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公開番号2025166552
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-06
出願番号2024070651
出願日2024-04-24
発明の名称保持具
出願人株式会社パイオラックス
代理人個人
主分類F16B 7/04 20060101AFI20251029BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】防振性能を維持しつつ、長尺部材に外力が加わっても長尺部材間の位置関係を保持できる保持具を提供する。
【解決手段】保持具10は、取付部材に固定する取付部20と、取付部20から延出する第1ベース部材12と、第1ベース部材12に支持される第1弾性部材14と、取付部20から延出する第2ベース部材16と、第2ベース部材16に支持され、長尺部材を挟んだ状態で第1弾性部材14に対向して配置される第2弾性部材18と、を備える。第1ベース部材12は、第1弾性部材14に向かって突出する第1突起部を有する。第2ベース部材16は、第2弾性部材18に向かって突出する第2突起部を有する。第1突起部は、第1突起部の頂部から取付部に接近または離間するにつれて傾斜する第1傾斜面を有する。第2突起部は、第2突起部の頂部から取付部に接近または離間するにつれて傾斜する第2傾斜面を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
取付部材に取り付けられ、長尺部材を保持する保持具であって、
前記取付部材に固定する取付部と、
前記取付部から延出する第１ベース部材と、
第１ベース部材に支持される第１弾性部材と、
前記取付部から延出する第２ベース部材と、
前記第２ベース部材に支持され、前記長尺部材を挟んだ状態で前記第１弾性部材に対向して配置される第２弾性部材と、を備え、
前記第１ベース部材は、前記第１弾性部材に向かって突出する第１突起部を有し、
前記第２ベース部材は、前記第２弾性部材に向かって突出する第２突起部を有し、
前記第１突起部は、前記第１突起部の頂部から前記取付部に接近または離間するにつれて傾斜する第１傾斜面を有し、
前記第２突起部は、前記第２突起部の頂部から前記取付部に接近または離間するにつれて傾斜する第２傾斜面を有し、
前記第１弾性部材は、前記第１突起部が挿入されて、前記第１傾斜面に係合する傾斜面を形成した第１窪み部を有し、
前記第２弾性部材は、前記第２突起部が挿入されて、前記第２傾斜面に係合する傾斜面を形成した第２窪み部を有することを特徴とする保持具。
続きを表示（約 600 文字）【請求項２】
前記第１弾性部材は、少なくとも一対の前記長尺部材を保持可能に一対の凹部を有し、
前記第１突起部は、一対の前記凹部の間に形成され、
前記第１突起部は、前記第１ベース部材に沿う延出方向に見て一対の前記凹部のいずれか一方に重なる高さまで突出することを特徴とする請求項１に記載の保持具。
【請求項３】
前記第１ベース部材は、前記第１弾性部材に対向して前記第１ベース部材の延出方向に沿って延びる第１内面を有し、
前記第２ベース部材は、前記第２弾性部材に対向して前記第２ベース部材の延出方向に沿って延びる第２内面を有し、
前記第１傾斜面は、前記第１内面に連なって形成され、
前記第２傾斜面は、前記第２内面に連なって形成されることを特徴とする請求項１または２に記載の保持具。
【請求項４】
前記第１ベース部材は、第１貫通孔を有し、
前記第２ベース部材は、第２貫通孔を有し、
前記第１突起部は、前記第１ベース部材の幅方向に離間して一対形成され、
前記第２突起部は、前記第２ベース部材の幅方向に離間して一対形成され、
前記第１貫通孔は、一対の前記第１突起部の間に形成され、
前記第２貫通孔は、一対の前記第２突起部の間に形成されることを特徴とする請求項１または２に記載の保持具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、長尺部材を保持して取付パネルに取り付けられる保持具に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、ボディパネルに取り付けられ、長尺部材を保持する防振クランプが開示されている。この防振クランプは、長尺部材を保持する保持部と、ボディパネルのボルトに係止するための係止部とを有するクランプ本体と、クランプ本体の保持部を覆うようにクランプ本体に連結されるカバーと、長尺部材の第１の半周部分の側面を保持するようにクランプ本体に取り付けられた複数の第１のゴム部材と、長尺部材の第２の半周部分の側面を保持するように、カバーに取り付けられた複数の第２のゴム部材とを備える。ボディパネルに取り付けた状態でカバーは、ボディパネルに沿って配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１６－５６９２７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に記載の技術において、保持されている長尺部材が動くと、その動きの大きさおよび方向によっては、クランプ本体およびカバーに対してゴム部材がずれるおそれがある。そのため、複数の長尺部材の位置関係を保持できないおそれがある。
【０００５】
本発明の目的は、防振性能を維持しつつ、長尺部材に外力が加わっても長尺部材間の位置関係を保持できる保持具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、取付部材に取り付けられ、長尺部材を保持する保持具であって、取付部材に固定する取付部と、取付部から延出する第１ベース部材と、第１ベース部材に支持される第１弾性部材と、取付部から延出する第２ベース部材と、第２ベース部材に支持され、長尺部材を挟んだ状態で第１弾性部材に対向して配置される第２弾性部材と、を備える。第１ベース部材は、第１弾性部材に向かって突出する第１突起部を有する。第２ベース部材は、第２弾性部材に向かって突出する第２突起部を有する。第１突起部は、第１突起部の頂部から取付部に接近または離間するにつれて傾斜する第１傾斜面を有する。第２突起部は、第２突起部の頂部から取付部に接近または離間するにつれて傾斜する第２傾斜面を有する。第１弾性部材は、第１突起部が挿入されて、第１傾斜面に係合する傾斜面を形成した第１窪み部を有する。第２弾性部材は、第２突起部が挿入されて、第２傾斜面に係合する傾斜面を形成した第２窪み部を有する。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、防振性能を維持しつつ、長尺部材に外力が加わっても長尺部材間の位置関係を保持できる保持具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施例の開状態の保持具の斜視図である。
長尺部材を保持して取付パネルに取り付けられた状態の保持具の斜視図である。
実施例の閉状態の保持具の斜視図である。
図４（ａ）は、保持具の正面図であり、図４（ｂ）は、保持具の上面図である。
図４（ｂ）に示す保持具の線分Ａ－Ａ断面図である。
図４（ｂ）に示す保持具の線分Ｂ－Ｂ断面図である。
取付状態の保持具の作用を説明するための図である。
第１ベース部材を閉状態にさせる動作について説明するための図である。
第１弾性部材および第２弾性部材を外した状態の保持具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
図１は、実施例の開状態の保持具１０の斜視図である。保持具１０は、長尺部材を取付部材に取り付けるために用いられる。例えば、保持具１０は、取付パネルに配管を固定するために使用される。長尺部材として配管や棒状体がある。
【００１０】
保持具１０は、第１ベース部材１２、第１弾性部材１４、第２ベース部材１６、第２弾性部材１８、取付部２０および保持部２２を備える。第２ベース部材１６、取付部２０および保持部２２は一体に形成される。第１ベース部材１２は、取付部２０に軸支されて回転可能に設けられ、図１では開いた状態である。
（【００１１】以降は省略されています）

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