座に接触する弾性シール部材22,32を含む。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
流体を通す上流側通路及び下流側通路,前記上流側通路と前記下流側通路の間に介在する弁座を画定するハウジングと、
所定の軸線に沿って往復動するシャフトと、
前記シャフトに固定され前記弁座に対して着座及び離脱する弁体と、
を備えた弁装置であって、
前記弁体は、凹凸面を有し前記シャフトに固定された弁基材と、前記凹凸面を含む領域を介して前記弁基材に固定され前記弁座に対して着座するときに前記弁座に接触する弾性シール部材を含む、
ことを特徴とする弁装置。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記弁基材は、前記シャフトに固定されたハブ部と、前記ハブ部の外周から前記軸線に垂直な径方向に延出すると共に前記凹凸面が形成された円環状板部を含み、
前記弾性シール部材は、前記円環状板部を覆うように接合されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項3】
前記弾性シール部材と前記ハブ部とは、前記軸線方向において同一の厚さ寸法に形成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の弁装置。
【請求項4】
前記弁基材は、前記軸線方向の両面において、前記軸線を中心とする同心円状の複数の円環状突条部を含み、
前記複数の円環状突条部により画定される頂部と谷部により、前記凹凸面が画定されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項5】
前記谷部は、湾曲凹面をなすように形成されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の弁装置。
【請求項6】
前記頂部は、湾曲凸面をなすように形成されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の弁装置。
【請求項7】
前記弾性シール部材は、前記弁基材に対してモールド成形されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項8】
前記弁体は、前記軸線回りに回転対称でかつ前記軸線に垂直な面に対して面対称に形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項9】
前記下流側通路は、前記上流側通路から分岐する第1下流側通路及び第2下流側通路を含み、
前記弁座は、前記第1下流側通路に臨む第1弁座及び前記第2下流側通路に臨む第2弁座を含み、
前記弁体は、前記軸線方向において互いに離隔して配置され,前記第1弁座に対応する第1弁体及び前記第2弁座に対応する第2弁体を含む、
ことを特徴とする請求項1ないし8いずれか一つに記載の弁装置。
【請求項10】
前記第1弁体及び前記第2弁体は、同一形状をなす、
ことを特徴とする請求項9に記載の弁装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、弁座に着座して閉弁する弁体を備えた弁装置に関し、特に、弁座に接触する弾性シール部材及び弾性シール部材を固定する弁基材により形成された弁体を備えた弁装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の弁装置としては、流入路,流出路,及び流入路と流出路の間に介在する平面状の弁座とを有するハウジング(湾曲管,弁箱)と、ハウジング内において往復動する弁軸に一体的に形成された弁体(弁基材)と、閉弁時に弁座に接触するべく弁体に被着された平板状のパッキン部材と、弁体を閉弁方向に付勢するバネ体を備えた、逆止弁が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
この逆止弁において、パッキン部材は、弁体(弁基材)の平坦面に対して面状に被着されているため、弁座への着座と離脱を繰り返すと、弁体との間に隙間が生じてシール性が損なわれ、又、弁体から剥がれ落ちる虞がある。
【0003】
他の弁装置としては、吸気ポート,排気ポート,吸気ポートと排気ポートの間に介在する弁座を有するハウジングと、ハウジング内において往復動するシャフトと、シャフトの端部に固定された弁部材(弁基材)と、閉弁時に弁座に接触するべく弁部材を覆うように設けられたゴム部材(弾性シール部材)と、弁部材を閉弁方向に付勢する圧縮スプリングと、シャフトに固定された可動鉄心,固定鉄心,及び電磁コイルを含むソレノイドを備えた、電磁制御弁が知られている(例えば、特許文献2を参照)。
この電磁制御弁において、弁部材は両面が平坦面をなす円板状に形成され、ゴム部材は弁部材の一方の平坦面及び外周面を覆うと共に、弁座に対向する平坦面の外周縁領域を覆うように形成されている。したがって、ゴム部材が、弁座への着座と離脱を繰り返すと、弁部材との間に隙間が生じてシール性が損なわれ、又、弁部材から剥がれ落ちる虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-75357号公報
特開昭62-56679公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、弁座と接触する弾性シール部材及び弾性シール部材を固定する弁基材により形成された弁体を備える構成において、弾性シール部材と弁基材の接合を確実にして、所期の機能を維持できる、弁装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の弁装置は、流体を通す上流側通路及び下流側通路,上流側通路と下流側通路の間に介在する弁座を画定するハウジングと、所定の軸線に沿って往復動するシャフトと、シャフトに固定され弁座に対して着座及び離脱する弁体とを備えた弁装置であって、弁体は、凹凸面を有しシャフトに固定された弁基材と、凹凸面を含む領域を介して弁基材に固定され弁座に対して着座するときに弁座に接触する弾性シール部材を含む、構成となっている。
【0007】
上記弁装置において、弁基材は、シャフトに固定されたハブ部と、ハブ部の外周から軸線に垂直な径方向に延出すると共に凹凸面が形成された円環状板部を含み、弾性シール部材は、円環状板部を覆うように接合されている、構成を採用してもよい。
【0008】
上記弁装置において、弾性シール部材とハブ部とは、軸線方向において同一の厚さ寸法に形成されている、構成を採用してもよい。
【0009】
上記弁装置において、弁基材は、軸線方向の両面において、軸線を中心とする同心円状の複数の円環状突条部を含み、複数の円環状突条部により画定される頂部と谷部により、凹凸面が画定されている、構成を採用してもよい。
【0010】
上記弁装置において、谷部は湾曲凹面をなすように形成されている、構成を採用してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
他の特許を見る