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公開番号2025120725
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-18
出願番号2024015764
出願日2024-02-05
発明の名称転がり軸受
出願人株式会社不二越
代理人個人
主分類F16C 33/78 20060101AFI20250808BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】耐電食性能が高い転がり軸受を提供する。
【解決手段】転がり軸受1は、金属製の内輪2および外輪3と、内輪2と外輪3の間に配置された転動体4と、内輪2と外輪3の間の内部空間を封止する導電性シール6と、を有する。導電性シール6は、導電性ゴム61と板状の芯金62を備え、導電性ゴム61の内輪2側の端部と外輪3側の端部が、導電性ゴム61の復元力により内輪2と外輪3に保持され、芯金62は、導電性ゴム61の転動体4側に取り付けられ、芯金62の外輪3側の端部を折り曲げて形成された折曲部621において、芯金62の板面が外輪3と直に接する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
金属製の内輪および外輪と、
前記内輪と前記外輪の間に配置された転動体と、
前記内輪と前記外輪の間の内部空間を封止する導電性シールと、
を有し、
前記導電性シールは、導電性ゴムと板状の芯金を備え、
前記導電性ゴムの前記内輪側の端部と前記外輪側の端部が、前記導電性ゴムの復元力により前記内輪と前記外輪に保持され、
前記芯金は、前記導電性ゴムの前記転動体側に取り付けられ、
前記芯金の前記外輪側の端部を折り曲げて形成された折曲部において、前記芯金の板面が前記外輪と直に接することを特徴とする転がり軸受。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記折曲部は、前記芯金の前記外輪側の端部を180°折り曲げたものであることを特徴とする請求項1記載の転がり軸受。
【請求項3】
前記内輪と前記外輪に形成された溝内に、前記導電性ゴムの前記内輪側の端部と前記外輪側の端部が収容され、
前記外輪に形成された前記溝の壁面に、前記折曲部における前記芯金の板面が接することを特徴とする請求項1記載の転がり軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、転がり軸受に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
転がり軸受は、内輪と外輪の間に転動体を配置した環状の軸受部材である。図4は転がり軸受100を示す斜視図である。図5は図4の転がり軸受100の構成の一例を示す図であり、転がり軸受100の周方向と直交する断面を示した図である。転がり軸受100は、上記した内輪20、外輪30、転動体40に加え、保持器50、シール60、グリース70を具備して主要部が構成される。
【0003】
内輪20と外輪30は環状の部材である。内輪20と外輪30の対向面には、球状の転動体40を収容する転動面201、301がそれぞれ形成される。転動面201、301は、転動体40を転動させる面である。保持器50は、転動面201、301の間に配置された転動体40を転動可能に保持する。
【0004】
シール60は、内輪20と外輪30の間の内部空間を、転がり軸受100の軸方向の両側において封止する。転がり軸受100の軸方向は、図5の左右方向に対応する。シール60は、ゴム601と芯金602を有する。ゴム601の内輪20側の端部と外輪30側の端部は、ゴム601の弾性に伴う復元力によって内輪20と外輪30にそれぞれ保持される。これにより、シール60が内輪20と外輪30の間に嵌合する。グリース7は、シール60によって封止された内部空間に充填される。
【0005】
電気自動車等では、転がり軸受100がインバータ駆動モータの回転軸の支持等に用いられる。しかしながら、内輪20や外輪30と転動体40の間で通電が生じることで、内輪20や外輪30の転動面201、301に電食が発生し、異音等の原因となることがある。
【0006】
電食を防止する技術の一つに、転がり軸受100に導電性を付与し、転動体40を通過しないルートで電気を流すものがある。その具体例として、カーボンブラシなどの導電ブラシを転がり軸受100の本体と別に配置して電気を流すものや、特許文献1のように、導電性のシール60を介して内輪20と外輪30の間で電気を流すものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2010-7738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、導電ブラシとして用いられるカーボンブラシは非常に高価であり、摩耗によるダスト発生や取付構造の複雑さなどの課題もある。また、導電性のシール60では、カーボンブラック等を含有するゴム601を使用するが、耐電食性能を高めるためには、シール60の電気抵抗をより下げる必要がある。
【0009】
上記課題に鑑み、本発明は、耐電食性能が高い転がり軸受を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための本発明は、金属製の内輪および外輪と、前記内輪と前記外輪の間に配置された転動体と、前記内輪と前記外輪の間の内部空間を封止する導電性シールと、を有し、前記導電性シールは、導電性ゴムと板状の芯金を備え、前記導電性ゴムの前記内輪側の端部と前記外輪側の端部が、前記導電性ゴムの復元力により前記内輪と前記外輪に保持され、前記芯金は、前記導電性ゴムの前記転動体側に取り付けられ、前記芯金の前記外輪側の端部を折り曲げて形成された折曲部において、前記芯金の板面が前記外輪と直に接することを特徴とする転がり軸受である。
(【0011】以降は省略されています)

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