TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025093775
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209642
出願日2023-12-12
発明の名称ダンパ
出願人カヤバ株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/32 20060101AFI20250617BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】極低速で収縮作動する際であっても不足なく減衰力を発生可能なダンパを提供する。
【解決手段】本発明のダンパDは、シリンダ1と、シリンダ1内に挿入されるロッド2と、シリンダ1内を伸側室R1と圧側室R2とに区画するピストン3と、シリンダ1との間に伸側通路EPを形成する第1筒5と、シリンダ1との間に圧側通路CPを形成する第2筒6と、第1筒5および第2筒6との間に液体を貯留するタンクTを形成する外筒4と、タンクTから伸側室R1へ向かう液体の流れのみを許容する伸側吸込通路ESと、タンクTから圧側室R2へ向かう液体の流れのみを許容する圧側吸込通路CSと、伸側通路EPを介して伸側室R1からタンクTへ向かう液体の流れに抵抗を与える伸側減衰バルブEVと、圧側通路CPを介して圧側室R2からタンクTへ向かう液体の流れに対して抵抗を与える圧側減衰バルブCVとを備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダと、
前記シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるロッドと、
前記シリンダ内に移動可能に挿入されるとともに前記ロッドに連結されて前記シリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するピストンと、
前記シリンダの外周側に配置されて前記シリンダとの間に前記伸側室に連通される伸側通路を形成する第1筒と、
前記シリンダの外周側に配置されて前記シリンダとの間に前記圧側室に連通される圧側通路を形成する第2筒と、
前記第1筒および前記第2筒の外周側に配置されて前記第1筒および前記第2筒との間に液体を貯留するタンクを形成する外筒と、
前記タンクから前記伸側室へ向かう液体の流れのみを許容する伸側吸込通路と、
前記タンクから前記圧側室へ向かう液体の流れのみを許容する圧側吸込通路と、
前記伸側通路を介して前記伸側室から前記タンクへ向かう液体の流れに対して抵抗を与える伸側減衰バルブと、
前記圧側通路を介して前記圧側室から前記タンクへ向かう液体の流れに対して抵抗を与える圧側減衰バルブとを備えた
ことを特徴とするダンパ。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記シリンダは、
外周に設けられて前記第1筒との間に前記伸側通路を形成する伸側凹部と、
外周に設けられて前記第2筒との間に前記圧側通路を形成する圧側凹部と、
前記伸側凹部と前記圧側凹部との間から径方向外側へ突出して前記伸側凹部と前記圧側凹部とを仕切る凸部とを有する
ことを特徴する請求項1に記載のダンパ。
【請求項3】
前記外筒は、内外を連通する第1孔および第2孔を有し、
前記第1筒は、前記第1孔に対向して内周が前記伸側通路に連通される第1ボス部を有し、
前記第2筒は、前記第2孔に対向して内周が前記圧側通路に連通される第2ボス部を有し、
前記第1孔および前記第1ボス部内に挿通される伸側パイプを介して前記外筒の外側に設置される伸側減衰バルブを前記伸側通路へ連通するとともに、前記第1孔内であって前記伸側パイプの外方を介して前記伸側減衰バルブを前記タンクに連通し、
前記第2孔および前記第2ボス部内に挿通される圧側パイプを介して前記外筒の外側に設置される圧側減衰バルブを前記圧側通路へ連通するとともに、前記第2孔内であって前記圧側パイプの外方を介して前記圧側減衰バルブを前記タンクに連通する
ことを特徴とする請求項2に記載のダンパ。
【請求項4】
前記第1筒と前記第2筒とは、互いに向き合う端部同士を突き当てられて当接するとともに、互いに向き合う端部の外周に周方向への位置合わせ用の平面を有し、
当該平面に取り付けられる永久磁石を備えた
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のダンパ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ダンパに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種のダンパは、設置対象に利用されて設置対象の振動を抑制する目的で使用される。ダンパとしては、たとえば、鉄道車両に車体の進行方向に対して左右方向の振動を抑制すべく、車体と台車との間に介装されて使用されるものが知られている。
【0003】
このようなダンパは、たとえば、シリンダと、シリンダを覆ってシリンダとの間にタンクを形成する外筒と、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内をロッド側室とピストン側室とに区画するピストンと、シリンダ内に挿入されてピストンに連結されるロッドと、シリンダの一端とアウターチューブの一端とを閉塞するとともに内周にロッドが挿通されるロッドガイドと、シリンダの他端とアウターチューブの他端とを閉塞するボトムキャップと、ボトムキャップに保持されてロッド側室とタンクとを連通する通路と当該通路の途中に設けられる可変リリーフ弁とを有するバルブユニットとを備えている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-84841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のダンパでは、鉄道車両の左右方向の振動を抑制するべく、可変リリーフ弁の開弁圧を一定にした状態では、ストローク速度が同じであれば伸縮両側で減衰力が等しくなるように設定している。そのため、従来のダンパでは、伸長しても収縮してもストローク量が同じであればシリンダ内からタンクへ排出されて可変リリーフ弁を通過する作動油の油量が等しくなるように、ロッドの断面積をピストンの断面積の2分の1にしている。
【0006】
また、従来のダンパは、収縮作動時にロッドのシリンダ内への侵入によってシリンダ全体が昇圧されて収縮作動を妨げる減衰力を発生する構造となっているため、収縮作動する際にはシリンダ内の作動油の全量が圧縮される。
【0007】
このように構成された従来のダンパは、収縮作動する場合もストローク速度がある程度高い場合には問題なく減衰力を発生できるが、ダンパ内に充填される作動油には気体が溶け込んでいて作動油が見掛け上弾性を示すことから収縮作動時に極低速でストロークすると減衰力が不足する場合がある。
【0008】
このような現象を回避するには、シリンダ内径を大きくしてピストンの受圧面積を大きくすることが考えられるが、ダンパが設置されるスペースには制約があるためにダンパの外径を大きくできない場合も多く、また、前述した通り従来のダンパではシリンダ内径を大きくするとロッド外径も大きくせざるを得ず、極低速で収縮作動する際の減衰力を高めることが難しい。
【0009】
そこで、本発明は、極低速で収縮作動する際であっても不足なく減衰力を発生可能なダンパの提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記した目的を達成するため、本発明のダンパは、シリンダと、シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるロッドと、シリンダ内に移動可能に挿入されるとともにロッドに連結されてシリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するピストンと、シリンダの外周側に配置されてシリンダとの間に伸側室に連通される伸側通路を形成する第1筒と、シリンダの外周側に配置されてシリンダとの間に圧側室に連通される圧側通路を形成する第2筒と、第1筒および第2筒の外周側に配置されて第1筒および第2筒との間に液体を貯留するタンクを形成する外筒と、タンクから伸側室へ向かう液体の流れのみを許容する伸側吸込通路と、タンクから圧側室へ向かう液体の流れのみを許容する圧側吸込通路と、伸側通路を介して伸側室からタンクへ向かう液体の流れに対して抵抗を与える伸側減衰バルブと、圧側通路を介して圧側室からタンクへ向かう液体の流れに対して抵抗を与える圧側減衰バルブとを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

カヤバ株式会社
緩衝器
8日前
カヤバ株式会社
緩衝器
8日前
カヤバ株式会社
ダンパ
21日前
カヤバ株式会社
ダンパ
21日前
カヤバ株式会社
バルブユニット
13日前
カヤバ株式会社
ポンプの取付構造
1か月前
カヤバ株式会社
データ取得システム、データ取得方法及びプログラム
12日前
個人
ホース保持具
3か月前
個人
差動歯車用歯形
19日前
個人
トーションバー
3か月前
株式会社不二工機
電磁弁
13日前
個人
ボルトナットセット
3か月前
株式会社不二工機
電磁弁
2か月前
個人
回転式配管用支持具
4か月前
株式会社オンダ製作所
継手
5か月前
個人
ベルトテンショナ
4か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
8日前
株式会社ミクニ
弁装置
5か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
4か月前
株式会社三協丸筒
枠体
3か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
8日前
株式会社ミクニ
弁装置
5か月前
カヤバ株式会社
ダンパ
21日前
カヤバ株式会社
ダンパ
21日前
協和工業株式会社
空気弁
5か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
1か月前
カヤバ株式会社
緩衝装置
5か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
1か月前
日東電工株式会社
断熱材
3か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
5か月前
株式会社フジキン
ボールバルブ
1か月前
日東精工株式会社
樹脂被覆ねじ
4か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
1か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
3か月前
株式会社ノーリツ
分配弁
2か月前
株式会社不二工機
電動弁
3か月前
続きを見る