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公開番号2025018903
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2024043598
出願日2024-03-19
発明の名称固定具
出願人株式会社能重製作所
代理人個人
主分類F16B 7/04 20060101AFI20250130BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】第1の棒状部材を容易に固定するとともに、固定部材を第1の棒状部材に強固に固定する。
【解決手段】固定具は、第1の棒状部材(12)に固定される固定部材(21)と、固定部材(21)に対し回動可能に取り付けられる可動部材(22)とを備え、固定部材(21)は、板部(24)と、第1のフランジ部(25)と、第2のフランジ部(26)と、棒状部材挿通部(27)とを備え、棒状部材挿通部(27)は、開口部(30)と、第1のフランジ部(25)に設けられる第1の係合部(31)と、第2のフランジ部(26)に設けられる第2の係合部(32)とを備え、可動部材(22)は、回動軸(23)で回動して開口部(30)を開閉可能で、可動部材(22)が開口部(30)を覆う状態では、第1の棒状部材(12)は、第1の係合部(31)及び第2の係合部(32)と可動部材(22)との間に挟持される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1の棒状部材に第2の棒状部材を固定する固定具であって、
前記第1の棒状部材に固定される固定部材と、前記固定部材に対し回動可能に取り付けられ、前記第2の棒状部材が固定される可動部材とを備え、
前記固定部材は、前記第1の棒状部材の軸方向に延びる板部と、前記板部の一端部から延出する第1のフランジ部と、前記板部の他端部から延出する第2のフランジ部と、前記第1の棒状部材が挿通される棒状部材挿通部とを備え、
前記棒状部材挿通部は、前記棒状部材挿通部に配置された前記第1の棒状部材を前記板部の面方向に露出させる開口部と、前記第1のフランジ部に設けられて前記第1の棒状部材に係合する第1の係合部と、前記第2のフランジ部に設けられて前記第1の棒状部材に係合する第2の係合部とを備え、
前記可動部材は、前記板部に設けられた回動軸を中心に回動して前記開口部を開閉可能であり、
前記可動部材が前記開口部を覆う状態では、前記第1の棒状部材は、前記第1の係合部及び前記第2の係合部と前記可動部材との間に挟持される固定具。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記第1の棒状部材はボルトであり、
前記第1の係合部及び前記第2の係合部は、前記第1の棒状部材の外周に沿う円弧形状の凹部であり、
前記第1の係合部と前記第2の係合部との距離は、前記第1の棒状部材のねじ部のピッチの整数倍である請求項1に記載の固定具。
【請求項3】
前記板部の板面に直交する方向に見た場合に、前記第1のフランジ部及び前記第2のフランジ部は、前記第1の棒状部材の軸線に対して直交する直交線に対し傾斜角を有して配置され、
前記傾斜角は、前記ねじ部のリード角に合わせて設定される請求項2に記載の固定具。
【請求項4】
前記第1の係合部及び前記第2の係合部は、その円弧形状における一端及び他端をそれぞれ備え、
前記一端は、前記第1の棒状部材の軸方向において前記ねじ部に当接する一端側当接面を備え、
前記他端は、前記第1の棒状部材の軸方向において前記一端側当接面とは反対側で前記ねじ部に当接する他端側当接面を備え、
前記傾斜角は、前記一端側当接面及び前記他端側当接面の両方が同時に前記ねじ部に当接する角度に設定される請求項3に記載の固定具。
【請求項5】
前記第1のフランジ部における前記板部とは反対側の端部から前記第2のフランジ部側に延出する第1のリブ、及び、前記第2のフランジ部における前記板部とは反対側の端部から前記第1のフランジ部側に延出する第2のリブの少なくともいずれかが設けられる請求項1から4のいずれかに記載の固定具。
【請求項6】
前記固定部材は、前記開口部の端縁から前記第1の棒状部材の外周に沿って前記棒状部材挿通部の内側に延びる内壁部を備える請求項1から4のいずれかに記載の固定具。
【請求項7】
前記可動部材は、前記固定部材に当接した状態で回動する当接部と、前記当接部に対し前記固定部材の外側に延出して前記第2の棒状部材が取り付けられる取付部とを備え、
前記当接部において前記取付部とは反対側の端部には、前記当接部が長手方向に小さくなるように切り欠かれた切り欠き部が設けられる請求項1から4のいずれかに記載の固定具。
【請求項8】
棒状部材に固定される固定具であって、
前記棒状部材に係合する固定部材と、前記固定部材に取り付けられ、前記固定部材との間で前記棒状部材を挟持するカバー部材とを備え、
前記固定部材は、前記棒状部材の軸方向に延びる板部と、前記板部から延出する第1のフランジ部と、前記第1のフランジ部に対し前記棒状部材の軸方向に離れた位置で前記板部から延出する第2のフランジ部と、前記棒状部材が挿通される棒状部材挿通部とを備え、
前記棒状部材挿通部は、前記棒状部材に沿って前記板部を切り欠いた開口部と、前記第1のフランジ部を前記板部側から凹状に切り欠いた第1受け部と、前記第2のフランジ部を前記板部側から凹状に切り欠いた第2受け部とを備え、
前記開口部の縁部には、前記棒状部材を径方向の両外側から挟む雌ねじ部が形成され、
前記固定部材と前記カバー部材との間に挟持された前記棒状部材は、前記第1受け部及び前記第2受け部に当接するとともに、前記棒状部材の外周のねじ部が前記雌ねじ部に係合している固定具。
【請求項9】
前記カバー部材は、前記棒状部材の外周面及び前記板部に当接する当接面を備え、前記板部は、前記当接面を受けるカバー受け面を備え、
前記カバー受け面からの前記第1受け部及び前記第2受け部の深さは、前記棒状部材の直径と同等に設定され、
前記雌ねじ部は、前記カバー受け面から前記第1受け部及び前記第2受け部の深さ方向に離間した位置に設けられる請求項8に記載の固定具。
【請求項10】
前記深さ方向において、前記雌ねじ部の位置と前記棒状部材の軸線の位置とが重複する請求項9に記載の固定具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、第1の棒状部材に第2の棒状部材を固定する固定具に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
吊りボルト(第1の棒状部材)にブレース材(第2の棒状部材)を固定する固定具であって、吊りボルトに固定される固定部材と、この固定部材に対し回動可能に取り付けられ、第2の棒状部材が固定される可動部材とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の構造では、板状の固定部材の側面に設けた係合部と可動部材との間に吊りボルトを挟持するため、固定部材を吊りボルトに容易に固定できる。また、可動部材は、固定部材の側面に設けられた回動軸を中心に回動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-12887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の固定具では、係合部が設けられる固定部材が板状であり、固定部材の剛性が低くなり易く、外力によって固定部材が変形することが考えられる。特に、上記回動軸を中心に固定部材の面方向に曲げ力が作用すると、固定部材が変形し易い。固定部材の板厚を大きくすれば剛性を向上できるが、重量が増加する。
【0005】
このような点に鑑み、本発明は、固定部材と可動部材とで第1の棒状部材を挟持して第1の棒状部材を容易に固定するとともに、固定部材の変形を抑制し、固定部材を第1の棒状部材に強固に固定できる固定具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1の棒状部材に第2の棒状部材を固定する固定具であって、前記第1の棒状部材に固定される固定部材と、前記固定部材に対し回動可能に取り付けられ、前記第2の棒状部材が固定される可動部材とを備え、前記固定部材は、前記第1の棒状部材の軸方向に延びる板部と、前記板部の一端部から延出する第1のフランジ部と、前記板部の他端部から延出する第2のフランジ部と、前記第1の棒状部材が挿通される棒状部材挿通部とを備え、前記棒状部材挿通部は、前記棒状部材挿通部に配置された前記第1の棒状部材を前記板部の面方向に露出させる開口部と、前記第1のフランジ部に設けられて前記第1の棒状部材に係合する第1の係合部と、前記第2のフランジ部に設けられて前記第1の棒状部材に係合する第2の係合部とを備え、前記可動部材は、前記板部に設けられた回動軸を中心に回動して前記開口部を開閉可能であり、前記可動部材が前記開口部を覆う状態では、前記第1の棒状部材は、前記第1の係合部及び前記第2の係合部と前記可動部材との間に挟持される固定具である。
【0007】
また、本発明は、棒状部材に固定される固定具であって、前記棒状部材に係合する固定部材と、前記固定部材に取り付けられ、前記固定部材との間で前記棒状部材を挟持するカバー部材とを備え、前記固定部材は、前記棒状部材の軸方向に延びる板部と、前記板部から延出する第1のフランジ部と、前記第1のフランジ部に対し前記棒状部材の軸方向に離れた位置で前記板部から延出する第2のフランジ部と、前記棒状部材が挿通される棒状部材挿通部とを備え、前記棒状部材挿通部は、前記棒状部材に沿って前記板部を切り欠いた開口部と、前記第1のフランジ部を前記板部側から凹状に切り欠いた第1受け部と、前記第2のフランジ部を前記板部側から凹状に切り欠いた第2受け部とを備え、前記開口部の縁部には、前記棒状部材を径方向の両外側から挟む雌ねじ部が形成され、前記固定部材と前記カバー部材との間に挟持された前記棒状部材は、前記第1受け部及び前記第2受け部に当接するとともに、前記棒状部材の外周のねじ部が前記雌ねじ部に係合している固定具である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の固定具によれば、固定部材と可動部材とで第1の棒状部材を挟持して第1の棒状部材を容易に固定するとともに、固定部材の変形を抑制し、固定部材を第1の棒状部材に強固に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1の実施の形態に係る固定具が用いられた天井の構造を示す側面図である。
吊りボルトに固定具が固定された状態を示す斜視図である。
固定具を示す斜視図である。
固定部材を上方側から見た平面図である。
固定部材の正面図である。
第1のフランジ部とねじ部との係合状態を示す図である。
吊りボルトに対する可動部材の取付角度を示す図である。
第2の実施の形態において第2の固定具が用いられた天井の構造を示す側面図である。
第2の固定具の正面図である。
第2の実施の形態の変形例を示す図である。
第3の実施の形態において第3の固定具が用いられた天井の構造を示す側面図である。
第3の固定具の分解斜視図である。
第3の固定具の斜視図である。
第3の固定具の斜視図である。
第4の実施の形態において固定部材を示す斜視図である。
第4の実施の形態の変形例1を示す図である。
第4の実施の形態の変形例2を示す図である。
第5の実施の形態において固定部材を示す斜視図である。
第6の実施の形態に係る固定具を示す正面図である。
固定具の分解斜視図である。
吊りボルトに固定された状態の固定具を示す正面図である。
吊りボルトに固定された状態の固定具を示す背面図である。
吊りボルトに固定された状態の固定具を上方から見た平面図である。
吊りボルトに固定された状態の固定具を側方から見た側面図である。
第7の実施の形態に係る固定具を示す正面図である。
固定具の分解斜視図である。
吊りボルトに固定された状態の固定具を示す正面図である。
吊りボルトに固定された状態の固定具を示す背面図である。
吊りボルトに固定された状態の固定具を上方から見た平面図である。
吊りボルトに固定された状態の固定具を側方から見た側面図である。
第8の実施の形態に係る固定具を示す正面図である。
第9の実施の形態に係る固定具が用いられた天井の構造を示す正面図である。
固定具を示す正面図である。
吊りボルトに固定された状態の固定具を示す正面図である。
吊りボルトに固定された状態の固定具を示す斜視図である。
第10の実施の形態に係る固定具が用いられた天井の構造を示す正面図である
固定具を下方側から見た斜視図である。
固定具を母材の軸方向に見た図である。
第11の実施の形態に係る固定具が用いられた天井の構造を側方から見た図である。
固定具を示す斜視図である。
第12の実施の形態において、吊りボルトに固定された状態の固定具を示す正面図である。
固定具の分解斜視図である。
吊りボルトに固定された状態の固定具を上方から見た平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本発明に従う固定具の実施形態について説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る固定具10が用いられた天井の構造を示す側面図である。
天井スラブ11には、吊りボルト12(第1の棒状部材)が設けられる。吊りボルト12は、所定間隔をあけて複数設けられる。吊りボルト12は、天井スラブ11の下面から下方へ鉛直に延出する棒状である。
(【0011】以降は省略されています)

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